無題:2スレ目410


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内の >>314 の別展開


410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:17:06.65 ID:MX8A+TXo0

京介「やっべええええ!何も思いつかねえ!!」

俺が自室で頭を抱えて悩んでいると隣の壁からドン!という音が響く。

京介「すいませんね。チッ…誰のせいで悩んでると思ってるんだ。いい気なもんだ」

だがいつまでも悩んでるわけにもいかねえな。壁に穴が開いても困るし。

京介「こういう時は沙織に相談してみるか」

一人で考えて無理なら人の力を借りればいいのさ。生憎俺は妹違って凡人だからな。
空気を読むのが上手で、気配り上手な沙織ならきっといい案を授けてくれるに違いない。
原因が原因だけに沙織達にはできる限り相談したくなかったが仕方ない。

京介『というわけなんだが、何かいい案はないか?』

沙織『そんなこと簡単でござる。考えるまでもないですぞ京介氏』

さすが沙織だ!超頼りになるぜ。なんだ、最初からこいつを頼ればよかったのか。

京介『まじか!?で、俺は何をすればいいんだ?』

沙織『拙者を彼女として紹介すればよいのですよ』

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:22:09.85 ID:MX8A+TXo0
京介『はぁ!?お、おい、沙織お前何を言い出すんだ』

沙織『駄目ですか?ナイスアイディアだと思ったのですが』

京介『い、いや駄目というか……お前はそれでいいのかよ』

沙織『お気になさらず。元はと言えば拙者が夏コミにお誘いしたのが原因ですから。それに京介氏には常日頃からお世話になっておりますゆえ、たまには恩返しさせてほしいのです』

京介『普段世話になってるのは俺の方だよ。でも、今回は頼りにしてもいいか?』

沙織『はいでござる!』



翌日、再び公園であやせと待ち合わせる。

あやせ「で、準備とやらはできたんですか?」

京介「おう、ばっちりだ」

あやせ「じゃあ、早速お兄さんが桐乃に手を出さないという証拠を示してください」

京介「実は今日は、あやせに俺の彼女を紹介しようと思ってな」

あやせ「ええええええ!?お兄さん彼女いたんですか!?」

いくらなんでも驚きすぎじゃないか?こいつの中では俺って変態鬼畜兄貴なわけだからしょうがないけどよ。

京介「そうだ、俺には愛すべき彼女がいるんだ。だから間違っても桐乃に手を出すわけがない…そういうことだ」


414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:26:26.02 ID:MX8A+TXo0
あやせ「で、でも以前はあんなに大声で桐乃のことを愛していると叫んでいたじゃありませんか」

やめて!それはもう忘れさて!!

京介「ふっ、桐乃のことは今でも愛しているさ。あやせ、お前は何か勘違いしているようだな」

おえ…なんで俺はこんなセリフを吐いているんだ。自分で言ってて鳥肌がたっちまう。
だけど仕方ないよな、こいつの前では俺は妹大好きの変態でいなければならないのだから。
かわいくない妹のために。

あやせ「勘違い…ですか?」

京介「おう。俺と桐乃は確かに愛し合っている。しかし、それはあくまでも兄妹としてだ。お前はどうもいかがわしい方向に想像してしまったようだが本質は違う」

あやせ「そ、それは、お兄さんがいかがわしい本を持ち出してくるのが悪いんでしょう!」

あやせが顔を真っ赤にして糾弾してくる。

京介「うっ、それについては他に用意できなかっただけであってだな…」

京介「とにかくだ。俺は桐乃に手を出す気はないってことだ」

あやせ「……お兄さんの言い分はわかりました。で、その彼女さんはどうしたんです?」

京介「おう。学校が終わったらすぐ来てくれるらしいんだが、なにぶん住んでるとこが遠くてな」


415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:31:02.53 ID:MX8A+TXo0
沙織は学校が終わり次第ここに来てくれる手筈になっている。昨日、相談が終わってからここまでの地図を送っておいたし大丈夫だろう。

あやせ「そうですか。お名前はなんていうんですか?」

京介「沙織っていうんだ。ちょっと変なやつなんだが、気の利くいいやつなんだよ」

あやせ「変…ですか?」

京介「ああ。そういえばあやせも一度見たことあるはずだ。あの時、桐乃の趣味がばれちまった時に、後ろにいた二人組のうちの一人なんだよ」

あやせ「……あの変な恰好したお二人ですか?」

とたんに怪訝な顔をするあやせ。まぁあの二人のうちのどちらかが彼女だと言われたらそうなるよな。たしかに見た目はヘンテコなやつらだからな。

京介「そのでかい方が俺の彼女だ。付き合いだしたのは最近なんだけどよ」

あやせ「……すごく今更ですけど、お兄さんって変わった趣味してらっしゃいますね」

京介「く……」

ここで否定できないのが悲しい。
あの時の沙織はオタクのテンプレのような服装にグルグル眼鏡、バンダナ、リュックまで背負っているというありえない恰好してたからなぁ…。まぁ、それ以外の恰好してるとこなんて見たことないんだけどさ。
なんてことを考えながら公園の入り口を眺めていると、制服を着た女性がこちらに走ってくるのが見えた。


