「シロッコ「私の妹がこんなに可愛いわけがない」」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 19:41:39.83 ID:aNI0gf2f0
桐乃「ちょっと、人生相談があるんだけど……」
シロッコ「ほぉ、やっと私のことを頼り始めたか。可愛い奴め」
桐乃「は、はぁ。何いってんのよ、このスケコマシ!」
シロッコ「強がらなくていい。君は癒しの場所が欲しいだけなのだろう、私にはわかる」
桐乃「そ、そんな訳ないでしょ……! いい加減なこと言うじゃないわよ!」
シロッコ「私に人生相談しようと考えた、君の判断は実に正しい。
君の野望を叶えられるのは私だけだ。これからもそれだけは覚えておいてくれ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 20:03:25.33 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「なるほど、エロゲーかい」
桐乃「それだけじゃないわ。メルルとかこういう系の
DVDいっぱい持ってるのよ」
シロッコ「ほぉ」
桐乃「……。このことについてどう思う。
やっぱりアンタ、私のことオタクでキモイとか思ってる!?」
シロッコ「フフフ。あまり私を見くびらないでもらいたいな」
桐乃「え?」
シロッコ「オタク趣味で気持ちが悪い。それは俗人の考え方だ」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 20:18:01.67 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「むしろ私は、私の妹である君がこのような
趣味を持っていたことに敬意を表したいくらいだ」
桐乃「ど、どういうことよ……?」
シロッコ「私は、今の時代を支配するのは女だと思っている。
君の行動はそれを見越して、仮想世界の女性を
携えているのではないのか。そう、
いつか君がその支配者になるであろう時に備えて」
桐乃「べ、別にそんなつもりじゃないけど……。アンタ、
私のこの趣味のことおかしいと思わないの。本当に?」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 20:28:22.07 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「無論だ」
桐乃「信じらんない……。心の中じゃ笑ってるんじゃないの?」
シロッコ「くどいな。血判でも欲しいか?」
桐乃「血判?」
シロッコ「いいだろう。私、パプテマス・シロッコは我が妹のオタク趣味
に対し、何一つやましい心を抱かんことをここに約束する。
もし違約した場合は、君に私の命を差し上げよう。これで満足か?」
桐乃「……う、わ、わかったわよ。そこまでするのなら信じてあげるわよ!///」
シロッコ「ありがたきお言葉」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 20:57:04.94 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「しかし、人生相談と言うほどだ。これだけではないのだろう?」
桐乃「……」
シロッコ「無理に今話せとは言わん。話したくなったときに
いつでも私を呼んでくれ」
桐乃「……いないの」
シロッコ「よく聞こえなかったな」
桐乃「この趣味について一緒に話せる友達がいないの!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 21:08:53.69 ID:aNI0gf2f0
桐乃「友達には私がこんなアニメとかゲームやってること
隠しているから……。話せない」
シロッコ「フフフ。隠すということは少なからず疚しいことを
しているという自覚がある訳なのか」
桐乃「うるさい! 仕方ないじゃない、あんたみたいに
物分りいい人ばかりじゃないんだから、あやせたちに
こんな趣味ばれたら絶対軽蔑されるし……」
シロッコ「しかし、語りたいか」
桐乃「悪い!?」
シロッコ「とんでもない。やはり世の中を動かしていくには
同志というものが必要になってくる。正しいものの考え方だろう」
桐乃「でも、どうすれば」
シロッコ「簡単なことだ。ないものは作ればいい。少し待っていろ。
私に良い当てがある」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 21:18:07.60 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「よし、事態は整った。あとは簡単だ」
