第二楽章♪次のステージへ ◆LuuKRM2PEg
夕焼けも地平線に沈んでいき、辺りの光は徐々に闇へ飲み込まれていった。太陽の輝きが薄くなっていく中、紅渡は歩く。
先程の戦いを思い出しながら。キングを自称した、とてつもない強さを誇ったファンガイア。
何故、彼が自分のことを知っていたは分からない。そして、何故自分のことを憎んでいたのかも。
しかし、それはもうどうだっていい事だ。彼は自分を新たなる王と認めてくれたのだから、それに答えなければならない。
世界を、そしてファンガイア族が生きる世を滅びから救う。自分の力は、その為にあるのだから。
第一、もう後戻りなどできない。自分の事を救おうとした青年、加賀美新を殺してしまった今となっては。
それに協力してくれた園崎冴子も、もうこの世にいない。
多くの命を奪ってきた自分に、もはや他の道など存在しないのだから。故に戦わなければならない。
「あれは……」
やがて渡の冷たい瞳は、倒すべき敵の姿を見つけた。
杖を持った見知らぬ青い戦士と、飛蝗を思わせるような異形の怪物が睨み合っている。
ちょうど良かった。戦いの最中ならば、不意をつける。戦いで消耗しているだろうから、こちらが有利だ。
渡はデイバッグの中に手を入れて、取り出す。キングに支給された変身アイテム、ゼロノスベルトを。
それは目の前にいる者達が生きる『電王の世界』の物だったが、彼は知る由などない。
自分の力になれば、それだけで良かった。
ゼロノスベルトを腰に巻きつけ、脇腹に添えられたケースよりカードを取り出す。そして、バックルを開いた。
「変身」
『ALTAIR FORM』
ベルトから発せられるのは、軽快な音楽と星を意味する電子音声。
呟く渡の周りに、金属片が浮かび上がる。それらは彼の肉体に集中し、強化スーツへと形を変えた。
黒一色だった鎧に、新たなる武装が装着される。最後に、後頭部から目の位置へと、牛を模したような二つの電仮面が移動する。
そして、緑の戦士は姿を現した。本来は『電王の世界』で、悪のイマジンから時の流れを守ることを決意した青年、桜井侑斗が手に入れた力。
仮面ライダーゼロノス・アルタイルフォームへと、紅渡は変身を果たした。
ゼロノスはベルトの両腰に備え付けられた武装を外し、取り付ける。ゼロガッシャー・ボウガンモードを構えながら、フルチャージスイッチを押した。
『FULL CHARGE』
ゼロノスベルトは光を放ち、内部に込められたフリーエネルギーがカードにチャージされる。
ゼロノスはバックルからカードを抜き取り、ガッシャースロットに差し込んだ。すると、ゼロガッシャーにエネルギーが流れ込む。
彼は目の前で戦う戦士たちに、武器を向けた。
◆
時間は少しだけ遡った。
視界が暗くなっていく中、槍と大剣が激突し続ける。仮面ライダー電王が握るデンガッシャーと、仮面ライダーガオウが握るガオウガッシャーが。
夜の暗闇が濃さを増す平原で、戦士達は互いに得物を振り続けている。
しかし次第に、電王が押されていった。かつて、四人の電王やゼロノスと同時に戦っても、圧倒的有利に立っていた実力者。
加えて、今はたった一人で戦っている。故に、電王は不利に陥っていた。
ガオウの戦い方は知っているものの、それだけで差を埋めることは出来ない。
「どうした、威勢がいいのは口だけか?」
「さあねっ!」
電王は不敵に告げるも、攻撃を捌くのがやっと。
ガオウの勢いは暴風雨のように凄まじく、オーラアーマーの至る所に傷が生まれていく。
相手も先程まで戦っていたが、その疲れといった物は一切感じられない。
デンガッシャーの先端は時折ガオウに突き刺さるも、揺らぐ気配は全く見られなかった。
(ウラタロス、大丈夫!?)
(亀の字、無理をせんでいい! 俺と変われ!)
(良太郎もキンちゃんも、心配しすぎだよ!)
