「桐乃「兄貴の部屋にコンドームがあった件」スレ1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 20:25:32.78 ID:1FObQ2lg0
別に兄貴の部屋に入ったのは特にやましい事があったわけではない。
ただ貸していたゲームを回収する為だけに入ったのだ。
しかし、机の上に上にあったのは、袋が繋がったコンドームだった。
「しかも、1個は使用済みだし…」
兄貴がこんなことしてるかと思うとゾっとする。
「キモッ」
想像しただけで思わず言葉が出てしまった。
…でも、誰とだろう。
まさかあの地味子?
ははは、まさかね。
あの女がそうそう簡単に股を開くとは思えない。
と、言っても他に女友達なんていたかしら…
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 20:36:40.75 ID:1FObQ2lg0
横にあるパソコンに目が行く。
私は思い立ったかのように電源を入れる。
「まさか、SNSでセフレなんてオチは…」
…
…
が、ない…過去の履歴を見ても、特にやましいものはなかった。
じゃあ、もしかして「シスカリ」で…?
…
…
「う…こ、これは…」
なんと糞兄貴は私に内緒で黒猫や沙織とチャットしていた。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 20:40:07.27 ID:1FObQ2lg0
私は混乱した。
まさか彼女たちと?
そんなことあるわけないわよね?
だってまだ知り合ったばっかだし。
私抜きで会うなんて絶対有り得ない。
大体、私に黙って童貞捨てようなんて100万年早いんだっつーの!
何ちょーしこいたことしてくれてんのよ。
「ふざけやがって、糞あn「誰がふざけてるって?」
はっ…その声は…
「お前、何勝手に人の部屋入ってるんだよ」
ぎこちなくドアの方へ首を向ける。
「ただいま」
「ひっ…あ、兄貴…帰ってたんだ…」
私はなぜか震えていた。
悪いのは私じゃないのに。
こんなものを机の上においた兄貴が悪い。
なのに…何で私がこんなに慌てなきゃいけないのよ。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 20:45:39.68 ID:1FObQ2lg0
「べ、別にパソコン取りに来ただけよ」
何とか平静を装って誤魔化す。
「あぁ、そうかい。さっさと持って帰れ」
「そうさせてもらうわ」
パソコンを手に持ち颯爽と部屋を出ようとする。
横目で兄貴の横顔を見たが、特に慌てた様子もない。
はっ!童貞捨てたことなんてわざわざ妹に報告するまでもないってことね!
コンドーム見られようがオナニー見られようがどうでもいいってことか。
そーですか、そーですか。
「お前、何怒ってんだ?」
「はぁ?何で私が怒ってるのよ?」
「どう見ても怒ってる顔にしか見えないが」
私が?怒ってる?
何で?
…
なぜか私の顔が熱くなる。
「うっさい!死ね!」
そう言って、私は部屋を飛び出した。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 20:48:08.36 ID:1FObQ2lg0
兄貴のくせに!兄貴のくせに!
「くやしいっ~!」
何が悔しいのか分からないが言葉に出てしまう。
相手は誰?まさかあの子達…?
そんなわけないわよね。
もしそうならあんな平静でいられないはず…。
「あぁイライラする!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 21:15:22.29 ID:1FObQ2lg0
あいつ…何で怒ってたんだ?
エロゲの進みが悪かったのがいけなかったのか。
大体1日でクリア出来るわけないだろ。
「はぁ~」
っと溜息をつきながら、椅子に腰をかける。
ふと机に目が行く…
……
…
「がぁぁぁぁぁ!!!!!しまったぁぁぁぁ!!」
俺は自分の失敗を呪った。
なんと机にはマイドームが置き忘れられていた。
なぜ、こんなとこにこれが…
見られたか?見られちまったのか?
ん?まてよ、あいつが怒ってたのはこれを見て…
いや、まさかな。怒る理由がない。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 21:32:17.76 ID:1FObQ2lg0
まぁ、考えていても仕方ない。
忘れよう。
と思った矢先、1階からお呼びがかかる。
「ご飯よ~」
もうそんな時間だったか。
マンガを立ち読みしていた俺は時間の感覚を失っていた。
今思えば部活のある妹が既に帰っているので、飯時なのも十分頷ける。
階段へ向かう途中妹と鉢合わせになる。
「むっ」
っとしかめっ面をする妹。
「何だよ」
「別に」
ぷいっと顔を背ける妹。
全く…何怒ってんだ?
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 21:38:36.93 ID:1FObQ2lg0
「ごちそうさま」
家族の中で一番に食べ終わった桐乃は食器を流しに持っていきリビングを出る。
飯を食べてる間もこれといって会話はなかった。
そんなにコンドームを見たのが衝撃だったのか…
いや、まだ見られたと決まったわけじゃない。
「ごちそうさま」
俺も桐乃に続いて部屋へ戻る。
…そこにはまたもや怪しげな挙動を見せる妹の姿が。
「っておい、何やってんだ?」
「ひっ!」
ビクッとなる妹。
「何をやってるんだと聞いているんだが?」
「べ、別に何でもないわよ」
とても何もないようには見えない顔だ。
「じゃ、じゃあね」
と言いながら部屋を出る妹。
俺もそれを引きとめはしなかった。
あえてコンドームの話をする必要もあるまい。
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 21:52:19.19 ID:1FObQ2lg0
今の挙動で確信が持てた。
やっぱりあいつは俺のコンドームを見たな。
大方、興味本位で見たかったんだろう。
いや、まてよ…
兄の俺が言うのも何だがあいつは容姿だけは可愛い…と思う。
今までそんな経験はなかったのだろうか?
本当はそういうことバリバリにヤッてて、数が足りなくなったら取りに来たとか…
いや、しかしまだ中学生…そんなことあってたまるか。
考えたくもない。
俺ですらまだ童貞だっていうのに…
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/11/04(木) 21:55:31.12 ID:1FObQ2lg0
「はぁ…」
いろいろ考えると溜息がでる。
俺はコンードムを使って虚しくオナニーするだけか…
寂しくなりながらも、手は隠してあるオナホールに手が伸びる。
これを使う時は必ずコンドームを…
ガチャ…
「あ、あのさっ!」
そこには恥ずかしそうに立っている妹の姿があった。
俺の手には柔らかいオナホールが握られていた。
…ザ・ワールド…時間が止まる。今日立ち読みした漫画のようだ。
俺のこの恥かしい姿を見たはずなのに、桐乃の口から洩れた言葉は…
「じ、人生相談があるんだけど…」
FIN