ある日の霧切さん

ある日の霧切さん

「あれは、苗木君・・・と朝比奈さん?」

苗木君を見つけたときには歓喜したが、次の瞬間には血の気が引いた

「!? なんで、苗木君が朝比奈さんの部屋に・・・?」

そのまま、気付いた時には、いつの間にか朝比奈さんの部屋の前に立っていた

「まさか、舞園さんの代わりに朝比奈さんを?」

そんな事を考えながら、自然と朝比奈さんのネームプレートを睨み付けてしまっている

「こんなの、私らしくないわ・・・ 苗木君が誰と仲良くなろうと関係ないのよ、そう・・・関係ない」

なんだか悲しくなってきて、急いで自分の部屋に戻る

「苗木君のバカ・・・」

部屋に戻ってからも苗木君の事が頭から離れない

「このままでは駄目だわ、そうよ苗木君に直接聞けば解決するわ」

覚悟を決めて部屋を出ると、瞬時に苗木を見つける・・・

「腐川・・・さん?」

そう、見つけたのだ
腐川さんの部屋に入って行く二人を

そのまま、出てもいないのに部屋に戻る

朝と午後の事を思い出すとだんだん怒りが込み上げてくる

そして、霧切さんの一日は夜を迎える




少し、起きたついでに予定だった>>244の続き ある日の霧切さん

「苗木君・・・」

夜になっても心の中のモヤモヤが晴れることはなかった

「なぜかしら、この生活の始まったばかりの時は苗木君が誰といても気になんてならなかったのに」

なぜ今はこんなにも彼のことを考えて・・・不安になっているのだろう

「朝比奈さんと腐川さん・・・二人とは何をしていたのかしら。 この状況下で他人を部屋に招くなんてそれなりの理由が無いとあり得ないわ、それも一日に二人もなんて・・・  それもあの苗木君が」

考えれば考える程、一番想像したくない事が頭に浮かんでくる

「まさか、苗木君なのよ?」

一人、自問自答を繰り返し、考えては不安になり、そんな事で真剣に悩んでいる自分に嫌気が刺す

「そうよ、本人に聞けばすぐに結論が出るわ  ・・・でも、こんな事を聞いて嫌われないかしら・・・」

柄にもなくそんな事を考えていると
夜時間の放送が流れた

「もうそんな時間なのね・・・ 夜なら、苗木くんは部屋にいるわよね」

真実を確認する覚悟を決め、隣の部屋に向かうために廊下に出た・・・



いざ、覚悟を決めて苗木君の部屋の前に来たものの・・・
苗木君の部屋になんて何度も入った事があるはずなのに、なぜか緊張する

「ふぅ・・・」

位を決して・・・ドアをノックする

コンコン・・・

少しの静寂の後、部屋の主がドアの間から顔を見せる

「あ、霧切さん、どうしたの?」
「苗木君に少し確かめたい事があるのだけど」
「確かめたいこと?」
「そう、時間あるかしら」
「うん、大丈夫だけど」

そのまま苗木君の部屋に入る

「えっと・・・ その、確かめたい事って何かな?」
「・・・今日、朝比奈さんや腐川さんの部屋に苗木君が入って行くのを見かけたのだけれど、この状況下の中、女性とはいえ他人の部屋に入る危険性をわかっているの?」
「えっ!? あ、あれは、その・・・ 二人に部屋に来ないかって誘われたから」
「苗木君は誘われたら誰にでもついて行くのかしら?」

聞きたい事はそんな事では無いはずなのに関係の無いことばかり聞いてしまう
何をしていたのか・・・ただそれだけの事が少し怖くて聞けない自分が情けない

(続く)かも


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