ウラタロスは良太郎とキンタロスに、力強く告げる。
だが、彼の言葉はただの強がりで、いつも言っている得意の嘘だった。
分かりきったことだったが、ガオウは強い。
加えて今は、先程起こった妙な出来事も気がかりだった。突然暗くなったと思ったら、雷のような轟音が聞こえる。
その後は、辺りを覆っていた闇が急に消えた。
近くで戦っている奴が何かしたのかもしれないが、考えている暇などない。
電王はガオウの攻撃をひたすら受け流し続けて、ガオウは電王にひたすら攻撃を仕掛ける。やがてガオウは、ガオウガッシャーを力強く振るって電王を吹き飛ばした。
「うっ!?」
悲鳴と共に、電王は地面に叩き付けられる。しかし、彼はすぐに立ち上がった。
こんな所で倒れては、あきらちゃん達を守る事は出来ない。彼女は今、得体の知れない二人組と一緒にいる。
簡単な事ではないと分かってるが、だからこそ早期決戦を仕掛けなければならない。
優劣が圧倒的に決定している戦いが続く、その最中だった。突如、目の前に立つガオウの装甲が崩壊して、中にいる牙王の姿を現す。
「あぁ……?」
「ッ!?」
突然の自体に、牙王と電王はそれぞれ疑問の声を漏らした。
それは首輪の時間制限による影響だったが、二人はそれを知らない。ただそこにあるのは、ガオウの変身が十分経過したことによって解除されたという事実。
生身を晒す壮年の男を見て、電王は無意識の内に構えた。一見すると、これはチャンスかもしれない。
しかし、相手は何か罠を仕掛けている可能性もある。牙王ほどの相手が、何の考えも無しに変身を解くとは思えなかった故。
だが、それでも止まるわけにはいかない。電王は地面を蹴って、牙王に突進した。
対する牙王は懐に手を伸ばしながら、電王の横に跳ぶ。
『HOPPER』
視界から牙王が消えるのと同時に、野太い声が聞こえた。
電王はそれに反応して、横へ振り向く。するとそこにいたのは牙王ではなく、イマジンを思わせるような怪物だった。
左腕からはかぎ爪が伸びており、全身は毒々しい茶色と紫に彩られている。
『Wの世界』に存在する怪人の一種、ホッパー・ドーパントへと牙王は姿を変えていた。
「どうした、これで終わりとでも思ったのか?」
「……いや、全然」
『FULL CHARGE』
不敵な声をかけ合う両者の耳に、電子音声が響く。彼らにとって、聞き覚えのある声。
それに反応して、電王とホッパー・ドーパントは振り向いた。視界の先では、緑の仮面ライダーがボウガンを構えているのが見える。
彼らがよく知っている戦士、仮面ライダーゼロノスが。
「ゼ、ゼロノス!?」
「てめえは……!」
それぞれ、仮面の下で驚愕の表情を浮かべる。その一瞬の隙が、仇となった。
現れたゼロノスは、ゼロガッシャーの銃口を二人に向けて、引き金を引く。すると、巨大な光弾が勢いよく放たれた。
弾丸をも上回る速度を持つ一撃、グランドストライクは密着していた電王とホッパー・ドーパントに、容赦なく激突する。
「うわああぁぁぁぁっ!?」
「グッ……!」
フリーエネルギーの塊が、二人の身体を容赦なく吹き飛ばした。
電王とホッパー・ドーパントが地面に叩き付けられていく中、ゼロノスは走りながらゼロガッシャーを分解し、サーベルモードに切り替える。
そのまま、大剣を頭上まで掲げて、勢いよく振り下ろした。
しかし、瞬時に起き上がったホッパー・ドーパントの発達した右足に、ゼロガッシャーを受け止められてしまう。
「ハッ、横取りとはいい度胸じゃねえか……」
仮面の下で不敵な笑みを浮かべながら、ゼロガッシャーを弾いた。衝撃でゼロノスはふらつくも、すぐに体勢を立て直す。
そのまま、異形の足の剣が激突を始めた。脚部と腕に、痺れが生じる。
零と牙の打ち合いは、数と共に勢いを増していった。拡散する火花が、辺りを照らす。
新たに始まったホッパー・ドーパントとゼロノスの戦いを、電王は眺めていた。
(何でゼロノスがここにおるん!? まさか、侑斗が助けに来たんか!?)
(そんなはず無いよキンタロス! だって、侑斗の名前は名簿に書いてなかったよ!)
その中で、良太郎とキンタロスは疑問を抱く。
突然現れたゼロノスに対して。良太郎の姉、野上愛理の婚約者である若き頃の桜井侑斗が、イマジンと戦うために得た力。
しかしその侑斗は、世界を賭けた殺し合いには存在していない。少なくとも、名前は書かれていなかった。
(もしかしたら……ゼロノスベルトは他の誰かの手に渡ってたって事じゃないの? そうじゃないと、ゼロノスが僕達を巻き込んだ理由が説明出来ない)
(ウラタロス、でもあのベルトは侑斗がいつも持ってるはずだよ!)
