約束を守れずに…

…大和田君のお兄さんが死んだ…大和田君と競争して事故にあって…
…そして今日…そのお兄さんの命日だった…
…そして大和田君はお兄さんの死んだ場所の近くの電信柱に花を添えた…
…大和田君は花のほうをむいてずっと黙ったままだった…
僕はそんな大和田君に声をかけた…
不二咲「…大和田君…」
そのとき大和田君は花のほうをむいたまま重い口を開いた
大和田「…俺が悪いんだ…あんなくだらないプレッシャーなんかに
負けた俺が…」
不二咲「…しかたないよ…僕はよく分からないけど大和田君は何かを
背負おうとして必死だった…お兄さんもきっと分かってくれるよ…」
大和田「…必死になりすぎたんだ……あんなくだんねぇ事に…
そのせいで兄貴は…クッ…!!」
不二咲「…すんだ事をくよくよしてもしかたないよ…」
僕がそう言うと大和田君は目に涙をためて僕のほうを振り返った
大和田「…テメェに何が分かる!!
俺は結局はプレッシャーに負けるほど弱えぇ人間だったんだよ!!
これからも弱えぇままなんだ!!だから…だから…ほっといてくれ!!」
その言葉に僕は強く言い返す
不二咲「ほっとけない!!」
大和田「…不二咲…」
不二咲「大和田君はもっと強くなれるよ!!僕はそう信じる!!」
大和田「…お前の気持ちはありがてぇ…でもよ…」
不二咲「…それでも…プレッシャーに負けそうなときは…
僕が絶対止める!!約束する!!」
大和田「…本当か?」
不二咲「本当だよ!!大和田君いつも言ってたよね…
男の約束は守れって…だから僕はその約束を守る…
男の約束を…!!」
大和田「…へっ…いっちょまえに言うじゃねぇか…」
そういって大和田君は笑った…

そして今…

…僕は頭から血を流して倒れている…大和田君に殴られたんだ…
…そのせいで思い出した…大和田君と友達だった事を…
…そして僕は…大和田君を怒らせてしまった…
…強くなろうとして…大和田君に無い強さを見せ付けて…
大和田君にプレッシャーを与えて…

…僕は弱い…
…弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い…
…結局男の約束すら守れなかったんだから…
…それどころかさらに大和田君を追い込むようなマネを…
…だめだ…僕…

大和田「不二…咲…
す、すまねぇっ!!ついかっとなって…」
不二咲「いいんだ…僕も…大和田君の事を考えられなかったから…」
大和田「何を言ってやがる!!俺がプレッシャーに負けたからお前を…
ついカッとなって…無意識の内に…お前を殴って…くっ…!!」
不二咲「…でも、僕が一番悪い…」
大和田「…な、何でだよ…!!」
不二咲「…僕は…大和田君を…絶対…止めるって…言ったのに…
約束したのに…男の約束…を…」
大和田「な、何言ってんだよ…う…うなされてんのか…?
俺が頭を殴ったせいで…」
不二咲「…いいんだ…僕だけが…分かる事なんだから…
…もう…説明も…出来ない…」
大和田「…な、何のことだよ…!!」
不二咲「…だめだ…意識が…かすんで…」
大和田「…ふ…不二咲…死ぬなよ…!!
死ぬなよぉぉぉぉっ!!」
僕は泣いている大和田君の腕に抱かれて涙をうかべながらこう言った
不二咲「…ぼ…僕の…事は…気にしなくていいから…
大和田君は…生…きて…」
大和田「出来るかよぉぉぉぉっ!!俺のせいで…こんな事になってんのに…!!
そんな事できねぇよぉぉぉぉっ!!」
不二咲「…だ…大丈夫…僕には分かる…大和田君は…もっと…
強く…なれるか…ら…」
そして僕は最後に大和田君の腕の中でこう言って息を引き取った…
不二咲「ごめん…大和田君…男の約束…守れな…かっ…た…」



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