142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:40:56.00 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「ほ、本当なの……?」
桐乃「マジよ、マジ。絶対あんたのせいだから、どうしてくれるわけ?」
黒猫「先輩が……」
桐乃「そうよ!厨二病なの、高3にもなってね!」
黒猫「ふっ、これだから凡人は。違うわ、先輩は目覚めたのよ、真の力にね///」
桐乃「自分の世界言っちゃってんじゃないわよ!あいつ前まで以上にキモいんだけどマジで!」
京介「ただいまー」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:45:23.14 ID:QbSAp1Pj0
桐乃「げっ、帰ってきた……」
黒猫「先輩!あ、あの、今きいたのだけれど」
京介「黒猫……すまない、今日は帰ってくれないか?」
黒猫「な……」
桐乃「ちょっと、あんた自分の彼女に対してもそんな態度なわけ?マジキモイんですけど」
京介「悪い、今日はちょっと気分がすぐれないんだ、新たな力にまだ肉体的にも精神的にもついていけていないみたいで……」
黒猫(どうやら本当の事みたいね)
黒猫「……いいわ、闇の眷属である私もそういう時がありますもの、今日のところは引き上げるわ」
桐乃「なんなのこいつら」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:50:14.82 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「ふふっ、でもまさか先輩がねぇ」テクテク
ドスッ
不良「ってーな、どこ見てんだコラ!」
黒猫「っ、ご、ごめんなさい」
不良「お嬢ちゃんごめんなさいで済んだら警察はいらねえんだぜぇ?」
黒猫「……まったくいかにも低俗な人間ね、私の力を以てすればあなたを挽肉にすることなど容易いことなのよ?」
不良「あぁ!?んだとコラァ!」
黒猫「生憎私は貴方のような野蛮人に付き合っている暇はないの、じゃあね」
不良「待てコラ、いい度胸してんじゃねえか」ガシッ
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:52:41.69 ID:QbSAp1Pj0
黒猫(どうしましょう、つい普段の癖で毒づいてしまったけど……)
不良「可愛い顔してるからちょっとからかってやろうかと思ったけどよぉ」
黒猫「や、やめなさい……」
不良「どうやら本気でイジメてもらいてぇみてえだな、え?」
京介「おい、彼女を離せ」
不良「あ?なんだてめぇは!」
黒猫(せ、先輩!?)
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 22:57:31.17 ID:QbSAp1Pj0
不良「んだよ、てめぇこいつの彼氏か?彼女にどういう教育してんですかぁ?」
京介「…………」
不良「てめぇシカトこいてんじゃねえぞ!」
京介「そいつを離せっつってんだよ」
黒猫(だ、ダメよ先輩、自分が強くなった気持ちになって不良にケンカを売るのは一番悪いパターン……)
不良「すましてんじゃねえぞコラァ!」ブンッ
京介「……遅い」フッ
黒猫(!?)
不良「な、き、消えた!?」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:04:04.27 ID:QbSAp1Pj0
京介「大丈夫か、黒猫?一人で帰らしちまって悪かったな、送るぜ」
黒猫「い、いえ、それはいいんだけれども……」
不良「ちっ、てめぇ余裕こきやがって……」
京介「やめとけよ、喧嘩する気はねぇ、俺の彼女にも落ち度があるみてぇだしな」
黒猫(さ、さりげなく彼女って///)
不良「それじゃあこっちの気持ちが収まらねえんだよ!オラァ!」ブンッ
京介「愚かな……」スッ
それは一瞬だった、私には何が起きたかもわからないうちに不良はその場に倒れこんだ
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:07:21.22 ID:QbSAp1Pj0
京介「……んじゃ、いくか?」
黒猫「せ、先輩、一体何を……」
京介「ん?あぁ安心しろ、殺しちゃいねえよ、ちょっと気絶させただけだ」
黒猫(そういえば思い込みの力で本当に強くなるひとっているらしいわね)
黒猫「……すごいわ、先輩。本当に力に目覚めたのね」
京介「……そのことなんだが、お前に話がある」
黒猫「何かしら?」
京介「…………お前は、俺と別れたほうがいいかもしれない」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:11:07.20 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「え……な、何を言って………?」
京介「この力に目覚めた時から考えていた」
黒猫「わ、私はあなたの妹のように引いたりしないわよ?むしろとても素敵なことだって」
京介「そしてさっき不良に絡まれて何もできずにいるお前を見て思ったんだ」
京介「黒猫……お前、真の力を発揮できないんだろ?」
黒猫「え?」
京介「そしてそれは多分、俺のせいなんだ」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:15:01.70 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「ど、どういう……」
