('A`)は侵してしまったようです その1

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('A`)は侵してしまったようです その1」(2011/02/24 (木) 23:24:50) の最新版変更点

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('A`)「うわーこっちに帰ってくるなんて久々だな」 J( 'ー`)し「本当に久しぶりねぇ……」 ('A`)「ごめんな。本当ならこっちで暮らしたいんだけど」 J( 'ー`)し「いいのよ、こんな田舎から通勤なんて大変でしょ」 ('A`)「……ありがとう」 J( 'ー`)し「ふふ、こうして顔を見せにきてくれるだけでも嬉しいわ」 とある田舎での風景だ。 ドクオは連休を取ることができたので、田舎に帰ってきていた。 毎年帰ってくるようにしているとはいえ、やはり地元の空気は格別だ。 この辺りは自然も多く、家からも田んぼや森が見える。 ('A`)「やっぱ地元の空気って美味しいよな」 J( 'ー`)し「この辺りにあるのは草木ばかりだからねぇ」 ('A`)「そこがいいんじゃないか」 J( 'ー`)し「そうね。かあちゃんは都会では暮らせないわねぇ」 ('A`)「オレが帰ってくるから、母さんはここでのんびりしててくれよ」 J( 'ー`)し「ふふ」 ( ><)「あードクオさんなんです!」 (*‘ω‘ *)「久しぶりだっぽ!」 ('A`)「おー元気だったか?」 こんな田舎なので、大抵の人とは顔見知りである。 縁側から顔を出したのは何処かで遊んできた帰りの子供達だ。 ( ><)「元気なんです!」 (*‘ω‘ *)「昨日、田んぼで悪戯して起こられたっぽ」 ('A`)「ははは、田んぼで悪戯しちゃダメだろー?」 ( ><)「でも、退屈なんです」 ('A`)「森で遊べばいいじゃないか」 (*‘ω‘ *)「ダメっぽ」 ('A`)「どうかしたのか?」 やけに真剣な目が返ってきたことに驚く。 ドクオの記憶が正しければ、今まで帰ってきたときは森で楽しそうに遊んでいたはずだ。 ('A`)(事件でもあったのか……?) ( ><)「ゆーれーがでるんです!」 ('A`)「幽霊?」 思わず母の顔を見る。 J( 'ー`)し「最近、子供達の間で噂になってるのよ」 森へ入ると、女のすすり泣く声が聞こえる。 声の方へ行くと、とり殺されてしまうのだと言う。 ('A`)(そんな噂が流れているのか) 時の流れは速い。 久々に帰郷してみると、思いもよらない話に遭遇することがある。 ( ><)「とっても怖いんです!」 (*‘ω‘ *)「まだ死にたくないっぽ」 ('A`)(まあ、この辺りは夜になると真っ暗になるしな) 幽霊話があってもおかしくはない。 むしろ、何故今までその系統の話を聞かなかったのだろうか。 ('A`)「ま、気のせいさ」 ( ><)「本当なんです!」 (*‘ω‘ *)「ビロードが声を聞いたっぽ」 ('A`)「へー」 子供はよく、ありもしないことを本当のように話す。 いや、子供からしてみればそれは本当のことなのだろう。 大人はそんな子供の夢を壊してはいけない。 いずれ気がつく日がくるまでは、そっとしておいてあげよう。 ('A`)「そりゃあ怖いな」 ( ><)「ボク、あやうく死ぬところだったんです!」 (*‘ω‘ *)「絶対に森に行っちゃダメっぽ」 ( ><)「わかっているんです」 :( ><): (*‘ω‘ *)「ビロード……」 思い出すだけで震えてきたビロードと、その手をギュッと握るちんぽっぽ。 仲の良い二人を見て、ドクオはこっそりと微笑んだ。 リア充は爆発すればいいと思うが、仲睦まじい子供を見るのは心が癒される。 J( 'ー`)し「ああ、でも……」 ('A`)「ん?」 J( 'ー`)し「たしか、あの森にはお屋敷があったはずよ」 ('A`)「屋敷?」 ( ><)「そんなのがあるんですか?」 (*‘ω‘ *)「見たことないっぽ」 子供のころの記憶を掘り起こしてみるが、そんなものは見当たらない。 ビロード達同様に、首を傾げる。 J( 'ー`)し「ちょっと奥の方にあるからねぇ……」 子供の足ではたどりつくのは難しいらしい。 