原案:柊南天

  • 特徴
 ターミナルスフィア隷下の技術者集団【エンシェント・ワークス】がネクスト兵器開発において最初期に製造した、実働試験型機体。ジシス財団より分散・帰化したネクスト制御技術を導入しながらも、独自の技術開発理念に基づいて製造された機体である。
 生体CPUの機体制御支援を必要とせず、搭乗者単独によるネクスト機の完全な独立機体制御という、ジシス財団が最初期に頓挫したコンセプトのもとに研究開発された。統合制御体及びAMS機構の制御精度を高次化する為、ジシス財団解体前後にエンシェント・ワークスの秘匿確保した生体CPUが一体、実験解剖の末に永久凍結保存されている。その非情な結末の産物として、統合制御体の意思解釈規定、及びAMS機構の情報伝達精度の著しい高次化が実現された。
 機体全高は約20㍍あり、その開発理念の異質性は財団存続時にかつて開発・凍結投棄されたプロトタイプネクスト【ナインボール・セラフ】と類似している点がある。
 過剰とも云える堅牢な外部装甲が搭載され、それによる著しい機体機動力の低下を補う為に、通常の推進機構に加え、両背部に強化型の推進機構が追加搭載されている。
 レールシステムを搭載した適合兵装は多種武装の同時搭載を実現、外部装甲による機体強度の堅牢さと合わさり、従来の機動兵器類では到底実現し得なかった重殲滅級の過剰火力を実現している。
 統合制御体及びAMS機構の機能の高次化が実現されていはいるが、その異質な機体構造から搭乗者には一定水準以上の搭乗資質・AMS適性が求められている。AMS適性に欠ける人間が搭乗すると機構接続による最初期の接続負荷で継続意識を断絶、悪ければその場での速やかな死亡を招いた。
 搭乗者単独による完璧な機体制御をコンセプトとした実働試験機としてはは一応の完成を見たものの、それを使いこなす搭乗者が存在しなかった事と、後継改修機の研究開発の推進から製造初期の段階で早々に廃棄処分の決定が下され、その機体はエンシェント・ワークス研究施設の地下核部に永久凍結された。

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最終更新:2012年01月22日 08:34