京介「妹たちに安価で悪戯する」:288

288 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 15:31:15.57 ID:3UvAt0k/o
夏休み、六日目。

名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/28(木) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
安価実行した。+αのおまけつきだ。して、なんとか犯罪者にならずに済んだ
これは俺の気のせいだと思いたいんだが、
今まで妹たちに振り回されていたのが、おまえらに振り回されるのに変わっただけな気がする

俺は振り回す側にまわってみたいんだよ! くれぐれも頼んだぞ!
≫291



291 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 15:33:39.55 ID:hVE9QK85o
黒猫にあってSSを書くための取材と偽り
江戸四十八手(セックスの体位)を黒猫の身体で直接試させてもらう
全部試さなくてもいいし、衣服や挿入の有無は問わない



295 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 16:32:06.31 ID:3UvAt0k/o
「さ、最後の一文がなければ俺は死んでいたかもしれん」

なにはともあれ、江戸四十八手とやらについて調べてみるか。



「えらくアクロバティックだな!」

なにこれ、体勢的に無理があるのも混じってるだろ。
だが、全部が全部アクロバティックな体位というわけではなく、中には普通の体位なんかも混じっている。
個人的に気になるもの、および比較的実行しやすく実行しても問題なさそうなものをメモしていく。
……俺の性癖がばれてしまいそうな気がするけど気にしたら負けだ。

「ざっと9個くらいか」

多くもなく、かといって少なくもない、いい数だと思う。
ピックアップを終えた俺は早速黒猫に連絡を取る。

「実はおまえに頼みがあるんだ」
『……変態の頼みを聞く気にはなれないのだけれど』

おう……なんだか黒猫さんが冷たいよ。
まあケツ揉んだり、日向ちゃん誘拐したりと散々なことしたわけだからな。これも自業自得か。

「そこをなんとか。……おまえにしか頼めないんだよ」
『…………いいわ。話してごらんなさい』

困っている奴を見ると助けずにはいられない。
そんな黒猫の心理をうまく突き、俺は相談を開始することに成功した。

「じゃあ、今からおまえん家に行くから」
『待ってるわ』



「ネットでさSSっていうのあるだろ? 今度それを書いてみようかと思ってるんだ」

黒猫宅に着いた俺は、開口一番そう言った。
日向ちゃんたちはどこかへ出掛けているらしく、今日は不在だった。

「っふ、それで私に文章の書き方や構成の練り方等を学びに来たと言うわけね」

自信満々にふんぞりかえる黒猫。
こいつとしては、物書きの先輩として振る舞えることが嬉しいのだろう。

「すまん、そうじゃないんだ。まず最初は自分の力で書いてみようと思うし」
「えっ、そうなの? じゃあ、あなたは私に何を――」

ちょっとがっかりした様子の黒猫の話を手で制し、俺の目的を告げる。

「江戸四十八手ってあるだろ? あれについて、実体験も交えた感想が欲しくって」

すると、一瞬のうちに黒猫の顔は、茹蛸のように赤くなった。

「じ、実体験!? ふ、ふざけないで! 誰があなたとなんて……!」
「待て早まるな! 俺は何もそんなつもりで――」
「ええい、近寄るな変態!」
「いいからちょっと落ち着け!」

なんとか黒猫をなだめ、衣服は着たままでいいこと、当然ほんとにヤッちゃうわけじゃないことを説明する。

296 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 16:52:58.63 ID:3UvAt0k/o
「そ、そんなのあなたの妹にでも頼めばいいでしょう」
「いやいや、桐乃が『うん、わかった』と言ってくれるわけないだろ」
「…………それもそうね。でも、何で私なのかしら?」
「それは……」
「さっき、あなたは“おまえにしか頼めない”と言ったわね。それはどうして?」

刺すような黒猫の視線が俺に注がれる。
ここで選択を間違えると大変なことになってしまう気がする。

「それは……」
「それは?」

おうむ返しに俺の言葉をなぞり、俺の返答を今か今かと待っている黒猫。
俺は、意を決して口を開いた。

「それは…………おまえに頼みたいと思ったからだ」
「えっ?」
「他の誰でもなく、おまえに頼みたい。そう思った。それが理由だ。それとも、こんな理由じゃ納得できないか?」

先ほどの怒りを交えた紅潮とは、明らかに様子が違う。
黒猫は視線を彷徨わせ、ろくに言葉も継げず、ただただおろおろするばかりである。
両手で頬を押さえ、ぶるぶるとかぶりを振っている。

