受験日の朝:7スレ目704

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704 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/14(月) 23:06:31.70 ID:gzfXY4Br0 [8/10] 鉛筆よし…鉛筆削りよし…消しゴムよし…受験票よし…単語帳よし…。 準備OK…。 今日の天気予報は快晴、絶好の受験日和。 はぁ…いよいよか…高校の入学試験は…。 あたしの成績だと、今日受験する志望校は余裕でクリアできる。 しかし…こういう時に限って出るケアレスミスが一番怖い。 油断しちゃダメ。 今まで陸上競技やモデルとかで本番をこなして来たけど…自分の進路を左右する試験は生まれて初めてだから、めっちゃ緊張するなぁ…。 今だって、ちょっとでも気を抜くと、緊張で身体がガタガタ震え出すし…。 あたしって、ここまで緊張しいだったかなぁ…。 もう受験が終わってる兄貴に、緊張を解してもらおうかなぁ…。 うん、そうしよう。 コンコン 『桐乃、入っていいかー?』 「いいよー」 ちょうどいいタイミングで兄貴が部屋に来てくれた。 やっぱりあたしたち、兄妹なんだなぁ…。 「いよいよだな」 「うん」 「準備とかは終わったのか?」 「大丈夫」 「そっか」 兄貴のこのさりげない優しさ…落ち着くなぁ…。 いつもは口で悪態ついちゃうけど、今日ばかりは甘えさせてもらお♪ 「そういえばさ、桐乃はなんで俺の高校を受けようと思ったんだ? お前の成績だと、学校なんかよりどりみどりだと思うけど」 至極真っ当な疑問だよね。 あたしは先生から『もっと上の学校も狙えるぞ』とよく言われた。 だけどあたしは頑なに『この学校がいい』と譲らなかったので、先生が諦めたぐらいだし。 「やっぱり…家から一番近いからかな。 あと、兄貴の学校だったらいざという時に兄貴に傾向と対策とか聞けるじゃん」 「お、俺を頼ってくれるとはありがたいな。 困った事があったら力になるぜ」 「期待してるよ、セ・ン・パ・イ♪」 兄貴は地味子…もとい、まなちゃんと一緒に国立千葉大学に一発合格をした。 だから兄貴が傍に居るのは、勉強面でも心強い。 あと…口には出さなかったけど、あたしが兄貴の学校を選んだのにはもう一つ理由があった。 「もしも入学した後に学校内で何か困り事があったらさ、瑠璃を頼ればいいしな」 そう。 あたしのオタ親友で、兄貴の恋人でもある黒猫が上級生として在籍している。 これがこの学校を選んだもう一つの理由。 親しい友達と一緒に学校生活を送れるのは非常に楽しいし、困った時とかに助けになる。 もしも黒猫がいなかったら、あたしは仕事面を重点に考えて別の学校を選んでたと思う。 705 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/14(月) 23:07:33.01 ID:gzfXY4Br0 [9/10] 『桐乃ー、あやせちゃんたちが来たわよー』 「はーい、すぐ行くー」 今日、一緒の高校を受けに行くあやせと加奈子が来たみたい。 そろそろ行かなくちゃ。 「ね、兄貴…お願いがあんだけど…」 「ん?」 「緊張を解すために…あたしに…ハグしてくれない…?」 あひゃー…顔が熱い…多分…あたしの顔、真っ赤だろうなぁ…。 「ああ、いいぜ」 兄貴はあたしのお願いを聞き入れて、あたしを優しく抱いてくれた。 「桐乃…今日は頑張れよ。 お前だったら出来る。 自信を持て」 「うん…ありがと…お…お兄ちゃん…」 兄貴はハグを解き、あたしから離れた。 あたしの心に、ハグされた温もりがまだ残ってる…。 よし…元気が出てきたし、やるか! あたしは玄関に行き、待っていたあやせたちと合流した。 玄関で二言三言会話したあたしたちは、受験のために高校へと向かう。 「「「じゃあ、行ってきまーす」」」 「ああ、頑張れよ!!」 兄貴の励ましに気合を入れたあたしは、意気揚々と家を後にした。 ありがと、兄貴…。 あたし、頑張るからね!! END

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