34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 11:55:38.77 ID:lzsc69m90 [18/62]
>>33サンクス
途中だが書きながら投下していく。今回もまた短くなりそうな悪寒
おかしい。最近あの子と先輩との仲が良すぎる気がする。
今までも仲悪そうに見えてお互い内心デレデレなのは透けて見えていたけれど…何か今まで以上にデレデレしているように見えるわね。
黒猫「まさか…妹に浮気してるわけじゃないわよね先輩?」
京介「お前はいきなり何を言い出すんだ。確かに桐乃はかわいい妹だが浮気とかはねーよ」
やはりおかしい。以前なら「あんなかわいくねぇ妹と何かあるわけないだろ!」とか言って全力で否定しそうなものを……これは何かあったわね。
黒猫「そう…でもその割には最近やけにイチャイチャしてるようだけど?」
京介「イチャイチャなんてしてねえよ、どこをどう見たらイチャイチャしてるように見えるんだ?」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:08:14.09 ID:lzsc69m90 [19/62]
黒猫「ふん…どうかしらね」
京介「ははーん。さては嫉妬してるな」
黒猫「な!?誰が誰に嫉妬してるというの!妄想も大概になさいな!」
京介「はっはっは、そう照れるなよ。嫉妬してるお前もかわいいぞ」
このドヤ顔……どうやら完全にスイッチが入ってしまっているみたいね。
駄目だわこいつ…早くなんとかしないと……
黒猫「ところで、今日はどこへ連れて行ってくれるのかしら」
京介「おう、そうだな黒猫はどこへ行きたいんだ?」
黒猫「私は先輩の行きたいところでいいわ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:11:37.70 ID:lzsc69m90 [20/62]
京介「そっか…じゃあ植物園とかどうだ?」
植物園?なんておじさんくさいチョイスなのかしら…まぁ先輩が行きたいと言うのであればついていくけれど。
黒猫「わかったわ。でももうちょっとましなプランはなかったの?せっかくのデ、デートなのだから///」
京介「う///いや、すまん。」
普段の頼りになる先輩もいいけれど照れて赤くなった先輩もなかなか…
しかし、自分まで赤くなっているようでは駄目ね。
黒猫「植物園に行くのはいいけれど植物園で何をするの?」
京介「えっ?そりゃあ植物園なんだから植物を見るんだろ」
黒猫「…それ楽しいのかしら?」
京介「…やっぱりゲーセンにしとくか」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:33:18.93 ID:lzsc69m90 [21/62]
京介「そういえばゲーセンに来るのも久しぶりだな。桐乃との偽装デート以来か」
それを聞いて思い出してしまった。二人で…プリクラを撮ってたわね、しかもカップル専用プリクラで…忌々しい。
黒猫「先輩?あ、あれ…い、いっしょに撮らない?」
京介「あ、あれとるのか?」
黒猫「妹とは撮れて私とは撮れないというの?」
京介「いや…そうじゃないが色々とよくない思い出がだな」
黒猫「兄さん、いっしょに撮りましょう?」
京介「呼び方の問題じゃねえ!それに兄さんはやめてくれせっかく付き合うようになったんだからさ!」
41 名前:ネタがつきそう[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:44:45.72 ID:lzsc69m90 [22/62]
黒猫「ちょっと大声でなんてこと言ってるの!///」
京介「何か問題があるのか?お前は俺のかわいい彼女なんだからさぁ!」
京介「ふははは、俺はこの子と付き合ってるんだぜ羨ましいか!」
黒猫「っ~~!!さっさと撮るわよ」
なんて恥ずかしい!なんなの?なんでこんなにスイッチ入りっぱなしなのよ!!
う、嬉しくないといえば嘘だけれど、それはもっと雰囲気のあるところで二人っきりでというのが普通でしょうに!
