無題:11スレ目545

546 :◆lI.F30NTlM [sage saga]:2011/09/03(土) 12:42:04.21 ID:bTCkfcefo

「く、黒猫……。いったい何を……」
「ふふっ。さぁ、なにかしらね?」

俺の問いに妖しげな笑みを浮かべながら返答する黒猫。これだけなら、俺だって多少はドギマギしただろうが、別段取り乱すことはなかった。



ここ最近の習慣となりつつある、俺の部屋でのゲーム製作。黒猫はベッドで、俺は机で作業。ここまではいつも通りだった
お袋が「買い物に行ってくる」と階下から告げ、玄関のドアが閉まる音がした後、異変が起きた。

「先輩、ちょっといいかしら?」
「ん? ああ」

さっきまで寝転がっていたベッドに人一人が座れるスペースを空けて、黒猫が俺を呼んだ。
黒猫が俺をベッドに呼ぶこの光景も、今ではそれほど珍しくはなかったため、俺は無警戒にそちらへ足を向けた。
空いたスペースに腰掛け、ノートPCの画面に目を向ける。

「何かあったnうわっ!?」

黒猫に何が聞きたいのか訊ねようと顔を向けた矢先、俺は肩を掴まれ、ベッドに押し倒された。
誰がそんなことをしたか……なんて言うまでもないだろ? だってよ、今この家には、俺とあと一人しかいないんだからな。



そんな一幕の末、俺は黒猫に押し倒された形で、さっきの質問を投げかけたわけだ。
人間、突発的な事態に陥ると意外と何も出来ないとはよく聞くが、その意味がやっとわかった。何てったって、現在進行形で体験してるわけだからな。

「『鳩が豆鉄砲を喰らった顔』というのはこんな顔なのね。とても嗜虐心をそそるわ」
「……そうかい。満足したんなら、そろそろ離してくれねえか?」

内心の動揺を悟られまいと、努めて平静な回答をする。
沙織ほどではないにしろ、コイツも俺をからかって楽しむ嫌いがある。ここでつまらない反応をすれば、すぐに解放してくれるだろう。そう考えての発言だった。
もっとも、それは無駄なことだったんだがな……。

「面白みのない答えね。でも駄目。だって、まだ満足したわけじゃないもの」

先程の妖しげな笑みを湛えたまま、黒猫はその整った顔を俺の首筋に近づけてきた。
首筋に掛かる柔らかな黒髪の感触とかすかに甘い匂いが、俺の心臓のテンポを不必要にアップさせる。

「お、おい!? 何をやってるんだよ!?」
「心配しなくてもいいわ。血を啜ろうというわけではないから。先輩の匂いを嗅いでいるのよ」
「どっちにしてもやめてくれ!? やめてくださいお願いしますぅぅっ!!?」

俺の悲痛な叫びもむなしく、黒猫はすんすんと鼻を鳴らしながら、俺の匂いを嗅いでいた。
黒猫の鼻を鳴らす音、想像以上に柔らかな体の感触、ほのかに香ってくる甘い香り。その全てが俺の動揺を誘い、思考を妨害してくる。
それでも、俺はかろうじて声を出すことが出来た。



「く、黒猫さん……。マジでどいてほしいンすけど……」
「あら、まだそんなことが言えるのね。けれど、その意見は却下するわ」
「ひあっ!!?」

突如首筋を襲ってきた感触に、思わず声が裏返る。
コ、コイツ! 今、首を舐めやがった!

「ふふっ、意外と可愛い声を出すのね。首は弱点だったのかしら?」
「いきなり首を舐められりゃ、誰だって変な声が出るわ!!」
「そう。なら、もっと舐めてあげる」
「お、おいやめrふわぁっ!」

俺の反応に気を良くしたのか、黒猫は舌での攻めに拍車をかけてきた。
やがてぴちゃぴちゃと水音が立ち始め、淫靡な空気が一層強まる。これ以上は流石にマズい……!

「く、黒猫さん……マジでやめようぜ。ほら、今なら怒らねえからさ。それに汚いだろ?」
「先輩、いい加減に素直になったら? それに汚くなどないし、仮に汚くてもそっちの方が私は燃えるわ」

ひいいぃぃぃっ!! この子真性だよ!
今はアメリカの空の下にいる我が妹よ。知ってるか? お前が散々「厨二、厨二」と馬鹿にしてきた黒猫はな、マジで淫魔の類かも知れんぞ。
俺が現実逃避に勤しんでいると、なにやら胸の辺りがすーすーしてきやがった。
はは、春だってのに肌寒いな。なんだかシャツを肌蹴られたよう……な……?