桐乃「ちょっと。なんなのよ勝手になんかすすめちゃって。
ちゃんと説明しなさいよ。当てって何なわけ!?」
シロッコ「待てばわかる」
ピンポ~ン
シロッコ「どうやら、来たようだな」
桐乃「来たって……誰が?」
シロッコ「構わん。入って来い」
ガチャ
ヤザン「……」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 21:33:14.45 ID:aNI0gf2f0
桐乃「な、なんなのよ、コイツ……」
ヤザン「コイツだとォ?」ギロ
桐乃「うっ」ビク
ヤザン「チッ」
シロッコ「ヤザン、ご足労だったな」
ヤザン「いきなり呼びつけて何のようだァ、シロッコ!?」
シロッコ「今日、君を呼んだのは他でもない。
実は君に紹介したい子がいる」
ヤザン「どこのどいつだ?」
シロッコ「私のすぐ隣にいる」
桐乃「ちょ、ちょっと!」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 21:44:09.77 ID:aNI0gf2f0
ヤザン「なんだとォ!? こんな人形紹介するなんざぁ
シロッコ、ふざけているのかァ!」
桐乃「はぁ? 人形なんかじゃないわよ!」
シロッコ「まぁ、聞け。なにも私とて、無作為に君たちを会わせた訳ではない。
同じ志を持つ者同士だからこそ、この場に会するに相応しいと思っただけだ。」
ヤザン「同じ志だとォ!?」
シロッコ「ヤザン、確か君は先日の有給休暇に秋葉原へ
行ったのだったな?」
桐乃「え」
ヤザン「それがどうしたってんだァ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 21:58:33.83 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「そこでだ。次秋葉原へ行くときは
このキリノも連れて行ってくれないか?」
ヤザン「なぜそんなことをせにゃならん!?」
シロッコ「何分、キリノは一度も秋葉原の地に踏み入れたことがない。
そうだったな?」
桐乃「……そ、そうだけど」
シロッコ「そこでだ、君のような頼りがいのある水先案内人が必要なのだ」
ヤザン「ハンッ。こんな奴、聖地に連れて行ったところで何になる」
シロッコ「ヤザン、言ったはずだ。君たちは同じ志を持つ者だと」
ヤザン「じゃあ、まさかコイツ……」
シロッコ「そうだ。あまりこのような表現は好きではないが、
俗に言う『オタク』なのだよ。ヤザン、君と同じでな」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 22:07:36.27 ID:aNI0gf2f0
ヤザン「……」
桐乃「……」
ヤザン「ハッ。女がオタクなんざ気に入らないんだよ、消えな!」
桐乃「は、はぁ!? なにそれ、男女差別じゃない!
そういうのマジうざいんだけど! つーか、キモイ!」
ヤザン「ギャンギャン吠えんなよォー! なら、貴様の好きなアニメを言ってみなァ!?」
桐乃「メルルよ。星くずうぃっちメルル!」
ヤザン「メルルだぁ? ヌハッ、魔法少女ごときに熱を上げてるなんざ
まぁだ子供の間合いだなァ~!」
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 22:29:29.82 ID:aNI0gf2f0
桐乃「くぅー! アンタ、メルルの魅力が理解できないなんて頭沸いてるんじゃないの!?」
ヤザン「ぬかせ。女が戦場にいるアニメなんざ底が浅いってんだよォ」
桐乃「い、言ったわねぇー! じゃあ、あんたは何が好きなのよ!?」
ヤザン「そんなもん、黒執事が至高に決まってんだろーが」
桐乃「うわー、アンタ男のくせにBL好きな訳? しかも
よりによってあんな三流アニメ。ドン引きなんだけど」
ヤザン「言いやがったな……? 手篭めにしてやるゥ!!」
シロッコ「もう充分だろ。そろそろこのくらいにしておけ」
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 23:27:34.22 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「どうだ。お互い価値観をぶつけ合った感想は」
桐乃「楽しい訳ないじゃない。こんなわからんちんと話したって」
ヤザン「ハンッ、にわかがほざくなァ」
シロッコ「ヤザンよ。そこで、もう一度君に問う。
キリノを秋葉原へ連れて行ってくれはしないか?
ヤザン「この後に及んでどういうつもりか!」
シロッコ「何を言う。先程の論争を聞いた後だかろこそのことなのだよ。
秋葉原こそ二人の雌雄を決するには絶好の場だと思わんか?
