俺の女神がこんなにも美しいわけが無い:10スレ目811


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811 :jKMiVniJ0 :2011/06/06(月) 23:19:37.66 ID:jKMiVniJ0

俺の女神がこんなにも美しいわけが無い


 今日もまた俺の携帯にラブリーマイエンジェルことあやせたんからメールが来た。

「私の家に来ていただけますか?」

手錠に繋がされたり、ライターに火あぶりされたりしてもあやせたんからの電話があれば 即参上する。
なぜなら俺はあやせたんという存在に心奪われた男だからだ。

「お兄さんすごい顔していますよ。どんだけ急いで来たのですか?」
「ぜえぜえ…あやせといる時間を少しでも伸ばしたいからな」

急いできたので息が絶え絶えになりながら俺は答えた。

「また調子のいいことを言って…上がってください」

あやせの部屋に入ってすぐ俺はあやせの前に腕を差し出した、どうせやられることは分かっているのなら、
自分から差し出したほうが早い。

「お兄さん何ですか腕なんか出して、ハッ…まさかお兄さんがそんな趣味に目覚めるなんてきっと桐乃とも…」
「ちげーよ、きっと今日も手錠をかけられると思ったから先に手を出しただけだよ」
「もう手錠はしません、でも勘違いしないで下さい。襲い掛かってきたら大声を出しますから。」
「わかっているって、それがあやせ流のスキンシップなんだろ。押すなよ、押すなよ。絶対に押すなよ。っていう例のやつだよな」

俺が答えると…  ビビーっていう警報音が部屋に鳴り響いた。

「うわー  冗談だって俺が悪かった親御さんが来る前にそれを止めてくれ」
「大丈夫ですよ。お母さんは会合で今日は留守にしています。やっぱりお兄さんは信用なりません」

音が鳴り止むと同時に俺の腕に恒例の銀のブレスレットが装着された。やっぱりあやせはこうですよねー

「いつも相談に乗ってくれているお兄さんにプレゼントです。お茶持ってきますね。部屋を漁ったりしたら…」


ニコって微笑んであやせは部屋を後にした。

あやせがいないうちに部屋を見渡す。相変わらず石鹸のいい匂いと清潔感漂う部屋の装飾に思わず見とれているといくつかの写真があった。
そのいくつかに眼鏡をかけた黒髪の小学生高学年ぐらいの女の子の写真を見つけた。少し影がある感じで、
もし黒猫が眼鏡をかけたらこんな風になるのだろうか?

「これはあやせなのか、あやせだよなぁ、もしあやせだとしたら、眼鏡だと…あやせたんに眼鏡だと…鬼に金棒、桐乃にエロゲー、
00にオーライザー、あまりの美しさに俺のリヴァイアサンがトランザムしてしまうではないか。あやせたんに眼鏡ってことは、
メガあやせだよな。やっべーすげーいいよメガあやせきたー、メガあやせの圧倒的な性能に俺は心奪われた、このきもちまさしく愛だ。
フォー俺の嫁決定ぃぃぃぃぃいいいいー」

なんて隣の部屋の主を笑えないような狂乱振りをしていると階段を上がる音を聞き逃したらしくドアを開けたあやせが入っていた。

「何をしているのですかお兄さん。ま、まさかタンスを漁って私のパンツをくんかくんかしていたのではないでしょうね」
「違うぞあやせ、これは桐乃のまねだ、もしこのめがねっ娘を桐乃が見たらこんなリアクションをすると思って思わずやってみてしまったんだ」

写真を見ながら我ながら苦しい言い訳を披露した。

「嘘吐かないで下さい。お兄さんが眼鏡っ娘好きなのはお姉さんから聞いています。お姉さんにいががわしい眼鏡っ娘の写真を見せたのも
知っているんですよ。それに桐乃がそんな醜態を見せ…」

言いかけた途中でメルルのコスプレショーでの桐乃の大はしゃぎぶりを思い出したのか黙り込んだ。

「すまん。許してくれこの眼鏡っ娘はあやせかあやせなのか、ちょっと影がある感じだけどかわいいじゃないか、そうか昔は眼鏡かけていたんだなぁ」

俺は目をうるうるさせながら両手で写真の眼鏡っ娘に指を指した。

「私視力が弱くて小学校の時は眼鏡をかけていたんです。苛められてるほどって言うわけではなかったんですが、長い髪をからからかい混じりに
貞子って言う男子もいたりして、当時は自分のことあまり好きではなかったんです。中学に入って桐乃にメガネ外したほうが可愛いよって言われて
仲良くなって、桐乃の紹介でモデルを始めたんです。桐乃のおかげで私変われたんです」

 あやせたんが眼鏡を外したのはあいつのせいだったのか、だからこいつあんなに桐乃ラブなんだな。
それよりもこんなに可愛いラブリーマイエンジェルを貞子なんて言うなんて、男の風上にも置けないな。

