山セレが好き過ぎて書いた by 2代スレ 937氏

山田「やぁセレス殿。こんな所に拙者をお呼びたてとはいったい何の御用でござるかな?」
セレス「実は山田君に、折り入ってお願いがあるのです」
山田「おやおや何でも言ってくだされ。セレス殿の為に僕にできることなら何だって御用立てしますぞ。
   あ、でもエッチな内容だったら僕ちょっと困るかも~、と山田は山田はウザ可愛く言ってみたり!」
セレス「山田君、わたくしを罵ってくださいませ」
山田「おやおや、その程度ならお安い御用‥、って、なんですとぉおおお!?」
セレス「お願いします。この通りです」
山田「せ、セレス殿が僕に頭を‥!? いやいやおかしいですぞ!それに罵倒なら僕より十神殿の方が向いてそうですし!」
セレス「山田君がわたくしを罵ってくださらなければ意味がないのです!」
山田「ぼ、僕がいったい何をしたっていうんですか!? は、これはまさか孔明の罠!誰かが僕を嵌めている!?」
セレス「何を仰っているのですか? 何かしたのはわたくしです」
山田「ほへ?」
セレス「お忘れですか? 忘れてしまったのですか?」

セレス「あなたはわたくしに、殺されたのですよ?」

山田「ああ‥、はー、なるほど。そーいうシリアスな本編のお話で御座いますかー」
セレス「はい、本編のお話ですわ。お分かりでしょう、あなたにはわたくしを責め立て、罵倒する権利を持っているのです」
山田「い、いやぁ、確かにそうなるのでしょうが‥。何故セレス殿からそんなことを頼む必要が?」
セレス「こ、細かいことは良いじゃありませんか!あなたは自分の仇すら憤慨できない臆病者ですの?いいから早く‥」
山田「その、つまり‥、セレス殿は僕に謝罪したいのですな?」
セレス「な!? 何を仰っているのです!? わたくしがあなた如きに謝罪だなんて‥。
    それにわたくしは自分の意思で自分の夢の為にあなたを殺したのです!ざっくりとあっさりと。
    謝罪だなんてまるで自分がしたことを後悔してるかのような行為をわたくしがする訳‥、ないじゃありませんか!」
山田「あのー、語るに落ちてますぞ?」
セレス「い、いいから山田君は早くわたくしを心の底から罵ればよろしいのです!
    なんなら顔以外の場所なら暴力も許してさしあげてもよろしいですわよ!だからさぁ早く!」
山田「いやいやいや。そんな必要はないです。ないのですぞ、セレス殿」
セレス「な、何故ですか?あなたはわたくしに殺されたのですよ!」
山田「まぁ、それも騙されたとはいえ僕にも石丸君を殺害してしまった負い目がありますし‥」
セレス「それだって私が原因ではありませんか!むしろ恨む理由が増えるでしょう」
山田「僕がセレス殿の言葉を信じたのは、それがセレス殿の言葉だったからなのであります。
   えっと、こういう時どういうことを言えば良いか分かりませんが、
   きっと僕は他の誰かが“石丸君を殺せ”と提案しても、きっとそれを受け入れなかった、そう思うのです」
セレス「山田君‥」
山田「それはきっと、僕にとって、セレス殿が特別な‥」


セレス「んな訳ねぇーだろうが!この腐れラードがぁああああああ!!!」
山田「ぎにゃぁああああああ!!何故ここで突然の豹変!?」
セレス「あのわたくしの糞なさけねー下僕の山田君が、死んだ後だからってそんな悟りきったこと言うはずがねーでしょうが!
    まず間違いなく、『ぎょえー、僕ちんまだ死にたくありましぇぇん!!』とかほざきながらゴロゴロとその辺を豚のように転がりまくるに決まっていますわ!」
山田「そ、それはあまりにあんまりな見解なのでは?」
セレス「そもそも、死んだ人間と会話なんてできるはずありません!幽霊なんぞ居るはずがない、死んだその後はただ無が広がるのみですわ。
    こんな都合の良い会話シーンだなんて生まれるはずがありません!!」
山田「そんなばっさりと!死後の世界は全人類共通の夢ですぞ!」
セレス「それに、山田君は二人きりのとき、わたくしのことを“ヤスヒロタエコ殿”と呼ぶのですのよ!」
山田「嘘ん!?僕とセレス殿の間にそんな甘酸っぱいフラグが構築されていたなんて!?」
セレス「嘘に決まってんでしょーが、そんな気持ちの悪いことがあってたまるか!」
山田「それどんなノリツッコミ?」
セレス「だから‥、だから‥!! だから在り得ないのです。山田君がわたくしの謝罪を聞いてくれることなど、
    山田君が、わたくしの罪を‥、許してくれることなんて‥。もう決して、二度と‥あるはずがない‥」
山田「せ、セレス殿‥」
セレス「ふぅ‥。わたくし‥、自分で思っていたよりずっと弱い人間みたいですわね。
    夢の為なら、どんなことだって、誰のことだって犠牲にできる。そう思っていたのに‥」

だが、計画は失敗した。
命がけの学級裁判に、私は敗れた。
だから、私はもうすぐ死ぬ。
火刑に架けられていた最中に突っ込んできた消防車に轢き殺されるなんていう、センスも美意識も欠片のない処刑方法で。

これは、消防車が私の眼前に迫り来るその前後、
その今際に見た最期の白昼夢。私の人生のラストページ。

セレス「よりによって、その挙句に自分の勝手な妄想であなたの虚像を生み出してそれに謝罪しようだなんて‥、
     なんて醜くて弱くて汚い人間なのでしょうか!」
山田「そ、それは違います!後悔は決して悪いことじゃありませぬぞ!
    人を殺したことを悔やむ、そんなの人間として当然の感情ではありませんか!」
セレス「もう口を開くのをお止めなさい!そんなわたくしの勝手な感情で、最期にこんな夢を見て良い筈がない!」

ああ、よりによって。よりにもよって。
山田君の夢を見るなんて。
許されて良いはずがない。

こんなことなら、こんな後悔しかできない、弱々しい人間だったなら、
あんなこと、するべきではなかった。
夢なんて、見るべきではなかった。

セレス「山田‥君‥」

山田「セレス殿‥泣いていらっしゃるのですか」

セレス「たとえ‥、たとえ本当に死後の世界があろうとも、やっぱりあなたとは二度と会えないのです。
     わたくし、地獄の最下層行きですから」

セレス「ですから、わたくしの弱い心が生んだ幻であろうと、あなたにこれだけは言っておきます」


「さようなら」


何が超高校級のギャンブラーだ。
私はきっと、彼をチップに替えた時点で、負けていた。


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