そう、君のBLを愛する気持ちが確固たるものならば、
この私の頼みを素直に聞き入れてくれるだろうと信じている」
ヤザン「ええぃ……。パプテマス・シロッコ、お前は汚い奴だな!」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 23:36:35.51 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「引き受けてくれるか」
ヤザン「仮に引き受けたのなら、俺にもその見返りが来ると考えてよいのだな?」
シロッコ「もちろんだ。期待してくれていい」
ヤザン「んじゃあ、仕方ねぇ。今回ばかりだけだからな」
シロッコ「さすが私の見込んだだけのことはある。やはり君を呼んで正解だった」
桐乃「ちょっと、勝手に決めないでよ。私はまだ行くとは言ってないんだけど!」
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /17(金) 23:46:55.33 ID:aNI0gf2f0
シロッコ「この機会を逃せば、君は一生メルルの魅力を
ヤザンに示すことができなくなるだろう。それでもいいのか?」
桐乃「む……」
シロッコ「行けばきっと、良い経験になる。行って来るがいい」
桐乃「……。わかったわよ。わ、私は別に行きたくないけど、
アンタがそこまで言うなら行ってあげるわよ!」
シロッコ「いい子だ」
ヤザン「ハッ、いちいち可愛くねぇ野郎だ」
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 00:19:39.04 ID:k6EgRDaz0
その夜
桐乃「ねぇ」
シロッコ「どうした。日程なら、一週間後に決まったはずだが」
桐乃「そうじゃなくって。あのさ……えと。アンタは一緒に秋葉原に行かないの?」
シロッコ「やはり私が一緒に居なければ心細いか?」
桐乃「な、何、勘違いしちゃってるの。私はただあんな
男と二人きりじゃ、アイツ何しでかすか心配なだけよ! バカ、アホっ!」
83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 00:22:45.11 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「覚えておいた方がいい。それを心細いというのだよ」
桐乃「だ、だから違うっつてんでしょ!///」
シロッコ「私はヤザンを信頼している。そうでなければ、大切な妹の身を
見ず知らずの男にやすやすと委ねる訳がなかろう」
桐乃「……」
シロッコ「とは言っても、無理ないかもしれん。キリノはヤザンと
今日あったばかりだからな。いいだろう、その日は私も同伴するとしよう」
桐乃「ほ、本当!?」
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 00:25:48.43 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「嘘はつかん。しかし、よく私に本当の気持ちを話してくれた。
この調子で寂しいと感じたらいつでも私を頼ってくれていい。
私の胸ならいつでも……」
桐乃「ちょ! な、なれなれしく触るんじゃないわよ、この変態っ!!」
バシッ!!
シロッコ「うっ」
桐乃「もういい、寝る!」
バタン
シロッコ「やれやれ……。決められた役割を演ずるというのは難しいものだな」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 15:46:50.98 ID:k6EgRDaz0
当日・秋葉原
桐乃「わぁ~。噂には聞いてたけどやっぱりすごいわー、あは!」
シロッコ「どうだね。赴いたかいがあったろう」
桐乃「うん。ねぇねぇ、早くどっか入ろうよ!」
シロッコ「ならば希望はあるか?」
桐乃「えーとね。あ、そうそう。私、まずとらのあな行ってみたい!」
シロッコ「とらのあなか。初めてにしては良い選択だ。
そういうことだ、ヤザン。頼む」
ヤザン「わあったよ、案内すりゃいいんだろうが。
メロンブックスから廻るつもりだったのによォ、ケッ」
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 16:01:00.69 ID:k6EgRDaz0
ヤザン「着いたぞ。ここだ」
桐乃「大きーい。秋葉のとらのあな、一度行ってみたかったのよねぇ!」
ヤザン「ええぃ、はしゃぐのは中に入ってからにしやがれ」
シロッコ「……ん。何だこのプレッシャーは。何か良くないものが来る?」ピキーン
桐乃「ちょっと、何ブツブツ言ってるのよ。アンタも早く店に入るわよ」
シロッコ「ああ、すまない。今行く」
カミーユ「あの、すみません。ちょっといいですか?」
桐乃「え。なに、私?」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 16:14:47.22 ID:k6EgRDaz0
