京介「妹たちに安価で悪戯する」 その5:12

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12 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/29(金) 19:26:34.02 ID:PN35eEAqo 夏休み最終日 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/21(日) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx 絶対バレるって言ったじゃん。そら、ああなるよ 「バレたのはおまえのせいだろ」という突っ込みは禁止な 長かった夏休みも今日で終わりだ 最後までよろしく! 朝の安価といこう ≫20 ---- 20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/29(金) 19:31:07.67 ID:GXozLlhg0 黒猫の家で三姉妹と一緒に義妹ものAV鑑賞 ---- 87 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 11:07:47.39 ID:x5esMjwho なぜに義妹……。 なぜに黒猫宅で見る必要がある……。 ここへきて、久しぶり――というわけでもないが、鬼畜安価がやってきた。 夏休み最後の日くらい平穏無事にすごしたかったが、そうもいかないようだ。 そもそも、≫20は何がしたくてこんな安価をとったのか。 “コウノトリを信じている子供に無修正のポルノビデオを見せつけるような下卑た快感”というやつだろうか。 「……しっかし、黒猫のやつはほんとに鬼畜安価ばっかりだったな」 しょっぱなからレイプされかけたり、その余波で尻を揉まれたり……。 あげく、俺の尻にボラギノール塗らされかけたり……。 これでよく未だに俺と友達やってるな。正直言って、俺だったらこんなやつとは関わり合いを持ちたくないぞ。 「……黒猫には、いつか感謝の印と詫び状を送っとかないとな」 『メルルののビデオ借りたから一緒に見ようぜ。是非日向ちゃんや珠希ちゃんも一緒に』 こんなメールを黒猫に送り、黒猫からの返信を待つ。 ここまで付き合ってくれたおまえらならもうわかっていると思うが、俺が持っていくのは当然義妹もののAVだ。 “メルルのビデオと一緒に借りたAVを間違って持ってきてしまった作戦”だな。 AVが絡むと作戦がワンパターンになってしまうのが俺の悪い癖だが、安価の成功確率は高いので、それくらいは許して欲しい。 『それは構わないけれど……珠希はともかく、日向も? あなた、何か企んでるんじゃないでしょうね?』 ばれてる……。 流石黒猫さん。伊達に鬼畜安価は喰らってないぜ。 だが、ここで「はい。私は何か企んでいます」と白状する馬鹿はいない。 当然、とぼけておく。 『そんなわけないだろ。賢者に向かってなんと恐れ多い』 そして、しっかりと伏線を張っておくことも忘れない。 「で、それが問題のブツというわけね」 「人が持ってきた物を危険物扱いするんじゃねえ」 実際のところはその通りなんだけどな。 今までの安価のせいとはいえ、黒猫にはすっかり疑われてしまっている。 この防衛線をかいくぐり、黒猫三姉妹とAV鑑賞を行うことが今回の俺の任務だ。 「ルリ姉。せっかく持ってきてくれたんだしそんな言い方しなくても……」 「メルル! メルル!」 これから起こる“アクシデント”を知っているだけに、日向ちゃんと珠希ちゃんのリアクションが胸に刺さる。 ああ……これがほんとにメルルのDVDならよかったのに。 黒猫たちが最初から最後まで黙って見ていてくれるわけがないので、今回はチラ見せ程度を目標にして頑張ろうと思う。 もちろん、再生時間の方はなんとかして限界まで引き延ばす努力はするが、日向ちゃん、珠希ちゃんがそれを見ていてくれる保証はない。 黒猫の妨害も入るだろうし、“鑑賞”はまず無理だな。 「ここにセットすればいいのか?」 「……その前に、そのDVDを見せてくれるかしら」 ぎくっ。 それはまずい。それをされたら一発でAVだということがバレてしまう。 「よおし! チャプター5からスタートだ!」 「あっ!? 人の話を聞きなさ――」 <オ、オニイサン!? オネガイ、ヤメテクダサイ! モウスグネエサンモカエッテ――アンッ 88 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 11:08:14.65 ID:x5esMjwho 黒猫宅の居間に流れたそれは、紛うことなき義妹もののAVだった。 