554 ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 2011/05/27(金) 09:35:03.82 ID:xN7qtZyjo
安価で妹に悪戯する
なぜ俺が休日の昼間からこんなスレを立てたのか。
それは、俺が普段どれだけ妹に虐げられているかを知っている君たちならわかってくれると思う。
そりゃあ、最近はちょっと優しかったり、やっと兄妹に戻れたかな――なんて思ったりもしたけれど、だからといってあいつの我がままっぷりとそれに付き合わされる俺のストレスがましになるわけじゃない。
我がままっぷりに関して言えば、むしろ以前よりパワーアップしているくらいだ。
だから、俺は以前よりは冗談が通じる仲になれた(はずの)今こそこの企画を実行に移そうと思う。
「ふひひ、桐乃め。俺の怒りを思い知るがいい!」
カチャカチャ、ッターン!
テンポよくキーボードを打ち込み、スレ立てを完了する。
―――――――――――――
安価で妹に悪戯する
1 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ただし性的なものは除く
>>5
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ぱんつうp
あとスペック晒せ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おっぱいうp
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ぱんつうp
妹のだぞ
―――――――――――――
「こ、こいつら……性的なものは除くって書いてあるだろ!」
VIPにまともな安価を期待した俺が馬鹿だったか……。どうかまともな安価に当たりますように!
―――――――――――――
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
いきなり手を握って反応を窺ってみてはいかがでしょう?
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
パンツうp
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おかんうp
―――――――――――――
きたああああ! えらい! この>>5超えらい!
それに比べて他の奴らときたら……パンツうpしか言えんのか!
危うく妹のパンツうpしなきゃいけなくなるところだったぜ。そんなのがもしばれたら、最悪俺は家を追い出されるかもしれん。
「後は……スペックか」
まあ、スペックは簡単なもんでいいだろ。特に桐乃の場合、特定だけは絶対に避けてやらないと駄目だしな。
再びキーボードを操作し必要な文章を打ち込んだ後、書き込みボタンを押す。
―――――――――――――
8 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>1の後輩の女の子を自宅に呼び出す
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
親友を呼び出して掘られる
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>7
つまんね
いかがでしょう?じゃねえよ。おまえはどこのお嬢様だ
11 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>5
把握。行ってくる
スペック
妹16 顔は美人。スタイルもよい
兄18 凡庸
これでいいか?
―――――――――――――
「さて、後は実際に安価を実行するだけだな。」
ちょっぴり見えた鬼畜安価を意識の外に追いやり、俺は安価の実行に移った。
ドアノブをがちゃりと回し、廊下へと出る。桐乃の部屋の前で、コンコンとノックを二つ。
よし、これで――
「なに?」
ガチャリと鍵が開く音がし、いつも通りの反応の妹様が出迎えて下さった。
…………しまった、なんて言おう。まさか安価を実行しに来たとは言えねえしなあ…………。
「い、いや……特に用ってわけじゃないんだがな?」
「はあ? じゃあ何しに来たの? ……まさか妹の顔見に来たとか言うんじゃないでしょうね? プッ、あ~キモいキモいwww」
ぐっ……言わせておけば……! こうなったら説明無用! さっさと安価を実行して俺は帰るぞ!
決心さえつけば、後は勝手に突き進むのが俺のいいところでもあり悪いところでもある。
決意した次の瞬間には、手を口に当てにやにやと笑う妹のその手をぎゅっと握っていた。
「えっ? ……えっ?」
困惑する桐乃。
何も言わず、桐乃を見つめる俺。
どれくらい経っただろうか。数秒、いやもっと長い時間だったはずだ。
ともかく、桐乃が状況を把握しその瞳に怒りの炎を灯すにはわずかばかりのタイムラグがあった。
俺はまさにその隙を利用して、桐乃の手を離し自室へと逃げだしたのだった。
「ふう~、危なかったぜ」 <コレカ!