「手伝ってくれないか? 黒猫」

再度俺がお願いすると黒猫は、

「……わ、わかったわ」

ついに折れてくれたのだった。




「まずはこれとこれからだ」
「後櫓と基盤攻めと仏壇返し? どういう体位なのかしら」
「ぶっちゃけどれも立ちバックだ!」

ぐっと親指を立てて、爽やかな笑顔で説明する俺。

「そんな爽やかな顔で言っても、言っていることの変態っぷりは少しも和らいでなどいないわよ。それに、なんで同じのを三つもしようとするの!」
「微妙に女側の体勢が違うんだよ。これは主に黒猫の方の感想が聞きたくて選んだ」
「くっ……私に体位の感想を言えだなんて、よくもそんな…………」

俺の発言にドン引きする黒猫。
……自分でもわかってる。これでも、こんなことに巻き込んでほんとにすまないと思ってるんだぜ?



「は、早くなさいな」

壁に手を突き、顔を赤らめ、そんな台詞を発する黒猫。
狙って言っているわけではないだろうが、かわいい後輩にそんなこと言われたら俺のリヴァイアサンが覚醒しちゃうだろうが。
ちなみに黒猫はいつものゴスロリの格好だ。
その恰好だと、後々困りそうな体位が出て来るんだけど、今は伏せておこう。

立ち櫓。
最初に俺たちが試したのはこれだ。要は一般的な立ちバックで、特に女が壁に手をついてもたれかかるものをこう呼ぶらしい。

黒猫の腰の辺りに手を回し、腰を密着させてみる。

「ひゃっ」

腰を触った瞬間、声をあげる黒猫。……なんだか、すげえ悪い事してる気分だぜ。
だが、俺の心とは裏腹にマイサンが徐々に覚醒していくのを感じる。

「どうだ?」
「ど、どうだと言われても……よくわからないわ」

俺の問いかけに対し、震える声で返事をする黒猫。

298 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 17:23:50.17 ID:3UvAt0k/o
「まあ、最初だもんな。じゃあ次行くか」

基盤攻め。
立ちバックなのは後櫓と同じだが、今度は女側が机等に手をつき、後櫓よりもやや前傾した姿勢となっている。

「どうだ?」

再び同じ質問をする俺。
取材という体を取っているので仕方ないとはいえ、体位について一々感想を求めていく様は変態この上ない。

「……机に体を預けられる分、さっきより楽だわ」

その質問にくそ真面目に答えてくれる黒猫。
ほんと、こいつには頭がさがるよ。


仏壇返し。
女側が床に手を着いた格好での立ちバック。

「こ、これは……頭に血が上る…………長時間は無理ね」




「さて、これで1/3が終わったわけだ」
「……まだあるの?」

若干やつれ気味の黒猫。

「おいおい、こんな所でぐったりしてたらこれから来るアクロバティックなのに耐えられそうにないぜ?」
「……そんな……もっとひどいのがあると言うの? …………嘘でしょ?」


ここからの体位は、なんとも説明しづらい体位なので気になったら各自ググって欲しい。

宝船。
男が仰向けになり、女は、男の片脚を股の間に抱え込むようにして腰を下ろす。


「……あ、足がつりそう……」

どうやらこの体位、女側に結構な負担がかかるようだ。
身体が柔らかい人なんかはそうでもないんだろうけどな。



抱き上げ。
男が膝立ちになり、女の両脚の間に位置し、前で両手を突いて腰を浮かせている女を腿で持ち上げて、背後から……という体位だ。

「こ、これ……結構(体力的に)きついな」
「も、もう無理……」

この体位、女側は常に腕のみで身体を支えなければならないため、体力のない黒猫にはきつかったようだ。
終わった際には、「はぁ……はぁ……」と息を切らしていた。



こたつかがり。
座った男の上に、同方向を向いて女がまたがり、男の膝の上に座って……というものだ。
いわゆる後背座位に近い。

「…………」
「…………」

やってみたが、特に感想はない。
現状、ただ黒猫が俺の上に座ってるだけだからな。



撞木反り。
男が仰向けに寝て、その上から女も同様に仰向けで寝つつ男と重なって、そのまま……という体位。

「……なんだか、へんな浮遊感を感じるわね」
「俺の方は結構きついぞ、これ」
「わ、私が重いってこと!?」
「ち、違う! 俺の姿勢に無理があるって話だ!」

299 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 17:44:34.26 ID:3UvAt0k/o
つばめ返し。
説明不能。どんなものかはググってくれ。