嫁の妹に手を出すと言う内容なのだが、最初から見て行かないとちょっと分かりづらい内容ではある。 妹もの、父娘ものの時と違うのは、一発で義妹ものと把握できる場面が中々見つからなかったことだな。 これがまた本当に難しくてな―― ちょっと話がそれたな。 要は、今黒猫宅のテレビには、きちんと義妹もののAVが映し出されているということだ。 「あ、あなたたち! 今すぐ目を閉じて耳をふさぎなさい!」 「黒猫おおお! すまなかったあああ! ミスって一緒に借りたAVの方を持って来ちまったああああ!」 俺は、そんな言い訳を叫びながら、リモコンの元へと急ぐ黒猫を羽交い絞めにした。 「ちょっと! あなた、言葉と行動が一致してないわよ!? この手を離しなさい!」 そんなことしたら、おまえテレビ消しちゃうだろ! 黒猫を羽交い絞めにしながら、日向ちゃんたちの様子を確認する。 この安価の焦点は、きっと、この子たちのリアクションだろうからな。 「お兄ぃちゃん。これ、メルルじゃなくてぷろれすですよ?」 きょとんとした顔でツッコミを入れてくる珠希ちゃん。 一方の日向ちゃんはと言うと、 「ほ、ほら……高坂くんも男の子なんだし…………こんなこともあるよ。気にしないで」 顔を真っ赤にして、俯きながらぼそぼそと喋る日向ちゃん。 ほう……これは……。 そうか。これが“コウノトリを信じている子供に無修正のポルノビデオを見せつけるような下卑た快感”というやつか。 ふふ……なかなか悪くな―― 「違う違う。危うく暗黒面に落ちるところだった」 確かに、俺はS属性に目覚めはしたが、そんな方向に進む気は毛頭ない。 「さて、そろそろか」 妹猫たちの反応もしっかり確認したので、黒猫の拘束を解き、そして自らの手でテレビの電源を消す。 いやあ、中々に面白い安価だったぞ。S属性は暗黒面と隣り合わせであることも確認できたしな。 ただ、もう一回やりたいかと問われれば、全力でNOと答えるけどな。 このあと、黒猫に烈火のごとく怒られたのは言わなくてもわかるだろ? 夏休み、最終日。朝パート 安価成功 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/21(日) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx 暗黒面に通じるのは恐れではなく、エロだと思う 次だ ≫94 ---- 94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 11:20:27.22 ID:EPPJD8Dbo 同じ学校の奴らと夏休みの宿題がまだ終わってなさそうな奴らを集めて 宿題を片付けるための勉強会を開く 隙をみて誰かの宿題にいたずら書きをする 107 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 11:36:41.45 ID:RN1dDri/o 宿題終わってなさそうな奴らって誰だろう 桐乃は終わってるだろうけど参加したがりそうだな 110 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 11:47:48.18 ID:tZIRmxY70 加奈子が宿題とか…終わってる以前に手をつけているかさえ怪しいもんだ… 111 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 11:50:30.10 ID:NBEU3V48o 黒猫は終わってそうだが、日向ちゃんは残ってそうだな 112 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 12:02:16.79 ID:6d/iO8HzP 赤城兄も怪しいな 京介のことだからヘルプで麻奈実も呼ぶだろう そうなると桐乃も黙っていなさそうだ 113 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 12:03:21.70 ID:5f1oxXkk0 同じ学校なら黒猫か瀬名ちゃんあたりか コミケの準備で忙しくて宿題に手を着けてないみたいな? 