実際のところ、鍵のない自室に逃げ込んだ所でなんの解決にもなっていないのだが、桐乃は何故か追ってこないしこの際それは忘れよう。
俺は再びパソコンに向かい、結果を報告した。
「おおう、なんか伸びてる」
―――――――――――――
31 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ただいま
なんか困惑してた。で、その隙に逃げてきた
多分今頃は怒ってると思う
次>>35
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
パンツうp
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
今日は妹と一緒にエロゲ三昧
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
ござる口調の知り合いに「好きだ」とメールを送る
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxx
親友を呼び出して掘られる
所属する部の部長でも可。その場合掘ってもよい
38 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>1の後輩の女の子を呼び出して契りを結び、儀式を遂行する。
ただし、呼び出す後輩は黒髪に限る。
儀式の進行はその女の子の指示に従い、決して暴走しないこと。
―――――――――――――
「鬼畜安価きたああああああああああ!」
さっきの優しさはどこへ行ったの、ID: vagexxxxxさん!?
そもそも“ござる口調の知り合い”なんて普通いるわけねえだろ!
「だが……悲しいかな、俺にはその普通じゃない知り合いが存在してしまう。そして、安価は絶対……」
早速の鬼畜安価に涙をこらえつつ、「好きだ」と記されたメールを作成。そして、そのまま送信ボタンを押した。
沙織なら後日事情を説明すればわかってくれるはずっ……! すまん、沙織!
あとパンツしつけえぞ。
―――――――――――――
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35
そんな知り合いいるわけねえだろ。何年前のオタクだ
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35空気読めよ
55 名前:兄[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>35
把握。送った
って言うか、妹っつってるだろ
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いるのかよwww
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信もちゃんと晒せよ
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
おい、そのメール親友にも送れよ
―――――――――――――
俺がメールを送ったとほぼ同時に返信が届いた。まるで、俺からメールが届くことを知っていたかのような返信スピードだ。
『ありがとうございます。そう言って下さるのをお待ちしておりました。わたくしも京介さんのことは大好きですわ。責任は最後まで取って頂けますね? P.S.満足したので戦線離脱するでござる』
―――――――――――――
59 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信きた。予想の斜め上だった
どうしよう
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
返信早すぎ。送ってないだろ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
断れ
62 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
断りなさい
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する
―――――――――――――
「>>61と>>62はなんで返信の内容がわかってるんだよ。おまえらはエスパーか何かか?」
晒すのもあれだし、これはもうスルーして次に行こう。そうしよう。
あと、ID: jijixxxxx。おまえの孫なんてしらねえから。どんだけ孫と結婚させたいんだ。
―――――――――――――
65 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いろいろまずいので晒すのは無しで
あと、俺が悪戯したいのは妹だっつてんだろ
次>>70
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
いや、晒せよ
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
解散
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹に悪戯したいとか変態かよ。そんなにやりたいなら手伝ってやるよ
安価ならおっぱい揉む
69 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
黒髪の後輩に>>35を送る
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: senaxxxxx
親友に>>35を送る
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫と結婚する
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹と買い物に出掛ける
―――――――――――――
「またしても鬼畜安価きたあああああああ!」 >アアア! マタトレナカッタ!
そして送る相手がさっきよりひどい! 親友ってなんだよ!
それによく見たらこの安価とった奴、さっきから掘るだの掘られるだののとんでもねえ安価ばっかりじゃねえか!!
「うう……なぜだ……他の奴もうちょっと頑張れよ」
他もほぼ駄目だけどさ。まともな安価が>>73しかねえよ。
しかもそれですら悪戯じゃねえし。一緒に買い物とか、ただの仲のいい兄妹じゃん。
くそっ、もっとあるだろ。例えば、DVDの中身を全部シャッフルするとかさあ!