「ちょ、ちょっと待って。ほんとにこんなのするの?」
「おう。じゃないとSS書けないからな」

諦めかける黒猫を激励し、目的の体位をこなす。

「こ、今度は腰のあたりがつりそう……」
「俺は腰が痛くなりそうな気配がする」



立ち松葉
完全に説明不能。しかも理解不能。例によってどんなものかはググってくれ。

「な、なにこれ!? 本気でこれをするの!?」
「……すまん。これをチョイスしたときはノリノリだったんだ」

後悔先に立たず。だが選んじまったものは仕方ない。

「ちょ、ちょっと待って。ス、スカートが……!」
「ぐっ……・き、きつい(体力的に)……」



「「はぁはぁ…………」」

全てをやり終えた俺たちは揃って息を切らし、ぐでーんと床に身を投げ出す。

「はぁはぁ…………あなた……莫迦じゃないの?」
「すまん。俺もそう思う」

だが、なんとかやりきったぞ。

「ふう……黒猫、ありがとな。助かったよ」
「……もう二度とごめんだわ」

黒猫は未だにぐったりとし、身体をぴくりとも動かさない。
しばらくして回復した黒猫はゆっくりと顔をこちらに向け、微笑みながらこう言った。

「いい作品が書けるといいわね」

作家仲間が増えた。自分の得意とするジャンルに参加する仲間が増えた。
恐らく、黒猫はそれがとても嬉しかったのだ。

「ああ」

だから俺はこの夏休みにSSに挑戦してみようと思う。



夏休み、六日目。朝パート 安価成功

300 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 17:47:23.54 ID:3UvAt0k/o
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/28(木) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
安価実行した。始めた当初こそ、エレクトしかけだったが次第に疲労でそれどころじゃなくなった
四十八手全部とか言われなくてよかったぜ

次いってみようか
≫303



303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 17:49:16.61 ID:AutELORIO
身近な行き遅れに悪戯してからかう(性的に)

309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 17:50:03.39 ID:m99QCa9ao
ここでまさかのフェイトそん



313 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 18:54:44.95 ID:3UvAt0k/o
身近? 生き遅れ?
確かにこの条件に合致する人がいないこともないが……。

「フェイトさんか……あの人、今なにしてるんだろ」

一応連絡先は知ってるし、連絡とるだけとってみるか。俺としては元気に働いてて欲しいんだけどな。



「あ、フェイトさんですか? 俺です。高坂京介ですけど」
『ああ、京介君か。どうしたんだい?』

話し方から察するに、どうやら元気は元気みたいだ。
幸い、餓死寸前ということにはなっていないらしい。

「いやあ、特に用があるわけじゃないんですけど。今から会えねーかなって。あ、もちろん忙しいならいいんで――」
『ひまひま! ちょうひま! 実はこの前家のネット止められちゃってね、どうやって暇潰そうかと思ってたの!』

駄目だこの人、早くなんとかしないと。

『いやーちょうどよかったわ。私も誰かに愚痴りたい気分だったし』
「私もってなんですか。俺はそういう用件じゃありませんよ」
『あら、そうなの? てっきり妹さんと黒猫さんに振り回されるのに疲れたっていう話かと思ったのに』
「すんません。やっぱり当たってました」

この人、駄目な人物であることは疑いようがないんだけど、結構核心をつくから困る。
桐乃もこのあたりの才能を感じとって、妹空の編集の手伝いを頼んだんだろうな。

『じゃあ、この前のファミレスでね』

あ、この人たかる気だ。



「私が何をしたって言うのよおお!」
「フェ、フェイトさん! 声が大きいですって」

現れたフェイトさんは何故か既に酔っぱらっていた。
前々から駄目だ駄目だと思っていたが、どうやら俺の想像以上に駄目な人だったようだ。
ファミレスの客の視線が俺に集まる。
パッと見、年上の女性を弄んだあげくポイ捨てする最低な野郎にしか見えない。

「ちょっと場所を移しません? ここじゃ色々とまずいっす」
「あらあ。酔ったお姉さんを連れてどこ行くつもり~?」

色っぽい笑みを浮かべるフェイトさんだが、この人の駄目っぷりを知っているのでそれほどの動揺はない。
まあ、眼鏡でもかけてれば話は別だったけどな。



フェイトさんを連れて近所の公園にやってきた俺は、ひとまずフェイトさんをひベンチに腰掛けさせ、酔いが醒めるのを待った。

「ご、ごめんなさいね。私って嫌なことがあると酒で忘れようとする癖があって……」
「だからっていくらなんでも昼間っから飲むのは……」
「返す言葉もないわ」

しょぼんと項垂れるフェイトさん。この人のこんな一面を見るのは初めてかもしれない。
今まで落ち込むことは何度か見たが、ここまで本格的に反省を伴った落ち込みはなかったように思う。