114 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 12:06:02.76 ID:tZIRmxY70 フェイトさん、借金っていう人生の宿題が… 119 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 13:52:16.46 ID:c4+TUHlDO そもそも加奈子は宿題の存在を覚えているかどうかすら怪しい 桐乃や黒猫姉妹やバジーナはきっちりやって(やらされて)そうかな 120 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 14:35:13.79 ID:EivgyBBSO 意外なところでブリジットが日本語上手く書けなくて四苦八苦してるかもしれんな ---- 123 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 20:37:11.71 ID:x5esMjwho [4/12] とりあえず同じ学校の奴らは……麻奈実、黒猫、赤城兄妹。 こいつらは呼ぶのは確定だ。 「あとは……まだ終わってなさそうな奴らか」 これはもう完全に想像するしかねえな。 「宿題終わってない最有力候補は……加奈子か」 こいつに関しては終わってる想像すらつかない。 あとは……あれ? 加奈子以外はみんなしっかりやってそうじゃね? 他に唯一やってなさそうな赤城は、同じ学校枠で呼ぶのが決まっているし、黒猫の妹たちは黒猫がちゃんとさせてるだろうし。 「うーん……仕方ねえ。加奈子のお目付け役としてあやせも呼ぶか」 あやせがいてくれれば、加奈子もやる気を出さざるを得ないだろ。 さて、呼ぶ面子の確認だ。 麻奈実、黒猫、あやせ、加奈子、赤城兄妹。 「濃い……なんて濃い面子なんだ」 果たして、無事宿題を終えることができるのだろうか。 集合場所は近所の図書館を選んだ。 やっぱり、宿題をするなら図書館だよな。俺の部屋と違って涼しいし。 「図書館でやるなよ。騒げねえだろ」と、突っ込みたい人もいるかもしれない。 だが、安心してほしい。 近くの図書館にはグループで作業できる部屋みたいなのがあるんだよ。 受付で申請すれば誰でも貸してもらえるのだ。 その小部屋は、外から中が見えるようになってはいるものの、防音性に関しては全く問題ない。 使用している人たちを何度か見たことがあるが、話し声が外に漏れていなかったので間違いない。 「さて、各自の宿題の状況を聞こうか」 全員が集まったところで、俺はそう切り出した。 キャンプの時点で面通しは済んでいるので、紹介とうは不要だったしな。 「私は、全部終わってるよ」 と、麻奈実。 当然だな。毎年毎年、夏休みの前半で終わらせるタイプだもんな、おまえ。 「私は……数学が少し」 と、黒猫。 「意外だな。てっきり、おまえなら終わってるもんだと思ってたのに」 「こ、今年はいろいろと忙しかったのよ。……誰かにいきなり2日間もキャンプに連れていかれたりね」 うっ。 そう言われると返す言葉がない。2日間あれば、大抵の宿題は終わらせることができるしな。 「私も当然終わってますよ。お姉さんと一緒にやってましたから」 こう言ったのはあやせだ。 まあ、俺もあやせが終わってないとは思っていないさ。 あやせのお仕事は、加奈子のお目付け役だからな。 というか、麻奈実と一緒にやってたのかよ。どんどん仲良くなってねか? こいつら。 いいことだけどね。 「か、加奈子はー……そ、その…………まだ半分? っつーかなんつーか……」 やっぱりか。 案の定、加奈子は宿題が全然終わっていないようだった。 ていうか、半分て。どんだけ遊びほうけてたんだよ。 「俺は、もう終わってっから」 「なにいい!?」 124 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 20:37:38.61 ID:x5esMjwho 一番驚いたのは、赤城が終わっていることだった。 何故だ? ……こいつはいつもいつも夏休みぎりぎりまでかかるタイプだったはずだ。 「いやあ、今年は部活の合宿に“宿題”っていうメニューが追加されちゃってさあ……」 なるほど。やらざるを得ない状況にあったわけか。 その結果、無事終了したと。 「あたしも終わってますよ。当然ですね」 と、自慢げに胸を張る瀬菜。 おいおい。終わってるやつ多くね? 見せてもらう名目で、既に終わってそうな奴には宿題を持ってくるように伝えてあるので安価の対象が限られるなんてことはないけどな。 「ところで、お兄さんは終わってるんですか?」 「うん? 俺か?」 あやせがそんなこと尋ねてきたので、俺は瀬菜よろしく胸を張って答えてやった。 「聞いて驚け! …………一つも終わっていない! というか、手をつけてさえいない! 