Rescue Cat(禁止カード) VS Gem-Knight L.L

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306 : ◆36m41V4qpU [sage]:2012/03/11(日) 04:18:44.04 ID:uDge6EI/0 ……………とかく女は男を変えたがるもの " Rescue Cat(禁止カード) VS Gem-Knight L.L." 「あの女とは別れて頂戴」 「へ?お、おまえ何を言って……ん……」 黒猫、京介の胸に飛び込み抱擁する。 「 あの時は………私は躊躇して、あなたが答えを言おうとした時、 言わせまいと愚かにも、『私は死ぬ』と言ったわ。 消極的に……でも、もう耐えられない。私はやっと分かったのよ………。 もう全て遅いかも知れない、もう手遅れかも知れない。 とっくの昔に全ての事は決していて、何も変えられないかもしれない。 それでも良い………あなたに捨てられて、拒絶されて、完全に見捨てられても良いわ。 その時は地獄に堕ちて、煉獄の炎に焼かれて灰になるだけ。 そんな事よりも、もう絶対に後悔はしたくない ……妥協、優柔、諦観、躊躇、 逡巡、尻込、未断、不断の現(うつつ)の 常世でそんな思いに駆られるのならば、 悠久の苦しみを味わった方がずっと良い。 未来永劫、悲しみ続けた方がずっと気が晴れる。 久遠の痛みに藻掻き、のたうち回り続ける事を望むわ。 もう私は何も我慢しない……私の全てを使って、あなたの全てを奪う 」 「………………」 京介、茫然として言葉が出てこない。 「 フフ………良いのよ。 あなたが動けないなら、ずっと私があなたを羽交い締めにして、 きつく抱きしめて離れないだけなのだから。 あなたが声を出さないなら、 その口を塞いで……あなたの言葉を永遠に奪うだけなのだから。 」 黒猫が接吻しようとした瞬間、何とかそれを押しとどめる京介 「まぁ………おまえ……ちょっと………お、落ち着けよ?な?な?」 「 『落ち着け?』ですって? 私は落ち着いてるわよ。おかしいのはあなたの方………ねえ京介? あなたは選ばなければならない。 私と魂を一にして融け合うか?   それともあの女を選んで私を、私の魂を殺すのか?   あなたが選べるのは二つに一つ 」 「……………別れる事は、で、出来ない」 「……………あら、そう?分かったわ……さようなら、京介」 背を向けて走り出そうとする黒猫の手を思わず握りしめる京介 「おい!…………あの死ぬとか言うのは?!」 「 もうあなたには関係のない事でしょう? 私は全てを投げ出して、あなたを手に入れようとした。 あなたは私を拒絶した………これ以外に、他に何の答えがあると言うのよ。 私は全てを賭け、そしてその賭けに負けた。 私が出来る事は、私の愛が、思いが、心が、私の中の京介が嘘じゃなかったと 私の言葉が全て真実だったと証明する事だけ。 その事すら許されないならば、私は本当に傀儡の人形になってしまう。 あなたは自ら、私の魂に繋がる心の糸を切ったのよ。 もう私はあなたの操り人形じゃないわ、もうあなたの言葉にも、 あなたの何にも断じて影響されない。 だからさようなら……京介、私の愛しい人 」 「だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ……ダメだ、絶対にそんな事 認めるわけにはいかねぇ!!!!!!」 「離して頂戴」「………!」「だから離して!」「…………!!!!」 「だから離してって言ってるでしょ!離せ!、離せ!、離せ!!!」 「く、くろ………瑠璃!」 「?!」 「瑠璃………話を聞いてくれ」 「き、気安く名前を言わないで頂戴。もうあなたには関係ない人間の名前なのよ」 「俺は黒猫じゃねぇ、瑠璃………おまえに(と)話をしているんだ」 「い、良いわ………どうせ消えてなくなる身なのだから、最後に聞いてあげましょう」 「瑠璃、好きだ!」 「ちょ、ちょっと………す、す……」 「俺はおまえが好きだぜ」 「う、嘘、嘘………嘘つき……京介の嘘つき!」 「嘘じゃねぇ…………俺は瑠璃が一番好きだ」 「 じゃぁな、何で………何で最初からそう言ってくれなかったの? わ、私……あなたが……京介が意地悪してるのかと思って………… 」 瑠璃号泣、京介……瑠璃を抱擁してほっぺにキス 「た、足りないわ、全然…………京介は、やっぱりあの女の方が好きなのでしょう?」 「いや、今はおまえの方が…………瑠璃の方が全然好きだぜ?」 「い、今は?裏切り者………やっぱりあなたを先に殺してから私も死ぬわ…… 京介の裏切り……うら………ぎり………もの」 再び抱擁して、今度は口に接吻 「これで納得したか?」 「か、勘違いしないで頂戴、これで認めたわけじゃ……納得なんて全くしたわけじゃ」 「瑠璃、瑠璃、瑠璃♪」 京介、子供の様に瑠璃に顔をすりつける 「京介、京介、京介……ァ…………ン…きょう……す……け……ン…」 瑠璃、同上 & 胸をクンカクンカ & 同上 & クンカクンカ…… 「日向お姉さん、瑠璃お姉様は京介さんと何をやっているんのでしょう?」 「あ、あれはね………黒猫と瑠璃姉のどっち好きかって言うバカップルの……(略)」   おわり