J( 'ー`)し「昔はよく、ご家族そろって挨拶にくてくれていたんだけど、近頃はきてないみたい」 ('A`)「もしかしたら、その屋敷にいる人が泣いてるのかもな」 ( ><)「そ、そうなんですか?」 J( 'ー`)し「うーん。ビロード君が行けるような場所からだと、お屋敷は見えないし、       お屋敷の声なんて聞こえないと思うけどねぇ……」 (*‘ω‘ *)「ビロードはチキンだっぽ」 ('A`)「昔から怖がりだもんなぁ」 ( ;><)「だ、だって森は暗いんです!」 (*‘ω‘ *)「やーいチキンっぽ」 :( ><):「ちんぽっぽちゃんはボクがゆーれーに連れて行かれてもいいんです……」 (;*‘ω‘ *)「そんなことないっぽ。だから泣くなっぽ」 :(。><):「ボクは男の子だから泣かないんです」 (*‘ω‘ *)「はいはい、ハンカチ貸してあげるっぽ」 ( ><)「ありがとうなんです……」 ('A`)(この二人はいつも仲がいいな) J( 'ー`)し「ドクオと同じ年くらいの女の子は、この村にいないからねぇ」 (;'A`)「ちゃ、ちゃんといい人見つけるよ」 気がつけば幽霊話から、嫁探しの話に変わっている。 ドクオはこの手の話が苦手だ。 どうにか話をそらせないかと、思考を巡らせる。 ( <●><●>) 「何をしているんですか?」 救世主は垣根の向こうに現れた。 ('A`)「あ、ワカッテマスさん」 ( <●><●>) 「ああ、ドクオさん。帰ってきていたんですね」 J( 'ー`)し「今、例の幽霊について話していたんですよ」 ('A`)(え、オレの嫁話はなかったことになるの?) ( <●><●>) 「なるほど」 ( ><)「お父さんも気をつけるんです」 ( <●><●>) 「大人は幽霊よりも強いんですよ」 (*‘ω‘ *)「凄いっぽ!」 ( ><)「じゃあドクオさんも?」 ('A`)「ん? ああ、そうだぞ」 ( *><)「じゃあ安心なんです!」 (*‘ω‘ *)「幽霊なんて怖くないっぽ」 ( ><)「そういえば、お父さんは何しにきたんですか?」 ( <●><●>) 「ああそうだ。そろそろ夕飯ができますよ」 (*‘ω‘ *)「じゃあ、ちんぽっぽも帰るっぽ」 J( 'ー`)し「あら、そう?」 ( <●><●>) 「そちらもお忙しいでしょうにすみません」 J( 'ー`)し「いいえ。お構いなく」 ( ><)「また遊びにくるんです!」 ('A`)「オレは明日の夕方に帰るから、それまでなら遊んでやるよ」 (*‘ω‘ *)「約束っぽ!」 ( ><)「楽しみなんです!」 ('A`)「おう」 二人の子供はワカッテマスと手を繋ぎ、道を歩いて行く。 夕日によって長くなった影は、どことなく物寂しげだ。 実家で食べる夕飯は美味しかった。 ゆっくりお風呂につかり、敷かれていた布団にもぐりこむ。 こんな何気ないことが幸せに感じる。 J( 'ー`)し「もう寝るの?」 ('A`)「んー」 J( 'ー`)し「ホットミルク飲む?」 ('A`)「飲む」 寝る前にはホットミルク。幼いころはそれが大好きだった。 近頃は家に帰ると倒れるように眠るので、ホットミルクどころか寝る前に何かを飲んだ記憶がない。 J( 'ー`)し「お砂糖は?」 ('A`)「いらない」 J( 'ー`)し「あら、大人になったのね」 ('A`)「珈琲だってブラックで飲むよ」 J( 'ー`)し「あら、いつのまに」 ('A`)「慣れると美味しいよ」 ホットミルクの効果か、その後再び布団にもぐりこんだドクオはすぐに眠りに落ちた。 車やバイクのエンジン音も聞こえず、夜の静けさだけがある空間は熟睡には抜群の場所だ。 (-A-)「……ん」 だが、ふと目が覚めた。 ('A`)「……今、何時だ」 枕元に置いてあった携帯を開く。 光るディスプレイに、一瞬目を閉じてゆっくりと目蓋を上げる。 【2:30】 書かれていた時刻は真夜中だ。 窓の外も暗く、何も見えない。 ('A`)(さて、どうしよう) 熟睡して脳が満足したのか、二度寝をする気分ではない。 適当な本でも読もうかとも思ったが、眠っているであろう母が起きては困る。 ('A`)(…………) することがない。 そんなときだ。ドクオは夕方のことを思い出した。 ( ><)「ゆーれーがでるんです!」 ビロードがそんなことを言っていた気がする。 ('A`)(幽霊、ね) 生まれてこのかた、そんなものは一度も見たことがない。 女性の裸と同じくらい遭遇確率が低いものだ。 ('A`)(一度くらい見ておくのもいいかもしれん) 携帯の明かりを頼りに玄関まで歩く。 靴を履き、外へ出る。鍵は持っていないが、こんな田舎に泥棒なんていない。 ('A`)「よし。森に行ってみるか」 ('A`)(肝だめしなんていつぶりだ……。あ、そんなことする友人いなかったわ。     小学校の同級生0的な意味で) 暗い夜道を黙々と歩く。 森に近づくにつれ、心臓が早く動く。 暗闇の中でも、深い森は圧倒的な存在感を持っていた。 ('A`)「幽霊が出る。何て聞いたら余計に存在感あるよな」 携帯をライト代わりにして、森の奥へ足を進める。 小枝の折れる音と、草が揺れる音がドクオの耳に入る。 ('∀`)「へへ、懐かしいなぁ」 森の中を散策するのはいつぶりだろうか。 流石に、このような時間にきたことはなかったが、子供のころを思い出す。 ('∀`)「屋敷見つけたら、写メにでもとって見せてやるか」 驚く子供達の顔を想像するだけで、笑いが止まらない。 浮き足立ちながらも前へと進んでいく。 心臓は相変わらず早く動いてたが、それすらも気にならない。 ('A`)「とは言うものの……あんまり奥に行くと不味いよな」 樹海ではないが、道に迷って捜索隊に救出されるのはゴメンだ。 適当な頃合を見て元来た道を戻らなければならない。 ('A`)「行きは良い良い、帰りは怖いってか」 道中は楽しさがあったが、帰りのことを考えると憂鬱になる。 この暗闇の中で、森の奥に背中を向ける。そのことを考えるだけで冷汗が出そうだ。 ヒック…… (;'A`)?! 何かが聞こえた。 物音をたてないように、その場で止まる。 (;'A`)(ああ、心臓うるせええええ) ドッドッドッド ヒック…… (;'A`)(泣き声? マジで?) ゴメンナサイ…… (;'A`)(うわあ、マジだ。これマジだ。幻聴とかじゃないっぽい!) ユルシテ…… (;'A`)(オレで良ければ許します! だから泣かないでください!) アア、ドウシテ…… (;'A`)(事情はわかりませんが、何かあったんですね) スキダッタノニ…… (;'A`)(リア充さんでしたか) (  川 ヒック…… ('A`)(え……?) 無意識だった。 知らぬうちに、ドクオは足を進めていた。 目の前には大きなお屋敷。 ここは裏庭なのか、玄関は見えない。 (  川 ゴメンナサイ…… もう一つ、女の後ろ姿が見えた。 表情は見えないが、泣いているのだろう。 顔を下に向け、両手で覆っている。 川 ; -;) アイシテタノニ…… 両手が顔から離れた。 屋敷を見上げるように上げられた顔は、涙で濡れていた。 ('A`)(……何があったのかな) 母が、近頃は屋敷の人が挨拶にきていないと言っていた。 何らかの事件があり、ここには寄り付かなくなったのだろう。 ('A`)(帰るか) すべてをなかったことにしようとした。 きびすを返そうとしたとき、視界の端に何かが映った。 ('A`)(……ま、さか) 深い闇の中で、何故それがはっきりと見えたのか疑問に思うことはなかった。 (;'A`)(まさか、まさか、まさかまさか!) |  ) (;'A`)(死体? 白骨死体?) 足が自然に動く。 幽霊に怯えていたはずなのに、自らそこへ足を進めていく。 (;'A`)(うわあ、本物っぽい……) 川 ; -;) ドウシテ? ネエ…… どうやら、彼女の目にドクオは映っていないようだ。 それに気づけば、幽霊という存在が恐ろしくなくなってきた。 ('A`)(警察……に通報するべきか) ('A`)(でも、気になる) 禍々しく建っている屋敷を見る。 ('A`)「何があったんだろう」 この場所にあった悲劇や恨み辛みに思いを馳せる。 ((( 'A`)(そう、例えば遺産相続とか) ((( 'A`)(他には……やっぱり恋愛のもつれ?) ('A`)「あ、れ……?」 目の前にあるのは屋敷の扉。 気がつけば、ドクオはその扉に手をかけていた。 (;'A`)「何でオレ」 体が自分のものじゃないようだった。 手はかってに屋敷の扉を開ける。 鍵がかかっていなかったのか、扉はあさりとドクオを迎え入れる。 ('A`) 恐る恐る足を踏み入れる。 