進行率0%だ!」 「「はああ!?」」 集まった面子が一様にみな驚いた。 ……仕方がないんだよ。これまでに、“夏休み宿題を終わらせる”系の安価がなかったんだもの。 そら宿題も進まないよ。 集まった連中は口ぐちに、 「きょうちゃん、今年はいつになく駄目だね?」 だの、 「これじゃ、お兄さんの宿題を手伝う会じゃないですか……」 だのと、それぞれから辛辣なお言葉を賜った。 中には、 「宿題にかこつけて瀬菜ちゃんに手を出したらぶっ殺すぞ」 と、訳の分からないことをのたまうやつもいたがな。 「…………終わらねえ。加奈子、そっちは?」 「……見ればわかんだろぉ」 「そこ! 無駄口を叩かない!」 ぴしゃり! 鬼より怖い鬼教官から、檄と言う名の鞭が飛ぶ。 ちくしょう、あやせのやつ……なんでこんなところまで鞭持参するんだよ。 最近に限って言えば、おまえの方が立派な変態だぞ。 他のやつらは俺たちを手伝ったり、談笑したり……とにかく和気藹々とすごしていた。 黒猫もさっさと宿題を終わらせて、今は向こう側の住人である。 テーブルを挟んで、向こう側とこちら側で流れる空気の差がやばい。 まるで空気に色がついたかのように、こちら側の空気はよどんでいる。 「…………ここらでちょっと自主的な休憩といくか」 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/21(日) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx 今なら、全員のノートを手に取ることができる 誰の宿題に、なんと悪戯書きをするか決めてくれ ≫130 ---- 130 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/08/03(水) 20:44:12.45 ID:EGKcjbYao あやせのノートにもっとぶってなぶってと書きこんで こっそりあやせだけに見せる ---- 135 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 21:14:54.89 ID:x5esMjwho [6/12] 「やだ。なにこの変態」 というか、悪戯書きするのはいいけど、それを今見せちまったらただの筆談じゃねえか。 いや……でも今見せないと、あやせのリアクションを楽しむ機会はなくなっちまうし……。 思ったよりも難しいな、この安価。 加奈子の前に広がっている“あやせノート”の一つを拝借する。 さすが、あやせたん。綺麗な字をしていらっしゃる。 「もっとなぶって」と、書いてある文字と重ならないようにページの端に書き込む。 そして、今は加奈子を監視しているあやせへと、そのページを突き付けた。 ぴしゃり! 「いてえ!?」 あやせは、一言も発せず俺に愛鞭での一撃をくださった。 続けざまに、2発、3発と鞭による攻撃が加えられていく。 「あ、あやせ! ちょ、ちょっと待って!? 今のはほんの冗談だから!」 「ほらほら、口よりも腕を動かさないと」 その腕を動かした結果がこれなんだけどな! というか、テーブルを挟んで向こう側の奴ら! 「またやってるわ」みたいな雰囲気で、のほほんしてるんじゃない! これ、けっこう痛いんだぞ! 「だからお願い! 誰か助けて!」 夏休み、最終日。昼パート 安価成功 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/21(日) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx なぜだろう。女王様の行動に誰一人疑問を抱かなくなってるのは 普通、人が他人を鞭で叩きだしたら止めに入るよな やはり、キャンプの際に知れ渡ってしまったのか……あやせの趣味が 下手するとそれが俺の趣味だと思われている危険すらある さあ、夏休み最後の安価だ。最終回にふさわしい安価を期待している よろしく頼むぞ! 最後なので、ちょっと遠目で≫150だ! ---- 149 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 21:21:59.76 ID:CtsBTdwF0 ブリジットに目隠しをし、何に触ったか当ててもらうという遊びをする 頃合いを見て自分のペニスを直接握ってしごいてもらい、少し舐めてもらう 150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 21:22:01.56 ID:kvskohWGo 桐乃の所有しているPCとエロゲーを全部壊して、廃棄処分する ついでに桐乃に向かってシスコンとオタクを全否定 そして、桐乃以外の面子で外食する 165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 21:23:20.65 ID:7mWkYV5u0 おぅ...