オペレーション・タナトス:12スレ目850


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「どうしたらいいんだよぉ・・教えてくれよぉ・・」

誰もいなくなった放課後の教室で、わたし新垣あやせは親友、加奈子の人生相談を受けています。

事の起こりは簡単、わたしからみれば些細な行き違いで、
やはり親友の桐乃と喧嘩になり、一週間以上にわたり冷戦状態にあるというもの。

「・・そりゃあ、よく考えれば加奈子のほうが悪いって認めちゃいるけどよー・・。
相手がアノ桐乃じゃん?どーにかなる相手じゃないっしょ?」

これは異常事態です。あの加奈子が自ら非を認めるなんて大変です、これは事件です。

「加奈子・・ほ・ん・と・う・に自分が悪かったと思ってる?」

「・・ッ!あ、そ、そりゃ・・うん、冷静に考えたら」

一瞬なにかに怯えたように身震いした後、もじょもじょと俯いて答えた加奈子。

追い込まれ非を認めた加奈子、今手持ちの資材、あとは秘密を共有できて、桐乃のオタク趣味を理解できる知り合い・・

ぽくぽくぽく・・ちーん

全ての必要なパズルのピースは揃いました。

「加奈子?よく聞いてね。
桐乃と仲直りするために、犠牲を払う覚悟は・・ある?」

「・・!・・ぁ、アリマス!」

それにしても、なぜいちいち怯えた小動物のような反応を返すのでしょうかこの子は。
可愛くてもっといじめたく もとい、協力したくなります

わたしは頭脳の中で、この
「オペレーション・タナトス」
の細部を立案しながら
「わかった・・協力するわ。」
加奈子を見下ろし、ほくそ笑む。

ピッピッピッ・・
「もしもし・・?珍しいじゃねえか」
「わたしです、あやせです。・・実は資料提供その他、
お兄さんに折り入ってお願いしたい事がありまして・・」

~~~~~~~~~~~~

「もう入ってきても構いませんよ?」
携帯であやせに呼ばれて再度はいった妹の部屋は、
はたしてカオス空間であった。
「・・やっ、や、見るな・・見るなぁ・・。」
部屋の天井からぶら下がる鎖と革手錠、そこには脇(その他色々)を丸出し・・にした格好で
星くず☆ういっちメルルが拘束されていた。

・・違った。加奈子だ。
あのフィギュアを獲得したメルルイベントのときの衣装のまんま・・。
いや、よくみると加奈子の外見をさらに完璧なメルルにすべく
顔の細部のごく微妙なメイクまで前回以上に気合いの入った仕上がりである。

「な、なぁっ!これで本当に桐乃が機嫌直すんだr」むにぃ
「・・何度言ったらわかるのかなぁ加奈子は?役作りって言ったわよね?」
あやせの瞳から光が消えた、ある意味いつもの人殺しの目に変わる。
「・・ね、ねぇ?こ、これでほんとうに桐乃おねえちゃんが、メルルゆるしてくれるのかなぁ?」
信じられねぇ、一発で6オクターブくらい声のトーンを跳ね上げやがった。

「ええ、間違いなく喜んでくれるよ。」
「ほんとだね?わーい、メルル桐乃お姉ちゃんだーっい好き♪」

実をいうと、俺は最初からこの計画に潜む重大な欠陥に気付いていたが、
あえてあやせには言っていない。

なぜかって?言って通じる相手じゃないし。ハハハ

それにしても目のやり場に困る衣装だぜ・・
ランドセル以外に、ちゃんと服の体裁を残しているのは白いニーソックスとスカート・・

ってもほぼパンツ見えてるくらいの過剰ミニだからスカートすら怪しいんだが。

問題はそれ意外だ。
それ意外加奈子が身につけているのは、ほぼヒモとリボンだった。

・・気のせいだよな、体を覆うリボンが、前回よりも明らかに細く、
露出度がきわどいように見えるのは俺の気のせいだよな。
それで両手を拘束されているものだから、この背徳感あたりが、
その世界の方々(含む我が妹)が見たらきっとたまらないんだろう。

言っとくが俺はロリコンじゃないぞ。俺が欲情すんのは、こんなぺたんこなクソガキじゃなく・・そうだな・・
「ッポゥ!!」ガスッ!
「何を鼻の下延ばしてニヤニヤしてるんですか!?この変態!変態!
ロリコン!変質者!そんな暇があるのなら桐乃がいつ帰って来るか見張っててください!」
こいつにこんな格好をさせるお前が立派に変質者だぜ、という反論を飲み込むと・・
はたしてちょうど桐乃が仏頂面で家の門を通過するところだった。

「・・桐乃が来たぜ。ちょうど家の玄関だ。」
「じゃ行くわよメルル、ミュージックスタート!」
「『め~るめるめるめるめるめ~宇宙にきらめく流れ星~』」

