Love Letter

831 : ◆36m41V4qpU [sage]:2011/10/15(土) 14:55:26.10 ID:m80573Ng0



Love Letter

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   ぼくの家族


   5年2組  高坂京介


   僕はお父さんとお母さんとキリちゃんで四人家族です。

   お父さんは見た目は怖いけど、中身も怖いけど、時々優しくて
   お母さんは僕とキリちゃんに甘すぎるといつも言っています。

   お父さんの仕事は正義の味方です。警察官は僕も将来なりたいと
   言ったら『そうか』としか言わないけど普段は怖い顔が
   優しい顔になるので多分嬉しいんだなと思いました。
   いつか腕相撲でお父さんに勝つのが僕の夢です!


   お母さんは美人で若くて33歳くらいにしか見えません。
   でも怒ると滅茶苦茶怖いので…いつもキリちゃんと怒らせない様に気を付けてます!

   この前キリちゃんの嫌いなピーマンを僕がこっそり食べてあげたら…
   罰として次の日はピーマンと僕の嫌いなにんじんの料理ばかり出てとてもイヤでした!

   でも本当は僕たちの事を考えてくれてるので感謝してます。
   ってお父さんが言えと言ったので言ったら喜んでくれたので僕も嬉しかったです。
   お母さんいつも美味しい料理を作ってくれて有り難う。
   でもにんじん少なめにして欲しいなぁ…。


   キリちゃんは僕の妹で僕よりも年下です。
   何で『キリちゃん』って言うかって言うと名前が桐乃だからです。
   キリちゃんは僕の事を"お兄ちゃん"とか、"きょうぉ兄ちゃん"とか言います。

   短くするとどっちも『きーちゃん』なるので、よくふざけてお互いに
   『き(ょう)ーちゃん』、『き(り)ーちゃん』って呼んだりもします。


   キリちゃんは子供の時は、今も子供だけど、子供の時は身体が
   弱くてよく病院に行ったり入院してました。
   心配だったけど今は元気になって凄く嬉しいです。
   でもあんまり体育とかが苦手なので、今は僕が駈けっこの特訓してあげています。

   僕が『僕が走るからちゃんと見ててね、わかった?』って言うと

   キリちゃんは『わかった』って言って練習してます。

   キリちゃんが頑張ったらよしよしって頭撫でてあげます。
   キリちゃんの夢は駈けっこで僕に勝つ事みたいだけど…
   でも僕も絶対に負けないつもりです!


   そういえば、駈けっこでは友達の"まーちゃん"がクラスで一番早いので、
   キリちゃんは、まーちゃんにもどうしても勝ちたいみたいです。
   僕はキリちゃんもまーちゃんも好きだから…どっちを応援したら良いのかな?

   まーちゃんがこの前

   『キリちゃんときょうちゃんって夫婦みたいに仲良いね』

   って言われたので恥ずかしくなりました。

   キリちゃんは

   『べ、別に……………そんなことない』

   とか言ったので


   僕は
   『じゃぁオレはまーちゃんと結婚する』って言ったら

   キリちゃんが泣いてしまったのであせりました。

   冗談で…と思うけど、まーちゃんが

   『じゃぁ駈けっこで勝った方がきょうちゃんのお嫁さんになろうね』

   とか言ったので、
   またあせったけど、そしたらキリちゃんが泣きやんだので良かったのかなぁ?
   それに、いつもみたいに多分まーちゃんは僕を助けてくれたのかなぁ?


   お風呂の時にキリちゃんが髪洗いながら

   『お兄ちゃんはまーちゃんみたいな長くて黄色の髪の毛が好きなんでしょー?』

   と聞かれて困りました。
   キリちゃんは僕と同じ髪の色で短いけど……何でそんな事…言うのかな?