終わった...o......rz 167 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします)[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 21:24:35.78 ID:2mxl7C9N0 ≫165 俺達の戦いは終わったんだ…orz 168 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 21:24:52.83 ID:f7PGZ0Fx0 やってしもうた ---- 211 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 22:56:34.25 ID:x5esMjwho 「ふ……ある意味もっともこのスレらしいと言えるかもしれん」 だが、ここまで数多の鬼畜安価を切り抜けた俺にとって、この程度の安価が何の障害にもなんらんこと最後に見せつけてやるぜ! もし安価とったのが≫149だったら、親父エンドまっしぐらだったけどな。 『通報しました』 待て待て早まるな! 確かにかなりの鬼畜安価だが、それをなんとかリカバリーするためにこうして頼んでるんだから! 俺は、今回の安価を実行するにあたって、沙織に協力を要請した。 『……気は進みませんが、京介氏がどうしてもとおっしゃるのであれば、仕方ありません』 「これでよし……と」 全ての下準備は整った。 桐乃のPCとエロゲの回収&リストアップ、そしてPC内のデータのバックアップをすませ、庭へと運び出しておく。 ちなみに、沙織以外への面子への根回しは全て済んでいる。このあと晩飯でも行かないか?ってな具合にな。 あとは桐乃を呼び出して、目の前で破壊活動&シスコン、オタク否定発言をすれば安価はほぼ達成だ。 まあ、一概に否定発言と言っても、色んな意味があるだろうから、俺なりの否定発言ということにさせてもらうが。 夏休みの宿題はどうした、という突っ込みは野暮というものだ。 世の中、諦めが肝心だよ? 「桐乃ー。ちょっとこっち来てくれ」 ソファでくつろぐ桐乃に、庭から声をかけた。 「なに? また水鉄砲?」 「ちげーよ。今回はこれだ」 そう言って、庭に置かれた段ボールの中身を見せる。 「そ、それっ!? あたしのエロゲ――じゃなかった。あ、あんたのエロゲじゃん。そっ……そ、そそ、それがどうしたの?」 桐乃が、“あんたのエロゲ”と言い直したのにはわけがある。 キッチンではお袋が夕食を作っている最中なので、桐乃はそう言うしかないのだ。 ちなみに、俺の分の夕食はいらないと伝えてある。 「俺は今こそ、親父との盟約を守ろうと思う」 「はあ? お父さんとの盟約ぅ?」 「そう。男子たるもの、一度した約束をそう簡単に反故にしてはならんのだ。おまえのコレクションを守るとも約束したが、順番で言えば親父の方が先だからな」 桐乃のコレクションを責任を持って全て廃棄すること。 それが、親父と交わした約束だった。 もっとも、それはかつて俺が一方的に反故にしたことで、今はなかったことになってはいるが。 「その盟約と、エロゲと何の関係が――まさか!?」 「そのまさかだああああ!」 せええい! と、俺は振り上げた拳を段ボールに向かって振り下ろした。 バキッ! と何かが砕ける音が響く。 「ひいいいいい!? あんた何やってんの!? い、今すぐやめろ!」 「すまん! だがこれも仕方ないことなんだ!」 続いて、反対側の拳で第二撃。 「ちょ、ちょっと本気でやめなさいってば!」 桐乃が、裸足のまま、庭へと飛び出してくる。 「やめろって言ってんのがわからな――」 桐乃の言葉は、最後まで紡がれることなく、そこでストップしてしまった。 「あんた……なんで泣いてんの?」 「えっ?」 どうやら、俺は涙を流していたらしい。 ……それもそうか。ちゃんとフォローの手段は講じているが、妹の目の前で妹の大事なものをぶっ壊すわけだからな。 泣きたいとは思ったが、まさか本当に涙が出るなんてな。 俺のシスコンもここに極まれりだ。 