リパブリック P-47 サンダーボルト / Republic P-47 Thunderbolt

デカい、重い
しかし頑丈であり、爆弾の搭載量は枢軸の爆撃機に匹敵(あるいはそれ以上!)する上に12.7mm機関銃8挺はばら撒かれても相当の威力
ただでさえ頑丈な上にエンジンも空冷のため、更に被弾に強くなっている。
P-47は、リパブリック社(旧セバスキー社)が開発してきたP-35やP-43の流れを汲む単発戦闘機であり、当初は比較的小型の迎撃戦闘機として開発が進められていた。最初に設計されたXP-47Aは液冷エンジンを装備したスマートな軽戦闘機で、後のP-47とはまったく異なる外観であった。米陸軍航空軍はXP-47Aでは高性能を発揮することはできないと判断し、2,000馬力級のR2800空冷エンジンを搭載したXP-47Bの開発を指示、1941年5月に初飛行した。これがP-47の原型である。
機体が大型化した理由は、エンジン直径が大きかったこと、防御上の観点から燃料タンクを全て胴体内に収容したこと、胴体下面の排気タービンのダクトを機首から尾部まで埋め込んだことによる。主翼はリパブリック社伝統の楕円翼であり、面積が大きかったことから12.7mmM2マシンガンを8挺も搭載可能であった。過速と旋回性能を向上させるため、自動空戦フラップが採用されている。
また、燃料タンク自体も防弾装甲が施され、排気タービンによって優れた高高度性能を発揮したXP-47Bは直ちに採用され、アメリカが参戦した直後の1942年3月には最初の量産型であるP-47Bが配備された。しかし、B型は事故が多く、実戦に参加することは無かった。少数生産に終わったB型を改修したC型が1942年末からヨーロッパ戦線に投入された。1943年はじめには、P-47シリーズ最多生産数(12,600機余り)のD型が登場した。D型は1tの爆弾搭載量を誇り、ロケット弾を10発搭載できるなど、強力な戦闘爆撃機として活躍した。D型後期生産型からは涙滴型キャノピーが採用された。
P-47はドイツ軍戦闘機との空戦では苦労したが、排気タービンを活かした高高度からの一撃離脱によって、ガブレスキー中佐の28機撃墜など、多くのエースを産んだ。しかし、P-51の配備が進むにつれて、次第に制空任務から対地攻撃任務に振り分けられるようになっていった。
本機シリーズはN型をもって終了、各型米軍戦合わせて闘機最多の15,683機が生産された。
RAFでは、P-47Dのレザーバック型をサンダーボルト Mk I、バブル・キャノピー型をサンダーボルト Mk IIとして採用した他、仏、ソ、メキシコ、ブラジル空軍でも使用された。
愛称はインドの神様ジャガーノートから「JUG(ジャグ; juggernaut)」

Aces HighにおけるP-47

AcesHighでのP-47はD型ブロック 11 / 25 / 40とM型、N型が使用可能である。
空対空戦闘用にはM型が、対地攻撃にはN型があるため、敢えてD型(特に-11型)を選択する理由は無いと思われる(いずれの型式も非パーク機)。

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P-47D-11

C型までに表面化した各種問題を解決し、パイロットを防護する装甲を追加した型である。
より後期型の優秀なP-47があるので、この型式によほどのこだわりがあるか、イベント以外では敢えて使う必要がない機体である。
使ってみるとわかるが、このありえないキャノピー・フレームはいったい・・・とても戦闘機として設計されているとは思えない視界である。

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P-47D-25

この型から、バブル・キャノピーの採用により、視界が改善された(後方は元より、D-11型最大の正面フレームの撤去が大きい)。また、コクピット・レイアウトの配置も見直されたことにより、ようやく戦闘機としての使用に耐えうるものとなったといえる。
水タンクと主燃料タンクの容量がアップ(それぞれ30U.S.ガロンと270U.S.gal.)したため、WEP使用時間と航続距離の向上が図られている。
更にD-16型以降採用された大直径プロペラ、エンジン系統の改良等により、D-11と比較すると戦闘力は大幅に向上している。
385機が生産された。