カミーユ「はい。もしかして、あなたモデルの高坂桐乃さんじゃありませんか?」
桐乃「え、あ……そうだけど」
カミーユ「やっぱりそうか。感激だな。僕、あなたの大ファンなんです」
桐乃「そ、そう」
カミーユ「ビックカメラまで部品を調達しに来たかいがあったな。
あの、よければこの色紙にサインしてもらえませんか」
桐乃「そ、それは……」
シロッコ「そこまでだ少年。桐乃が困惑しているのが君には見えないのか?」
カミーユ「な、なんなんです。あなたは!?」
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 16:31:31.95 ID:k6EgRDaz0
カミーユ「キリノさんのマネージャーか何かですか?」
シロッコ「そんな生暖かい関係ではない。私は正真正銘キリノの兄だ」
カミーユ「身内だったのか。でも、僕はただ妹さんにサインを
もらうだけのつもりだったのに、お兄さんまで割って入ってくる
なんて過保護すぎやしませんか! それが兄のやり方なのかよ!」
シロッコ「フンッ、賢しいガキが……」
カミーユ「もらうものもらったらすぐに立ち去りますので
それまで干渉しないでください。それで、サインの方お願いできますか?」
桐乃「……べ、別に。いいけどさ」
カミーユ「ありがとうございます」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 16:46:53.02 ID:k6EgRDaz0
桐乃「はい。これでいい?」
カミーユ「これ、一生大切にします。そういえば今日は
キリノさんどうして秋葉原へ?」
桐乃「え。そ、それは……その」
シロッコ「いい加減にしたまえ、少年。貴様は
用が済んだら消えるのでなかったのか」
カミーユ「性懲りもなくまた来る! 自分以外の男が
妹に寄り付くのがそんなに嫌だっていうんですか!」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 16:50:12.59 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「貴様はもう消えていい!」
カミーユ「身勝手な兄のわがままで妹を殺すこともある
ってこと、覚えておいてください!
それでは、キリノさん失礼します」
タッタッタ
桐乃「……」
シロッコ「気にするな。あらぬ邪魔が入ったが、
こういうことも多々あるものだ」
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 17:16:06.44 ID:k6EgRDaz0
店内
桐乃「うはー。エロゲといい、DVDといいすごい品揃えじゃない。
まさかここまでだとは思わなかったわ!」
シロッコ「気に入ってもらえて私も嬉しい」
桐乃「あ、これ買い。あれも。それも!」
ヤザン「だぁー。どうでもいいが、とっとと終わらせて
同人コーナーに行くんだよォ」
桐乃「うるさいわね。アンタも少しはエロゲやギャルゲ
やってみたらいいじゃないの」
ヤザン「断るゥ!」
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 17:30:22.26 ID:k6EgRDaz0
同人コーナー
ヤザン「ヌハッ。いいねぇー、やはりBLコーナーは活気が違う」
桐乃「うげぇー……」
ヤザン「この同人誌のわんこ、たまんねぇなァ、おい!」
桐乃「理解できないわー」
ヤザン「んん~。そりゃ、ケツの穴小せぇガキの女にはわからんだろうよォ」
シロッコ「やはり、お互い譲らんか。フフッ、面白い。なら」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 17:38:27.36 ID:k6EgRDaz0
桐乃「大漁大漁。今日だけで随分遣っちゃったわー。でも、悔いなし!」
ヤザン「ヌハハ、俺の方もとんだ大物が引っかかったもんだぜ」
シロッコ「ヤザン」
ヤザン「なんだ」
シロッコ「今日君が購入した中で一番、気に召している
同人誌をキリノに見せてやってくれないか?」
ヤザン「正気か!?」
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 17:47:38.72 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「やはり魅力を訴えるには直に作品を
見せた方がいいだろう」
ヤザン「……。いいだろう。汚すなよ」
桐乃「い、いらない。こんな不潔そうなの別に見たくないし」
ヤザン「あぁん!?」
シロッコ「キリノよ。いつまでも頑なに拒んでいては
新境地に踏み出すことなど絶望的だ」