「……そっか」 212 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 22:57:10.33 ID:x5esMjwho 俺の涙をどう解釈したのか、桐乃は、何か納得したような台詞を吐いた。 「……ごめんね。これを守ろうとしてお父さんとの約束を反故にしたせいで、兄貴はお父さんに殴られたんだよね」 えっ? 「兄貴も、お父さんとの約束破っちゃったこと気にしてたんだよね」 ……ちょっと雲行きが変な気がする。 雲行きが怪しい――というほど、不穏なものではないからいんだけど……。 いや、十分不穏か。 「あ……あの時は、あたしも兄貴のこと嫌いだったし……エロゲが守られてよかったとしか思わなかったんだけど……」 おい、少しは感謝――いや、感謝ならしてくれてたな。 あのときの桐乃の台詞と表情を、俺は未だにはっきりと覚えている。 そして、それを見て俺がどう思ったのかもな。 「……いいよ。あたしは兄貴がそれで楽になるなら」 あれ? おかしいな。話の流れが完全に変な方向へ向かっているんだけど。 俺の計画では、ここで桐乃がキレて、俺が逃げ出して……。 しかるのちに「ドッキリでした」とばらすとともに、沙織に用意してもらったリストアップした品+αをプレゼントするつもりだった。 そして、俺はその代金を支払うために貯金を全て吐きだし、今後の小遣いやらお年玉の全てを沙織に献上する予定だったのだが―― どうしてこうなった? 「大丈夫。あたしは兄貴がいてくれさえすればいいから」 気が付けば、桐乃が俺の目前に立っていた。 手を伸ばせば、簡単に抱き寄せられる距離。 「ごめんね。今まで兄貴に甘えっぱなしで」 そう言って、桐乃は、俺の首に手をまわしてくる。 「き、桐乃!?」 「ふふ……わざわざエロゲなんて買わなくても、こんなに近くにいたのにね。……理想の、お兄ちゃん」 というか、顔が近い! これ以上近づいたら―― 「私、いいよ? 兄貴となら」 ま、待て! いくらなんでも、兄妹でそれはまずい! 今さら感がぱねえが、安価でもないのにそれはまずい! そこはほっぺじゃねえんだぞ!? ちゅっ。 「!?」 これなんてエロゲ? そのまま、10秒、30秒、いや、1分近くはそのままだっただろうか。 とにかく、長い時間そうしていたことは覚えている。 あくまでも体感時間なので、実際のところ、どれくらい続けていたかはわからないけどな。 「…………ぷっ」 「えっ?」 「あっはははは。なにその顔!」 ……えっ? ……えっ? 自体がうまく飲み込めない。だが、この状況には妙な既視感があった。 そう――俺があやせの前で「桐乃が好きだ」と叫んだその後、桐乃にからかわれたあの時と同じなのだ。 今回は本当にやらかしてしまったという点で異なってはいるが。 「あんた、妹に言い寄られて“また”焦ってんの! あはははは!」 桐乃は腹を抱えて爆笑している。 い、いやいや!? 今回は現に一線を越えちゃってるんだけど!? ドッキリってレベルじゃねーぞ!? 「いやー。笑った笑った。沙織に感謝しないとね」 「……沙織?」 213 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 22:57:54.16 ID:x5esMjwho なぜそこで沙織の名が出る? 「…………まさか!?」 「そう。あんたの計画は沙織から聞いてたの。ちなみに、そこにあるエロゲは全部ダミーだから。空のDVD。さすがにPCのダミーは用意できなかったから本物だけど……どうせあんたのことだから、データのコピー用意してるんでしょ?」 ぐ……見透かされてやがる……。 「だから、PCは弁償してもらうかんね」 「うっ……。できるだけ安いのでお願いします」 『通報しました』 まさか、沙織から送られてきたあのメールがそんな意味だったなんて……。 「ちくしょう、沙織のやつ! 今度会ったら覚えてろよ!」 土下座して感謝してやるから覚悟しろ! 夏休み、最終日。夕方パート 安価失敗 夏休み、最終日終了 本日の好感度変動 桐乃 +1 麻奈実 ±0 黒猫  朝 -1     昼 ±0    ―――――     計 -1 沙織 ±0 あやせ +1 加奈子 +1(仲間意識的ボーナス) 日向 -1 珠希 ±0 瀬菜 ±0 赤城 ±0 最終的な好感度及びステータス 京介 S属性 桐乃 +13.5  ※嫉妬無双+M属性 麻奈実 +8.5 黒猫 +3  ※覚醒済み 沙織 +9.5  ※M属性 あやせ +5.5 ※女王様気質 加奈子 +7 ブリジット +8.5 日向 +4  ※眼鏡をかけるようになっている 珠希 +5 瀬菜 +7 フェイト +2.5 ※年下の良さを認識 佳乃 ±0 赤城 +2 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/21(日) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx ドッキリを仕掛けたと思ったら、ドッキリを仕掛けられていた しかも、そのドッキリはどこまでがドッキリでどこまでがドッキリでないのかわからない――ときたもんだ おまえら、最後までありがとう。