無題:10スレ目943

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943 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:41:23.88 ID:LdpCAvpN0 [1/5] 日向ちゃんSSまでの暇つぶしにでも・・・珠希ちゃんのSS書きました。未来設定です。 「お・・・おにいちゃん、好きです。大好きです。付き合ってください!!」 俺は衝撃を受けた。俺は昔付き合ってた彼女、黒猫の妹である珠希ちゃんから本気の告白を受けているのだ。 「このクラスの担任になる高坂京介だ。年齢は27で趣味はとくにない。つまらない教師かも  しれないが我慢してくれ。1年間よろしく」 俺は大学で教員免許をとり教師となった。俺は根っからの世話好きだったようで麻奈美から教師を薦められたときはどうかと 思ったがやりがいのある仕事につけたと思った。 そして俺が教壇にたっているのは自分の卒業した高校・・・つまり母校で教鞭を振るっている。 俺が担当するのは今年入学してきた新1年生のクラスの1つなんだがある名前が目に止まった。その名前は『五更珠希』だ。 たしか珠希ちゃんも高校にあがる年だったけど・・・もしかして 「先生は彼女とかいないんですか~?」 この手の質問は初めて受け持つクラスの生徒には毎回、必ずと言っていいほど受ける。 「俺には彼女いないよ。残念だったな」 「ええ~嘘だ~。先生格好良いのに信じらんない」 「褒めても成績はあがんねーぞ」 ええ~そんな~とぶーたれる○○。そんな笑いに包まれるクラスの中で一人だけ笑わず俺をじっと 見据えている黒髪の少女がいた。 これが俺と珠希の再開だった。 「おにいちゃんは暗闇にいた私を優しく照らしてくれました」 別に俺はそんな大層なことをした覚えはないが・・・ 「高坂先生、ちょっとお話があるんですけどいいですか?」 「なんだ?・・・五更」 放課後に俺が職員室で作業していると珠希ちゃんが俺に話しかけてきた。 「もしかしてなんですけど・・・おにいちゃん?」 「え?・・・覚えてるの?」 「おにいちゃんなんですね・・・お、おにいちゃーん!!」 珠希ちゃんは俺だと分かると大声で泣きはじめた。俺に抱きつきながらだ。や、やばい。ほかの先生の視線が むちゃくちゃ痛い。このままだと変態教師のレッテルを貼られた上に教師をクビになっちまう 944 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:42:10.91 ID:LdpCAvpN0 [2/5] 「え、えーとなとりあえず落ち着いてくれ・・・な?」 それからなだめ続けてようやく泣き止んでくれたらと思ったら次は教頭に呼ばれた。・・・多少は説教を喰らったが昔からの 知り合いということなど色々説明したら一応は許してくれた。珠希ちゃんも手伝ってくれたのもあるだろうが、話の分かる 教頭でよかった。 「その・・・いきなりすいませんでした」 「珠希ちゃんは気にしなくてもいいよ、それよりどうしたんだ?あんな泣いて」 そして珠希ちゃんの家の・・・つまり五更家の状態を教えてもらった。黒猫はみごと作家デビューしていまは忙しく家に おらず都内に部屋を借りてそこで仕事をしている。これは俺も知っていた。会うことはあまりなかったが。 そして日向は遠くの有名大学に通うことにしたらしく今は家にいないという。両親は共働きであまり家にいないのでほとんど 1人で過ごしてきたという。 そこに知り合いの俺が現れ、寂しさを我慢できずにこうして話しに来たという。 「そうだったんだ・・・今度俺の家にくるか?実家で暮らしてるんだ、桐乃もいるし・・・」 「迷惑じゃないですか?」 俺はため息をつくと 「大切な友達の家族だ・・・迷惑なんて思うわけないだろ」 そうして珠希ちゃんは俺の家によく遊びにくるようになった。ちなみに桐乃はいまでもモデル活動をしているが家から通っている。 珠希ちゃんを親父たちも喜んで迎えてくれた。桐乃は・・・もう駄目だあれは。 945 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:42:39.80 ID:LdpCAvpN0 [3/5] 「私、嬉しかったんです。お兄ちゃんにとっては年の離れた妹、みたいなのだったのかもしれません。でもわたしにとっては  昔からの憧れの人だったんです」 昔から・・・思っててくれてたのか。 「私も最初は『おにいちゃん』のように思ってました。でも再開して、一緒に過ごすうちにそれは恋に変わりました」 珠希ちゃんとの思い出がいま頭を駆け巡った。 『あの、勉強を教えてほしいんですけど・・・』 高校最初のテストは不安そうだったな。 『もう夏祭り始まってますよ、おにいちゃん、桐乃さん』 桐乃と3人で行ったな地元の夏祭り。 『え?誕生日プレゼントですか?・・・ありがとうございます、大事にします!!』 珠希ちゃんの誕生日にはセンスないかもしれなかったがアクセサリーを送った。 『メリークリスマスです。おにいちゃん』 家でささやかながらクリスマスパーティーしたな。 