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62 名前:見切発車だけど投下してく[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:23:52.41 ID:lzsc69m90 [32/62]
お兄さんに彼女ができたと聞いてからお兄さんのことばかり考えてしまう。ちょっと変態だけど基本は優しい人だしできてもおかしくはないけど…
あやせ「それにしてもあのお兄さんに彼女が……どんな人なんだろう……」
あやせ「私には結婚してくれとか言っておいてあの人は…!」ギリ
あやせ「はっ!い…いけないこれじゃあまるで私が嫉妬してるみたいじゃない」
あやせ「違う違うそんなことない。これはお姉さんがかわいそうになっただけだよね」
桐乃「なんか、今度はあやせが元気なくなってない?」
あやせ「えっ?そんなことないよ。私は元気だよ?」
桐乃「嘘だ~、だって露骨に元気ないじゃん。いいからあたしに話してみなよ。相談するだけでも楽になるって」
あやせ「う…うん。実はね……」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:32:20.53 ID:lzsc69m90 [33/62]
桐乃「え?兄貴の彼女?」
あやせ「うん、どんな人なのかなって」
桐乃「ま…まさか……あやせまで………」
あやせ「そ、そんなんじゃないってば!単に気になっただけだってば!」
桐乃「そっか、そうだよね。あやせとあんな地味男とじゃ釣り合わないもんね」
あやせ「……」
桐乃「え?なんでちょっと怒ってるの?」
あやせ「え?そ、そんなことないよ?それよりどんな人なのか教えてよ」
桐乃「う~ん。そうだなぁ、一言で言うと邪気眼電波女」
あやせ「え?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:38:39.55 ID:lzsc69m90 [34/62]
桐乃「常にゴスロリのかっこして痛いこと振りまいてる危ない感じのやつかなぁ…」
桐乃「まぁ…それなりに気をつかってくれたりするいい奴なんだけどさ」
あやせ「…うそうそ…お兄さんがそんな悪い人に引っかかってるなんて……」ブツブツ
桐乃「あやせ?」
あやせ「桐乃、ごめん!今日は用事があるから帰るね!」
桐乃「う、うん……わかった。また学校でね」
机の上に置いておいた携帯がなる。
京介「誰だよ。こっちは勉強中だってのに」
京介「あやせ!?お…俺なんかしたっけ…どうしよう俺なんもしてないよな…」
うろたえながらもメールを開く。ちくしょう、なんで女の子からのメールをこんなに怯えながら開かにゃならんのだ。
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:45:17.70 ID:lzsc69m90 [35/62]
あやせ『お話があります。いつもの公園でまっています』
京介「お話…」ゴクリ
一体俺が何をしたというのだろうか。最近は桐乃とも仲良くやってるし…だがここで無視しようものなら俺は明日の朝日を拝むことはないかもしれん。行くしかないのか。
京介『わかった。すぐ行くよ』
京介「さて、行くと決まったら急がないとな」
あやせ「こんにちは、お待ちしてましたお兄さん」
京介「おう。で、話ってなんだ」
あやせ「率直にいいますが、彼女さんと別れてください」
京介「え?すまん、聞き違いかもしれないからもう一回いってくれるかなあやせさん」
あやせ「だから、彼女と別れてくださいと言ったんです」
京介「い、一体何を言い出すんだあやせ!そもそもなんでお前がそれを知っている!?」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 15:51:11.90 ID:lzsc69m90 [36/62]
あやせ「桐乃にききました。お兄さんが邪気眼電波女と付き合っていると!」
京介「桐乃め…なんていう紹介の仕方をするんだ……いや…まぁ、外れてはいないんだけどよ」
あやせ「私はお兄さんにこれ以上変態になってもっらうと困るんです!だからそんな人とは別れてください!!」
京介「お、落ち着けあやせ!お願いだからそんな大声で変態とか叫ばないで!すぐそこに交番もあるんだから!」
あやせ「じゃあ別れてくれますか?」ウルッ
グッ…かわいいかわいいが、だからって黒猫と別れるわけにはいかん。そもそも俺がこれ以上変態になったからってあやせは困らないと思うんだが…ならないけどね。まずはその辺問いただしてみるか。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 16:03:59.13 ID:lzsc69m90 [37/62]
京介「落ち着けって。まずはわけを言えわけを。そもそもなんで俺が変態になると困るんだよ」
あやせ「え?それはだって…桐乃に手を出されたら困るし……」
京介「いや、それならむしろ彼女がいたほうが安心じゃないのか?」
あやせ「う……じゃ、じゃあお姉さんはどうするんですか!」
京介「真奈実か?あいつとはそんなんじゃねえって」
あやせ「……お兄さんってとんでもなく鈍いんですね…どこのそげぶですか…」
京介「そげぶ?」
あやせ「はぁ…いいです。わかりました、正直にいいます。」
あやせ「わ…私はお兄さんにか…構って欲しいんです///」
京介「あやせ!?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 16:06:28.87 ID:lzsc69m90 [38/62]
あやせ「私一人っ子でずっと兄が欲しくて…桐乃が楽しそうにお兄さんの話するのをずっと羨ましく思ってたんです!