316 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 19:51:37.46 ID:3UvAt0k/o
「……しまった!」
「どうしかしたの?」

お、俺は何てことをしてしまったんだああ!
この後性的な悪戯を仕掛けなきゃならんというのにわざわざ酔いを醒まさせてどうするんだ!」

「……心の声が漏れてるわよ」
「げっ!?」

フェイトさんはにやにやしながら、俺に顔を近づけてくる。

「性的な悪戯って、どういうことをするつもりだったのかな?」
「ぐっ……」

酔いがまだ残っているのか、なぜかノリノリなフェイトさん。
それとも、単純に俺をなぶれるのが楽しいのだろうか。
……案外そうかもしれん。ストレス溜まってそうだもんな。

「ほらほら、お姉さんに言ってごらん? 胸でも揉もうとしてたのかな?」
「……揉むほどもないじゃないっすか」

窮鼠猫を噛む。
土壇場になれば、弱者が強者に打ち勝つことがあることのたとえ。



「………………もうほっておいてちょうだい」
「あ、あれは言葉のあやですって! 貧乳はステータスです!」

ベンチの上に体育座り――という体勢でしょぼくれるフェイトさん。
……いくらなんでも気にしすぎだろ。
そういえば、この人たまに一人称が『僕』になったり、少し男性らしい言葉づかいになることがあるけど、この貧乳コンプレックスと何か関係があるんだろうか。

「悪い!? ええ、そうよ! どうせ私は貧乳よ!」
「お、落ち着いて下さい!」
「揉むほどもない? はっ! それならいくらでも触ればいいじゃない!」

何か吹っ切れたのか、それとも何かを振り切ってしまったのか。一転して強気に出るフェイトさん。
くそっ、なんて厄介なんだこの人は!

謝る俺を完全に無視し、ぐりぐりと胸を押しつけてくるフェイトさん。
これじゃあ一体どっちが悪戯されてるかわかったもんじゃない。

「フェ、フェイトさん! 当たってますから! なんか柔らかいのが当たってますから落ち着いて!」
「えっ? 柔らかい?」
「えっ?」

ぴたりと動きを止め、俺を見つめるフェイトさん。

「今なんて言ったの?」
「え……当たってます?」
「そうじゃなくて」
「じゃあ……柔らかい?」
「それよ! ほんとにそう思う!?」

再びぐいぐい来るフェイトさん。
もう俺にはこの人のスイッチがわからないよ。

「そ、そう思います!」 

だからいい加減放して!

317 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 19:55:59.97 ID:3UvAt0k/o
「……なんかごめんね。京介君」
「いえ、元はと言えば俺のせいですから」

ようやく冷静になったフェイトさんと言葉を交わす。

「でも、そんなこと言ってくれたのは京介君が初めてよ」
「はい。……えっ?」
「ふふっ、じゃあまたね」

そのまま颯爽とさっていくフェイトさん。
その凛とした挙動はさっきまで大騒ぎしていた人物と同一人物だとは思えない。

「これは……安価失敗だな。悪戯されたのむしろ俺の方じゃねえか」



夏休み、六日目。昼パート 安価失敗

318 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 19:58:43.71 ID:3UvAt0k/o
名前:兄貴[] 投稿日:2011/07/28(木) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
行ってきた。トラウマスイッチを押したら性的な悪戯された
何を言ってるがわからねーと思うが、俺も何がなんだかわからなかった

頭がどうにかなりそうだが次行こうか
≫321



321 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:01:53.73 ID:9QJ8mgkYo
田村家に行き、家族の前で麻奈実に膝枕してもらう
寝ぼけた振りしていろいろなとこをさわる

326 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 20:14:25.57 ID:fgzuZzLto
田村家の反応が予想できてニヤニヤするな



331 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 20:43:21.29 ID:3UvAt0k/o
「膝枕してもらいながらいろいろなとこを自然に触る……か」

言うは易し行うに難しだな。
簡単そうに見えてハードル高いんじゃね、これ?
一つ救いがあるとすれば、対象が麻奈実ってことかな。あいつ以外にこんなことしたらぼこぼこにされるわ。