(これは推測だけど……もしかしたら、侑斗の持ってるベルトは大ショッカーに奪われたって事じゃないかな)
(そんな、それじゃあ侑斗は……!)
(僕だって信じられないけど、大ショッカーにやられた可能性があるかもしれないよ)
ウラタロスの言葉に、良太郎は絶句する。
今まで何度も共に戦ってくれた彼が、大ショッカーの魔の手にかかったと思えば、落ち着いてなどいられない。
最悪、既に殺されている可能性もある。それじゃあ、姉さんはどうなってしまうのか。
納得など、出来るはずがない。
(でも、侑斗がそんな簡単にやられるはずなんて無いよ! デネブだっているし!)
(良太郎の言う通り、一緒に逃げてるかもしれないけどね……)
ウラタロスの声からは、不安も感じられた。
侑斗の生存を信じたいのは彼だって同じだが、相手は得体の知れない大ショッカー。異なる世界に生きる自分達を、一つの世界に放り込む技術を持つ連中だ。
だから、楽観視することが出来ない。
「……ん?」
そんな中、電王は呟く。
ここから少し離れた場所で、一人の女性が歩いているのを見つけたため。
その足取りは、おぼつかないように見える。
ゼロノスもホッパー・ドーパントも、戦いに集中しているせいで彼女には気付いていないようだ。
だが、このままでは戦いに巻き込まれない。それにここを脱したとしても、他の危険人物に襲われる可能性だってある。
(ウラタロス!)
(分かってるよ良太郎。僕だって丁度、あの人を助けに行こうと思ってたところさ)
奇しくも、良太郎とウラタロスの意見は合致していた。
しかし、その中にある思いは少しだけ違う。良太郎は純粋な善意から。ウラタロスも善意はあるが、口説くターゲットを見つけたという喜びもある。
良太郎がそれを知っているかは、定かではないが。
(ちょっと待たんかい、ウラの字! 牙王はどうするんや)
(あいつはゼロノスに任せておけばいいよ。それにあのゼロノスの正体が分からない以上、下手に動くのはまずいって)
キンタロスの言葉は尤もだったが、この状況で戦場に飛び込むわけにはいかなかった。
ガオウと戦っているゼロノスは、少なくとも友好的人物とは思えない。仮にここで一緒に戦っても、消耗した隙を付かれてしまう。
危険な連中を放っておくのは不本意だが、まずはここから撤退する事が最優先だ。
幸いにも、ゼロノスとホッパー・ドーパントは戦いに集中していて既に離れている。電王は彼らに気付かれないように、ゆっくりとその場を後にした。
そして、すぐに女性の元に駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
「ッ!? 貴方は……?」
「野上良太郎……大丈夫です、僕は貴方に危害を加えるつもりはありませんよ」
電王は優しい声色で告げるが、変身は解除しなかった。いくら女性が相手でも、一応最低限の警戒はしなければならない。
万が一の場合、彼女が危険人物の可能性もある。
しかし電王の懸念とは裏腹に、驚愕の表情を浮かべていた女性は、笑顔を向けてくれた。
「そうですか……私は園咲冴子と言います。貴方のような人を、探してました」
「なるほど」
「助けてください……あの男に襲われたんです」
冴子と名乗った彼女は、指を向ける。そこにいるのはガオウとゼロノス。
その言葉が意味するのは、どちらかに襲われているところを命からがら逃げたという事だろう。
「分かりました、それじゃあホテルに行きましょう。あそこには、僕の仲間がたくさんいます」
「ええ」
そのまま、電王が冴子をエスコートするように、C-6エリアのホテルに向かった。
◆
園咲冴子は、顔と心で二つの笑みを浮かべている。
ホテルに向かおうとする最中、出会った青い仮面ライダー。一瞬だけ警戒したが、その必要はなかった。
野上良太郎と名乗った彼は、自分に友好的態度を示している。しかも、自分の目的地であるホテルにも向かうと言った。
