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SS18唯律「「唯律です!!」」

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yuiritsu

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唯律「「唯律です!!」」

唯「あたしたちは今、温泉に来ています!」

律「2人でな!・・・そう。デートだああぁあぁぁ!!」

唯「あ、あんまり叫んだら恥ずかしいよ、りっちゃん」

律「おっおう。悪い悪い」

あたしは唯と連休を利用して温泉地に来てる。澪達は都合が付かなかったみたいだ。澪は来れたら来る。って行ってたけど、関西人いわく、やんわりとしたお断りらしいから来ないだろうな。多分。
てか、デートとか言ったけどめちゃくちゃ恥ずかしかった。まあ、唯は可愛いから付き合えるってんなら全然アリだけどな。な、何言ってんだろあたし。

唯「りっちゃーん。ここのホテルだっけー??」

律「!・・・おう。ここだここ」

ビックリした。急に話し掛けやがって。嬉しいけどな、でも今はダメだよ・・・。唯。

従「三名様でお越しの田井中様ですね。ではここにお名前をーーー」

ここは十九階建てのホテルだ。一応ホテル名は伏せておくが、ムギん家の系列らしくて、相当安く泊まれることになった。来れない代わりにとのことだ。本当にムギには頭が下がる。
そして泊まる部屋は・・・・。

唯「りっちゃん!もの凄い眺めイイよー!!ずぅっと遠くまで見えるよ」

律「ホントだな!こんなとこ本当に泊まっていいのかよ」

そう。最上階の一番いい部屋を準備してくれたようです。ムギ・・・。張り切りすぎ。今度何かお礼しなきゃな。ふぁ~。朝から張り切りすぎて眠いや。

唯「りっちゃんりっちゃん!温泉地だからここ以外にも沢山温泉あるんだよねー?」

律「めちゃくちゃあると思うぞぉー。効能とかも色々あるみたいだしなー」

唯「行こう!!今すぐ行こう。沢山まわりたいよー」

マズイ!ガチで寝るぞこれ。。

律「ゆぅぃ。まだまだいられるんだからぁ。ゆっくりしよぅ・・・・ぜ・・・」

唯「えー!?行きたいよーりっちゃん。りっちゃん?」

律「ZZZzzzz・・・・・」

唯「りっちゃん、寝てるの??」

唯の声が遠い。深く深く堕ちて行く。

「りっちゃん、大好き!」
「おう。あたしもだよ!」

何だこれは?ゆ・・・・め?