泣く泣く親友の赤城浩平へ向けて「好きだ」というメールを送る。
「……どうしてこうなった」
なんだか大事な物を失ってしまった気がするぜ。だがまあ、あいつなら冗談だって通じるだろ。
しばらくして、俺の携帯に赤城からの返信が届く。
『……おまえの気持ちはわかった。確かに瀬菜ちゃんはそういう類のものが好きだが、妹がそういう趣味だからって俺にはそんな趣味はないんだ。誤解させたのなら本当にすまない。おまえの気持ちを知ってこういうことを言うのは本当に辛いんだが、これからもお前とは仲のいい友達でやっていくことはできないか?』
「」
俺はもう絶句し力なく項垂れるしかなかった。
―――――――――――――
82 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
なんかフラれた
すげえイラッときた。なんで冗談なのにフラれなきゃいかんのだ。しかも男に
泣きたい
次>>87
おまえら、ほんと頼むよ
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ksk
84 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
ksk
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: jijixxxxx
わしの孫(弟の方)を掘る
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹とデートする
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxxx
妹の親友と手錠プレイ
88 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
黒髪のゴスロリっ子に電話をかけて下の名前で呼ぶ
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹うp
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
わたしの孫と結婚する
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: babaxxxxx
>>85
ちょっとツラかせ
―――――――――――――
「ふざけんな。そんなことしたら死んじゃうだろ」
俺が手錠を嵌める方だとしても嵌められる方だとしてもな。
「いや、待てよ……。別に妹の親友ってあいつだけじゃないはずだ」
俺が最初に思いついた人物とは別の……そう、ちんちくりんの来栖加奈子でも問題はないはずだ。
―――――――――――――
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
ちなみに>>87は身長160cm以上の子に限る
―――――――――――――
「素晴らしいタイミングで逃げ道をふさぐんじゃねえ! どこかで俺を監視でもしてんのかお前は!?」
思わず辺りをきょろきょろと見回す。当然だが、人の気配はない。
いや、普通に考えれば部屋内にいるわけないよな。忍者マスターじゃあるまいし。
だが、これは困った。安価の内容もさることながら今実行に移すのはとても難しい。
「困ったな。あやせと会うまで安価実行できねえじゃん」
自分でも、ここまで安価を忠実に守ろうとする俺はどうかしていると思う。
でもな、仕方ねえんだよ。これがスイッチ入っちまった状態の俺なんだから。
―――――――――――――
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
3日の猶予は与えます
―――――――――――――
「やっぱりどっかで俺を見てるだろ!!」
盗撮か!? それとも盗聴か!?
どっちにしろ、兄と妹がいる家庭でなんで野郎の方を盗み見てんだよ!?
……いや、ここは妹が対象じゃなくてよかったと喜ぶべきか? 不快であることに変わりはないが。
―――――――――――――
99 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
俺の寿命が3日になりました
次>>104
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
なにそれイミフ
安価した
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ksk
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
妹を愛でる
104 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>88
―――――――――――――
「……なんで毎回安価がこんなピンポイントなんだよ! おまえら俺の交友関係知ってんじゃねえだろうな」
<フザケンナ! コウナッタラムチャクチャカイテヤル!
ネットって恐ろしい。
再び携帯電話を取り出し、黒髪のゴスロリっ子こと黒猫に電話をかける。
『……も、もしもし?』
「る、瑠璃か?」
『ぶふっ!? あ、あなた、いくらなんでもいきなりはないでしょう!?』
「えっ?」
『な、なんでもないわ! ……これもまだ練習が必要ね』ブツッ
と、ここで黒猫は勝手に電話を切ってしまった。
「ふう。緊張したけどなんとか終わったな」
しかし、今まで安価とった連中は俺に何をさせたかったんだ。ほとんどが意味不明なんだけど。
一部には面白がってるやつもいたけどな。くそっ、明日学校に行ったら誤解を解かねえと。
―――――――――――――
110 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
名前で呼んだらいきなり切られた
おまえら真面目にやってくれないしこれで最後な。遠目にしとくから最後くらい頼んだぞ
>>120
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
わかったよ。真面目にやるよ
安価なら妹とセクロス
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おk、把握
妹とセクロス
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
それ、嫌われてんじゃね?