加えて、そこには仲間がいるらしい。だとすれば、その集団に取り入って何かが出来る可能性もある。
(まさかこんな所で、彼みたいな人と出会えるなんてね……)
妙なところで、幸運はやってくるものだ。
先程切り捨てた、紅渡という駒。今の状況で出会った所で、殺される以外にない。
ならば、精々危険人物を一人でも多く狩ってもらう事に、期待しよう。今はあの牙王と名乗った野蛮な男と、戦っている最中だ。
もし自分の前に現れても、良太郎とその仲間達を上手く焚きつけてしまおう。
「大丈夫ですか、園咲さん?」
「ええ、大丈夫です」
だから今は、少しでも警戒心を解くために笑顔を向ける事が、最優先だ。
表面では友好的だが、その仮面の下では自分に疑惑を抱いている可能性もある。
だが、その精神はこんな状況では当然だ。誰だろうと構わず信じるような馬鹿では、利用出来るだろうが共に行動するには頼りない。
そう思えば、良太郎は信頼出来る。この身を潜ませるには、上出来だ。
ふと気がつくと、身体もある程度軽くなっている。彼女の足取りもまた、ペースが少しずつ上がっていった。
◆
『電王の世界』に生まれた仮面ライダーと『電王の世界』より連れてこられた男は、未だに刃を振るい続けている。
ホッパー・ドーパントが繰り出す回し蹴りを、ゼロノスはゼロガッシャーで受け止めた。
火花が拡散した瞬間、ゼロノスは勢いよく右足を弾く。衝撃でがら空きとなったホッパー・ドーパントの身体に、サーベルを突き刺した。
すると、その巨体は火花を散らしながら後ろに吹き飛んでしまう。
「テメェ……やるじゃねえか!」
ホッパー・ドーパントはすぐに起きあがり、怒りと共にハイキックを放った。だが、ゼロノスはそれを呆気なく受け止める。
そのまま、反撃の一撃を放って再び吹き飛ばした。僅かな距離が空いた瞬間、ゼロノスは先程扱ったゼロノスカードをベルトに戻す。
そして再び、フルチャージスイッチを押した。
『FULL CHARGE』
ベルトからフリーエネルギーが放出され、輝きを放つ。力が充填されたカードを、ゼロノスは再びサーベルに突き刺した。
ゼロガッシャーに、凄まじいほどの力が流れ込む。眩い光を放つ刃を、ゼロノスは叩き付けようとした。
しかし、ホッパー・ドーパントは横に飛んでそれを呆気なく避ける。逆に反撃の蹴りを、ゼロノスの脇腹に放った。
凄まじい衝撃を感じながら、ゼロノスは地面に叩き付けられる。彼はすぐに起きあがろうとしたが、その背中をホッパー・ドーパントが踏み付けた。
「ぐっ……!」
「ハッ、さっきまでの威勢はどうした?」
ホッパー・ドーパントは嘲笑と共に、ゼロノスの脇腹を蹴った。
ゼロノスは体制を立て直し、ゼロガッシャーを縦に振るう。しかしホッパー・ドーパントは、鋭い蹴りで刃を弾いた。
衝撃でゼロノスが蹌踉めいた瞬間、ホッパー・ドーパントの姿が視界から消滅する。
直後、背中から再び衝撃を感じた。
「ぐあっ!?」
呻き声を漏らすゼロノスは、目の前に一陣の影が横切るのを見つける。
それがホッパー・ドーパントと気付く頃には、オーラアーマーに衝撃が走った。
ゼロノスはゼロガッシャーを振るうが、空を切る。そこから蹴りを受けて、地面に激突した。
ホッパー・ドーパントの脚力は、加速したアクセルトライアルとも互角の速度を持つ。
故に、特別な加速を持たないゼロノスが追いつく事など、出来なかった。
ようやく姿を現したホッパー・ドーパントは、ゼロノスを冷たく見下ろす。
「つまらねえな……」
そして、侮蔑の呟きを漏らした。
ホッパー・ドーパントは、ゼロノスにトドメを刺そうとゆっくり迫る。
しかしその瞬間、足元の地面が爆発を起こして、辺りが粉塵に包まれた。
唐突な出来事にホッパー・ドーパントは、足を止めてしまう。
「何?」
目前から光弾がいくつも放たれるのが見え、ホッパー・ドーパントは左右に飛んだ。凄まじい速度だが、ホッパー・ドーパントの脚力ならば避けるのは容易。