桐乃「……。わ、わかったわよ。ちょっとだけなら読んであげる」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 17:53:29.98 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「フフッ。それでこそキリノだ」
ヤザン「ほらよ。いいか、絶対に汚すなよ!?」
桐乃「……」
ヤザン「なんだ。怖いのかァ?」
桐乃「は、はぁ。そんな訳ないじゃない。
こんな薄い本ごときで! フン、どうせ
1分もしない間に飽きちゃうんだろうけどね!」
ヤザン「いいから、減らず口叩いてねぇでとっとと読みやがれってんだよォ!」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 18:03:46.00 ID:k6EgRDaz0
・
・
・
桐乃「こ、これは……ゴクリ」
シロッコ「見たまえ、ヤザン。キリノはあの本に引き込まれているようだ」
ヤザン「ヌハッ、当たり前だろうがぁ。よぉし、ビビってるようだから
少し喝を入れてやるかァ」
桐乃「え、えぇー。こんなことまでしちゃうの……///」
ヤザン「縮んどるぞぉ、まだ本番前だ! しっかりせぇい!」
桐乃「ひっ。わ、わかってるわよ。今、読んでる途中なんだから
驚かせるんじゃないわよ!」
シロッコ「フフフ。この流れ、悪くない」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 18:42:28.58 ID:k6EgRDaz0
桐乃「……ふぅ。やっと読み終わった」
シロッコ「新境地に踏み出した気分はどうだ?」
桐乃「べ、別に特に面白いわけじゃなかったけどさ。
まぁ、及第点くらいはあげてもいいかな」
ヤザン「言うに事欠きやがって。素直に最高だったと言いやがれ」
シロッコ「目くじらを立てることはない。今の表現はキリノからすれば
立派といって良いほどの褒め言葉なのだからな」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 18:45:01.58 ID:k6EgRDaz0
ヤザン「ホォー」
桐乃「バカ! 褒めてなんかないわよ!」
ヤザン「どうやらやっと貴様もこちらの世界に味を占めたようだなァ?
いいだろう。俺がもっといいところへ連れて行ってやる」
桐乃「いいところ? どこよそれ?」
ヤザン「それは着いてからのお楽しみってなァ」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 18:50:45.79 ID:k6EgRDaz0
ヤザン「ここだ」
桐乃「何よここ。メイド喫茶?」
ヤザン「そんなつまらんところと一緒にすんな。
いいから着いて来い」
桐乃「なんなのよ、もぉ」
ガチャ カランカラン
ダンケル「お帰りなさいませ、お嬢様」
ラムサス「お帰りなさいませ、旦那様」
桐乃「ちょ、ちょっと。ここってもしかして……」
ヤザン「そういうこったァ!」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:02:59.11 ID:k6EgRDaz0
ラムサス「これはヤザン隊長。また俺たちの執事喫茶に
いらしてくれるとは光栄であります」
ヤザン「バカヤロウ。ここで俺のことはそう呼ばないだろォ!」
ラムサス「失礼しました、旦那様」
ヤザン「そうだ、ラムサス。それでいいんだ、ヌハハハハ。
いいかお前ら、今日は俺より特にこの女をもてなしてやれ」
桐乃「え……?」
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:05:59.02 ID:k6EgRDaz0
ラムサス「了解です」
ダンケル「さぁ、こちらへどうぞ。お嬢様」
桐乃「ちょ、ちょっと、お嬢様って……。やめなさいよ、恥ずかしいわね!///」
ダンケル「それは失礼いたしました。では、どのようにお呼びすればよろしいですか?」
桐乃「……。ああ、もお! 面倒くさいからお嬢様でいいわよ!」
ラムサス「かしこまりました、お嬢様」
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:15:58.98 ID:k6EgRDaz0
ダンケル「それでは、ただいまお飲み物をお持ちいたしますので
少々お待ちください、お嬢様」
ラムサス「他に何かありましたら何なりとお申し付けください、お嬢様」
桐乃「うぅー、なんたって私がこんなところに……///」
シロッコ「その割にはまんざらでもないような顔をしているな」
桐乃「ち、ちがっ。そんな顔してないっ!」
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:18:08.52 ID:k6EgRDaz0
ヤザン「どうやら少しはこちらの世界の良さがわかったようだなァ」
桐乃「……うん。本当にちょっとだけど、わかった気がする」
ヤザン「ヌハハ、初めから素直に認めておけばいいものォ!」