「ちょちょちょ黒猫さん!? 何をしていらっしゃいやがりますか!?」
「ただシャツをどけただけよ。……それにしても、先輩も熱くなっているわね」
「ひうっ!」

いつの間にか俺の胸元を露わにした黒猫は、ちょうど心臓がある辺りに顔をぴったりとくっつけてきた。
ほんのり冷たい黒猫の頬の感触が心地よく、上質な絹のような美しい黒髪の感触がこそばゆい。

「心音もすごく速い。それにココも自己主張してきてる。期待してるのね」

俺の心音に耳を傾けながら、左手で肌を撫で、その手が徐々に下がっていく。
やがて黒猫の小さな手が、俺の無節操なリヴァイアサンを上下に優しく擦り始めた。

「ふふっ、コッチの先輩はとても素直ね。コッチの先輩も、素直になればいいのに」

俺の頬を右手で撫でながら、視線をよこしてくる黒猫。
笑みはそのままだが、頬は上気してほんのり紅く、瞳にはついこの間まで中学生だったとは思えないほど妖しい光を宿していた。



さっきまで日常だった空間が、非日常に支配されていく。侵食と言ってもいい。
だからだろうか……。俺の中で、何かのタガが外れちまったのは。

「きゃっ!?」

気付いたときには、俺は黒猫を引き剥がし、その華奢な体をベッドに押さえつけていた。
先程まで妖艶な表情を浮かべていた黒猫も、今は少女らしさを取り戻し、驚きの色だけを見せている。

「せ、先輩……?」
「……」

恐る恐るといった体で声を掛けてくる黒猫。俺はその声を無視し、先程の黒猫のように首筋に顔を埋め、舌を這わす。
予想外の行動を取られたからか、黒猫は「ひゃっ!」と可愛らしい悲鳴を上げた。

「どうしたよ? さっきまでの余裕はどこ行ったんだ?」
「せ、先輩……、落ち着いて……」
「ハッ! あんだけ挑発してきたくせに、いざとなったらコレか」

言葉を交わしながらも、俺は舌での攻めを止めない。黒猫の白く細い首を執拗に舐め、左手は器用に制服のボタンを外していった。
やがて服の下からこれまた白く透き通った肌と、大事な部分をつつましく隠しているシンプルな薄桃色の下着が露わになった。

「オイタが過ぎたな、黒猫。男を舐めてかかるとどうなるか、きっちり教えてやるよ」
「ま、待って先輩……。私が悪かったかrはんっ!」

制止の言葉に耳を貸さず、俺は次の行動に移った。
ブラをたくし上げ、控えめな乳房を口に含む。右手は黒猫の背に回して逃げられないようにがっちりホールド。左手はスカートから覗く太ももを撫でる。
ブラのホックを外し、下は乳首をわざと避けるように動かし、左手は太ももから股間へと徐々に移動させる。

「はぁ……せ、せんぱぅン! せんぱい……ふぅッ! あっ!」

感じやすい体質なのだろうか、黒猫は俺の稚拙な愛撫にやたら反応していた。甘く艶やかな声音が、俺の中の情欲を加速させ、攻めをさらに激しくさせる。
その間に左手は秘所に到達した。そこはすでに潤い始め、俺の指に温かく粘り気のある液体を塗布してくる。

「もう濡れてるぞ、黒猫。無理矢理されて喜んでるなんて、素質は十分だな」
「そんな……こtああッ! な、ない……んんっ!!」
「認めろよ。お前は淫乱なんだよ」

俺は下着の上から、黒猫の陰核を思い切り押し潰した。
弱い刺激しか与えなかったところに、突然の強い刺激。黒猫は軽く背を反らせ、下半身から襲ってくる快楽に身を任せる。
ややぐったりした黒猫を気遣うこともなく、俺は下着を脱がせ、今度は直に秘書を攻め始めた。

「さっきとは逆だな、オイ。お前も俺の言葉を否定しちゃいるが、下の方は素直な上に貪欲だ! どんどん溢れて、俺を誘ってるぜ!」
「あっ! だ……だめ……ふぅンッ! あはぁ……もっと……やさsあうっ!」

人差し指で入り口を攻めながら、親指は陰核を刺激。口は色素の薄い乳首を舐め、噛み、転がしていく。
白い肌は徐々に上気し、秘唇からは熱い淫液がとめどなく溢れてくる。
黒猫が反抗的な態度を取ることはなくなり、今はただただ与えられる快楽に身を委ねていた。
どんどん激しく乱れていく黒猫。その痴態を眺めていた俺も、もう我慢の限界だった。



