無題:12スレ目920

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 あたし、高坂桐乃は、今お風呂に入っている。  髪を洗おうと自分専用のシャンプーに手を伸ばそうとしたところである物が視界に入った。  京介の使っているコンビニでも売ってるような普通のシャンプー……。 「ゴクリ……」  数日後── 「おい桐乃。お前シャンプー変えたのか?」 「そ・それがどうしたの? 妹のお風呂の事まで気にして。あ─ヤダヤダ、これだからシスコンは~」 「ちげーよ。俺のと同じだから間違えて使いそうになっただけだ」  京介の言う通り、あたしは同じシャンプーを買ってきていた。  区別するため、マジックで大きく『桐』と書いている。 「それにしても、どういう風の吹き回しだ? こんなシャンプー、モデル様のお前には合わないだろ?」 「っさいなー。シャンプーした後リンスとかコンディショナーとか使うから、とりあえず洗うってだけならこんな安物でもいいの!」 「だったらわざわざ買ってこなくても、俺のを使えばいいんじゃないか?」 「ハッ? 兄妹でシャンプー使いまわしってマジキモいんですケド~」  言える訳ないって。  興味本位で京介のシャンプー使ってみた、なんて。  でも、なに、アレ。  京介補正を抜きにしてもマジ快感、みたいな?  冷やっこいというかスースーするというか、今まで感じたこと無い感触、やみつきになっちゃったんですケド。  そうだ、今度あやせや加奈子、黒いのや沙織にも薦めてみようかな、『トニックシャンプー』。 天の声「ランちんには薦めないのか?」

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