無題:7スレ目124

「無題:7スレ目124」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

無題:7スレ目124」(2011/01/22 (土) 20:04:17) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

124 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/22(土) 20:00:34.45 ID:nQ1piD6s0 [3/4] 「ねーねー、あの雑誌の表紙の服めっちゃかわいくない?」 「あ~あのチェックの?」 「だよね~!あたしも着たかったな~!」 今朝は、とてもいい朝だった。昨晩クリアした雪希ちゃんはすっごくかわいかったし(あんな義妹が欲しい)、録画しようと思って忘れてたドラマをお母さんが録画してくれてたり。普段は時間の合わない友達と、偶然会って一緒に登校出来たり。こんな調子で今日はとてもいい日だな~と思っていた。 けど、 「おーい、桐乃―!」 「ん?」 いい日なのは、この時までだったのだ。 『あたしの兄がこんなにモテるわけがない』 「……げ。何しに来たの?」 「……まぁいいか。鍵だよ」 「鍵?」 「そう。今日の昼から親父達は友人の結婚式でいないって言ってたろ。俺も友達と遊ぶし、帰ってくるの遅いから、鍵持ってけって言ったのに忘れただろ。だから届けに来たんだよ。」 そういえば、そんなこと言ってたなぁ。雪希ちゃんとの思い出を辿ってたから話半分だった。 それにしてもわざわざ届けにくるなんて。もしかして渡しに来たのは口実で、本当はあたしに会いに来たとか!?あり得るよね。だってシスコンだし! 「……どうかしたのか?」 「何でもない。わざわざありがと」 「お、おう」 シスコン兄貴にもちゃんとお礼を言うなんて、流石あたし。でも、せっかくお礼を言ったんだから面食らってないで、泣いて喜ぶくらいしなさいよね。 「・・・・・・じゃあ俺学校行くから」 「ん」 兄貴は行ってしまった。さて、あたしも元気に学校行きますかぁ! 125 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/22(土) 20:02:53.36 ID:nQ1piD6s0 [4/4] 「「ねぇ桐乃」」 「何?どうかした?」 一時間目にはまだ早く、ぼーっとしていると今朝一緒に登校した友達――ひよりんときよかが話しかけてきた。気のせいか、二人とも目がキラキラしている。……嫌な予感がする。 「「さっき鍵渡しに来たのって、桐乃のお兄さん!?」」 予感的中。すごく嫌な話だった。 「そ、そうだけど。どうかしたの?」 どうせ、似てないーとか地味だよねーとか言うんだろう。 兄貴の悪口を聞くのはあまり好きじゃない。言っていいのはあたしだけだっての。 ところが…… 「いやさぁ、優しそうだし、ステキだなぁって」 「あたしもあたしも!けっこういいかもって思っちゃった!」 「………………………………」 「えええええええええええええええ!!!!!!!!!」 「うわぁ!!」 「どうしたの桐乃!?」 「だ、だだだだって、あ、あああ兄貴のことステ亜qswwでfrtgyふじこlp;@:」 「OKOK。わかったから。落ち着いて日本語で話そうか桐乃」 「びっくりしたよ~。急に叫ばないでよ~。みんな見てるよ?」 「え?」 しまった。動揺して、つい素で驚いてしまった。いけないいけない。 「だって二人とも変なこと言い出すからぁ」 「そう?」 「別に変なことじゃないよね~?」 「だってあれだよ?地味だし変態だししつこいし。すぐ他の女の子のとこ行ってあんま構ってくれないし。意外と頼りになるし優しいし。自分が決めたことなら相手がどんなに屈強でも立ち向かうし。あたしが辛いときすぐに側に来てくれるし。それに血繋がっちゃってるし!」 「後半欠点になってないような……」 「それに今の言い方だと血が繋がってることが一番だめみたいだったけど……」 「き、気のせいだよ。それより何で?」 「さっき言った通りだよ。それに顔も悪くなかったし。ね?」 「ね~?」 くぅ!そんな長い時間じゃなかったはずなのに!何でそんなに気に入っちゃうの!? とりあえず、何としても改心させないと! 「そうかな?すごい地味だと思うけど?」 「まぁ確かに……」 よし! 「でもあれはダイヤの原石だね!」 あれ? 「うんうん。髪型変えたり、オシャレしたら絶対かっこいいよ!」 「そんなの当たりm「「え?」」……じゃなかった、そんなことないと思うよ~?」 う~!どうすればいいのこの二人!こんな時あやせが居てくれたら…… 「おはよ~!」 キターーーーーーー!!!! あやせは兄貴のこと嫌いだから、絶対改心させてくれるはず! 「みんな何の話してるの?」 「あやせぇ~!聞いてよ!この二人がね、ウチの兄貴のことステキとか言うんだよ?何とか言ってやってよ~!」 「お兄さんを?」 ちょっと顔をしかめてる。よっぽど嫌いなんだなぁ。これならあの二人も…… 「だって優しそうだし、顔も悪くないし。辛い事があった後にそっと抱きしめられて『俺が側に居てやるから……』とか言われたらもうねぇ!」 「…………エヘヘ……」 「あ、あやせ?どうしたの?」 急に顔が赤くなったけど……これはまさか!? 「へ?……な、何でもないよ!!」 「あれれ~?まさかあやせちゃんも桐乃のお兄さんねらい~?」ニヤニヤ 「えええ!!?」 「ち、ちち違うよう!なんで私がお兄さんなんかを……!」 「あらあら。顔真っ赤にしちゃってまぁ」ニヤニヤ 「おやおや。すごく怪しいよぉ~?」ニヤニヤ 「だから違うって~!」 ま、まさかあやせまで……!?あ~~もう!! どうしてこうなった!!! その日の夜―― 「ふぅ~。疲れた。あいつはサッカーと妹と麻奈実の話しかしねぇからなぁ。……退屈じゃないだけましか。……ただいまぁ~」 「………………………」ジーーーー 「うお!!!な、なんでおまえソファの上で体育座りしながら涙目で俺のこと睨んでんの?」 「………………………」ジーーーー 「俺、何かしました……?」 「うっさい!!!!!」 おわり

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。