京介「妹たちに安価で悪戯する」:157

157 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 16:36:53.49 ID:kUN63PsFo
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おはよう。痛みがひいてくれたので今日も頑張れそう

さあ、今日は誰に何をするんだ!?
≫160



160 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 16:43:59.89 ID:0znuGSIlo [1/4]
加奈子とデートしてキス(ディープ)



163 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17:05:49.76 ID:kUN63PsFo [14/25]
「これ、もうちょっと親しくなってからの方がいい気がするんだけど……大丈夫かな」

下手したら訴えられちゃうよね、これ。警察官の息子が前科一犯とか洒落にならないよ?
しかもあいつには、俺がマネージャーやってたことばれそうなんだよね。

「まあいいや。なんかあったら全力で土下座しよう」

後のことは考えない。それが安価というものだ。



さて、今日は京介とマネージャーどっちで会う?

①京介
②マネージャー
③いっそ正体をばらす

≫165



165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17:07:37.43 ID:l1t5lFxCo [4/10]
1



166 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17:16:15.49 ID:kUN63PsFo [15/25]
「今日も変装はやめておくか」

後はデートの内容だな。
前会った時、生意気にもエスコートがどうとか言ってたし、一応考えておいてやった方がいいんだろうな。
マネージャーとして会うなら、前のことはなかったものとして振る舞えるから考えなくてもよかったんだろうけど。

「これは安価で決めるか」

ろくに恋愛経験のない俺がいいアイデアを出せるわけないからな。


名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
デートってどこ行けばいいと思う? 恋愛経験がないからさっぱりわからん
なんだかこの安価がデート成功の鍵を握ってる気がするし、しっかり頼むぜ

加奈子をどこへ連れて行く?
≫169



169 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17:18:22.25 ID:KF89iF1F0

170 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17:22:13.54 ID:RJCe58pn0
川wwwwwwwwwwwwwwww

171 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 17:28:40.41 ID:0znuGSIlo
≫169
成功させる気ないだろwwwwww



175 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 17:49:31.69 ID:kUN63PsFo
「か……川?」

あまりにも予想外の展開だぜ。水浴びでもすりゃいいのか?
これってデートとして正解なんだろうか。俺にはわからないがここは安価を信じるしかねえな。



体よく加奈子との約束をとりつけ、連れだって近場の川へとやってきた。
河川敷もあるくらい大きい川なので、川というよりも河だけどな。
今日の天候は快晴で、じりじりと肌を焼くような太陽光がさんさんと降り注いでいる。
この天気も相まってか、川岸では夏休みに入った小学生たちが楽しそうに水浴びしていた。

ちなみにどこへ連れて行くかというのは伏せて案内した。
いきなり「川へ行こうぜ!」と言っても多分納得してくれそうにない気がしたしな。
こいつの思考回路は、麻奈実寄りか桐乃寄りかで言えば、どう考えても桐乃寄りだからだ。
川に行くなんて言ったら、ふざけんなと怒られそうだったし。

「な~、今日はどこへ連れてってくれんだよ。加奈子もう疲れちゃったんですけど」
「心配すんな。もう着いたよ」
「は? 着いたって……ここ川じゃねーか!」
「おう。川だな」
「川だなじゃねーヨ! 川じゃおめーに何も奢ってもらえねーじゃん!」

やはりか。やはり、俺の誘いを簡単に受けた理由はそこにあったんだな。

「まあ、そう言うなよ。意外と面白いかもしんねーじゃねえか」
「ああん? もしかして、水着持って来いって言ったのは……」
「おまえらもあいつらにまじって泳いでみたらどうかと思ってさ」

と、俺は川岸ではしゃぐ子供たちを指さした。

「ふっ、ふざけんなてめーっ! 舐めてんの!? いくら加奈子がロリ可愛いからって舐めた口きいてっとぶっ殺すぞ!?」
「舐めてない舐めてない。ほら、行こうぜ。ただでさえくそ暑いのに怒ってたら余計暑くなるぞ」



