真実のホーリーエンジェル:11スレ目679


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679 名前: ◆36m41V4qpU[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 10:46:40.01 ID:GpyxC/a50 [1/3]

わたしは新垣あやせ。桐乃の親友でクラスメイト
モデル仲間でもある中学生。

息をきらしながら歩いているスーツ姿のお兄さんを発見した

わたしは
「お兄さん…お帰りなさい。まだ生きてたんですね」
と言うつもりだった。

誤解で殴ってしまった事がバツが悪かった。
そして何処かに行ってしまったお兄さんが戻ってきてくれたことが
素直に嬉しかった…別にわたしの為じゃなくても。

つい表情が緩んでしまいそうになる…でもお兄さんに素直に
笑顔なんて見せてあげない。
わたしの足は自然と早足になってお兄さんに駆け寄る。

え?何でどうして?どうして、どうして、どうして!
何で花嫁さんを連れて歩いてるんですか…と言うか

「桐乃な…の?」

わたしを見止めた途端に桐乃の繋いでた手を振り払った。

「もう、早く手離せっての汗がベトベトで気持ち悪い」

「へいへい…悪かったな。誰のせい汗かいたと思ってるんだよ?」

「はぁー?あんたが勝手に駆けつけて無理やり乗せたんでしょ!
マジで最悪、これでもし間に合わなかったら最悪の最低だったん
ですケド?」

そう言いつつ桐乃は改めてわたしを見て

「あーマジキモキモ、あれ?あやせもいたの?」

わたしは何を言って良いのか分からずぎこちなく肯く。

「あんた、あやせに手出したら分かってるでしょうね?!」

「心配すんな、もう手じゃねぇが足は出てる。ついでに熱湯もな…な、あやせ」

お兄さんは冗談のつもりだろうか、わたしに優しい笑顔を向ける。

「ただいま」と
さっきは桐乃と手を繋いでた癖に…癖に


680 名前: ◆36m41V4qpU[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 10:50:02.01 ID:GpyxC/a50 [2/3]

「お兄さん、やっぱり気持ち悪くて最悪です。桐乃にこれ以上手を出したら粛正します」

なんて言うべきだけど桐乃の顔を見てたら何も言えなくなった。
いつもなら軽口も叩ける筈なのに桐乃のウエディングドレスを見てしまうと…何で、なんで
ナンデ…そして頭の中に木霊する疑問を自答する。

お兄さんはわたしが同じ姿でも一緒に歩いてくれますか?
そしてあの笑顔を見せてくれて、手を繋いでくれるの?

こんな気分になったのは多分桐乃がオタクだと露見した時以来だ。
…あの時は桐乃がいかがわしいアニメやゲームに毒されて取られるのがとてもイヤだった、
悲しかった、寂しかった、辛かった。

だけどわたしの嫌いなアニメやゲームが好きな桐乃とは仲直りして
きっと前よりもお互いを理解出来たと思う。
だからあなたにはとても感謝してるんですよ…大嘘つきのお兄さん。

「お兄さん…お帰りなさい」もう一度これだけは言わせて。

「ああ」お兄さんはまたとても狡い笑顔をわたしに見せる。

桐乃がとても怪訝な顔でわたしの顔をみる…いけない
これはあの夏コミの時と同じなんだ。

「と言って貰えると思いましたか?お兄さん。超気持ち悪いです。真面目になるなんてよく言えましたね」

「えっと…これは…だな」

お兄さんのとても悲しそうで情けない顔。
お兄さん知ってました?わたしがその顔も嫌いじゃないってこと。

「言い訳無用です。人間として男として兄として恥ずかしくないんですか?理性はないくせに
変な欲望だけは人一倍で!お兄さんは虫です、虫人間です!」

「あやせ、聞いてくれ…俺は別に」

「うるさい!前言った事もうそ、全部うそ、今もうそ、うそつき」

「「え?」」兄妹そろって同じ顔をしてる。

『どうして花嫁の姿でお兄さんと歩いてるの?』
『そしてどうしてそんなに嬉しそうな顔なの?』
『どうしていつもお兄さん(妹)の話ばかりするの?』

本当はこう言いたかった、問いつめたかった、確認したかった
でもわたしは…あの時の桐乃の様に…
"これが本当のあたしなの"と言われる事に覚悟がどうしてもできなかった。


681 名前: ◆36m41V4qpU[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 10:53:34.66 ID:GpyxC/a50 [3/3]

いつになれば本物の桐乃とわたしは向き合えるのかな。
多分もしその時になったらもうお兄さんは助けてくれない。
助けたくても説得も納得もきっと誰にも絶対に出来ないんだ。

あの時、お兄さんは桐乃とわたしを仲直りさせる為に日本書紀や
西洋の神話をわたしに見せて説得してきた。
綺麗で魅力的な花嫁姿の桐乃を見てるとヘラという女神を
思い浮かべずにはいられない。ゼウスの姉でもあり妹でもある正妻、
美しくて純真な彼女は結婚を司る神様、そしてとても嫉妬深い。

わたしは憮然とした顔でお兄さんの顔を見た。
お兄さんは桐乃を見ていた…お兄さんが見ている
桐乃はどんな顔してるのだろう。

「あやせ、今回に関してはこいつのせいだけじゃないから
心配してくれて嬉しいけど特別に許してあげて」

「それを早く言えよな、何で俺は誤解ばっかされるんだ?」

大嘘つきのお兄さん--わたしにだけなら下手な嘘つき続けても
信じ続けてあげる…のに。

「は?シスコンなんだから自業自得でしょ?」

"偽物"の桐乃はやっぱり嘘つき。

「なら今回だけは見逃してあげます。だけどちゃんと更生して
くれないと天罰が下りますよ、お兄さん」

でも一番の大嘘つきはきっとわたしなんだ。
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