416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:35:37.56 ID:MX8A+TXo0
京介「ん?あやせ、お前の知り合いか?」

あやせ「いえ、違いますけど…」

じゃあ誰だ?っていうかすげえ美人だな。遠目からでも抜群のスタイルに整った顔立ちが確認できる。
謎の美女は俺達の前まで来るとすぐにこう言った。

沙織「京介さん、お待たせしてすいません」

京介「……あの、どちらさま…ですか?」

おそるおそる返事をする。おかしいな、こんな美人と知り合った記憶はないんだが。

沙織「いやですわ京介さん。あなたの彼女の沙織です」

京介「……ええええええええええええ!」

う、嘘だろ。沙織がこんなお嬢様なわけがない。だってあいつはグルグル眼鏡でバンダナで…。
俺、夢でも見ているのか?

あやせ「」

あやせなんてさっきから目を見開いて絶句している。
そりゃあそうだろう、あのオタクファッションにまみれたやつがこんな美人だったなんて誰にも想像できねえよ。
それにこいつは、オタクを偏見の目で見ていた過去があるから尚更驚いたことはずだ。


417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:40:04.35 ID:MX8A+TXo0
沙織「あ、あの…京介さん?」

京介「ほ、ほんとに沙織なのか?」

沙織「はい。こちらが新垣あやせさんですか?初めまして、京介さんとお付き合いさせて頂いています、槇島沙織と申します」

そう挨拶すると沙織は丁寧なお辞儀をする。
我に返ったあやせも慌てて返事をする。

あやせ「あっ…は、初めまして!私、新垣あやせです」





こうして沙織とあやせの顔合わせは問題なく終了した。

あやせ「こんな美人な彼女さんがいるならとりあえずは一安心です」

京介「そうか、そりゃよかった」

どうやらうまくいったようだな。これであやせに命を狙われることもないだろう。
あやせ√は完全に消滅したわけだが命には代えられない。


419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:45:20.13 ID:MX8A+TXo0
あやせ「沙織さん。桐乃のために、お兄さんをよろしくお願いします」

沙織「ふふ、まかせておいて下さい」

あやせ「では失礼します。今日はありがとうございました」

京介「おう気を付けて帰れよ」

ふぅ…なんとかなったぜ、こういったアイディアを即座に思いつくあたりさすが沙織だな。

京介「さて、俺達も帰るか」

沙織「……」

一安心したところで沙織に声をかけるが返事がない。
しかも、あやせが見えなくなると沙織は急に顔を両手で覆ってしまう。

京介「えっ?い、いきなりどうした?…………さ、沙織?」

沙織「……ご、ごめんなさい。さっきからずっと恥ずかしかったものですから…」

京介「え…恥ずかしいってどういう…」

俺は初めて沙織と会った時を思い出す。

「ですから拙者、普段はもう少し大人しい女の子なのですよ?」

……いくらなんでもこれはありえないだろ。まさかあの言葉がまじだったなんて。
ということは、恐らくこいつはキャラを意識的に使い分けることができるのだろう。
今の大人しい沙織が素の沙織で、俺達と遊ぶときはオタクのリーダーにふさわしい沙織、さっきのは俺の彼女役としての沙織だったわけだ。

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:50:29.51 ID:MX8A+TXo0
京介「…お前も無理してたんだな。すまん、こんなことに巻き込んでしまって」

沙織「あ…そ、そうじゃないんです。わ、わたし男性の方とお付き合いしたことってなくて……こうしてちゃんとお話をするのも京介さんが初めてで」

え?まじで?こんな美人なのに?女子校にでも通ってんのかね。
いや、それでなくても、一目見ただけでも完全に深層の令嬢のようなオーラ出てるし、やっぱり気後れしちゃうんだろうか。
俺だってあの沙織を知らなかったら会話すらできねえだろうしな。

沙織「あ、あの!」

京介「おおう!?ど、どうした?」

考え事をしているところに沙織が顔を近づけてくるもんだから思わずのけぞっちまった。
くそ…ふ、普段とのギャップが。

沙織「あ、あの…今日はありがとうございました」

京介「なんで沙織が礼を言うんだ?礼を言うのは俺の方だろ。今日はありがとな」


421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/29(月) 18:53:48.67 ID:MX8A+TXo0
沙織「そうじゃないんです。今日は私のわがままを聞いてくださってありがとうございました」

京介「わがまま?何のことだ?」

沙織「ふふっ、それがわかってしまったらわたしが困ってしまいますわ。だから、忘れてください」

そう言って微笑む沙織。ぐっ…なんで眼鏡はずしただけでこんな美人になるんだよ…どうせなら眼鏡かけた時に美人になれよ。





京介「今日はほんとに助かった。遠いところありがとな」

沙織「いえ、京介さんのためですから。では失礼します」

駅まで沙織を送り届け別れを告げる。
しかし沙織が改札をくぐろうとした時、何か思いついたようで立ち止まりこちらを振り返った。
そして、こちらに駆け寄ってきて、俺に耳打ちをする。

沙織「今度誰かに紹介して頂く時は“役”じゃ嫌ですよ?京介さん」



おわり
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