「ひゃっほーう!」
「…………なんだかんだでノリノリじゃねえか」
「ああん? 何か言ったか?」
「いえ、何でもないっす」

川岸に腰掛けていた俺の呟きを、耳ざとく聞き取る辺り、中々油断できない。
だが加奈子もこの暑さにはイライラしていたようで、一度水に入るとそれまでの不機嫌が嘘だったかのように機嫌をV字回復させた。
今では子供に紛れてはしゃぎまわっている。

ちなみに、着替えは河川敷の隅っこ行った。
加奈子は背が低いので、俺がタオルを持っていればそれだけで即席の更衣室になる。

179 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 18:10:46.08 ID:kUN63PsFo
「あら、歳の離れた妹さんねえ。10歳くらい?」

はしゃぐ加奈子を眺めていると、同じく子供を見ていたおばちゃんに声をかけられた。

「ええ、そうなんですよ。まだまだ子供で」
「そこ! 聞こえてんぞ! 加奈子はこー見えても15だっつーの! あと誰が妹――わぷっ!?」

と、遠くから大声で突っ込みを入れた加奈子だったが、その声は最後まで聞こえることなく途絶えた。

「あれっ? あいつどこ行った?」

先ほどまでいたところを目で探してみるが見当たらない。
今度は範囲を広げて見回してみるがやっぱり見当たらない。
しばらく水面を探してみていると、思ったよりも下流で水しぶきが上がっているのが確認できた。

「ちょ、ちょっとあの子溺れてない!?」

俺に話しかけてきてくれたおばちゃんが叫ぶ。

「ま、まじかよ!?」
「ここ川岸近くは浅くて流れも緩いんだけど真ん中付近は深くて流れも速いのよ!」

おろおろと慌てながらも加奈子が溺れた原因を教えてくれるおばちゃん。

「あの馬鹿! ちっこいのに調子に乗るからだ!」

と、俺は悪態をつきながら川へと飛び込んだ。



「……げほっ…………げほっ」
「気が付いたわ!」
「ふう、何とか助かったか」

ため息とともに、こわばっていた全身の力が抜けたのを感じる。

「よかったわねえ、お嬢ちゃん。お兄ちゃんに感謝するのよ」
「あ…………え? 加奈子どうなったんだ?」
「溺れたお嬢ちゃんをお兄ちゃんが助けてくれたのよ。最初、呼吸してなくて一時はどうなるかと思ったわ」
「すまん。俺が目を離したのが悪かった」
「こ、子供扱いすんじゃねーヨ! ………………助けてくれて……あ、ありがとな」
「おう」



夏休み、四日目。朝パート 安価成功?

182 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 18:19:54.98 ID:kUN63PsFo
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ただいま。安価は成功?したが、危うく死者がでるところだった

じゃあ次行こうか
≫184


183 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/06/07(火) 18:24:32.61 ID:7YmQrDzDO
沙織に告白

184 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18:25:10.67 ID:KF89iF1F0
あやせと麻奈実を家に呼んで一緒に飯を食べる
その時に間違ったふりしてAVを流す

185 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18:25:24.52 ID:Yl+7S7/AO
こんにゃくを黒猫の尻の穴に詰め込む

187 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 18:48:52.65 ID:Wb5N9oTIO
晩飯でAV・・・これで京介の出家は決まったな。

188 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:01:42.19 ID:/AjnmePgo
アニマルビデオかもしれないぞ

189 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/06/07(火) 19:06:20.41 ID:UvtxlbAT0
A=あやせ V=ビデオ かもしれない

190 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:06:53.67 ID:KaGfoMTAO
家出が決まったら後は戦闘機のパイロットコースであやせ、黒猫お前達が俺の翼だ!ですね、分かります。



191 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 19:20:37.51 ID:kUN63PsFo
「あぶねえ! なんか色々紙一重だ!」

というか安価の前後も結構鬼畜じぇねえか!?
そういうのはせめて恋人同士になってからにしてくれ!



