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先輩「ねぇ。苗木誠くん。今日の定時後、いい店を見つけたんだけど一緒に夕食でもどうかしら?」
苗木「本当ですか?そうだなぁ、今日は珍しく仕事も早く片付きそうだし…(ドサッ
霧切「苗木君、ちょっとこの仕事手伝ってもらえないかしら」
苗木「っ!?き、霧切さん、さすがにこの量は僕一人では…」
霧切「もちろん、私も一緒にするわ。それと苗木君、私のことは支部長と呼びなさい」
苗木「し、支部長…」
霧切「それじゃあ会議に行ってくるわ。後はよろしく(コツコツ」
苗木「…。はは、どうやら今日は早く帰れそうにないので、せっかくのお誘いですが…申し訳ありません」
先輩「いやぁ、青春だねぇ…がんばってね、苗木君!」
苗木「は、はぁ…?」

  • 定時後-
霧切「ただいま」
苗木「あ、霧ぎ…支部長。おかえりなさい」
霧切「みんなはもう帰ったのかしら」
苗木「うん、あとは僕の仕事だけ。あ、半分ぐらいは終わったよ」
霧切「正確には私の仕事ね。…私、嫌な女だわ…」
苗木「え?」
霧切「あなたに仕事を押し付けて、あなたのプライベートを奪ってしまった。
仕事だって私一人でできない量ではないのに…あなたの人の良さに付け込んでしまったのよ」
苗木「それは違うよ。霧切さんはいつも僕らの仕事を手伝ってくれるじゃないか。
会議や仕事で自分の帰宅時間が遅くなるのにもかかわらずにさ…。
こういう時ぐらい、もっと僕を頼ってほしいんだ霧切さん…。あ、僕また『霧切さん』って…」
霧切「構わないわ…。二人だけの時はいつも通りで。皆の前では公私を分けてほしいのよ。
それにあなたに『霧切さん』って呼ばれるのは、嫌いじゃないわ…」
苗木「な、なんか面と向かって言われると恥ずかしいよ…」
霧切「フフ、さあ苗木君。残った仕事を片付けましょう」

  • 帰り道にて-
霧切「ところで苗木君、今の家に不満はないかしら?」
苗木「今の?うーん、あまり広くはないけど機関に保護されてからずっと住んでるしなぁ」
霧切「そうね、私も狭いながらに気に入ってるわ」
苗木「いきなりどうしたの?」
霧切「実は今日の会議の後、支部長以上のクラスの幹部にはより良い環境の住まいが提供されるという話が出て…」
苗木「本当?今のアパートは狭いしそれは朗報だね」
霧切「より深く、機関のお膝元で暮らすということになるのよ、あまりいい気はしないわ…」
苗木「でも、こんなチャンス逃すのも…」
霧切「苗木君、私は広い部屋よりおいしい朝食を一緒に食べるパートナーが傍にいてくれるほうがいいのよ」
苗木「なんだ、じゃあもう答えは決まってるんじゃないか」
霧切「同居人としての意見を聞きたかったのよ。広い部屋にならなくて残念ね」
苗木「僕は広い部屋よりも寝起きが最悪な霧切さんにおいしい朝食を差し出して笑顔になってもらうほうが好きかな」
霧切「苗木君のくせに生意気よ…」
苗木「はは。ほら、見えてきたよ。僕と霧切さんの『明るい我が家』が。なんてね」
霧切「せっかくだし今日はいつもと立場を入れ替えてみましょう」
苗木「え?」
霧切「…おかえりなさい、苗木くん」
苗木「…うん、ただいま!霧切さん」
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