とりあえず、このスレはここでおしまいだ。 とりあえず、俺はこれまでの不勉強を取り戻すため、これからは勉強に精をだすことにする またスレを立てることがあったらよろしくな! 214 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 22:59:02.30 ID:x5esMjwho エピローグ桐乃√ 「おーい、桐乃」 今年の夏休みは、こうして桐乃を呼ぶことがとても多かった。 今までで一番多かったかどうかは分からないが、少なくとも、屈指の多さだったことは間違いない。 「なに? あたし、もう行かなきゃなんないんだけど」 夏休みも明け、今日から2学期。始業式の朝。 玄関で靴を履いて、今まさに学校へ向かおうとしている桐乃に声をかけた。 「実はな、おまえに渡すものがあるんだよ」 そう言って、俺は一つの包みを取り出した。 中身はもちろん、麻奈実やあやせと一緒に選んだ桐乃へのプレゼントだ。 桐乃にばれない様に、俺のお宝グッズと一緒に厳重に保管しておいたものを今朝ひっぱりだしてきたのだ。 「はあ? あんたが? あたしに?」 「おう」 突然の俺からのプレゼントに訝しむ桐乃。 「……あんた、まさかなんかやらかしたの?」 「なんもやらかしてねえよ! お詫び的な意味じゃねえから!」 なんで素直にありがとうと言って受け取れないんだ。 いや、まあ……俺の行動にも問題がないこともない。 俺がもしいい兄貴だったなら、お詫び的な意味にとられることもなかったろうしな。 「じゃあ……なんなの? 誕生日でもないし」 「なんもねえよ。ただ、あげたい気分だったからだ。他意はないよ」 以前誰かが言っていたが、女の子の行動の裏には“他意”があるそうだ。 だけど、それは別に女の子に限った話ではないと俺は思う。 誰にだって“他意”はあるのだ。ただ、照れくさいから表にださないだけで。 「ふーん…………開けてもいい?」 「おう!」 桐乃の質問に、俺が力強く答えてやった。 「あ……髪留め」 「おまえ、いっつも同じ髪留めしてるからさ。たまには違うのもどうかと思って」 どうだ、よく見ているだろう――と、少し自信ありげに俺は言う。 桐乃に「ずっと観察してたの!? キモっ! このシスコン!」などと罵倒されることは覚悟の上だ。 だが、いつまでたっても罵倒はとんでこなかった。 それどころか、桐乃は、少しため息まじりにこう言った。 「……あんた、ちっとも成長してないんだから」 ひょっとして、プレゼントが気に入らなかったのだろうか。 デザインに関してはあやせのお墨付きをもらっているので問題ないはずだ。 だとすると、髪留めという品のチョイス自体が間違っていたのだろうか。 215 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/08/03(水) 22:59:35.94 ID:x5esMjwho そんなことを考えていると、桐乃が呆れたような顔で俺に語りかけてきた。 「やっぱり覚えてないんだ。これ、兄貴がくれたんだよ?」 そう言って、桐乃は自分の髪留めを指さした。 「えっ?」 全然記憶にない。 いつごろの話だ? 少なくとも冷戦状態に突入する前の話なのは確かだが……。 「昔ね、どうしても欲しいものがあって、お母さんにねだったの。でも結局買ってもらえなくて……」 あー。 そう言われると、桐乃がだだをこねている映像が頭の中にぼんやりと浮かぶ。 あの時は大泣きしながらだだこねてたな。欲しがってたのは大きなぬいぐるみかなんかだった気がする。 「で、泣いてたらいきなり兄貴がこれをくれたの」 「…………そうだっけ?」 言葉とは裏腹に、俺ははっきりと思いだしていた。 桐乃が「買ってくれるまで帰らない」と泣いていたこと。 桐乃が泣いているのをなんとかしないとと思って、ポケットに入れておいた小遣いを数え、髪留めを持ってレジに走ったこと。 昔の俺はいい兄貴だったと思う。 「……ほんと、俺って成長してねえなあ」 ただ、最近は、少しは昔の俺に近づけたのではないかと思っている。 