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P-47D-40

バブル・キャノピーの採用によるヨー方向の不安定性を解消するドーサル・フィンが標準装備となった型である。
中止されたD-35型と同様の改修が施されたものであり、5インチHVAR(高速ロケット弾)が装備可能となったため、特に対戦車戦闘能力が向上している。
AHでは関係ないが、K-14ジャイロ照準器が装備されたことも戦闘力を高めている。
665機が生産された。

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P-47M

エンジン出力を更に向上した機体であるが、不具合も多く実戦への参加は極小数機にとどまった。
エンジン出力は、2,100hp(38,750ft)、水噴射使用時には2,800hp(32,500ft)まで向上しており、30,000ftで470mphを出すことができる。
P-47の中では珍しく対空戦闘に特化した機体であるだけに、非常に高い空戦性能を持っている。特にパワーを活かした上昇、旋回性能はAHでもピカイチの能力を誇る。
1945年初頭から130機が生産され、全てゼムケのウルフパックで使用された。

空対空戦闘に特化しているだけあって、爆弾類は一切搭載できない。

すべてのP-47に言えるが、降下性能が良いからと調子に乗って過速度になると舵が固まって地面に激突するので注意。

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P-47N

1944年秋に登場したN型は、太平洋方面での作戦を考慮して翼内にも燃料タンクが搭載された長距離侵攻型である。
空冷エンジンであること、機体が頑丈であること、搭載爆弾・ロケット量が大きいことなどから、機関砲は搭載していないものの、対地攻撃に最適である。
加えて、高速、多連装機関銃により、対地攻撃後そのまま対空戦闘に加わることも可能な万能機である。

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性能諸元

機種 重量 燃料 武装1
武装2
武装3
武装4
増槽 爆弾 EW MW LW
P-47D-11 ポンド 305ガロン 8x.50cal.M2x425発
8x.50cal.M2x267発
6x.50cal.M2x425発
6x.50cal.M2x267発
1x75ガロン 1x500lbGP爆弾
P-47D-25 ポンド 370ガロン 8x.50cal.M2x425発
8x.50cal.M2x267発
6x.50cal.M2x425発
6x.50cal.M2x267発
3x75ガロン
2x150ガロン
2x100lb.GP爆弾
2x250lb.爆弾
3x500lbGP爆弾
1x1000lb爆弾
6x4.5in.M8ロケット弾
P-47D-40 ポンド 370ガロン 8x.50cal.M2x425発
8x.50cal.M2x267発
6x.50cal.M2x425発
6x.50cal.M2x267発
3x75ガロン
2x150ガロン
2x100lb.GP爆弾
2x250lb.爆弾
3x500lbGP爆弾
1x1000lb爆弾
1x1500lb爆弾
10x5in.HVARロケット弾
P-47M ポンド ガロン 8x.50cal.M2x425発
8x.50cal.M2x267発
6x.50cal.M2x425発
6x.50cal.M2x267発
P-47N ポンド ガロン 8x.50cal.M2x425発
8x.50cal.M2x267発
6x.50cal.M2x425発
6x.50cal.M2x267発
3x75ガロン
2x150ガロン
1x500lbGP爆弾
2x1000lb爆弾
10x5in.HVARロケット弾


第8航空軍のP‐47サンダーボルトエース (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の戦闘機エース)

太平洋戦線のP‐51マスタングとP‐47サンダーボルトエース (オスプレイ軍用機シリーズ)

Pー51ムスタング/Pー47サンダーボルト―ハンディ判 (図解・軍用機シリ-ズ)

世界の傑作機No.154 P-47 サンダーボルト (世界の傑作機 NO. 154)

Pilot's Flight Operating Instructions P-47 B, C,-D and -G Airplanes


P-47についてのコメント

  • 強い・・・強いのだが -- 名無しさん (2013-04-07 16:10:26)
  • 12.7mm×8は凄まじい! -- Toshizo (2013-04-16 06:25:49)
  • 回わらなそうで実は40から下の型は良く回ります。(おかしいでしょ?) -- 名無しさん (2013-04-19 02:57:20)
  • え? これで格闘しちゃいけないの? -- TrKid (2014-02-09 01:39:56)
  • 良く回るから格闘どんどんしてください。 -- 名無しさん (2014-08-12 23:41:47)
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最終更新:2018年07月31日 19:20