無題:5スレ目558

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無題:2スレ目899 http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/60.html のつづき 558 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:49:58.36 ID:8r2M5M2o 沙織「第二回!京介氏争奪大闇鍋大会ぃ~!」 京介「おい!なんで人数が増えてるんだ!」 加奈子「こんな面白そうなイベント見逃すわけね~べ?」 ブリジット「私は参加したら恋愛について何かわかるかなぁって」 フェイト「以前ご飯を奢ってもらったお礼よ」 瀬菜「私はひょっとしたらゲーム作成の資料になるかと思いまして」 おまえら完全に面白半分だよね? 京介「………ところで、そちらの鉄仮面さんはどちら様ですか?」 俺の知り合いに鉄仮面被った人なんていなかったはずなんだけど。 黒猫「ふ…あなたの妹よ」 京介「はぁ!?桐乃!?なんであんなもん付けてんだよ!」 黒猫「ふふふ…あの子は以前に抜け駆けしてしまったからその罰よ」 どんな罰だよ。 ん?でも、たしか桐乃ともう一人あやせに怒られてたよな? 京介「そういえばおまえも桐乃と一緒に怒られてたろ。おまえにペナルティ的なものはないの?」 黒猫「う…わ、私はないわ。そもそもあんなの抜け駆けには入らにゃああ!」 京介「うおおう!?いきなり大声出すんじゃない!」 あやせ「」ニヤニヤ いきなり大声で叫んだかと思うと、急に内股になりもじもじしだす黒猫。 顔も次第に赤くなってきていてどこか苦しそうな表情だ。 京介「お、おまえ大丈夫か?なんか苦しそうだけど」 黒猫「き、気にしないで。私は大丈夫だから」 京介「そ、そうか?とてもそうは見えねえけど…」 黒猫「大丈夫と言っているでしょう。なんていやらしい雄なのかしら」 なんで体調の心配をしただけでいやらしい雄扱いされなきゃならんのだ。 559 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:51:27.86 ID:8r2M5M2o 沙織「さて、参加者の面通しも終わったところで早速闇鍋大会を始めさせて頂きとうござる。あやせ氏!」 あやせ「お兄さん、動かないで下さいね」 ガチャリ 京介「あのさ…この拘束は絶対必要なの?」 あやせ「え?…当然でしょう?」 当然なんだ。 俺にはその思考に至るまでの過程がさっぱり読めないよ。 麻奈実「ごめんね~、きょうちゃん」 次いでアイマスクで視界を奪われ完全に抵抗することは不可能となる。 沙織「ルールは前回と同じ!採点基準はネタ度、意外性、愛情の3つ!最終的に京介氏に選ばれた勝者が1週間京介氏に好き勝手できるという物でござる!司会は前回同様私、沙織・バジーナが務めさせて頂きます!では一番手どうぞ!」 主旨変わってないっすか?一応、俺争奪戦っていう体じゃなかったの? 前回同様レンゲが口元に料理?を運んでくる。 あれ?出汁が変わった?前回よりも出汁の匂いが強くなってるんだけど? まさか前回以上の物が出て来る予定で、その匂いを隠蔽するためじゃねえだろうな…。 ちゃんと食えるもんでありますように! ……芋?いや、それにしてはなんか油っぽい。しかも、一部分はパリパリしてるし、塩気が強い…… あぁ、ポテチか……よかった………まともなもので。 味の方は語るべくもないが、まともな食材というだけで高評価だ。 沙織「採点の方はお済ですか?では2番手どうぞ!」 再び口にレンゲが当てられ、開口を促す。 ………ぶふぉあ!生臭い! なにこれ!いや、この食感は多分きゅうりだけどなんなんだこの生臭さは!? きゅうり特有の青臭さとは違うし…… 鍋で煮るだけでこんなんなるの!?大惨事だろこれ……。 560 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:53:21.99 ID:8r2M5M2o 沙織「人数も多いことですし、どんどん行きましょう。3番手!」 