ただ、視界が遮られるだけだった。
やがて数秒ほどの時間が経った後、光弾の勢いは止まる。
「どうした、その程度か……っ?」
辺りに静かな風が流れて、煙を振り払った。
それによって視界が回復したが、既にゼロノスはいない。
その直後、ホッパー・ドーパントは相手の意図に気付く。奴は攻撃ではなく、逃走のために光弾を放ったのだ。
ゼロガッシャーをボウガンモードに切り替えて、視界を遮るために。
また、獲物を逃がしてしまった。最初の森で戦った雑魚どもと同じように。
戦いの最中に逃げるような小物を、今更追う気になれないが苛立ちは積もる。
ホッパー・ドーパントは舌打ちと共に、変身を解いた。
「どいつもこいつも……くだらねえ」
元の姿に戻った牙王は、ガイアメモリを手に呟く。
そして、再び歩みを進めた。
少しでもマシな獲物に出会える事を、願って。
【1日目 夕方】
【C-6 平原】
【牙王@仮面ライダー電王】
【時間軸】:死亡後
【状態】:疲労(中)、ダメージ(中)、苛立ち、仮面ライダーガオウ、ホッパー・ドーパントに二時間変身不可。
【装備】:ガオウベルト&マスターパス@仮面ライダー電王、ガイアメモリ(ホッパー) @仮面ライダーW
【道具】、支給品一式、不明支給品×2(確認済み)
【思考・状況】
基本行動方針:全ての参加者を喰らい、最後に大ショッカーも喰う。
1:次の参加者を捜す。
2:変身が解除されたことによる、疑問。
【備考】
※何処に向かうのかは、次の書き手の方にお任せします。
◆
「はぁっ……はぁっ……はぁっ」
ゼロノスは息を切らしながらも、何とか撤退に成功した。
その瞬間、制限時間を迎えた事によって、オーラアーマーが消滅する。
変身をするのに使ったカードは、砂のように崩れ落ちていく。これで、残りは緑と赤がそれぞれ二枚ずつとなり、四枚。
装備はまだ他にあるとはいえ、油断は出来ない。加賀美を殺した時、キバの変身が突然解除されたのだ。
恐らくこれ以外にも、まだ何か謎があるかもしれない。だから少しでも多く、戦える手段を確保するべきだろう。
そうしないと、世界を守る事など出来ない。先程遭遇した牙王という男以外にも、強大な戦力を持つ奴はいる可能性がある。
他の世界に生きる者達を殺すのは当然だが、油断するわけにはいかない。
この手で命を奪った彼だって、それを望んでいるのだから。
最後に残った彼の言葉を思い出しながら、渡は歩く。
――俺達の、世界を……ファンガイアの世を、その力で、救って見せろ!
先程、自分に全てを託して逝ったファンガイアのキング。
偉大なるファンガイアの王の位を、彼は認めたのだ。ならばするべきことは、たった一つだけ。
全てを滅ぼす悪意となって、自分の生きる世界を救う。この世界には、尊敬する恩師である名護啓介と、紅音也という名前の人間がいる。
名護さんはともかく、父の名前がある理由。疑問に思ったが、恐らく同姓同名の他人かもしれない。
彼らも、守らなければならないのだ。
『みんなぁーーーー! あたしの話を聞いてーーーーーー!』
そんな中、何処からともなく大きな声が聞こえてくる。それを聞いた渡は、一瞬だけ足を止めた。
しかしすぐに、歩き直す。
『こんな戦いはもうやめて! 自分の世界を守りたいからって、他の人達を殺すなんておかしいよ!』
声の意味は、参加者の方向を示す事だ。
恐らく仲間を集めてたいのだろうが、この状況では無意味に過ぎない。
所詮、自分の標的が増えただけだ。
『仮面ライダーは、みんなのために戦うヒーローでしょ! 少なくとも、あたしの世界ではそうだった!』
その瞬間、渡の足は止まる。
『だからお願い、東京タワーまで来て! 大ショッカーの言いなりになって戦わないで、一緒に世界を救う方法を探そうよ!』
――渡君……誰かの為に戦うことは、素晴らしいことだと思う。
――……でも! そのために誰かを犠牲にするなんて、仮面ライダーのすることじゃない!