「……挿入(い)れるぞ」
「ッン! あ……えっ?」

ベルトを外し、痛いくらいに怒張した陰茎を黒猫の秘唇にあてがう。濡れそぼった黒猫のそこは、俺の亀頭を優しく包み込もうとしていた。
その光景を前にして、黒猫は今までにないほど焦り始めた。

「ま、待って……。私、はじmんん゛っっ!!」

体が小さいからか、黒猫の中は想像以上に固く閉じていた。異物の侵入を拒むかのように、肉の壁が俺を押し戻そうとしている。
その抵抗すら快感となり、俺自身を包み込んだ。
半分くらいまで飲み込んだだろうか。そこで俺は、俺自身を濡らす液体の中に赤色が交じっていることに気付いた。

「……初めてだったのか」
「ふううっ……んん……」

黒猫の顔を見ると、その表情は明らかに痛みに耐えていた。目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
先程までの嗜虐心はすでに鎮火し、後悔の念が俺の中に渦巻く。だが、もう遅いし、俺も止まれなかった。
せめて、黒猫の痛みを和らげたい。俺は黒猫に覆い被さった。お互いの顔の距離が近く、思わずドギマギしてしまう。さっきまで、これ以上のことをしていたのにな。

「せんぱい……?」
「悪かった」

黒猫の頭を抱え、髪を撫でる。そのまま俺は、黒猫の口を塞いだ。
始めは軽く触れ、唇を舐め、甘噛み。ゆっくりと開く黒猫の口内に舌を挿し入れ、舌を舐め、吸い、歯を、歯茎を舐め回す。唾液を吸い、俺の唾液も黒猫に飲ませる。
その間、右手は黒猫の頭を撫で続け、左手は乳房を軽く揉み、腰をゆっくりと突き進めていく。

「んんん……ふン……はぁ、アむ……んぅ……」

ゆっくりと進入させていった陰茎が、遂に奥まで到達した。だが、まだ慣れてはいないだろう。
俺は愛撫を続けながら、腰を円を描くように回し、黒猫の膣内を慣らす作業に移った。

「ふ……ぅ……んむ……はぁ……」
「ふぅ……。どうだ、少しは痛くなくなったか?」
「……そう……ね。さっきよりは……」

完全ではないにせよ、少しは効果があったようだ。
俺は腰を動かすのをやめ、今度は首や頬、耳にキスの雨を降らす。実を言うと、腰を回すだけでも昂っていったからだ。
このままじゃいずれ果てちまうくらいにな。それじゃあ、なんとも情けないだろ?
黒猫は俺にされるがまま、ただただ愛撫を受けていた。時々くすぐったそうな、それでいて甘い声を上げながら。



どのくらいそうしていただろうか。ふと、黒猫が俺に語りかけてきた。

「ねえ、先輩……」
「なんだ?」
「私はもう大丈夫だから……その……」
「ん?」

黒猫の顔を見ると、決して性交の昂りだけでは説明出来ないほど頬が紅く、視線は明後日の方向を彷徨っていた。
やがて意を決したのか、こちらをまっすぐ見つめ、先程の続きを口にする。

「先輩の……好きなように動いて……」
「気持ちは嬉しいが、まだキツいんじゃないか?」
「……それは……そうなのだけれど……」
「ん?」

再び言いよどむ黒猫。一体どうしたというのだろう?
だが今度の沈黙は短かった。相変わらず視線は明後日の方を向いているが、すぐに真意を伝えてきた。

「その……切ないの……」
「へ?」
「だから……まだキツいけど、それ以上に……奥が……切ないのよ……」
「……oh」

なるほど。俺の愛撫のせいで黒猫の中を占めていた痛みや異物感は治まり、逆に快楽を求める気持ちが大きくなったのか。
なら、少しだけ無茶をさせてもらおう。最も、まだ慣れきったわけではないだろうから、ゆっくりとではあるが。
俺は頭の位置を下げ、黒猫の勃起した乳首を口に含んだ。そのまま、腰を短くスライドさせ、奥を重点的に攻める。

「はああ……ンンあ……ぅぅン……あはっ……」

奥を小突く度に、黒猫の口から控えめだが甘い声が漏れる。そこに痛みを耐える色は見受けられない。
俺は黒猫の声を聞きながら、徐々にスライドさせる長さを増やしていった。