早速田村屋へと足を伸ばした俺。
ここへ来るのに連絡など不要だしな。

「ちわーっす」
「あら、きょうちゃん。いらっしゃい」

田村屋に行くと、麻奈実の婆ちゃんが出迎えてくれた。

「ちわ。麻奈実います?」
「おお、ついに結婚することにしたのか!」

どこからともなく爺ちゃんも顔を出す。

「違う違う。ちょっと用があるだけだから」

いつもの通り、爺ちゃんを適当にあしらっていると、麻奈実が2階から降りてきた。

「お客さん?」
「ええ。きょうちゃんが来てくれましたよ」

俺が来たということを婆ちゃんが麻奈実に伝える。
ついでに麻奈実に用事があると言うことも伝えてくれた。

「用事ってなあに?」
「ちょっと昼寝に来た」
「え? ひ、昼寝?」
「おう、昼寝だ」

俺のわけのわからない用事に驚く麻奈実。
しかし爺ちゃんや婆ちゃんは何故か納得したような表情でにやにやしている。

「ん? 爺ちゃんたち何でにやにやしてんの?」
「何でって……麻奈実と一緒に寝たいからわざわざうちに来たんじゃろ? そらにやにやもするじゃろ」
「なっ……どこからそんな発想が出てきた!?」
「いやいや、ただの昼寝でうちに来るなんておかしいじゃろ」

……反論できん。

「そうなの、きょうちゃん?」
「う……・」

ここで否定するのは簡単だ。我が家より田村家の方が落ち着くのは事実だしな。
だがその場合、この後、膝枕の件を切り出しにくくなる。
なので、俺はからかわれるのを覚悟で肯定することにした。

「あっはっはっは! バレちゃしょうがないな! じ、実はそうなんだよ! とうわけだから膝枕でもしてくれ」
「え、ええっ!?」
「おお! きょうちゃん、今日はのりのりじゃな」
「おうよ!」

332 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 21:18:25.42 ID:3UvAt0k/o
「ど、どう?」
「うん、ちょうどいいよ」
「えへへ、よかった」

さて、問題はここからだな。
いかに自然に触るか。これに尽きる。

「…………」
「………………」
「あのさ」
「なあに、きょうちゃん?」
「いや、おまえじゃなくて」
「じゃあ、わしか。なあに、きょうちゃん?」

『なあに、きょうちゃん?』じゃねえよ、じじい! 

「なんでいつまでもこっち見てるんだよ!」
「ダメ?」

いつもの俺なら全力で“駄目だ”と叫ぶところだが、今回はちょっとそうはいかない。
なんせ、安価には家族の前でという注釈がついているのだから。

「くっ……」

結局何も言えず、爺ちゃんに背を向ける。
それから30分ほどが過ぎただろうか。そろそろ安価を実行してもいい頃合いだと思う。
それとなく手を移動し、麻奈実の太ももに置いてみる。

「ひゃあっ!? きょ、きょうちゃん!?」

あえて麻奈実の問いかけには答えない。
俺はあくまでも寝ぼけて触っているだけなのだ。

「おおっ!」

背後からは興奮するじじいの声。
当然、これも無視する。

『そういえば、こいつ最近胸でかくなったよなあ』

以前そう思ったことをふと思いだし、おっぱいを次の目標に定める。
どくんどくんと俺の心臓の鼓動が早くなるのを感じる。

「うーん」

わざとらしく思いっきり伸びをする。
しかし、伸ばした手は普通の伸びをする時のように両手を裏返しに組んだものではなく、それぞれを個別に伸ばした格好だ。
そして――

「きょ、きょきょ、きょうちゃん!?」

俺は二つの大きなふくらみを鷲掴みにした。

「きたああああああ!」

大興奮するじじい。そのままぽっくり逝きそうな勢いだ。

「あらあら。きょうちゃんも隅に置けませんねえ」
「あんちゃんかっけええええ!」

いつのまにか増えているギャラリー。
……もう勝手にしてくれ。

「きょ、きょうちゃん。駄目だって。みんな見てるからあ」

麻奈実のお願いを無視し、しばらく感触を堪能する俺。
これ、今はいいけど冷静になったら死にたくなることうけあいだな。
家族の前で乳繰り合うとかどんな罰ゲームだよ。

しかし、懲りない俺はその後もしばらく色々なところを触りまくり、気付いたら結構時間が過ぎてしまっていた。
結局、その日は田村家で夕食を食べていくことになった。

「あれ、赤飯? なんかいいことあったの?」
「いやいや、今日はめでたい日じゃからな!」
「ほんとは鯛を用意したかったんですけど……ごめんなさいね、きょうちゃん」
「?」

夏休み、六日目。夕方パート 安価成功

333 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/09(木) 21:22:20.40 ID:3UvAt0k/o
夏休み、六日目。夕方パート 安価成功

夏休み六日目終了
本日の好感度変動

麻奈実 +1
黒猫 +2
フェイト +1

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最終更新:2011年06月20日 13:53
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