95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/05(土) 09:25:03.72 ID:N5asBGqc0 [2/3]
「うーむ…」
俺は今、猛烈に悩んでいる。
桐乃のフィギュアが出たと聞いて興味本位でアキバまで行って見てきたんだが、あまりの現物の美しさに思わず手にとって買ってしまった。
それを持って帰って、自室で中身を開封したまではいいんだが…飾るべきか、それとも隠すべきか…。
ほら、なんというかさ…出来がすごいいいし、ここまで完成度が高いと飾っておきたくなるよな?
だけどさ…もし飾ってそれを桐乃に見つかったらさ…
「ナニ? あんた、実の妹のフィギュア買ってんの? しかもそれを誇らしげに飾っているなんて…どこまでシスコンなんだか? キモwww」
とか草生やして言われそうだしな…。
とりあえず、飾る飾らないは一旦頭の隅に引っ込めて、俺は改めて桐乃フィギュアをじっと見た。
表情や色合い、頭身などの完成度が非常に高い。
そして細かいところまでよく作られている。
だけど…この身体に付いているビニールが邪魔だな…これどうやって取るんだ?
このビニールを無理に取ろうとして、ヘンな破り方をしてしまったせいで、今は中途半端にそのビニールが挟まっているような状態になっている。
ん? 待てよ?
身体に付いている…てことは…このフィギュア、解体できるのか…?
俺は試しに、桐乃の下半身部分を手に持ち、上半身と分離できるか試してみた。
すると…いとも簡単に分離させる事が出来て、挟まっていたビニールを取り外す事に成功した。
「なんだ、やっぱり離せるんだ…って、ええぇぇ…!?」
うお…なんだこれ…!?
俺は何気に桐乃の上半身の制服部分に目をやったんだが…制服の下から…ブラが…チラ見えしてんじゃねーか…!!
何コレ!? こんな細かいところまで作られているの!?
こんなトコまで完成度高いの!?
最近のおもちゃ…侮れんな…マジで…。
待てよ…?
ここまで細かく出来ているって事は…もしかして…。
俺は桐乃の下半身部分に目をやった。
手に触れてみるとスカート部分がぐらぐらと動く。
どうやらスカートは着脱可能らしい。
「ごく…っ…」
俺はスカートを摘まんで…それを取り外した…。
「うおぁ…っ…」
うわぁ…マジですげぇ…。
スカートを取った桐乃の下半身部分に、純白の下着が露わになった。
そしてその部分をじっくりと見てみると…
す…すげぇ…。
その…何というか…股間のこんなところまで再現されてる…。
ここまで手が込んでいるとは…正直、感服したぜ…。
「…な…なにやってんの…あああ…アンタ…?」
ぎくうぅっっ!?
こ…この…声…ま…まさか…。
俺が恐る恐る扉に振りかえると…そこには…顔を真っ赤にした…妹様がいらっしゃいましたよ…。
「ああああ…あんた…なに…あたしのフィギュアの…ししししかも…下半身を…視姦してんのよ!? このチカン! ヘンタイ!! シスコン!!!」
桐乃が涙目で俺を罵倒してきたが…今回ばかりは言い訳はできない。
俺は黙ってひたすら土下座した。
暫くして、長い罵倒がやっと終わったと思った俺は、頭を上げて桐乃を見上げた。
すると桐乃は顔を真っ赤にしてもじもじしながら、俺をチラチラと見ていた。
「あのさ…、そんなに…あたしの…下半身に興味があるなら…言ってくれればいいのに…」
俺はその言葉と共に桐乃に手を引っ張られ、桐乃の部屋に連れ込まれた。
因みにフィギュアは桐乃の手によって再び組み立てられ、俺の部屋の本棚に飾られた。
おわり
最終更新:2011年03月05日 12:47