二、三歩中に進んでから、後ろを振り返る。 扉は変わらず、外と中を繋いでいる。 ('A`)(ホラー映画とかなら、ここで扉がバタンッ! だろうな) 何度か扉を振り返ってみるが、その様子は全くない。 外も中も変わらぬ暗闇ではあるが、外の世界と繋がっているという安心感がある。 ('A`)(もう少し、後少しだけ) 足を踏み入れていく。 ('A`)「ん?」 一箇所だけ、ぼんやりと光って見えた。 目を細め、光を見ようとする。 (    ) ヤア ('A`)「……ん?」 (    ) ミエテルンダロ? (;'A`) ( ´_ゝ`) ハナシキイテクレヨ (;'A`)「は、話かけっ……」 ( ´_ゝ`) ダメナノカ? (;'A`)「ダメっていうか……いや、その……」 後ずさりをしていく。 開かれた扉に向かって走り出したい。 ( ´_ゝ`) ナア、ドウシテオレハ ココカラ ハナレラレナインダ? ('A`)「え? さ、さあ……」 ( ´_ゝ`) ドウシテ ('A`)「……」 男に近づいてみる。 やはり白骨死体があった。 ( ´_ゝ`) タノミガアル ('A`)(これはホラーじゃない。おつかいゲーだ。そうなんだ) 現実逃避の何が悪いというのだろうか。 この状況下で、現実を見ろという方が難しい。 ( ´_ゝ`) オレノヘヤカラ ニッキヲ サガシテキテホシイ ('A`)「日記?」 ( ´_ゝ`) ソウ ('A`)「…………」 ( ´_ゝ`) ズットカイテタ ソンナキガスル ('A`)「自分で見に行ってください」 ( ´_ゝ`) ココカラ ウゴケナイ ('A`)「オレは……」 ( ´_ゝ`) ……イヤ ナノカ (;'A`)「え」 途端に、空気が悪くなる。 重いようで、冷たい空気にドクオはきびすを返した。 ('A`;)(よし、逃げよう! 帰ろう!) ( ´_ゝ`) イヤナノカ! ('A`;)「あっ!」 ドクオが手を伸ばす。 手の向こう側にあった風景は、沈黙していたはずの扉によって消された。 ('A`;)「……う、そ」 (  _ゝ ) イヤナノカ シカタナイ シカタナイナ (;'A`)「あ、あのー」 ( ;*_ゝ#) シカタナイ (;'A`)そ 男の顔が赤く染まりだす。 距離を取っているはずなのに、その赤さは目に届く。 (;'A`)「日記! 日記ですね! 取ってきます!」 (  _ゝ ) イヤ ナンダロウ? (;'A`)「とんでもない! 困ったときはお互い様! ちゃちゃっと行ってきます!」 ( ´_ゝ`) ソウカ…… ワルイナ ('A`)(本当にねー) ( ´_ゝ`) オレノヘヤハ、ニカイ ('A`)「の、どこですか?」 ( ´_ゝ`) ? ('A`)「二階のどの部屋ですか」 ( ´_ゝ`) サア (;'A`)(しらみつぶしのパターンか) ('A`)「あ、じゃあちょっと探してきますね」 ( ´_ゝ`) アリガトウ 二階への階段はすぐ目についた。 暗闇にすっかり慣れてしまっている目で、階段を登っていく。 ('A`)「どの部屋かな」 中央に大きく開けたスペースがある。 右に扉が二つ。左にも扉が二つ。計四つの扉が見える。 ('A`)「奥から探すか? いや、手前から……」 ぶつぶつと呟きながら、扉を見比べる。 ('A`)「よし、決めた」 右側の一番奥の扉へと向かう。 扉にはプレートがつけられていたが、何と書いてあるのかまではわからなかった。 ('A`)(見えたとしても、あの人の名前知らないしなー) 躊躇いもなく、扉のノブを回す。 帰るためだ。一々怯えてはいられない。 (;'A`)「うっ……」 開けた途端に広がる嫌な匂い。 ドクオは思わず一歩後ずさる。 (;'A`)(腐った匂い……?) 鼻を抑えて部屋の中へ入る。 (;'A`)(そうか、外とか一階と違って、ここは密室。     腐敗臭が残ってるのか) 中へ入っていく。やはり白骨があった。 ('A`)(あれ) (´<_` ) ドコダ (;'A`)そ「うわっ!」 (´<_` ) ドコニ イッタンダ (;'A`)「ししし知らないです! 知らないです!」 (´<_` ) ドコダ ('A`)「え」 ふらふらと彷徨っている男は、ドクオのことなど見ていない。 視線をウロウロさせ、何かを探している。 ('A`)「見えてないのか」 外にいた女と同じ類なのだろう。 ('A`)「あ、似てる」 (´<_` ) 彷徨っている男は、一階にいた男とよく似ていた。 (´<_` ) ナア、ドコナンダヨ ('A`)「不安そうだな……」 そう思ったが、助けてやりたいとまでは思わない。 今は他人のことを思いやる余裕などないのだ。 ('A`)「日記……あるか?」 ざっと部屋を見渡す。 あるのはベッドやテーブル。ワインのビンにグラス。 ('A`)「机も本棚もないな」 すっかりボロボロになっているが、カーテンやベッドのシーツを見る限り、 ここは女性の部屋のようだ。 (´<_` ) オマエガイレバ ソレデイインダ…… ('A`)(……女?) ドクオは思い出したかのように、白骨を見た。 この部屋には二つの白骨があったのだ。 ('A`)(もう一人の方の部屋なのかな) けれど、目視できる幽霊は男一人だ。 ('A`)「ま、いないならいないでおk、おk」 パシッ ('A`)「じゃあ次は隣の部屋でも見ようか」 ピシッ ('A`)「……」 パシッ ピシッ ('A`)「オレ知ってるぜー。こういうのを」 ('A`)「ラップ現象っていうんだろ」 カタカタカタカタカタカタ ('A`)「よし、逃げよう」 从# ∀从 アアアアアアアアアアアアアア ('A`;)「何か聞こえるけど無視だ!」 从#゚∀从 アノ クソオンナアアアアアアア (´<_` ) ドコダ…… ('A`;)(あいつら、お互いが見えてないのか?!) 从#゚∀从 ヨクモアタシヲ コロシヤガッタナアアアアアア 从#゚Д从 コロスコロスコロスコロスウウウウウウ ('A`;)(オレじゃないです。オレじゃないです。オレは男です) 从#゚Д从 クウウウウウウウウウウ ('A`;)(こえええええええ) 何とか部屋の外に出て、扉を勢いよく閉める。 ('A`)「…………」 ピシッ バシッ アアアアアアアアアアアアアア チャントコロシタノニ ガタガタガタ ('A`)「…………」 ('A`)「収まった……?」 しばらくは、中から音が聞こえていたが、ようやく収まったようだ。 恐怖のあまりか、ドクオは音が聞こえている間動くこともできなかった。 ('A`)「……ふう」 その場に座り込む。 今まで見た幽霊の中で、あの女の幽霊が一番怖かった。 ('A`)「憎しみ、か」 あれほどの憎しみをどこから生み出しているのだろうか。 ('A`)「触らぬ女に祟りなし。よし、忘れよう」 震える足で何とか立ち上がり、隣の部屋へ向かう。 ('A`)「……」 次は少し躊躇した。 また、あのような幽霊がいるかもしれない。 それでも、進まねばならない。 進まなければここで死んでいくだけなのだから。 ('A`)「行くぞ。行くんだ」 自己暗示を駆け、手に力を入れる。 ゆっくりとノブを回す。あまりにゆっくりすぎて、そのまま夜が明けてしまうのではと思うほどだった。 ('A`)「……ふ、つう?」 先ほどのような匂いはしない。 それどころか、清々しいような気もする。 中に入ってみると、窓が開いていた。 ('A`)「二階くらいなら飛びおりれるんじゃないか!」 期待に胸を膨らませ、窓へ近づく。 窓から見た地上は、思った以上に遠い。 川  - ) ドウシテ ('A`)「あ……」 地上にはあの女がいた。 ('A`)「飛び降りたのかな」 そう考えると、ここから逃げるのは得策ではないだろう。 見ればここも女の部屋のようだ。 先ほどと違うのは、机や本棚があるというところだろう。 ('A`)「念のため、見てみるか」 本棚に近づき、目を凝らす。 ('A`)「見えん……」 ('A`)「あ、そうだ」 ポケットを探り、携帯を出す。 折りたたみ式の携帯を開けると、周りが薄っすらと明るくなった。 ('A`)「えっと」 『愛の観察日記 その1』 ('A`) [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/147.html]]  [[次へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/149.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)

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