306 : ◆36m41V4qpU [sage]:2012/03/11(日) 04:18:44.04 ID:uDge6EI/0 ……………とかく女は男を変えたがるもの " Rescue Cat(禁止カード) VS Gem-Knight L.L." 「あの女とは別れて頂戴」 「へ?お、おまえ何を言って……ん……」 黒猫、京介の胸に飛び込み抱擁する。 「 あの時は………私は躊躇して、あなたが答えを言おうとした時、 言わせまいと愚かにも、『私は死ぬ』と言ったわ。 消極的に……でも、もう耐えられない。私はやっと分かったのよ………。 もう全て遅いかも知れない、もう手遅れかも知れない。 とっくの昔に全ての事は決していて、何も変えられないかもしれない。 それでも良い………あなたに捨てられて、拒絶されて、完全に見捨てられても良いわ。 その時は地獄に堕ちて、煉獄の炎に焼かれて灰になるだけ。 そんな事よりも、もう絶対に後悔はしたくない ……妥協、優柔、諦観、躊躇、 逡巡、尻込、未断、不断の現(うつつ)の 常世でそんな思いに駆られるのならば、 悠久の苦しみを味わった方がずっと良い。 未来永劫、悲しみ続けた方がずっと気が晴れる。 久遠の痛みに藻掻き、のたうち回り続ける事を望むわ。 もう私は何も我慢しない……私の全てを使って、あなたの全てを奪う 」 「………………」 京介、茫然として言葉が出てこない。 「 フフ………良いのよ。 あなたが動けないなら、ずっと私があなたを羽交い締めにして、 きつく抱きしめて離れないだけなのだから。 あなたが声を出さないなら、 その口を塞いで……あなたの言葉を永遠に奪うだけなのだから。 」 黒猫が接吻しようとした瞬間、何とかそれを押しとどめる京介 「まぁ………おまえ……ちょっと………お、落ち着けよ?な?な?」 「 『落ち着け?』ですって? 私は落ち着いてるわよ。おかしいのはあなたの方………ねえ京介? あなたは選ばなければならない。 私と魂を一にして融け合うか?   それともあの女を選んで私を、私の魂を殺すのか?   あなたが選べるのは二つに一つ 」 「……………別れる事は、で、出来ない」 「……………あら、そう?分かったわ……さようなら、京介」 背を向けて走り出そうとする黒猫の手を思わず握りしめる京介 「おい!…………あの死ぬとか言うのは?!」 「 もうあなたには関係のない事でしょう? 私は全てを投げ出して、あなたを手に入れようとした。 あなたは私を拒絶した………これ以外に、他に何の答えがあると言うのよ。 私は全てを賭け、そしてその賭けに負けた。 私が出来る事は、私の愛が、思いが、心が、私の中の京介が嘘じゃなかったと 私の言葉が全て真実だったと証明する事だけ。 その事すら許されないならば、私は本当に傀儡の人形になってしまう。 あなたは自ら、私の魂に繋がる心の糸を切ったのよ。 もう私はあなたの操り人形じゃないわ、もうあなたの言葉にも、 あなたの何にも断じて影響されない。 だからさようなら……京介、私の愛しい人 」 「だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ……ダメだ、絶対にそんな事 認めるわけにはいかねぇ!!!!!!」 「離して頂戴」「………!」「だから離して!」「…………!!!!」 「だから離してって言ってるでしょ!離せ!、離せ!、離せ!!!」 「く、くろ………瑠璃!」 「?!」 「瑠璃………話を聞いてくれ」 「き、気安く名前を言わないで頂戴。もうあなたには関係ない人間の名前なのよ」 「俺は黒猫じゃねぇ、瑠璃………おまえに(と)話をしているんだ」 「い、良いわ………どうせ消えてなくなる身なのだから、最後に聞いてあげましょう」 「瑠璃、好きだ!」 「ちょ、ちょっと………す、す……」 「俺はおまえが好きだぜ」 「う、嘘、嘘………嘘つき……京介の嘘つき!」 「嘘じゃねぇ…………俺は瑠璃が一番好きだ」 「 じゃぁな、何で………何で最初からそう言ってくれなかったの? わ、私……あなたが……京介が意地悪してるのかと思って………… 」 瑠璃号泣、京介……瑠璃を抱擁してほっぺにキス 「た、足りないわ、全然…………京介は、やっぱりあの女の方が好きなのでしょう?」 「いや、今はおまえの方が…………瑠璃の方が全然好きだぜ?」 「い、今は?裏切り者………やっぱりあなたを先に殺してから私も死ぬわ…… 京介の裏切り……うら………ぎり………もの」 再び抱擁して、今度は口に接吻 「これで納得したか?」 「か、勘違いしないで頂戴、これで認めたわけじゃ……納得なんて全くしたわけじゃ」 「瑠璃、瑠璃、瑠璃♪」 京介、子供の様に瑠璃に顔をすりつける 「京介、京介、京介……ァ…………ン…きょう……す……け……ン…」 瑠璃、同上 & 胸をクンカクンカ & 同上 & クンカクンカ…… 「日向お姉さん、瑠璃お姉様は京介さんと何をやっているのでしょう?」 「あ、あれはね………黒猫と瑠璃姉のどっち好きかって言うバカップルの……(略)」   おわり

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