あやせと麻奈実に電話をし、うちに来てくれるように頼む。
麻奈実は当然、二つ返事で「いいよ」と言ってくれた。ついでに昼飯も作ってくれることになった。
あやせの方は、「麻奈実が昼飯作ってくれるから来ないか?」と言ったら、「それでなんで私を呼ぶんです?と」疑問に思いながらも一応了承してくれた。

「さて、これで下準備はととのったわけだが。俺、AVなんて持ってないんだよね」

秘蔵のコレクションは全部本だし、桐乃から借りてるエロゲはAVとは言えないし。
だが、安価は絶対だ。ないものは調達すればいいだけの話。
俺は麻奈実とあやせが来るまでの待ち時間を活用してレンタルビデオ屋へと走ったのだった。



「お待たせ~」

俺とあやせが食卓で待っていると、調理を終えた麻奈実が料理を運んできてくれた。
当初はあやせも手伝うと言っていたのだが、麻奈実が「いいよ~、あやせちゃんは座ってて」と言って聞かなかったので結局あやせが折れる形となった。
あと、当然ながら両親と桐乃は不在だ。ご都合主義だとかいう突っ込みはなしだぞ。

「「「いただきます」」」

俺と麻奈実とあやせと揃って食べ始める。

「うん。相変わらず美味いな」
「えへへ。ありがとう、きょうちゃん」
「礼を言うのはこっちだよ。わざわざありがとな」
「ううん。気にしないで~」

いつものホッとする味。
こういうのをお袋の味って言うんだろうなあ。
ちなみに、前回の反省を活かしてか、今回のメニューは野菜中心のヘルシーなメニューとなっていた。
これならモデル業を営むあやせでも安心して食べられるだろう。

「ほんとおいしいですよ。お姉さん」
「そう? あやせちゃんもありがと」

あやせにも褒めてもらった麻奈実は、にへら~、と微笑みを浮かべている。
特別かわいいわけじゃないが、見てて飽きないというか、いつまでも見ていられる笑顔だ。

さて、そろそろ安価を実行するのにふさわしい頃合いかな?

「黙々と食うのもあれだし、テレビでも点けるか」

もっとも、我が家ではテレビも点けずに黙々と食うのが恒例となっているんだけどね。
おもむろにリモコンを手に取り、先に“再生ボタン”を押す。
続いて、テレビの電源をONにすると――

<オ、オニイチャン! ダメダッテ! ワタシタチ、キョウダイナンダヨ!?

再生されるAV。
固まる麻奈実。
飲んでいた味噌汁を吹くあやせ。
その味噌汁を真正面から浴びる俺。

「あっちい!」
「きょ、きょうちゃん大丈夫!?」
「お、お兄さん! なんてもの見せてくれるんですか!?」
「ま、待て! 今はそれよりタオルと氷をくれ!」



192 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:20:51.36 ID:l1t5lFxCo
大丈夫さ。間違えたのなら仕方がない

193 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:24:16.09 ID:gy4mmjzW0
AVのチョイスwwwwwwwwwwwwwwwwww

194 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:24:42.65 ID:EPzfK3ntP
妹モノキタ―――――wwwwwwwwwwww
あやせ阿修羅フラグww

195 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 19:34:26.63 ID:n1UTDnzso
よりにもよって兄妹物wwwwwwwwww



200 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20:09:41.94 ID:kUN63PsFo
着替えを終え、顔を冷やしながらあやせの説教を正座で聞く俺。
この程度で済んでいるのは、俺が着替えをしている間麻奈実があやせをなだめてくれていたからだ。
麻奈実がいなかったら俺は今頃死んでいたかもしれない。いや、割とマジで。

「桐乃に手を出したらどうなるかあれほど言いましたよね!」
「ま、待て! 桐乃には手を出してねえよ!」
「同じことです! きょ、兄妹でのいかがわしいビデオだなんて!」
「いや、あれは兄妹っていう設定なだけでほんとの兄妹じゃないぞ?」
「そんなことどうでもいいです!」

もはや俺の言葉など聞く耳もたずである。

「あ、あやせちゃん。もう許してあげよ?」
「お姉さんはいいんですか!? お兄さんがこんな変態で!」

俺の言い訳が失敗したと見るや、すかさずフォローを入れてくれる麻奈実さんまじ天使。

「ほ、ほら。きょうちゃんも男の子だし……」
「だからといって、よりにもよって兄妹でだなんて、ありえないです!」
「そ、それは……」

頑張れ麻奈実! 俺の命はおまえの説得の成否にかかっている!