   でも何度もしつこく聞かれるので

   『そうだよ!まーちゃん美人だし』って言ったら滅茶苦茶怒ったので…。

   僕は
   『じゃぁオレはまーちゃんと結婚しないから、キリちゃんも誰とも結婚したら、
   駄目だよ、わかった?』
   って言ったら

   『わかった』って言ったから、仲直りで頭撫でたら、キリちゃんも僕の頭撫でたので

   恥ずかしくて僕が『にひひ』と笑うと、キリちゃんも『にゃはは』って笑いました。


   時々、キリちゃんの怒った時の怖さがお母さんに似てると思うって
   お父さんに言うとお父さんがびっくりするくらい笑ったので僕もびっくりしました。



   この前、僕とキリちゃんだけでお留守番してると、停電になって雷とかが、
   ピカピカして僕はビビってたけど、キリちゃんも怖そうだったので、
   僕は泣かない様に我慢して、

   キリちゃんに『大丈夫だよ!オレが絶対に守るからね』って言いました。


   (そ)したらキリちゃんが全然関係ないのにいきなり抱きついて

   『きーちゃん、まーちゃんみたいになったら、きーちゃんと結婚する、わかった?』

   と言われてよく分からなかったけど…キリちゃんが喜ぶと思って

   『わかった』と言って指切りしました。


   お父さんとお母さんが帰ってきて、ちゃんとキリちゃんの面倒をみて偉いと
   褒められたけど、キリちゃんの事が好きだから当然とか言ったけど、
   実は、キリちゃんが居てくれたから泣かなかったけど一人だと泣いてたかも…。
   僕はもっと強くなって、大好きなお父さんもお母さんもキリちゃんも守れるよう
   になりたいです。



   おわり
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(私説)真夜中のガールズトーク2 トワイライト・トライデント・ガールズ

「ど、どう?」

「………………………………………………」

「………………………………………………ニンニン」


「ちょ、ちょっと黙ってないで何か言いなさいよ…
あたし一人だけが恥ずかしい事みたいになってるじゃん!!」

「……ひとつ…いえ最低でも、二つほど聞きたいのだけど…。
これを見せて私達にどんな感想を求めているのかしら?
そして何故あなたが兄(さん)、お(兄さん)、、、京介先輩の作文を持っているの?」

「ずっと変わらないって言ってくれたじゃん、あんた達。
別に今まで信用してなかったとかじゃないけどさぁ…何となくあたしの秘密を
あんた達に見て欲しい気分になっただけ、他意はないっての」

「ふむふむ、拙者分かりますぞ…キリちゃん…。
これはキリちゃんの戦利品なんでしょうな、確かに大切な宝物なのですね」

「か、勘違いしないでよね、これはあいつが勝手にあたしにくれたんだから…
だから別に盗んだとかじゃ全然ないっての!」


「そう…しかし凄い内容ね…ふと思ったのだけど…何かに似てるとか思えば、
どことなく…文体があなたの俗物小説にそっくりじゃないの…血は争えないわね」

「はぁ?!…いい加減な……こ…と……あいつ…とな…んて全然………
……でもさぁ……や、やっぱり……………そ、そうかな?」

「怒りながら、喜ぶなんて…相変わらず落ち着きの無い女ね。
何であなたはそんなに動揺しているの?別に言いたくないなら良いのよ。
無理に聞きだそうなんて、考えてないのだから」

「べ、別に秘密とかじゃないしぃ…小さい時にあ、あいつがさ…京介があたしに
色々な絵本とか読んでくれたり、自分で考えた話を話してくれたりとか、
一緒にお話考えたりした…だけ。そんだけだから、変な勘ぐりは辞めてよね!」

「へぇ…意外でござるな、あの京介氏がキリちゃんの小説の師匠とは」

「ええ、本当ね…でも……いいえ何でもないわ…」


「そ、そいでさ…か、感想とか…あるなら言ってみなさいよ!」

「あらあら……まぁ正直な感想なんて言って、もしキリちゃんが泣いて怒り出したら
困るのだけど…見せてくれた事は嬉しいわ…有り難う」

「拙者…非常に感動しておりますぞ…拙者…拙者…こんなキリちゃんと瑠璃ちゃん
と出会えて本当に嬉しいですの…この沙織・バジーナ、世界一の果報者です!」


「え、え、え?な、なんで沙織が泣き出してるの?そりゃ…まぁあたしも………
あんたらに会えて滅茶苦茶良かったにいぃ、決まってんじゃん!!
そんなの今更、確認するまでも無いっての…でしょ?黒猫」