この独特の弾力は……こんにゃくゼリー? なんで鍋に甘いもの投入するの? しかもこのゼリーやたらでかいんだけど。俺が喉に詰まらせたらどうする気だ。 なんとかゼリーを咀嚼し、飲み込む。 なんとか窒息だけは免れたか……こりゃ愛情点は低ポイントだな。 ……俺、なんで冷静に採点し始めてるんだろうな。 沙織「では4番手!」 …これは……こんにゃく…だよな? なんというか……普通……まぁ俺としてはその方がありがたいんだけど…… なんだろうこの肩すかしを食らったような気分。 沙織「5番手!」 ん?固形物がないな…………って、コーヒーじゃねえか…これ。 確か、前回ラムネ飲料入れた奴がいたな。ひょっとして同じ奴か? なんでおまえは鍋に飲み物を混ぜたがるんだ。入れるにしても出汁との相性を考えてくれ。 沙織「そろそろ終盤、6番手!」 ん?今回はレンゲじゃないの? 俺が口を開くと、何やら棒状の食材が口の中へと挿入される 「……ハァ……ハァハァ……ハァハァ」 なんでこの人こんなに息が上がってんの?超怖いんですけど。 ともあれこれは……ソーセージか? いや、この大きさはフランクフルトって言った方が正しいのか。 別にまずくはなかったな。思ったより鍋に合ってた気がするし、これは高得点だな。 これをチョイスしたであろう人物が終始ハァハァ言ってたのが謎だけど。 563 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:55:01.29 ID:8r2M5M2o 沙織「……えらいものを見てしまいましたな。では気を取り直して7番手!」 ……この味には覚えがある。前回の最後のと全く同じだ。 ってことはこれはチョコで、選んだのは桐乃ってことか? あの時は味なんてさっぱりわからなかったが、改めて味わってみると意外と美味い。 チョコの甘さと出汁の塩気がうまいことマッチしてる。 ポテチにチョコがかかってるあれと似たような感じだ。 意外性は満点をあげていいだろう。 沙織「終盤ですな。8番手!」 これは…衣があるってことは揚げ物?中身は……魚か? 案の定、衣が出汁吸ってべちょべちょじゃねえか…… また鍋に揚げ物か…以前のとんかつはどうせ麻奈実だろうけど今回は誰だ? 沙織「ではおおとり、9番手!」 あ、餅だ。うん、普通にうまいよ。 感想はそれだけだけど。 なんか、今回はまともなの多かったな。前回はサボテンとかヒトデとかだったし。 沙織「これにて終了でござる!では具材のネタバレを……」 京介「あ~、ほぼわかったからそれはいいわ。しなくても大丈夫だ」 沙織「そうですか、京介氏もすっかり慣れてきたようで。では順位の発表をどうぞ!」 慣れたくはなかったけどな! 前回は結局騒ぎにまぎれて順位はうやむやにしちまったわけだが今回はそうもいかなさそうだ。 全員が固唾を飲んで俺の動向をうかがっている。 あ、桐乃、さっきの鉄仮面取ってもらえたんだな。よかったな。 果たして俺は今回も俺生存√を選び取ることができるのか。 ……前回と同じセリフ言ったらさすがに怒られるかな? 京介「あ~、今回はだな……」 564 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:55:31.05 ID:8r2M5M2o ―――――――――――― 桐乃「えへへ~、結局兄貴のことはあたしが一番よくわかってんだよね」 あれから二日後、俺は桐乃と”デート”を楽しんでいた。 なんでも、『まずはどっか楽しいとこ連れてって』というお願いだったからだ。 結局俺は7番目のチョコを選んだ。 なんだかんだで美味かったし、そういう意味で意外性も抜群だったからな。 チョコと鍋とか合うわけねえよって思うもんな普通。 京介「でもおまえ…2回連続で同じ具材ってのはちょっと芸がないんじゃないか?」 桐乃「ど、どうでもいいでしょ!……ってかなんで2回連続って知ってんの!?」 京介「ああ?だっておまえ、抜け駆けした罰であんな鉄仮面被ってたんだろ?前回抜け駆けしたって言えば最後のチョコのやつの……」 ここまで言ってしまってから気づいた。気づいてしまった。 