『明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします』 珠希ちゃんは着物を着て可愛かくて、なにより最高の笑顔で新年の挨拶をしてくれた。 だけど俺は挨拶が笑顔でできなかった。 「珠希ちゃん、話があるんだ」 「なんです?」 俺は家に遊びにきていた珠希ちゃんにあることを話した。 「俺は今年で異動になった」 「え?」 「本当は教えちゃいけないんだけど・・・珠希ちゃんには教えておかないとと思ってね」 そのときは気づいていなかったんだよな。珠希ちゃんの気持ちに そして俺が引越しをする1週間前の今日、俺は告白された。 「本当はもっと・・・せめて高校卒業してから告白しようと思ってました。きっとおにいちゃんは  教師だからと受け入れてはくれないと思ったから」 「でも!!おにいちゃんがいなくなると知って・・・気持ちに歯止めがきかないんです」 珠希ちゃんは泣きながら俺に気持ちを話してくれた。ここまでされたら俺は教師という立場などは 考えず本気で答えなければならない。そう思った。 俺はどうなんだろう。珠希ちゃんは妹のように思ってた・・・それは確かだ。でもそれだけだろうか。 いや最初はそれだけだったはずだ。でも一緒にすごすうちに、昔と変わらないあのあどけない純真さに 俺は心惹かれていっていた。 946 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:43:14.76 ID:LdpCAvpN0 [4/5] 「珠希ちゃん・・・本当に俺で良いのか?」 「え?」 「俺は珠希ちゃんと1回りも年が違う・・・これは大きすぎる違いだ。きっとたったこれだけで  俺たちは苦労すると思う。それでもいい?」 年の差は本当に大きい・・・社会にはいって色々みてきたからな。 「はい、わたしはおにいちゃんとなら乗り越えられると思ってます」 だけど珠希ちゃんは真剣な顔で即答してきた。してくれた。 「じゃあ、珠希ちゃんの彼氏にしてくれないか?」 「はい、ありがとうございます、う・・・うわーん!!」 緊張の糸が切れたのか大声をあげて泣きついてきた。俺は大切な彼女が落ち着くまで抱きしめるのだった。 それから俺が引越しまで珠希ちゃんとはずっと一緒に行動してた。いままで我慢してた反動か、珠希ちゃんは 俺に素直に甘えてきてくれた。 そして引越し当日。 「じゃあな珠希ちゃん・・・」 「はい・・・」 「長期休暇には帰ってくるし、毎日メールでも電話するから・・・笑顔で見送ってくれないか?」 「はい、またです。おにいちゃん!!」 最初から俺たちの恋はでこぼこで苦難だらけだけど・・・きっと俺たちなら乗りこえていける。 俺はそう信じたい。 -おわり-
943 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:41:23.88 ID:LdpCAvpN0 [1/5] 「お・・・おにいちゃん、好きです。大好きです。付き合ってください!!」 俺は衝撃を受けた。俺は昔付き合ってた彼女、黒猫の妹である珠希ちゃんから本気の告白を受けているのだ。 「このクラスの担任になる高坂京介だ。年齢は27で趣味はとくにない。つまらない教師かも  しれないが我慢してくれ。1年間よろしく」 俺は大学で教員免許をとり教師となった。俺は根っからの世話好きだったようで麻奈美から教師を薦められたときはどうかと 思ったがやりがいのある仕事につけたと思った。 そして俺が教壇にたっているのは自分の卒業した高校・・・つまり母校で教鞭を振るっている。 俺が担当するのは今年入学してきた新1年生のクラスの1つなんだがある名前が目に止まった。その名前は『五更珠希』だ。 たしか珠希ちゃんも高校にあがる年だったけど・・・もしかして 「先生は彼女とかいないんですか~?」 この手の質問は初めて受け持つクラスの生徒には毎回、必ずと言っていいほど受ける。 「俺には彼女いないよ。残念だったな」 「ええ~嘘だ~。先生格好良いのに信じらんない」 「褒めても成績はあがんねーぞ」 ええ~そんな~とぶーたれる○○。そんな笑いに包まれるクラスの中で一人だけ笑わず俺をじっと 見据えている黒髪の少女がいた。 これが俺と珠希の再開だった。 「おにいちゃんは暗闇にいた私を優しく照らしてくれました」 別に俺はそんな大層なことをした覚えはないが・・・ 「高坂先生、ちょっとお話があるんですけどいいですか?」 「なんだ?・・・五更」 放課後に俺が職員室で作業していると珠希ちゃんが俺に話しかけてきた。 「もしかしてなんですけど・・・おにいちゃん?」 「え?・・・覚えてるの?」 「おにいちゃんなんですね・・・お、おにいちゃーん!!」 珠希ちゃんは俺だと分かると大声で泣きはじめた。俺に抱きつきながらだ。や、やばい。ほかの先生の視線が むちゃくちゃ痛い。このままだと変態教師のレッテルを貼られた上に教師をクビになっちまう 944 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:42:10.91 ID:LdpCAvpN0 [2/5] 「え、えーとなとりあえず落ち着いてくれ・・・な?」 それからなだめ続けてようやく泣き止んでくれたらと思ったら次は教頭に呼ばれた。