シロッコ「さて、次はヤザン。君の番だな」
ヤザン「あん?」
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:34:44.24 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「キリノが君の趣味を認めた以上、君も
キリノの趣味の理解に努めるべきだと思わんか?」
桐乃「そうよ。メルル見てみなさいよ」
ヤザン「ええぃ、骨のない幼女が戦うアニメなど誰が見るものかァ!」
桐乃「いいから、騙されたと思ってやってみなさいよ。
ほら、ちゃんと今日ノーパもDVDも持ってきたんだから」
ヤザン「いやに準備がいいときやがる。どいつの差し金だァ?」
シロッコ「フフッ……」
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 19:44:21.52 ID:k6EgRDaz0
桐乃「はーい。注目! メルルの始まり始まり~」
チャチャラチャー
『星くずうぃっちメルルー!』
ヤザン「チッ。くだらん」
視聴から5分
ヤザン「ん……。まぁ、少しは骨がありそうだが」
視聴から10分
ヤザン「幼女の変身シーンだとォ!? ええぃ幻覚などに俺が騙されるものかァァ!」
視聴から15分
ヤザン「こ、こいつはなんだァー……!?」
視聴終了
ヤザン「……」
桐乃「どうだった、メルルは?」
ヤザン「このアニメ、俺の弱点を知ってるというのか……!」
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 20:03:22.64 ID:k6EgRDaz0
桐乃「言っておくけど、今アンタが見たのはほんの初めの一話よ」
ヤザン「なにぃ?」
桐乃「話が進むにつれてどんどん熱くて可愛い展開が繰り広げられるわ」
ヤザン「頼みがある」
桐乃「何よ、いきなり?」
ヤザン「一期だけでいい。メルルのDVDを全巻、貸してくれ!」
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 20:05:15.32 ID:k6EgRDaz0
桐乃「え、まいったわねぇ。私は全然構わないんだけど
今、一巻しか持って来てないのよ」
ヤザン「ええぃ、使えん野郎だ」
シロッコ「それなら、心配する必要はない。先程アニメイトに寄ったとき
メルルをBOX買いしてきた。ヤザン、これを君に進呈しよう」
ヤザン「なんだとォ! シロッコ、本当にいいのか!?」
シロッコ「キリノをここへ連れて来る見返りを期待していい
と申したはずだ。日頃の君への感謝も含めている。遠慮はいらん」
ヤザン「パプテマス・シロッコ、お前は最高の男だ!」
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 20:48:51.07 ID:k6EgRDaz0
秋葉原駅
シロッコ「さて、日も暮れてきたことだ。そろそろ帰還するとしよう」
ヤザン「ヌハッ、今日は思いのほか楽しめたぜ。
シロッコ、キリノ礼を言うぞ」
桐乃「……」
シロッコ「どうやらキリノも君に言いたいことがあるそうだ」
桐乃「私も、今日読んだような同人誌、もっと読んでみたくなったから……だから」
ヤザン「ん?」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 20:50:19.68 ID:k6EgRDaz0
桐乃「今度は夏コミに連れてって!」
ヤザン「ホォ~。先に言っておくがあそこは戦場だぞ」
桐乃「わかってるわよ、それくらい」
ヤザン「戦場ではビビった方が死ぬんだ! それでもいいのか!?」
桐乃「覚悟しているわ!」
ヤザン「よし、そこまで言うならいいだろォ」
桐乃「マジ? やったー!」
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:08:18.83 ID:k6EgRDaz0
ヤザン「じゃあなァー。また会おうぜ、お嬢ちゃん」
桐乃「次会うときはちゃんとメルルの予習しておきなさいよねー!」
桐乃「えへへ。やった、やったー。コミケ、コミッケー♪」
シロッコ「どうやら満足してくれたようだな」
桐乃「当然よ。夏ミケにも連れてってくれるみたいだし、
メルルの良さもやったわかったみたいだし、
アイツ、意外といい奴じゃない」
シロッコ「そのことだが、私は今非常に驚いている」
桐乃「どうして?」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:10:55.53 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「散々敵視していたあのヤザンに君が頭を下げて
あのような約束をこぎつけたことについてだ」
桐乃「大したことじゃないわよ」
シロッコ「いや。以前の君からは到底考えられない行動だと
言っても過言ではない。自信を持っていい、君の