お、俺は……じ、実の妹と……い、一線をこ、越え…… おあああああああ!なんてことだ!ちょっと考えたらわかることだったってのに!! 京介「お、おま…まさか……そんな………」 桐乃「………い、今更『やっぱなし』とか言わないよね?あ、あたし初めてだったんだよ?」 唇をとがらせ上目使いで抗議してくる桐乃。 心なしかその顔もうっすらと赤みを帯びている。 京介「お、俺達は兄妹だぞ!?」 桐乃「そんなの関係ないじゃん!……兄貴はあたしのこと…嫌い?」 京介「……チッ……嫌いなわけねえだろ」 桐乃「だよね!よかった!……えへへ、兄貴ってツンデレだよね~」 おまえはデレデレだけどな。 昔はツンどころか俺に関心すらなかったわけだがよくここまで変わったな。 565 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:56:24.11 ID:8r2M5M2o 桐乃「はぁ?あたしがあんたに関心なかったとか寝ぼけてんの?」 京介「え?だってちょっと前までは冷戦状態だったじゃねえか」 桐乃「何ハーレム系主人公みたいなこと言っちゃってんの?…前あんたに見せようとしたアルバムあるでしょ?」 京介「留学前の時のか?」 桐乃「そう。あれに入ってるの全部兄貴の写真だから」 京介「え………はあああ!!?嘘だろ!?な、何言ってんのおまえ!?」 桐乃「嘘じゃないって、何なら帰ってから見てみる?小さいときの兄貴とかまじかわいくてさぁ~」 どうりで俺ん家に俺の写真が全然ないわけだ!こいつが根こそぎ持って行ってたのかよ!! 両手で頬を抑え悶えている桐乃。 おまえ…エロゲとか抜きにしても立派な変態だったんだな。 桐乃「だから兄貴、これからも末永くよろしくね!」 『だから』の意味はよくわからない。 だけど、俺が桐乃のことをよくわかってなかったのは確かで…… 京介「……仕方ねえな。こちらこそよろしくな」 だから、俺はもう少しこいつのことを理解する努力をしてやろうと思う。 ……今だけだからな!決して兄妹間の恋愛を認めたわけじゃないから勘違いすんなよな! 桐乃「ありがと兄貴!ちょー好き!愛してると言ってもいい!」 京介「お、大声でそんなこと叫ぶんじゃない!」 おわり
558 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:49:58.36 ID:8r2M5M2o 沙織「第二回!京介氏争奪大闇鍋大会ぃ~!」 京介「おい!なんで人数が増えてるんだ!」 加奈子「こんな面白そうなイベント見逃すわけね~べ?」 ブリジット「私は参加したら恋愛について何かわかるかなぁって」 フェイト「以前ご飯を奢ってもらったお礼よ」 瀬菜「私はひょっとしたらゲーム作成の資料になるかと思いまして」 おまえら完全に面白半分だよね? 京介「………ところで、そちらの鉄仮面さんはどちら様ですか?」 俺の知り合いに鉄仮面被った人なんていなかったはずなんだけど。 黒猫「ふ…あなたの妹よ」 京介「はぁ!?桐乃!?なんであんなもん付けてんだよ!」 黒猫「ふふふ…あの子は以前に抜け駆けしてしまったからその罰よ」 どんな罰だよ。 ん?でも、たしか桐乃ともう一人あやせに怒られてたよな? 京介「そういえばおまえも桐乃と一緒に怒られてたろ。おまえにペナルティ的なものはないの?」 黒猫「う…わ、私はないわ。そもそもあんなの抜け駆けには入らにゃああ!」 京介「うおおう!?いきなり大声出すんじゃない!」 あやせ「」ニヤニヤ いきなり大声で叫んだかと思うと、急に内股になりもじもじしだす黒猫。 顔も次第に赤くなってきていてどこか苦しそうな表情だ。 京介「お、おまえ大丈夫か?なんか苦しそうだけど」 黒猫「き、気にしないで。私は大丈夫だから」 京介「そ、そうか?とてもそうは見えねえけど…」 黒猫「大丈夫と言っているでしょう。なんていやらしい雄なのかしら」 なんで体調の心配をしただけでいやらしい雄扱いされなきゃならんのだ。 559 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:51:27.86 ID:8r2M5M2o 沙織「さて、参加者の面通しも終わったところで早速闇鍋大会を始めさせて頂きとうござる。