「それは仕方ないんだよ。あやせちゃん」
「えっ?」
「きょうちゃんはね。妹でしかよくじょ~しない変態さんなんだって。だから仕方ないって割り切ってあげて?」
「麻奈実いい! 今おまえは最低の方向へ向かって説得を開始したぞ!?」
「あっ、そっか。……もちろん、ほんとの妹の桐乃ちゃんは大事にしてあげてるはずだからだいじょうぶだよ?」

違う! そっかじゃない! 何もわかってないよ麻奈実さん!
そしてこの場合その台詞は意味合いが変わってきちゃうから駄目だって!
あやせの雷が落ちるのを覚悟した俺だったが、いつまでたっても雷は落ちてこなかった。
恐る恐る目を開けてみると――

「……お姉さんはなんでそんなにお兄さんを信じられるんですか?」

なぜか突拍子もない質問をするあやせ。

「えっ? う~ん」

頼むぜ麻奈実。ここが正念場だと思うんだ。

「……きょうちゃんだからかな」

わ、わけがわからん。
これはもう駄目かもわからんね。我が生涯は悔いだらけだ。
だが、意外なことに――

「……そうですか」

あやせの反応は悪くなかった。
今のどこに納得する要素があったんだ? さっぱりわからん。

「今日はお姉さんに免じて許してあげます」
「お、おう」
「ですが! 次こんな真似をしたら今度は許しませんからね!」
「……はい。申し訳ありませんでした」

一応のお許しは出たものの、これからしばらくの間あやせの説教は続いたのだった。
がみがみとあやせに怒られる俺を、微笑ましそうに見ている麻奈実が印象的だった。



夏休み、四日目。昼パート 安価成功

202 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20:14:26.47 ID:kUN63PsFo
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
安価成功したぜ!
幼馴染は許してくれたけど、妹の親友の方はブチ切れてた。当然だな!

最近安価の成功率があがってるよな。この調子でいこう
≫205



205 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20:17:59.99 ID:kgz/rM2Io
妹にべろちゅー

208 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20:19:35.67 ID:ljBVp1wDO
≫205
アナタが神か

209 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20:19:40.59 ID:n1UTDnzso
≫205
調子に乗ってる時に爆弾がww

211 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20:21:04.31 ID:EPzfK3ntP
妹に対する安価行為は激しいのばっかりだwwwwwwwwww

212 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 20:28:00.80 ID:fNMIyj090
よーしいいぞ



214 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 20:50:41.67 ID:kUN63PsFo
「ふっふっふ。以前の俺なら『絶対無理だ!』と嘆いていたことだろう」

だが、今の俺は違う。俺は学習したのだ。
時と場合によっては、合法的にちゅーができるということをな!

「はははは! 待ってろよ桐乃! まずは川へGOだ!」



「川? 行くわけないじゃん。馬鹿じゃないの? そもそも、もう夕方だし」

……駄目だった。これで早くも計画が頓挫してしまったわけだ。
せめて加奈子の時みたいに行先を伏せるべきだった……。
残念ながら今の俺には合法的にちゅーにもっていく名案が思い付かない。
下手なことをすれば背後から感じる殺意の波動が牙をむく気がするしな。