人間性は着実に成長している。私が保証しよう」
桐乃「なっ……/// 気取ってんじゃないわよ。
あ、あんたなんかに褒められたって、ちっとも嬉しくないんだけど!」
シロッコ「そうか。それは残念だ」
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:18:47.23 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「さぁ、我々も引き上げるとしよう」
桐乃「……」
シロッコ「どうした? そんなにこの場所が名残惜しいか」
桐乃「そ、そうじゃないけど。あのさ……」
桐乃「……」
桐乃「今日はありがとう……///」
シロッコ「フフフ、ハッハッハッ!!」
桐乃「な、なにバカ笑いしちゃってんのよ!!///
い、い、一回礼言われたくらいで、舞い上がっちゃって
変態なんじゃない!?」
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:32:02.95 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「すまない。気分を害したのなら、謝ろう」
桐乃「あ、当たり前だっつーの! たくっ!」
シロッコ「礼には及ばんさ。私はいわば君に忠誠を誓っている身だ。
その所存はこれからも変わることはないだろう」
桐乃「……」
シロッコ「そう。この身を滅してでも、君に尽くしていくつもりだ。
だから、安心してくれていい」
サワッ
桐乃「あ……///」
シロッコ「決して、君の元から黙って居なくなったりはせん」
桐乃「……うん」
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:39:49.20 ID:k6EgRDaz0
数日後
公園
スタッフ「よし、今日の撮影は終了だ。お疲れさん、桐乃ちゃん」
桐乃「はーい!」
桐乃「ふんふふんふ~ん♪」
あやせ「最近、機嫌いいわね。桐乃」
桐乃「あ。あやせ」
あやせ「何かいいことでもあったの?」
桐乃「う、ううん。別に」
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 21:51:41.46 ID:k6EgRDaz0
あやせ「ふーん、何か怪しい。さっきから自分の手提げの
中のぞいては笑っちゃって」
桐乃「そんなことないって。あはは……」
あやせ「ならいいんだけど。あ、そうそう、桐乃。
あなたに是非会いたいっていうファンの子が来てるわよ」
桐乃「え?」
カミーユ「お久しぶりです。今日、公園で雑誌の撮影が
あるって本当だったんですね」
桐乃「あ、あなた……確か、あのときの」
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 22:02:43.65 ID:k6EgRDaz0
あやせ「あら。桐乃、知り合い?」
桐乃「ち、違う。全然違うって。いいから、
あやせはもう先に帰っててよ。ね、さぁさぁ!」
あやせ「変な桐乃……」
桐乃「そ、それで今日は何の用……? サインはもうあげたはずだけど」
カミーユ「はい。今日はそれのお礼をしたくて。これ、ペットロボットの
ハロっていうんだけど。桐乃さんに差し上げます」
ハロ「ハロ、ハロ。キリノ、ダイスキダ、キリノ」
カミーユ「こら、余計なことしゃべるな」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 22:13:10.29 ID:k6EgRDaz0
桐乃「い、いいわよ、別に。何か高そうだし……」
カミーユ「気にしないでください。この前のお礼ですから。どうぞ」
桐乃「……。あ、ありがとう」
ハロ「ヨロシクナ、キリノ、カワイイヨ、キリノ」
カミーユ「今日はお兄さんはいらっしゃらないようですね」
桐乃「べ、別にいつも一緒な訳じゃないし」
カミーユ「少し安心しました。いたらあなたとおちおち話も
できないですから。怖いんです、独占欲の強い人は」
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 22:20:38.24 ID:k6EgRDaz0
桐乃「あの、私そろそろ帰るから」
カミーユ「え、もうですか? 今、仕事終えたばかりでは」
桐乃「私、色々と忙しいの。それじゃ」
スタスタスタ
ハロ「マッテ、キリノ、マッテー」
カミーユ「あ……。やっぱり、モデルは忙しいんだな」
カミーユ「ん? この手提げ、キリノさんの忘れ物か?」
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 22:28:17.42 ID:k6EgRDaz0
カミーユ「届けないとな。中に住所とか書いてあるものは入ってないだろうか」
ゴソゴソゴソ
カミーユ「ん。なんだ、これは……」
カミーユ「『星くずうぃっちメルル』の新作DVD!?