「そう言いながらまん丸のお顔から何か出てる様ね…キリちゃん?フフフ」


「あ、あんたこそ…何、もらい泣きして号泣しちゃってるの?ププ…普段は
『闇の眷属たる私が人間風情に』とか言ってる癖にさ…」


「こ、こ、これは魔界のダークマターよ…何で私が…」


「ほらほら…二人とも喧嘩は駄目でござるよ…あー瑠璃ちゃんもキリちゃんも
拙者の娘にしたいくらい…愛しいでござるよ!よしよし…良い子でござるですの」

「く…も、もう絶対にハブったりしないから…か、過剰なハグは辞めて頂戴…」


「でもでも…確かに沙織ってお母さんって感じがするかもぉ…黒猫は…
全然お姉ちゃんじゃ…ないか…ププ」


「ふ、勝手にいってなさいな…い、妹は日向と珠希で充分よ…………まだ今わね」

沙織の大きな胸で抱きしめられる二人。
と同時に


夕方、京介が麻奈実との受験勉強を終え帰宅、田村屋のお菓子を持参
トントン…ノックして、おもむろに桐乃の部屋に入る


「おまえら、もう集まってたのか。え?、ご、ごめんなさい…部屋間違えました」

「あ~京介氏、これは別にそ、そういうプレイではないのです!」

「そ、そうよ…京介先輩…邪推は辞めて頂戴」

「ちょっと…な、何、その犯罪現場を目撃してしまったみたいな顔は…
逆にこっちが引くから、や、辞めなさいよね…ふん!」



「で、でもさ…何でおまえら泣いてんの?どう考えても普通、気になんだろ!」



「京介氏、何でもないのでござる、わかって頂けましたの?」

「京介先輩、何でもないのよ、わかったかしら?」

「あん…(た)、京介、何でもないっての、ほんとわかってんの?」



「わかった…………で…それ今、流行ってんの?」



『あはは』 『フフフ』 『にゃはは』
と黄昏の西日に照らされて快活、蠱惑的、悪戯っぽく笑う三人の可愛らしい仲間。


「な、何ニヤニヤしてんの!また…(キモ)い、か、感じ悪いから辞めてよね、
わ、わかってんの?」


…そういや、こいつ…あのデート以降は俺の事を"キモイ"とかあんまり言わないし、
麻奈実の事も"地味子"とは言わず"あの人"に変わってるんだよな…気のせいなの
かも知れないが…と考える京介


「悪りぃ…何かさ、おまえらが姉妹みたいに見えたから。微笑ましいなってさ」

「き、京介氏、申し訳ありません…まだそういう覚悟は出来てないですの」

「へ?」

「あら…先輩は、兄さんはまだ妹さんが欲しいのかしら…欲張りな雄ね…」

「!!!キモイ、やっぱキモキモ…最近調子に乗ってんじゃないの?あんた!
シスコン悪化させて、これ以上、犠牲者増やすつもりじゃないでしょうねえ?」



「ちょ、おまえ、俺の話を聞けって。妹なんてどう考えても、おまえだけでお腹一杯だよ!
だから誤解するなよ!わ、わかった…?」


「…………わかった……そ、そうだよね、あたしだからあんたの賞罰ゼロで済んでる
ってちゃんとマジ感謝してよ!ほら!何そこで突っ立ってんの、早くここ座りなさいよ!」




「あらあら………」  「…………ニンニン」 「へいへい………」



促されて苦笑しながら桐乃の隣に座る京介。









おわり

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最終更新:2011年10月20日 02:58
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