プレイヤーから流れるオープニングソングに完璧に合わせて歌い始める加奈子。
両手は拘束されているものの、手先と体で精一杯のフリを踊り、
にっこり、という表現がぴったりなスマイルを浮かべている。

「な、何アンタ達あたしの部屋、に、め、」ガチャ!

制服姿の桐乃が遂に部屋に怒鳴り込んできた、らフリーズした。

何しろそこには親友の(メルルそっくりに仕上げた)加奈子が
半裸に近い姿で拘束されていた。
ついでにアニソンに合わせて踊っていたとなりゃビビるわなフツー。桐乃でなくたって。

「へ、部屋にめ、め、メルルたんキタァアアアアうぉおおおよっしゃァアアア!!」だだだだだ!

何もかもおっぽりだして加奈子めがけて突進する桐乃。

「桐乃、よく聞いてね。実は、加奈子が桐乃にお詫びし」
「め、め、メルルちゃんかわええええ!何、ナニお姉ちゃんのうちに遊びにきてくれたのぉ!?」抱きッ!
「たいって・・それでメルルそっくりにメイクと衣装を揃え」
「うっは三次元メルルたんすげぇええ!クンカクンカ!スーハースーハー!いい匂いーーッ!」
「て桐乃を喜ばそうと思ってサプラ」
「むっはあぁああ!ほっぺ!二の腕!おなか!おしり!や、やわらけぇええーーーッ!」ムニムニスリスリ
「イズを仕掛けてみた・・の・・」

我を忘れ、目の前の人物が毎日会ってるクラスメイトという事も目に入らず、
ひたすら目の前に現れたメルルにしたい放題の桐乃。

加奈子は、にっこりスマイルを貼り付けたまま、
(タスケテ・・タスケテ)
涙を浮かべて無言の助けをこちらに求めてくる。すまん。無理だ。

「桐乃、コレが加奈子だと、本気で気付いてないのでしょうか・・」
ほらな。こうなると思ってた。
「ところでお兄さん?色々ご協力ありがとうございます。感謝しています」
あらら。あやせさん、なぜここで人殺しの目になるんですかね?
「うげぼっ!」ゴッ!
なんでここで殴られる!さすがに理不尽だぜ、そう言い返す間もなく
「ぐっげっごっぎっがはっ」ごっごっごっごっご!
蹴り、突き、ヒジ、ヒザ、ロー、18COMBO!
様々なコンボの連続打撃ラッシュを繰り出し34COMBO!
「がっぐぇっごっぎっ!」128COMBO!!
ばたん!ガチャガチャ!
「ですが、・・ここからは殿方にはお見せできません、ご了承ください」
またたくまにドアから蹴りだされた。
「・・K・O・・。」
おれに言う事ができたのはそれだけであった。

やむなく、俺は加奈子の安否を確認すべく壁越しに聞き耳を立てる
べ、べつにやましい気持ちはないぞっ!ちょっとしか。

「うっへへへぇ、メルルたんあたしの家の子になろうねぇ~デュフフフ」
「き、桐乃ぉ!正気に戻れよぉ・・メルルじゃねーよ!加奈k・・
お姉ちゃんだめだよぉ・・そんなところえっちだよぉ」

待て今あやせ明らかに脅しただろ。

「だいじょ~ぶ~お姉ちゃんに任せて~♪
これはね、教育なんだよ、ほけんたいいくなんだよぉ」
あぁ、うちの妹は変質者になってしまった・・。

「ここを引っ張ると、上のリボンが。こっちを引っ張ると
ぱんつとスカートがぜんぶ脱げる仕掛けなのよ」
「ちょ!こないだはそんな仕掛けグムムムグムグー!」

あやせ・・お前こそ疑いなく本当の鬼畜だぜ。
駄目もとであやせにメールを送ってみる。
【今日の目的からそれてねぇか?】

「うひょぁああオオオオ!へ、変身シーンキタコレェッ!!
ぜ、全裸メルルぅ!?は、はだぢが、鼻血でづっ!!」
「お、お姉ちゃん・・恥ずかしいよぉ・・」
「きゃばいいいよぉ!ちゅっちゅ!変身シーンちゅっちゅ!メルルたんちゅっちゅ!」
「あっ!あん、や、いやぁッ!」
「もぉダメだぁ!メルルたんくちゅくちゅしていいよね答えは聞いてないッ!」
「あ、あっそこはっ!あっあっあッーー!!」
「うああああ幸せ!幸せすぐて死にそうおおおお!!ちゅっちゅちゅっちゅ!!」チュパッチュパッ・・

返信がきた。

【最初から桐乃を喜ばせる事が目的ですが何か問題が?
あと盗み聴きしないでください通報しますよ。】

「・・・・オワタ。」

俺は、静かに妹のクラスメイトの無事を祈ることしかできなかった。

【おまけ】

で、その後の加奈子はどうなったかつーと

「メルルたぁーーん!」だだだ!

「ひぃっ!」ビクッ!

「・・・・加奈・・子?」ゴゴゴゴ

「ひぃいッ!」ビクッ!

ぐるぐる目と人殺し目の二人のクラスメイトに怯える毎日だとさ。
【おわり】
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