なんだって、キリノさんがこんな気持ちの悪い子供向けアニメを?」
ゴソゴソゴソ
カミーユ「まだ、何かあるな。これは……ゲームソフトか?
いや、ただのゲームソフトじゃない。
ど、どういうことなんだよ、キリノさんが18禁のゲームって!」
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 22:37:00.30 ID:k6EgRDaz0
カミーユ「なんてことだ。清楚なはずのキリノさんが、こんな……」
カミーユ「こんな趣味して嬉しいのかよ……」
カミーユ「満足なのかよ……」
カミーユ「モデルがオタクで誰が喜ぶんだよーーー!!」
カミーユ「はぁはぁはぁ……」
カミーユ「あいつだ。キリノさんをこうまでさせたのは
あいつの仕業に違いない!!」
ダダダダダダダダダダ
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:09:25.42 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「キリノめ。仕事の帰りにヤザンの元を訪れるほどの
仲になるとは。よほど意気投合したか。
読んだとおりだ、時の運はこちらへ傾いてきた」
シロッコ「……なんだ。また異質なプレッシャーがこちらに近づいてくる」
カミーユ「待て!」
シロッコ「ん。貴様は確か秋葉原で妹に付きまとっていた小僧」
カミーユ「お前だ。兄でありながらキリノさんを自分好み
染めては弄んで!」
シロッコ「フンッ。なんのことだ」
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:19:52.44 ID:k6EgRDaz0
カミーユ「知らないとは言わせないぞ。これは
一番兄が妹にしちゃいけないことなんだ!」
シロッコ「子供がほざくかー! 私はキリノの兄だ。
私にはそういう資格がある!!」
カミーユ「まだ、口ごたえするのならば!!」
ダダダダダダダダダダ
グサッ!!
シロッコ「ぐおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ……ぉぉ!!」
カミーユ「ここからいなくなれぇー!!」
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:29:57.76 ID:k6EgRDaz0
シロッコ「うぐぐぐぅ……がはっ」
ピチョピチョ…
カミーユ「やったのか……?」
シロッコ「わ、私だけが死ぬ訳ではない……。
貴様の心も……一緒に染めてやるぅぅ。
カミーユ・ビダン……!!」
ドサッ
カミーユ「え……。俺の周りに映像が広がっていく?
こ、これは、星くずうぃっちメルル?」
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:39:02.48 ID:k6EgRDaz0
そしてまた数日後
加奈子「なぁー、あやせー。桐乃の兄ちゃんって
最近亡くなったんだよなー」
あやせ「ええ。私はそう聞いたけど」
加奈子「それにしちゃさぁ、桐乃全然動揺してない
ように見えるんだけど、なんで~?」
あやせ「さぁ。私にもわからない」
桐乃「それじゃ、私、用事あるから先に帰るね!」
タタタタタタ
あやせ「あ、ちょっと桐乃!」
加奈子「それどころか前にも増して元気のような」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:54:02.47 ID:k6EgRDaz0
桐乃「おまたせ!」
カミーユ「やっと、来たな。それじゃあ、早く劇場版メルルの
先行試写会に行くぞ」
桐乃「うん。それにしても、あんた大丈夫なの?
ここ最近、私放課後振り回してばかりだけど」
カミーユ「空手部には病欠といってあるから平気さ」
桐乃「ならいいんだけど」
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12 /18(土) 23:55:03.21 ID:k6EgRDaz0
桐乃「初めて会ったときは、アンタがまさか
こんなメルルオタクなんて思わなかったわ」
カミーユ「俺にとってメルルは幻覚でもなければ意識だけの存在でも
ないんだ。キリノと同じくらい愛していられるのだから」
桐乃「や、やめなさいよ、そういう恥ずかしいセリフ!/// 気持ち悪いんだけど!」
カミーユ「あはは、ごめん。それじゃ会場に急ごう」
桐乃「うん」
-Fin-