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(つい盾子の誘いに乗ってしまったけど…
いくら変装とはいえ、やっぱり私がこんな格好……)

「あの、江ノ島さん?」

(な、苗木!?)
「おーっす、苗木!また、さぼってんの!?」

「はは…まぁ、そんなトコかな…。
それでさ、良かったら…話でもしない?」
「あたしも退屈してたんだよねぇ…
…いいよ。ちょっとだけ付き合ってあげる」
(だ、大丈夫、バレてない……そもそも記憶をいじったんだから、私の…『戦刃むくろ』の事は知らないんだ…)


「そうだ、お礼ってほどじゃないんだけどさ…
これ、江ノ島さんにあげるよ」

(苗木が私に!…いや今は盾子に、か
でもこれ、どっちかといえば私向きだよね…偶然だろうけど)
「苗木…下心があるんじゃないの…?
まぁ、あたし的にはいいけどね!」

「(確かレーションって軍隊の携帯食だったよな…。
ギャルの江ノ島さんがこんなに喜んでくれるなんて思わなかったなぁ…)」


(はっ…!いけない!なにを喜んでいるんだ私は!)
「あのさ、最初に言っておくけどさ…
勘違い…しないで欲しいんだよね」

「…え?何を?」

「アタシに、そういうの期待しないでって事…
アタシって、貞操を大事にしてるから!」
(あれ…?な、何を言ってるんだ私は!)

「…は?き、期待も何も…ボクはそんな気なんて…」
「まぁ、そうだよね。苗木って、そういうタイプだよね。だって、外見からして草食系っぽいもんね。でもさ、いちお言っとかないと。男ってみんな野獣になるって言うから。」(わー!わー!わー!)


「確かに、大変そうだね…
江ノ島さん、モデルだし…モテるだろうから…」

(う…こんな、偽物の私がそう見えるの?
こんな…話してる間ずっと見てたのに、そう思えるの?そう思ってくれた…)

「苗木…あんたって…
見る目あんだね…あんたって、わかってるじゃん!うん、わかってるよ苗木は!」
(この私も…悪くないんだ…)


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