無題:5スレ目389


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

389 名前:>>387[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:26:50.67 ID:T4Vnsxco [4/4]
黒猫と付き合い始めて最初のクリスマスイブ。
どうしたものかと途方にくれたものだが結局、
黒猫には『先輩と一緒にいられるなら家だって高級レストランだって同じなのよ』
と言い切られてしまった。まぁ、俺、一介の学生だしね? 受験生だしね?

大変申し訳ないと心の中で後ろ暗く思いながら、せめてこれくらいはって事で
美味しいと評判のケーキ屋で2人分のケーキを買い求め、慣れないながらも料理を準備させて頂いた。

ちなみに桐乃はあやせたちと、沙織は槇島家のパーティーがあるらしい。
両親はそれこそレストランからホテルに一泊の定番コンボと来たもんだ。
つまり、言われるまでもなく、おあつらえ向き。

そう、言われるまでもない。
だから、黒猫は、こんな顔で、俺のベッドに腰掛けていやがる。

頬を紅く染め、俯きがちな視線は膝の上に乗せた両手にガッチリホールドされている。
俺はそこに近づくのを躊躇って、黒猫の横には腰掛けず、机に備え付けの椅子に座った。

我ながらそこそこな味の料理と、男の俺でも美味しいと感じたケーキ。
それを食べ終わった後、黒猫は俺を部屋へ誘った。

そして今、黒猫は待っている。何を? いや、分かっている。俺だって男だ。それぐらいは分かる。
けど、良いのか? 俺たちは確かに恋人同士だけどさ。今どき古臭いと言われるかもしれないが
それでもだ。俺は一線を越えるべきかどうか、思い悩んでいた。

「……ねぇ」
「な、なんだ?」
「こっちに……来ない、の?」

ッ……! そんな目で見んなよ……マジで……やべえってのに。
ああ、くそ。別にお前の事が嫌いな訳じゃねえ。それは分かってくれよな。

そんな事を悶々と考えていると、ふと、俺の顔に影が差して――。

ちゅ。

髪の毛に、口づけられた。

「……黒猫」
「私は、良いのよ。貴方になら傷付けられても」
「…………」

そこまで女に言わせて引き下がっちゃ男じゃねえ。

「……できるだけ、優しくする」
「ふふ……」

俺は黒猫の手を取り、ベッドへと導いた――。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。