あやせ氏!」 あやせ「お兄さん、動かないで下さいね」 ガチャリ 京介「あのさ…この拘束は絶対必要なの?」 あやせ「え?…当然でしょう?」 当然なんだ。 俺にはその思考に至るまでの過程がさっぱり読めないよ。 麻奈実「ごめんね~、きょうちゃん」 次いでアイマスクで視界を奪われ完全に抵抗することは不可能となる。 沙織「ルールは前回と同じ!採点基準はネタ度、意外性、愛情の3つ!最終的に京介氏に選ばれた勝者が1週間京介氏に好き勝手できるという物でござる!司会は前回同様私、沙織・バジーナが務めさせて頂きます!では一番手どうぞ!」 主旨変わってないっすか?一応、俺争奪戦っていう体じゃなかったの? 前回同様レンゲが口元に料理?を運んでくる。 あれ?出汁が変わった?前回よりも出汁の匂いが強くなってるんだけど? まさか前回以上の物が出て来る予定で、その匂いを隠蔽するためじゃねえだろうな…。 ちゃんと食えるもんでありますように! ……芋?いや、それにしてはなんか油っぽい。しかも、一部分はパリパリしてるし、塩気が強い…… あぁ、ポテチか……よかった………まともなもので。 味の方は語るべくもないが、まともな食材というだけで高評価だ。 沙織「採点の方はお済ですか?では2番手どうぞ!」 再び口にレンゲが当てられ、開口を促す。 ………ぶふぉあ!生臭い! なにこれ!いや、この食感は多分きゅうりだけどなんなんだこの生臭さは!? きゅうり特有の青臭さとは違うし…… 鍋で煮るだけでこんなんなるの!?大惨事だろこれ……。 560 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:53:21.99 ID:8r2M5M2o 沙織「人数も多いことですし、どんどん行きましょう。3番手!」 この独特の弾力は……こんにゃくゼリー? なんで鍋に甘いもの投入するの? しかもこのゼリーやたらでかいんだけど。俺が喉に詰まらせたらどうする気だ。 なんとかゼリーを咀嚼し、飲み込む。 なんとか窒息だけは免れたか……こりゃ愛情点は低ポイントだな。 ……俺、なんで冷静に採点し始めてるんだろうな。 沙織「では4番手!」 …これは……こんにゃく…だよな? なんというか……普通……まぁ俺としてはその方がありがたいんだけど…… なんだろうこの肩すかしを食らったような気分。 沙織「5番手!」 ん?固形物がないな…………って、コーヒーじゃねえか…これ。 確か、前回ラムネ飲料入れた奴がいたな。ひょっとして同じ奴か? なんでおまえは鍋に飲み物を混ぜたがるんだ。入れるにしても出汁との相性を考えてくれ。 沙織「そろそろ終盤、6番手!」 ん?今回はレンゲじゃないの? 俺が口を開くと、何やら棒状の食材が口の中へと挿入される 「……ハァ……ハァハァ……ハァハァ」 なんでこの人こんなに息が上がってんの?超怖いんですけど。 ともあれこれは……ソーセージか? いや、この大きさはフランクフルトって言った方が正しいのか。 別にまずくはなかったな。思ったより鍋に合ってた気がするし、これは高得点だな。 これをチョイスしたであろう人物が終始ハァハァ言ってたのが謎だけど。 563 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:55:01.29 ID:8r2M5M2o 沙織「……えらいものを見てしまいましたな。では気を取り直して7番手!」 ……この味には覚えがある。前回の最後のと全く同じだ。 ってことはこれはチョコで、選んだのは桐乃ってことか? あの時は味なんてさっぱりわからなかったが、改めて味わってみると意外と美味い。 チョコの甘さと出汁の塩気がうまいことマッチしてる。 ポテチにチョコがかかってるあれと似たような感じだ。 意外性は満点をあげていいだろう。 沙織「終盤ですな。8番手!」 これは…衣があるってことは揚げ物?中身は……魚か? 案の定、衣が出汁吸ってべちょべちょじゃねえか…… また鍋に揚げ物か…以前のとんかつはどうせ麻奈実だろうけど今回は誰だ? 沙織「ではおおとり、9番手!」 あ、餅だ。うん、普通にうまいよ。 