・・・多少は説教を喰らったが昔からの 知り合いということなど色々説明したら一応は許してくれた。珠希ちゃんも手伝ってくれたのもあるだろうが、話の分かる 教頭でよかった。 「その・・・いきなりすいませんでした」 「珠希ちゃんは気にしなくてもいいよ、それよりどうしたんだ?あんな泣いて」 そして珠希ちゃんの家の・・・つまり五更家の状態を教えてもらった。黒猫はみごと作家デビューしていまは忙しく家に おらず都内に部屋を借りてそこで仕事をしている。これは俺も知っていた。会うことはあまりなかったが。 そして日向は遠くの有名大学に通うことにしたらしく今は家にいないという。両親は共働きであまり家にいないのでほとんど 1人で過ごしてきたという。 そこに知り合いの俺が現れ、寂しさを我慢できずにこうして話しに来たという。 「そうだったんだ・・・今度俺の家にくるか?実家で暮らしてるんだ、桐乃もいるし・・・」 「迷惑じゃないですか?」 俺はため息をつくと 「大切な友達の家族だ・・・迷惑なんて思うわけないだろ」 そうして珠希ちゃんは俺の家によく遊びにくるようになった。ちなみに桐乃はいまでもモデル活動をしているが家から通っている。 珠希ちゃんを親父たちも喜んで迎えてくれた。桐乃は・・・もう駄目だあれは。 945 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:42:39.80 ID:LdpCAvpN0 [3/5] 「私、嬉しかったんです。お兄ちゃんにとっては年の離れた妹、みたいなのだったのかもしれません。でもわたしにとっては  昔からの憧れの人だったんです」 昔から・・・思っててくれてたのか。 「私も最初は『おにいちゃん』のように思ってました。でも再開して、一緒に過ごすうちにそれは恋に変わりました」 珠希ちゃんとの思い出がいま頭を駆け巡った。 『あの、勉強を教えてほしいんですけど・・・』 高校最初のテストは不安そうだったな。 『もう夏祭り始まってますよ、おにいちゃん、桐乃さん』 桐乃と3人で行ったな地元の夏祭り。 『え?誕生日プレゼントですか?・・・ありがとうございます、大事にします!!』 珠希ちゃんの誕生日にはセンスないかもしれなかったがアクセサリーを送った。 『メリークリスマスです。おにいちゃん』 家でささやかながらクリスマスパーティーしたな。 『明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします』 珠希ちゃんは着物を着て可愛かくて、なにより最高の笑顔で新年の挨拶をしてくれた。 だけど俺は挨拶が笑顔でできなかった。 「珠希ちゃん、話があるんだ」 「なんです?」 俺は家に遊びにきていた珠希ちゃんにあることを話した。 「俺は今年で異動になった」 「え?」 「本当は教えちゃいけないんだけど・・・珠希ちゃんには教えておかないとと思ってね」 そのときは気づいていなかったんだよな。珠希ちゃんの気持ちに そして俺が引越しをする1週間前の今日、俺は告白された。 「本当はもっと・・・せめて高校卒業してから告白しようと思ってました。きっとおにいちゃんは  教師だからと受け入れてはくれないと思ったから」 「でも!!おにいちゃんがいなくなると知って・・・気持ちに歯止めがきかないんです」 珠希ちゃんは泣きながら俺に気持ちを話してくれた。ここまでされたら俺は教師という立場などは 考えず本気で答えなければならない。そう思った。 俺はどうなんだろう。珠希ちゃんは妹のように思ってた・・・それは確かだ。でもそれだけだろうか。 いや最初はそれだけだったはずだ。でも一緒にすごすうちに、昔と変わらないあのあどけない純真さに 俺は心惹かれていっていた。 946 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 10:43:14.76 ID:LdpCAvpN0 [4/5] 「珠希ちゃん・・・本当に俺で良いのか?」 「え?」 「俺は珠希ちゃんと1回りも年が違う・・・これは大きすぎる違いだ。きっとたったこれだけで  俺たちは苦労すると思う。それでもいい?」 年の差は本当に大きい・・・社会にはいって色々みてきたからな。 「はい、わたしはおにいちゃんとなら乗り越えられると思ってます」 だけど珠希ちゃんは真剣な顔で即答してきた。してくれた。 「じゃあ、珠希ちゃんの彼氏にしてくれないか?」 「はい、ありがとうございます、う・・・うわーん!!」 緊張の糸が切れたのか大声をあげて泣きついてきた。俺は大切な彼女が落ち着くまで抱きしめるのだった。 それから俺が引越しまで珠希ちゃんとはずっと一緒に行動してた。いままで我慢してた反動か、珠希ちゃんは 俺に素直に甘えてきてくれた。 そして引越し当日。 「じゃあな珠希ちゃん・・・」 「はい・・・」 「長期休暇には帰ってくるし、毎日メールでも電話するから・・・笑顔で見送ってくれないか?」 「はい、またです。おにいちゃん!!」 最初から俺たちの恋はでこぼこで苦難だらけだけど・・・きっと俺たちなら乗りこえていける。 俺はそう信じたい。 -おわり-

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