京介「お前は闇の眷属、確かそうだったな?」
黒猫「え、えぇ、そのとおりよ」
京介「……実はな、俺に宿った力は聖なる力、天使の力みたいなんだ」
黒猫「な、なんですって!?」
京介「お前は闇の者、俺は光の者、お前は俺と一緒にいることで力が弱まっているんじゃないのか?」
黒猫「そ、そんなことは」
京介「俺は……馬鹿だ、自分の彼女に気を使わせちまって、今まで苦しかったんだろ?」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:20:19.18 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「そんなことはないわ!大体私を誰だと思っているの?あなたの力ごときで弱る私だとでも?」
京介「けどよぉ……お前まだ俺の前で力を見せたことないだろ?」
黒猫「っ、そ、それはね?そうよ、真に強き者は自分の力をこれ見よがしに出したりはしないものなのよ」
京介「そうか……なんかお前無理してないか?」
黒猫「し、してないわよ」
黒猫(ある意味してるんだけど)
京介「でもさ、やっぱり相反する属性の人間が一緒にいるってのはどうかと思うんだよ」
京介「俺達が愛しあえば愛しあうほど、お互いに命を狙われることになるかもしれない」
京介「俺は、黒猫、お前をそんな危険な目に合わせたくないんだよ!」
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:25:48.26 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「……はっ、随分と立派なことを言うのね先輩」
黒猫「大体、私はまだ先輩がそんな力に目覚めたことを認めていないわ!」
京介「黒猫……」
黒猫「うっ……ひぐっ、こんな、こんな訳のわからないことで別れるなんて、嫌だよぉ……」
京介「な、泣くなよ!ただ俺はお前のことを思って……」
黒猫「先輩は何も分かっていないわ!私はたとえ誰かに命を狙われることになろうとあなたを愛していたいの!」
黒猫「先輩は私のことをその程度にしか思っていないの!?誰かに狙われれば私は手放されてしまう程度の存在なの!?」
京介「!」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:31:39.98 ID:QbSAp1Pj0
黒猫「私は、先輩のすべてを受け入れるわ、もしあなたが天使だというならその力をすべて私の前で曝け出して」
京介「そ、そんなことしたらお前が!」
黒猫「私は大丈夫よ!(大丈夫に決まってるじゃないの!)」
京介「……わかった、そのかわり俺もお前のすべてを受け入れる、真の力を解き放ってくれ」
黒猫「わ、わかったわ」
京介「じゃあ、お互い詠唱の後抱擁しよう」
黒猫「え、こ、こんな道端で?」
京介「大丈夫だ、周りに影響が出ないように結界を張った」
黒猫「そ、そう///」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:42:03.54 ID:QbSAp1Pj0
京介「じゃ……いくぜ?」
黒猫「えぇ……」
黒猫(詠唱?)
京介「……天地の狭間に迷えし子らより生れし邪悪な精霊よ、」
黒猫「其は骨を包み肉を包み 其は気を裂き石を砕く者……」
京介「聖なる処女 の軟肌にまといし衣の雷で、」
黒猫「汝は鎧黒鉄の鎧 汝は銀矛血濡れの矛なり」
京介「穢れも濁りも淀みもしこりも、微塵に砕いて天地に返す、」
黒猫「汝は聖盾全き壁 汝は斧槍長大なる槍」
京介「悔い改めよ!」
黒猫「う、うわぁぁっぁぁぁあぁぁ!!!(さ、先に終わってしまったわ)」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:46:30.69 ID:QbSAp1Pj0
ギュッ
京介「……暖かいぜ、黒猫」
黒猫「んっ、私も……って先輩、ひ、光って!?」
京介「ん?天使なんだから当たり前だろ?」
黒猫「ま、まさか先輩本当になんかすごい力に……!?」
京介「黒猫?そういえばお前は特になにも変わらないんだな」
黒猫「……先輩、私の力は、もう無くなってしまったみたい」
京介「なっ!」バッ
黒猫「だ、ダメ、離れないで!」ギュッ
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:51:22.91 ID:QbSAp1Pj0
京介「すまない、やっぱり俺のせいで……」
黒猫「そうね、私の力は全部あなたに奪われてしまったわ、この代償は大きいわよ?」
京介「……俺は、どうすればいいんだ?」
黒猫「簡単よ、私を一生そばにいて守りなさい」
京介「お、お前それ…………」
黒猫「嫌とは言わせないわ、そのかわり私もいつでもあなたの側にいてあなた支えてあげるわ」
京介「く、黒猫……」
黒猫「闇の眷属で無くなった私に最早その名は不要だわ、その、瑠璃と呼んでちょうだい///」
京介「あぁ、約束する、お前を一生守ってやるぜ、瑠璃」
黒猫「……ありがとう、京介」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 23:55:26.71 ID:QbSAp1Pj0
終わり
黒猫のパンツとストッキングを京介が武器にして闘うシーンとか書きたかったけど駄目だったわ
京介「瑠璃!パンツよこせ!」
黒猫「ちょ、こんな街中で無理に決まってるでしょう!?」
京介「ま、マジで、やられる……」
黒猫「……っ、わ、渡せばいいんでしょう!///」ポイッ
京介「よっしゃ!悔い改めな!」バキューン
見たいなの
最終更新:2010年12月05日 17:22