感想はそれだけだけど。 なんか、今回はまともなの多かったな。前回はサボテンとかヒトデとかだったし。 沙織「これにて終了でござる!では具材のネタバレを……」 京介「あ~、ほぼわかったからそれはいいわ。しなくても大丈夫だ」 沙織「そうですか、京介氏もすっかり慣れてきたようで。では順位の発表をどうぞ!」 慣れたくはなかったけどな! 前回は結局騒ぎにまぎれて順位はうやむやにしちまったわけだが今回はそうもいかなさそうだ。 全員が固唾を飲んで俺の動向をうかがっている。 あ、桐乃、さっきの鉄仮面取ってもらえたんだな。よかったな。 果たして俺は今回も俺生存√を選び取ることができるのか。 ……前回と同じセリフ言ったらさすがに怒られるかな? 京介「あ~、今回はだな……」 564 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:55:31.05 ID:8r2M5M2o ―――――――――――― 桐乃「えへへ~、結局兄貴のことはあたしが一番よくわかってんだよね」 あれから二日後、俺は桐乃と”デート”を楽しんでいた。 なんでも、『まずはどっか楽しいとこ連れてって』というお願いだったからだ。 結局俺は7番目のチョコを選んだ。 なんだかんだで美味かったし、そういう意味で意外性も抜群だったからな。 チョコと鍋とか合うわけねえよって思うもんな普通。 京介「でもおまえ…2回連続で同じ具材ってのはちょっと芸がないんじゃないか?」 桐乃「ど、どうでもいいでしょ!……ってかなんで2回連続って知ってんの!?」 京介「ああ?だっておまえ、抜け駆けした罰であんな鉄仮面被ってたんだろ?前回抜け駆けしたって言えば最後のチョコのやつの……」 ここまで言ってしまってから気づいた。気づいてしまった。 お、俺は……じ、実の妹と……い、一線をこ、越え…… おあああああああ!なんてことだ!ちょっと考えたらわかることだったってのに!! 京介「お、おま…まさか……そんな………」 桐乃「………い、今更『やっぱなし』とか言わないよね?あ、あたし初めてだったんだよ?」 唇をとがらせ上目使いで抗議してくる桐乃。 心なしかその顔もうっすらと赤みを帯びている。 京介「お、俺達は兄妹だぞ!?」 桐乃「そんなの関係ないじゃん!……兄貴はあたしのこと…嫌い?」 京介「……チッ……嫌いなわけねえだろ」 桐乃「だよね!よかった!……えへへ、兄貴ってツンデレだよね~」 おまえはデレデレだけどな。 昔はツンどころか俺に関心すらなかったわけだがよくここまで変わったな。 565 名前: ◆qPOxbu9P76[sage saga] 投稿日:2010/12/27(月) 23:56:24.11 ID:8r2M5M2o 桐乃「はぁ?あたしがあんたに関心なかったとか寝ぼけてんの?」 京介「え?だってちょっと前までは冷戦状態だったじゃねえか」 桐乃「何ハーレム系主人公みたいなこと言っちゃってんの?…前あんたに見せようとしたアルバムあるでしょ?」 京介「留学前の時のか?」 桐乃「そう。あれに入ってるの全部兄貴の写真だから」 京介「え………はあああ!!?嘘だろ!?な、何言ってんのおまえ!?」 桐乃「嘘じゃないって、何なら帰ってから見てみる?小さいときの兄貴とかまじかわいくてさぁ~」 どうりで俺ん家に俺の写真が全然ないわけだ!こいつが根こそぎ持って行ってたのかよ!! 両手で頬を抑え悶えている桐乃。 おまえ…エロゲとか抜きにしても立派な変態だったんだな。 桐乃「だから兄貴、これからも末永くよろしくね!」 『だから』の意味はよくわからない。 だけど、俺が桐乃のことをよくわかってなかったのは確かで…… 京介「……仕方ねえな。こちらこそよろしくな」 だから、俺はもう少しこいつのことを理解する努力をしてやろうと思う。 ……今だけだからな!決して兄妹間の恋愛を認めたわけじゃないから勘違いすんなよな! 桐乃「ありがと兄貴!ちょー好き!愛してると言ってもいい!」 京介「お、大声でそんなこと叫ぶんじゃない!」 おわり

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