安価は妹とセクロス
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
お前らwww
妹とセクロス
―――――――――――――
「おい! 俺が言ったのはそういう意味じゃねえよ!!」
もう嫌だ、この人たち!
圧倒的多数を占める“妹とセクロス”……! 果たして俺の運命は!
恐る恐る更新ボタンを押す。
そして――
―――――――――――――
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
抱きしめてデコにちゅー
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹とセクロス
―――――――――――――
「助かったあああああ…………か?」 <アアアア! ナンデコンナノデトレチャウノヨ!?
よくよく考えたら……いや、よくよく考えなくてもこれはまずい。ぼこぼこにされたあげく、階段から突き落とされるレベル。
最初の安価も件あって、今は虫の居所も悪いだろうしなぁ。
「だが、安価は絶対っ!!」
―――――――――――――
125 名前:兄貴[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
>>120
把握。行ってくる
そしてぼこぼこにされてくる
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: vagexxxxx
>>125
えんだああああああああああああああああああああああ
頑張るでござる
127 名前:千葉の堕天聖◆bLAckcAtxxx [] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kuroxxxxx
>>125
ふっ、精々気をつけなさい
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: ayaxxxxxx
>>125
あなたの寿命が一日減りますよ?
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 20xx/xx/xx(x) xx:xx:xx.xx ID: kirixxxxx
>>125
やめろ!来んな!
―――――――――――――
顔も知らない連中に背中を押され(一部を除く)、妙に清々しい気分で部屋を出る俺。
無我の境地――というやつかも知れないな。今の俺は何も怖くないぜ。
“安価は絶対”
なんという心強い響きだろうか。この言葉さえあれば俺はなんでもできる気がしてきたぜ。俺って乗せられやすいタイプだから余計にな。
「桐乃ぉぉ!」
バァン! と力いっぱいドアを開け放つ。
最初の安価の後に閉め忘れたのか、幸い鍵はかかっておらず桐乃の部屋への侵入はすんなり成功した。
「あ、あああ、兄貴? どど、どうしたの?」
俺は何故か怯える桐乃を無視し、パソコンの脇に立ちすくんでいる妹のもとへと歩いていく。
まあ、普段へたれてる俺がこんな態度でにじりよってくればびびるのも無理はないけどな。
「桐乃」
俺の呼びかけに、桐乃がビクッと反応する。
俺は半分涙目になっている妹を、あの時みたいに力いっぱい抱きしめた。
「桐乃、俺はおまえが好きだ!」
ちなみにこの台詞は勢いで叫んでしまっただけだから本気にしないでくれ。……ほんとだぜ?
俺の腕の中で桐乃はもぞもぞと身じろぎをし、俺の方へと顔を向けた。
その顔はすでに真っ赤になっていて怒りが頂点に達していることが伺える。
だが不思議なことに、抵抗らしい抵抗もなく桐乃はただ口をぱくぱくとさせているだけだった。
いける!
そう判断した俺は、すかさずデコちゅーをかます。
……なんか懐かしいな。こういうこと、以前はよくやってたような気がするな。昔は桐乃からだったけど。
「じゃあな! 愛する妹よ!」
素早く安価を実行し、爽やかに桐乃の部屋を去る俺。
我を取り戻し、大声でキレる桐乃。
桐乃の声を聞きつけ階段を駆け上がってくる両親。
桐乃から何があったのかを聞きだし、ものすごい剣幕でキレる親父。
そして、必死に謝る俺……なぜか桐乃も一緒に謝ってくれている。
高坂家は今日も平和です。
もう安価なんて絶対やらねえからな! ちくしょう!
おわり
最終更新:2011年05月28日 07:15