あやせ「お兄さんのことが、す…好きかどうかはまだよくわからないですけど…」
あやせ「でもっ!お兄さんとお話しするのは楽しかったですし、人生相談に乗ってもらうのもうれしかったんです!」
京介「あやせ…お前そんな風に……」
あやせ「……ごめんなさい。いきなり別れてくれなんて迷惑ですよね」
京介「あやせ……お前の気持ちはよくわかった」
なんてこった。あやせがそんな風に思ってたなんて…どうやら俺は自分が思っていた以上に鈍いらしい。
あやせ「きゃっ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 16:10:41.96 ID:lzsc69m90 [39/62]
ようやくわかったぜあやせ…ならば俺は義務を果たさねばなるまい!俺は兄貴なのだから!!
俺はあやせを抱き寄せながら力強くこう言い放った。
京介「俺にまかせろ!しっかりお前の兄貴になってやるぜ!」
あやせ「…はい?」
京介「すまない。今までお前のそんな気持ちに気づかなかったなんて…俺は兄貴失格だああああああ!」
あやせ「死ねえ!」ドスッ
京介「ぐぼ!」
あ…あやせ?お…俺が何をしたっていうんだ……かわいい妹を抱きしめてやっただけだろうに。
さすがの桐乃も地獄突きまではしなかったぞ?
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 16:15:33.31 ID:lzsc69m90 [40/62]
桐乃「ちょっと!さっきから聞いてればなんなのよ!!」
京介「ゲホ……きり…の…?」
なんでこんなところに桐乃がいるんだ?いや今はそんなことはどうでもいい。まずい、さっきのを見られてたとすると殺される……
京介「いや、違うんだ桐乃これはだな……」
最近言い訳ばっかりしてるな俺。なにこの修羅場っぽいかんじ、俺とは一番遠い世界だと思っていたのに。
桐乃「うっさい!前も言ったでしょ!あんたはあたしの兄貴なんだから、いくらあやせでも妹とか兄貴とか言ってんじゃない!!」
あやせ「はい?」
京介「お、落ち着け桐乃!ほんとの妹はおまえだけだ!」
ワァワァギャアギャア
あやせ「…はぁ…………」クスリ
桐乃「私の兄貴でしょ!他の妹にデレデレしてんじゃない!」
京介「お前はエロゲのやりすぎだ!あやせとはあくまでも仮の兄妹としてだな!」
あやせ「じゃあ、私のことは遊びだったんですかお兄さん?ひどい!私(抱きしめられたの)初めてだったんですよ?」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 16:20:46.64 ID:lzsc69m90 [41/62]
京介「あやせ!?こんな時にシャレにならない発言をするんじゃない!」
桐乃「!?あ、あんた一体何したの!」
京介「違う!話をきけえええ!!」
あやせ「ふふっ、今はこれでいいです。でもお兄さんのこと諦めたわけじゃないですからね」
京介「…?あやせ何か言ったか?できれば桐乃の説得を手伝ってほしいんだが…って、いてぇ!!」
おわり
またしても短編です。どんどん短くなってる
もう書けねえ……