桐乃のためなら、頑張れてしまう。そういう体質になっているのだから。 「ほんと。また髪留めだもんね」 俺と桐乃とでは“成長してない”の意味合いが若干違うようだが、そんな些細なことはどうでもいいだろう。 大事なのは、昔の俺に恥じないシスコンになることだ。 「桐乃、せっかくだし途中まで一緒に行くか」 「うん。あ、これ付けてくるからちょっと待ってて!」 ――次のプレゼントは何がいいかな。 洗面所へと走る桐乃を見ながら、俺はそんなことを考えていた。 おわり 266 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 12:04:39.81 ID:M+Otk80qP 【好感度集計表】 ...   |01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|13|14|15|16|17|18|19|20|21|22|23 |24 |25|26|27 |28 |29 |30 | 桐乃   |-3|-3|+0|+2|+2|+2|-3|-3|-2|-2|+1|+1|+3|+3|+3|+5|+3|+5|+7|+9|10|10|10.5|11.5|12|12|12 |12 |12.5|13.5| 麻奈実 |+0|+0|+0|+1|+1|+2|+2|+2|+2|+2|+2|+2|+4|+4|+4|+5|+5|+6|+6|+6|+6|+6|+8 |+8 |+8|+8|+8 |+8.5|+8.5|+8.5| 黒猫   |-3|-2|-2|-2|-2|+0|-2|+1|+1|+2|+2|+2|+3|+1|-1|-2|+1|+1|+1|+1|+1|+2|+2 |+3 |+3|+3|+3 |+4 |+4 |+3 | 沙織   |+0|+1|+1|+1|+1|+1|+2|+2|+2|+2|+2|+4|+4|+4|+4|+4|+5|+4|+4|+5|+5|+6|+6 |+6 |+7|+7|+7.5|+9 |+9.5|+9.5| あやせ..|+0|+0|+2|+2|+2|+2|+0|+1|+1|+2|+3|+3|+3|+3|+3|+2|+2|+2|+1|+1|+1|+1|+2 |+2 |+1|+2|+4.5|+5.5|+4.5|+5.5| 加奈子 |+0|+0|+1|+4|+4|+4|+4|+5|+5|+5|+6|+6|+6|+7|+7|+7|+7|+7|+6|+6|+6|+8|+8 |+8 |+6|+5|+6 |+6 |+6 |+7 | ブリ  |+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+3|+3|+3|+2|+2|+3|+3|+3|+3|+3|+4|+4|+4|+5|+5 |+5 |+7|+7|+8.5|+8.5|+8.5|+8.5| 日向   |+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+1|+2|+3|+3|+3|+3|+3|+3|+3 |+4 |+5|+5|+5 |+5 |+5 |+4 | 珠希   |+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+2|+2|+2|+2|+2|+2|+2 |+3 |+4|+4|+4 |+5 |+5 |+5 | 瀬菜   |+0|+0|+0|+0|+1|+1|+1|+1|+0|+0|+0|+4|+4|+4|+4|+4|+4|+5|+5|+5|+5|+5|+6 |+6 |+6|+6|+6 |+7 |+7 |+7 | フェイト|+0|+0|+0|+0|+0|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+1|+2|+2|+2|+2|+2|+2|+3|+3|+3 |+3 |+2|+2|+2.5|+2.5|+2.5|+2.5| 佳乃   |+0|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|-1|+1|+0|+0|+0 |+0 |+0|+0|+0 |+0 |+0 |+0 | 赤城   |+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+0|+2|+2|+2|+2|+2|+2 |+2 |+2|+2|+2 |+2 |+2 |+2 |

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