「あたしたちはこれからもずっと一緒だぞ」
「うん!」

唯「りっちゃん!りっちゃん!起きてーりっちゃん!!」

律「んあ??」

唯「りっちゃんいつまで寝てるの!?ご飯の時間だよ」

律「ああ、悪い。今仕度するから」

あたしは・・・、寝ていたみたいだ。じゃあさっきのは夢・・・か。そっか、夢だったのか。少し残念だな。何だ、涙が出ちゃうじゃないか。

唯「りっちゃん?泣いてるの?」

律「い、いや。まだ眠いんだよ、うん」

唯「そっか。なら準備したら早く行こ!お腹空いちゃったよ」

気付いてくれよ唯・・。あたしはお前が好きなんだよ。多分。付き合ってる夢までみてるんだ。心の奥底では唯が好きなんだよきっと。辛いよ・・・・唯。

律「・・・・・よし。行こうか」

一時間後。
お腹いっぱいだぁ~。

律「唯ー風呂行こうぜ」

唯「うん!行こーー!」

唯と風呂か・・・。みんなとは入ったことはあるけど、二人っきりは初めてだ。い、いいのか?気恥ずかしい。でも、このドキドキは嬉しい気持ちだ。

律「唯~、先に体洗っちゃお」

唯「うんー」

微笑ましいなお前は。やっぱりお前といると安らげる。癒される。

唯「りっちゃんお肌すべすべ~!いいなぁー。キュッとお腹だって締まってるし。まあ胸はどっこいだけどn

律「おぉい。胸はいいだろ別に!てか褒めてんのか貶してんのかどっちだよ!!」

唯「えー、褒めてるって~。髪だってさらさらだし。あ!りっちゃん髪下げたらあたしと似てる!?」

律「褒めてるのか・・・。ならありがとよ、・・・似てるか??」

ふっと鏡を見てみると確かに・・・・似てないこともない。

律「確かに似てるな」

唯「でしょでしょ~!あたしの勘違いじゃないでしょー」

無邪気だなこいつは。そこが可愛いところでもあるが。むー。

律「お、、お前だって肌綺麗じゃん!指だってスっとしてて。いい体してんじゃん。それに・・・可愛いしよ」

唯「りっちゃんそーゆー目であたしのこと見てたのー?もぅえっちぃよーりっちゃん」

ん?あたし今何て言った?「いい体してんじゃん」??ばっ!あたしのバカぁああ!何言ってんだあたしは!

唯「ん。でも、嬉しいな。あたしのことちゃんと見てるってことでしょ?」

こいつっ!やっぱり好きだ。唯、大好きだ。

律「そう・・・・なのかもな」

唯「へへ」

風呂を上がり部屋へ肩を並べて帰った。二人して一つのベッドに寝転がった。ふわりと唯の湿った髪から、シャンプーの匂いが漂ってくる。やばいって!湯上りでまだ体が火照ってるのが、ドクドクと心臓が脈打ち、体温が上昇する。
ぴとっ。
唯「りっちゃん顔赤いよ?熱でもあるの?」

あたしの額に唯の手が置かれた音だった。その瞬間あたしは完全に感情が爆発してしまった。

律「ゆ・・・・唯!あ、あたあた・・・・あたしは。。。唯、お前が好きだ!」

唯「・・・?あたしも好きだよ」

律「え?ほ、本当か!?意味分かって言ってるのか?」

唯「え?友達としてじゃないの?」

やっぱり・・・・、そうか。

律「ああ。そうだな」
そうであっては欲しくない。でも、でもだからってこんなの。辛いよ、辛いよ唯。気持ちが分かってもらえないのがこんなに辛いなんて。

唯「・・・。ふふ、嘘だよりっちゃん。愛してる。の好きでしょ?」

            • え?今なんて??

唯「だからぁ、意味分かってるし、あたしも好き。あなたを愛してます。・・・んー、こゆのあたしらしくないかなー?」

律「ズ、ズルいよ唯ぃ~。でも何であたしのこと好きになったんだ?」

唯「んー??わかんない!でもね、一緒にいて楽しいし、一番話していて心がポカポカするのはりっちゃん。田井中律、あなただけだよ」

~~~~っ!!
律「あ、あたしもだ唯!あたしは平沢唯を愛してる!心底お前に惚れてる」

こんなにも嬉しく喜ばしいことがあっただろうか。唯を愛してる、か。我ながら恥ずかしいことを言ったと思うのだが、そんな感情など一切ない。

唯「りっちゃん、目閉じて」

律「唯・・・。へへ」
静かにあたしは目を閉じた。唯が近付く気配がする。緊張しているのだろうか、体が思うように動かない。唯の吐息が頬を撫でるようにくすぐる。
あたしと唯の唇が一つになった。最初は唇をくっつける程度だったが、し、、舌まで入っている。

唯「りっちゃん、りっちゃん」
唯はあたしの唇を貪るように吸い付いてくる。でも、嫌な感情などない。嬉しさでいっぱいだ。そして、二人は静かに目を閉じた。

翌日、お昼前まで眠っていたようだ。唯を起こし、顔を洗う。昨日はろくに街を観られなかったので、二人手を繋ぎ観光することにした。
ぶらぶらと土産屋の辺りを歩いていると、聴き覚えのある声が後ろで響いた。

澪「おーい。律ぅー唯ぃー」

澪のようだ。結局来たのか。
律「おー澪」

唯「澪ちゃぁん!」

澪「な!?何でお前ら手なんか繋いでるんだ!律と手なんか繋いだの小学生以来なのに」

律「んーとだな・・・
唯「んーとねー・・・

ふふ。

唯律「「なーいしょ」」

お終い。

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