「はっはっあン! せ、せンっぱい……あっ! んんん……ぅひぃ……あンん!」

ピストン運動に比例して、黒猫の嬌声も激しさを増していく。それの呼応するように、膣壁も俺を締め上げる。
黒猫の顔はすでに蕩けきっており、汗を浮かべながら悶える姿は扇情的で魅惑的だった。
視覚・聴覚・触覚から会館を与え続けられたおかげで、限界はすぐそこまで来ていた。腰の辺りに心地よい痺れを感じる。

「はぁ……はぁ……悪い、黒猫。そろそろ我慢の限界だ……」
「あっあああン! ふっううん……あっ……あはぁっ!」

結界も目前に迫り、俺は黒猫から俺自身を引き抜こうとした。が、それは叶わなかった。
射精直前に黒猫の両足が俺をがっちり捕らえ、さらには両手も俺の首にしっかりと巻かれた。必然、俺たちは密着状態となる。

「ちょ! 黒猫、離せって! このままじゃ中に……」
「ふぅンっ……! い、いいわ……んんっ! そのまま……出して……」
「お、お前……何言って……」
「はぁ……、だ、だから……中に頂戴……あっ! せんぱいの熱で……私の中を……あウっ! 溶かしてっ!!」
「……くううっ!!」

逃げ場を無くした俺は、耳元で囁かれた黒猫の言葉が引き金となり、なす術も無く膣内に精を放った。陰茎が痙攣し、膣壁が蠕動する。
それだけでも言い知れぬ快感があり、痺れるような感覚に襲われた。

「う……あああああああああああああッーーーーーー! ああ……あはぁ……熱い……あついよぉ……ふううぅン……」
「はぁ……はぁ……」

射精が終わると、脱力感が襲ってきた。体力を消耗していたため、俺は黒猫を抱えたままベッドの倒れ伏す。
荒い息を吐きながら黒猫の顔を見ると、征服感のようなものが芽生えてきた。
目を閉じたまま余韻に浸る黒猫に、俺は唇を重ねた。





「あああああああ……」
「いつまでもウジウジと……。情けない雄ね」

さて、時間は少し飛ぶが、俺は今、絶賛自己嫌悪中だ。
黒猫の方から仕掛けてきたとはいえ、状況に流されて行為に及んじまった。あまつさえ黒猫の……は、はははは初めてをををを……!!
ああああああああああっ!! 何やってんだよ、俺ェェェッ!! 叶うことなら、消えてなくなりたい気分だ。

「その……気にする必要はないわ……。私からけしかけたのだから」
「けどよ、あんな形でお前の……その……奪っちまったしさ。気にするなってのは無理だろ……」
「いいのよ……私は嬉しかったし……」
「なんか言ったか?」
「な、な何も言ってないわよ!!」

何でか知らんが、黒猫はいきなり怒鳴り始めやがった。おまけに顔は真っ赤だ。ああ、なんだかんだ言っても怒ってるんだろうなぁ。
どうする? これ、機嫌を損ねたとかそういうレベルじゃないぞ。たった一つのもの奪っちまったわけだし、どう償えばいいんだ……。

「ふん……。まぁ、唐突ではあったけれど、これで先輩と私は『血の契り』によってより深い繋がり(ライン)を形成することが出来たわ」
「はぁ……」
「つまらない反応ね。この私の使い魔(ファミリア)になれたというのに」
「ああ……その、なんだ……? ファミリアってスゲーの?」
「そうね。端的に言ってしまえば、私の魔力無しでは生きられない身体になったのよ」

なにそれ、こわい。つまり、俺の生殺与奪の権利は黒猫の手の中ってこと?

「それに、定期的に肉体的接触を行わなければ、先輩は死に至るわ」
「……つまり、セックスしないと死ぬの、俺?」
「ち、ちち違うわよ! 肉体的接触はそこまでしなくてもいいわ! まぁ、それが最も効率的であるのは確かだけど……。まったく、破廉恥な雄ね」
「はぁ……」

自分から言っておいて、なにどもってんだよ。恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。
まぁでも、責任は取らないといけないよな。今まで通り先輩後輩の間柄で、そんな爛れた関係を続けちゃいけないし。いや、続けなくてもいいんだろうけど。
あぁ、でもどうしたらいいんだろう……。


結局、納得できる償いの仕方はすぐには思い浮かばなかった。黒猫も、今日のゲーム製作作業は中断して、あの後すぐに帰っちまった。
いろいろと有り過ぎて何から考えればいいのかわからないが、とりあえずはこの血の付いたシーツをどうするべきかを考えないといけない。
下手をすれば親父に殺されちまう……。
はぁ……、問題山積とはこのことか。この歳でそんなことを考えるとは、夢にも思わなかったぜ。


おわり

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最終更新:2011年09月04日 07:53
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