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SS7今日は唯の家にみんなで集まってサッカー観戦!

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yuiritsu

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今日は唯の家にみんなで集まってサッカー観戦!
…したかったんだけど。

梓『そんなことより練習しましょうよ!』
澪『ごめん、もうちょっとで歌詞完成しそうなんだ』
紬『ごめんなさい、家の都合があって・・・』

というわけで、発起人である唯とあたし、二人だけの応援団となった。
しかし唯がサッカーに興味あったとは意外だ。ギターしか知らないようなあの唯が「サッカー見ようよ!」とか言い出した時は何事かと思った。。
あたしは昔から好きだし、たまに弟とやったりするんだけど。
まあそんな凸凹小規模応援団だが、現在盛り上がりは最高潮に達しようとしていた。

律「よっしゃPKゲット!これは決めろよー?」
唯「ふおお・・・緊張するねりっちゃん・・・」
律「ああ、残り時間からして、もうこんなチャンスないだろうからな・・・」

不意に手に柔らかい感触を感じたので見てみると、唯があたしの手を握り締めていた。どんだけ緊張してるんだよこいつは。
どくん、どくん。唯の鼓動が伝わってきて、柄にもなくあたしも緊張する。あれ、この部屋こんなに暑かったっけ・・・?
そして運命の一瞬・・・

GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!!

唯「・・・・・やったああああああああああああああああ!」
律「よっしゃあ・・・ってうわああああ!」

喜びも束の間、感極まって抱きついてきた唯の勢いに負け、押し倒される形になってしまった。
さっきより激しい唯の鼓動を、さっきより近くに感じる。得点の興奮を忘れ、二人息をのむ。と・・・

pipi-----------!
試合終了のホイッスルが鳴り響き、固まった時間が動き出す。

唯律「・・・・・」
律「プッ・・・」
唯「アッハハハハハハハハ!」
律「なーにあれくらいで緊張してんだってな、まったく」
唯「そうだよね、あれくらい合宿でもやったのに・・・クスクス」
律「それにしても・・・勝ってよかったな」
唯「うん!私サッカー見るの初めてだったけど、とっても緊張したよぉ」

あたしも色んな意味で緊張したわい。ってちょっと待て?

律「なあ唯、サッカー見るの初めてって言ったな?なのになんで突然みんなで見ようとか言いだしたんだ?」
唯「えっとね・・・前りっちゃんが『サッカーみんなで集まって応援するとすっげー燃えるんだぜ!』って言ってたのを思い出して」
律「そういえば言ったっけな・・・よく覚えてたな」
唯「エヘヘ・・・あとね、りっちゃんともっと仲良くなりたかったから・・・かな」
唯「私もサッカー好きになれば、りっちゃんとおんなじ趣味の話で盛り上がれるじゃない?」

唯・・・そんなこと考えてたのか。唯のその気持ちに応えてやるには・・・

律「唯、ギター以外の趣味ってあるか?」
唯「ふえ?」
律「あたしは唯のことまだ全然わかってなかったと思ってさ。白状するけど、『唯はギターしか知らない』とか考えちゃってたんだぜ?」
唯「あー、それはひどいよぉ!」
律「ごめんな。だからそのお詫びも兼ねて、唯ともっと仲良くなるために唯の好きなことを一緒に・・・さ」
唯「りっちゃん・・・!うん、私の趣味はね―――」

おわり

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