「そうか取り乱してすまなかった。それより何の用があって俺を呼んだんだ」
「だから相談に乗ってくれているお兄さんにプレゼントがあるんです」
「プレゼントっていうのは、このすばらしい銀のブレスレットのことじゃないのか、いやー実にいい仕事しているではないか」

俺は目をつぶりながら腕を組んで、手錠をジャラジャラ鳴らしながらうんうんと頷いた。

「お兄さん今から見せますから、そのまま目をつぶっていてくださいね」

 まさかあやせたんのあんなとこ、とかこんなとこ、とか見せてくれるのか、まてまてまていくらなんでも飛躍しすぎだ。
黒猫のも結局見られなかったし、期待しながら待っていると

「もういいですよお兄さん」

 あやせに言われ目を開けるとそこには天使ならぬ、メガ天使が俺の目に映っていた。なんとラブリーマイエンジェルが眼鏡を掛けているではないか。

「すげえ、あああまりの神々しさに涙がとまらねえ、ありがたや、ありがたや」

 俺はまるでご本尊を拝む老人のようにあやせの前で手を合わせていた。

「もうお兄さんは大げさですね、それで私の圧倒的な性能に心奪われましたか?」

 あやせは意地悪な笑顔で微笑む。ああなんて美しいのだろうまるで女神のようだ。

「ああ今まで生きた甲斐があった、もう死んでもいい」
「さすがにそこまで言われると引きますね、そういえばお兄さん彼女と別れたらしいじゃないですか」
「桐乃から聞いたのかな、その通りだあやせ、これでいつでもお前にセクハラをすることができるぜ」

 カチ。バチバチバチィ。
 光彩を失った目であやせは先端からスパークが、飛び出している機械を取り出した。

「お兄さん茶々を入れるのはやめていただけますか?」
「悪かった。ごめんなさいスタンガンはシャレにならん止めてくれ」

 こえーよ、やっぱりこの女こえー、でもこの恐さがたまらない。黒猫騒動以後新しく身につけたスキルを駆使し、
五体倒地の状態で女神に許しを請うた。

「これでお兄さんにまた相談することが出来ますね。私桐乃の趣味のこともっと知りたいと思っているんです。
今度私と一緒に秋葉原に行ってもらえますか?」
「二人でいうことはもしかしてデートか、もちろん行くよ、行くに決まっているだろう」
「デートじゃありません。勘違いしないで下さいあくまで桐乃の趣味を知るためです」

 あやせルート確定かと喜んでいた俺の前にクラシックの着メロなのか、あやせの携帯が鳴っていた。どうやら相手は桐乃らしい。

『もしもしあやせぇー、今日確かに親御さんいないんだよね?もし変な人が来てなにかあったら大変だから明日は休みだし、
もしよかったらうちに泊まらない? いまから迎えに行くね』

「大変です今から桐乃がうちに来るみたいです。ごめんなさい手錠を外しますから、早く帰ってください」

 あやせの部屋で桐乃と鉢合わせになるわけにいかず、相手の返事を聞かないうちに電話を切ってしまった妹を恨みながら
あやせの部屋を出ようとすると家の呼び出し音が聞こえた。はじめから来るつもりだったんだなこんちくしょう。

「てゆうかもう来ちゃった。あやせいるー」
「ちょっとまってー桐乃。取り合えずお兄さんはクローゼットに隠れてください。間違っても中で変な事しないで下さいよ」

ガチャン。再び俺の腕に銀のブレスレットが装着され、俺はクローゼットに押し込められた。
そしてあやせは桐乃を連れて部屋に戻ってきた。いつの間にか眼鏡も外していた。

「あやせいきなり来てごめんね。あっわざわざお茶用意してくれたんだ。ありがとね」

桐乃は俺が飲みかけたコップに口をつけた。間接キスじゃねーか、もしあいつそれに気付いたら烈火のごとく怒りやがるだろうな。

「そうだ。あいつに連絡しとかなくちゃ、えーと今日あやせが家に来て泊るけど色目を使ったり話しかけたりしたら[ピーーー]からっと」

 ピッピッと笑顔ですばやくメールを打つ妹様を尻目に、俺は着信が掛かろうとしている携帯の電源を不自由な腕で消そうとするのに必死であった。

「よしっと、じゃああやせ準備ができたら行くよ」
「うん。私は大丈夫、さあ行こう桐乃」

 あやせは桐乃と手を繋いで部屋を出て行った。
 あれ俺忘れられてね。ちょっとまてクローゼットの中に監禁されている俺は、どうなるんだ。まさか放置プレイかあやせたん。

「せめて手錠だけは外してくれー。もどってきてーあやせたん」

新垣家に一人残された俺の絶叫が、クローゼット内を響きわたった。



終わり
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