梓「唯先輩が作ったクッキー70㌘200円」
1 名前:棄車保帥 ◆jGok8klrco [] 投稿日:2011/02/07(月) 10:24:02.04 ID:D4Px0GNc0
唯「ウーのことをおもていました」
憂「そうなんだ。お姉ちゃん」
唯「ゆい、ウー、ウー好きっ」
憂「私もおねえちゃんのこと好きだよ。…チュ」
唯「あったかあったか」
憂「そうだね。あったかあったかだね」
唯「りっちゃん、それは残像だよ」
1 名前:棄車保帥 ◆jGok8klrco [] 投稿日:2011/02/07(月) 11:04:44.86 ID:D4Px0GNc0
律「くっ…」
唯「チェックメイト。
いくよっ!」
ヒュンッ
律「やれやれ…唯相手にこれをはずすことになるとは…」
律の右手がゆっくりと頭上のカチューシャへとのびた。
澪「ゆーいっ!逃げろーっ!」
唯「はっ!何いってるの!
私の勝利は目前だよ!
いっけー!」
律の右手の頭からはずされたカチューシャが、律の右手から地面へと離れた。
その直後、唯の拳が律の顔面へと放たれた。
しかし、唯の拳は空を切り、唯の視界から律が消えてしまった。
唯「えっ?」
理解不能の事に唯は唖然とする。
澪「唯、もう終わりだ。
お前、律に殺されるぞ」
唯「何言ってるんだよ澪ちゃん。
私、もう少しで勝ててたじゃないか。でも…急に、りっちゃんが消えて…」
澪「本気で私のこと…好きなの?」
1 名前:棄車保帥 ◆jGok8klrco [] 投稿日:2011/02/08(火) 16:59:10.38 ID:MklX9I3G0
夢を見た。
奇妙な、グロテスクで甘い、そして悲しい夢だった。
――夢の中で律が私にキスしてる……
夢独特のぼんやりとした薄暗い世界で、目の前には幼馴染の顔。律は眼を閉じている。
律の髪が私の頬に軽くかかっているのを感じる。
唇と唇が触れあっている。柔らかい。律の甘い体臭が鼻腔を愛撫する。
やがて、律の唇が私から離れる。
目を開けると、荒い息を吐く律の赤い顔と、律と私の唇とを繋ぐ粘液の糸が目に入った。
「律……?」
律の目から涙がこぼれ、それが私の頬に降り注ぐ。
暖かい。
「りつ……?」
再びそう呟いた、その次の瞬間だった。
「――え?」
夢じゃない。
突如、これが現実であるという感覚がはっきりと私を飲み込んだ。
唯「憂~ありがとね~。憂は便利だね~」
最終更新:2011年02月18日 12:03