「うーん。どうしたもんか」

………………ピコーン! まさにそんな音が聞こえた気がしたね。

「そうだ! 何も溺れるのは川じゃなくていいんだよ!」

そう――水さえあれば人は溺れることができるのだ!
名案を閃いてしまった俺は、そのチャンスが来るまで努めて平静に今日を過ごした。



「時は来たれり」

まるで黒猫のような言い回しで自らのテンションを高めていく。
やってみて分かったが、これ、自己陶酔するにはもってこいだな。
黒猫があんななのもわかる気がするぜ。

俺はそろりそろりと階段を降りる。
そして、一階のとあるドアの前までやってきた。

「……ごくり」

いいのか? ほんとにやるのか?
俺の中の最後の良心が俺に語りかける。
いいんだ、やるんだ。なぜなら――安価は絶対なのだから。

216 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 21:00:48.59 ID:kUN63PsFo
なるべく音を立てないようにドアを開ける。
そして、洗面所に辿り着いた俺は、その中にあるもう一枚の扉を勢いよく開け放った。

「桐乃、すまん! ちょっと軽く溺れてくれ!」
「きゃああああああああ!」

今まさに浴槽につかろうとしていた桐乃は大声をあげ、そして――

つるっ。

「あっ」

滑った。

風呂場の壁に後頭部を打ちつけ、力なく浴槽に沈んでいく桐乃。

「うおおおおおい!? 桐乃! だ、大丈夫か!? しっかりしろ!」

慌てて桐乃を抱きかかえ、洗面所へと運ぶ。
胸部が動いているので呼吸はしているようだ。助け出したのが早かったのが幸いしたらしい。

「ぐっ…………め、目に毒だな」

俺は自分の鼻を抑えつつ、桐乃の体にタオルをかけてやった。

「おい! 何があった!」

ここで、さきほどの桐乃の叫び声を聞きつけた親父たちが駆けつけてきた。

「きょ、京介。貴様……まさか!」
「ま、待ってくれ親父! ご、誤解だって! 俺は桐乃が倒れたから助けただけだ!」

倒れた原因は俺にあるんだけどね。
……後で桐乃には全力で謝っておこう。

「むっ……そ、そうか。でかしたぞ」
「お、おう。後、頼んでいいか?」
「あれ? あんたも怪我したの?」
「……ちょっとな」

その後を親父たちにまかせ、俺は自室へと戻った。
その日の俺は少しばかりティッシュの消費量が多かったが、これはあくまでも中々血が止まらなかっただけで深い意味はないからな!



「あ、あのさ」
「お、よくなったのか。よかったな」

その後、無事意識を回復した桐乃が俺の部屋へとやってきた。
さて土下座でもするかなと、俺が身構えた瞬間思いもよらぬ言葉が飛んできた。

「あ、ありがとね」
「へっ?」
「あたし、どうして自分が意識失ったか覚えてないんだけど……なんか、あんたが助けてくれたんだって?」

どうやら桐乃は気を失う前後の記憶がないらしい。
ホッとしたような、なんか申し訳ないような不思議な気持ちが胸に広がった。

「だ、だから……ありがと」
「お、おう」
「そ、それだけっ!」

そう言い残して桐乃は自分の部屋へと戻って行った。

「……すまんかった」

今はもう俺だけとなった部屋の中で、俺は妹の部屋に向かって頭を下げたのだった。

217 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/07(火) 21:03:11.21 ID:kUN63PsFo
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/26(火) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ごめん、ちゅーまでいけなかった。でも少し妹と仲良くなれた気がする
おまえらありがとな!



――――――――――――――――――――――――――――

夏休み、四日目。夕方パート 安価失敗

夏休み四日目終了

桐乃 +2
麻奈実 +1
あやせ ±0
加奈子 +3



220 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21:08:10.78 ID:0znuGSIlo
加奈子と桐乃の好感度が順調に上がってるな

222 名前:しおり[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21:18:33.36 ID:P0iOcRxAO
四日目終了時の好感度まとめ

加奈子+4,
桐乃 +2,
あやせ+2,
日向 +1,
沙織 +1,
麻奈実+1
佳乃 -1,
黒猫 -2,

堕天聖ェ……

224 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/07(火) 21:28:49.45 ID:qYpB/XWoo
≫222
トンデモ安価ばっかなのにほとんど上昇してる不思議


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最終更新:2011年06月20日 14:40
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