黒猫「で、どうすればいいのかしら」
京介「まずは、ここに金を入れて…次にフレームを選ぶんだ」
黒猫「この中から選べばいいのね。……これにしましょう」
京介「え…?これか?これはちょっと……もっとこっちの黒猫らしいかんじのがいいんじゃないか?」
黒猫「…あの子とはこれで撮ったくせに」
京介「いやあれは桐乃が勝手にだな…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:51:34.53 ID:lzsc69m90 [23/62]
出てきたプリクラを見てまた先輩の顔が妙に赤いことに気づく。ひょっとして…これは……
黒猫「先輩、ひょっとして体調がよくないのかしら」
京介「ばれたか。ちょっと風邪気味でな」
黒猫「そんな…ごめんなさい。今日はもう帰りましょうか」
京介「いや、大丈夫だよ。ちょっと熱がある程度だからさ」
黒猫「駄目よ。今日はもう家でおとなしくしてなさいな」
44 名前:ご都合主義で家族はみんな出かけています[] 投稿日:2010/11/22(月) 12:56:32.05 ID:lzsc69m90 [24/62]
___________________________
京介「で、何をしてるんだ黒猫?」
黒猫「見ての通り看病よ」
京介「いや、それはわかるが…」
黒猫「安心なさい。これでも妹の世話でなれているのよ」
京介「いや、でもうつしてしまっても困るしよ」
黒猫「いいから、先輩は寝てなさい」
全くこのお人よしは…こんな時くらい頼りにしてくれてもいいでしょうに……
京介「悪いな、実はさっきから体が重くて動く気にならんかったんだ。助かるよ」
__________________________
47 名前:場面転換の下手さは仕様です[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:09:48.04 ID:lzsc69m90 [25/62]
__________________________
京介「う~ん?…いかん、寝ちまってた。黒猫?」
黒猫「」スヤスヤ
京介「黒猫も寝ちまってたのか。おい黒猫、そんなところで寝てたら風邪ひくぞ」
黒猫「」スヤスヤ
京介「起こすのもかわいそうか。体も楽になったし、汗もかいちまったしちょっとシャワー浴びてくるか」
京介「黒猫はベッドに移しておけばいいかな」
___________________________
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:23:53.23 ID:lzsc69m90 [26/62]
黒猫「……?……!」ガバッ
なぜ私はベッドで寝ているの?先輩は?
慌ててまわりを見渡すと信じられないものが目に飛び込んできた。
京介「げっ」
黒猫「きゃあああああああああああああ」
京介「違う違うんだ黒猫!落ち着いてくれ!誤解なんだ!!」
な…なにを裸になってるのこのけだものは!私が寝てるのをいいことに襲おうとするなんて!!
はっ!心なしかスカートもめくられた形跡があるような……
黒猫「なにが誤解よ!もはや言い逃れできないでしょう!!ええい寄るな変態っ!!」
京介「違う!話をきいてくれええええええ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:28:37.31 ID:lzsc69m90 [27/62]
俺は何とか黒猫を落ち着かせ説得することに成功した。でもさっきの叫び声でご近所さんが通報してたらどうしよう…超心配なんですけど。
黒猫「で、シャワーを浴びたら着替えが部屋にしかないことに気づいてここで着替えていたと…そういうことね」
京介「おう。その通りだ」
黒猫「なんでちょっと自信あり気に答えてるのよ痴漢先輩」
京介「すいませんでした黒猫様。そのあだ名だけはやめてください」
黒猫「ふん、まあいいわ。そのかわり一つだけ私のいうことを聞きなさい」
京介「ははぁ、何なりとお申し付けください」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 13:34:20.93 ID:lzsc69m90 [28/62]
黒猫「じゃあ……その…///」モジモジ
京介「どうした?なんでもいいんだぞ?俺の名誉のためになんでも言ってくれ」
黒猫「……抱っこ……///」
京介「え?」
黒猫「何度も…言わせないでちょうだい」
そう言って黒猫は両手を広げて上目使いで甘えてくる。
やべぇ超かわいい…俺は自分の顔が風邪とは別の理由で赤くなるのを自覚しながらこう言った。
京介「おいで」
黒猫「…」
黒猫は無言で俺のあぐらの上に座り込んだ。そのまま抱きしめてやると、黒猫の体が俺の腕の中にすっぽりと収まった。
なるほどこれは抱っこといえるだろう。
黒猫「ありがとう、先輩」
京介「何がだ?それよりその先輩ってのやめないか?せっかく付き合ってるんだからよ」
黒猫「ええ、そうね…これからもよろしくね…きょ…京介」
京介「おう!これからもよろしくな瑠璃」
おわり
最終更新:2010年11月30日 22:40