続けられる声と共に、加賀美の言葉が脳裏に蘇った。
彼はこの戦いを、止めようとしていた。だが自分は彼を殺してしまった。
『こんな戦いを仕組んだ奴らに負けないで! みんなの世界を救うために戦って! 人類の味方、仮面ライダアァァァァァァーーーッ!』
気がつくと、彼の腕は震えている。
名前も知らない声の主は、加賀美と同じように戦いを止めようとしている。
なのに自分は、その思いを踏みにじった。
「……渡ッ、渡ッ!」
デイバッグの中から、キバットバットⅢ世の声が聞こえてくる。
「今の言葉を聞いたろッ! こんな戦いを止めようとしてる奴らはいるんだ! お前がしっかりしないでどうするんだよ!」
「うるさいっ! 僕はもう決めたんだ!」
それでも渡は、止まるわけにはいかなかった。
世界を滅びから救うために、大切な人達を守るために。
例えこの手がどれだけ血で染まろうとも、修羅の道を歩く。
それ以外に、道はないのだから。
『こんな戦いはもうやめて! 自分の世界を守りたいからって、他の人達を殺すなんておかしいよ!』
『仮面ライダーは、みんなのために戦うヒーローでしょ! 少なくとも、あたしの世界ではそうだった!』
『こんな戦いを仕組んだ奴らに負けないで! みんなの世界を救うために戦って! 人類の味方、仮面ライダアァァァァァァーーーッ!』
(違う……僕は違う! 仮面ライダーじゃないんだ!)
東京タワーがある方向から聞こえてきた言葉。それは自分にも、向けられていた物かもしれない。
しかしもう戻れないのだ。キングとなった自分には、世界を救う義務がある。
だから今から東京タワーに向かって、声の主と集まった者達を全て殺さなければならない。
それだけが、今の自分に課せられた最後の使命なのだから。
【1日目 夕方】
【D-6 平原】
【紅渡@仮面ライダーキバ】
【時間軸】第43話終了後
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、返り血、キバ及びサガに一時間五十分、ゼロノスに二時間変身不可
【装備】サガーク+ジャコーダー@仮面ライダーキバ、キバットバットⅢ世@仮面ライダーキバ、
エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW、ゼロノスベルト+ゼロノスカード(緑二枚、赤二枚)@仮面ライダー電王
ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎、ディスカリバー@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式×3、GX-05 ケルベロス(弾丸未装填)@仮面ライダーアギト、
バッシャーマグナム@仮面ライダーキバ、ドッガハンマー@仮面ライダーキバ、北岡の不明支給品(0~2)
【思考・状況】
基本行動方針:王として、自らの世界を救う為に戦う。
1:東京タワーへと向かい、参加者達を殺す……?
2:何を犠牲にしても、大切な人達を守り抜く。
3:加賀美の死への強いトラウマ。
【備考】
※過去へ行く前からの参戦なので、音也と面識がありません。また、キングを知りません。
※東京タワーから発せられた、亜樹子の放送を聞きました。
◆
「本当に無事で良かったですよ、野上さん!」
「こっちこそ、志村さんが無事で良かったよ」
B-6エリアのホテル。
そのロビーで、志村純一は眩しい笑顔をU良太郎と冴子に向けていた。
「園咲さん……足の怪我は、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。貴方達みたいな人と出会えて幸運だったわ、ありがとう」
一方で、天美あきらは冴子の足にホテルで見つけた包帯を巻き付けている。
冴子がホテルに現れてから、メンバーの中で情報を交換した。同じ世界に住む住民と、ガイアメモリについて。
それを聞いてから、村上峡児は自身に支給されたバードメモリを見つめていた。
「なるほど……要するにこのガイアメモリというのは、人類を進化させる道具の一種であると」
「そういう事になりますね」
「だとすれば、この首輪もミュージアムという企業の技術が使われているのでしょうか」
「その可能性は高いですが、現状では何とも言えませんね……もしかしたら、ミュージアムの協力者が大ショッカーと繋がりを持っている事も考えられますし」
冴子は事務的な口調で、村上に告げる。
彼女は情報交換した際に、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』であり、ガイアメモリを人類の進化に役立てる道具であると告げた。
婿養子である園咲霧彦と名簿でフィリップと書かれた弟、園咲来人。そして左翔太郎と鳴海亜樹子も、信頼における人物であると。
これから行動を共にするのに、下手に疑心を持たれてはいけない。村上という男はバードのメモリを持っていたので、恐らくその力を信頼する筈だ。
あれは確かに人類を進化させる道具かもしれないが、ガイアドライバーを通して使わなければメモリの毒で精神を砕かれる。
その事を知らないまま使い続ければ、待っているのは破滅だ。捨て駒にするなら、丁度いい。
「そうだ、野上さんに園咲さん。ちょっとお話があります」
そんな中、志村は口を開いた。
「お二人がここに来る前に、三人で話をしたんです。これからの事について」
「へぇ、どんな話?」
U良太郎は、興味ありげに訪ねる。
「このままここで待っていても、何も始まらないと思うんです。葦原涼さんも、もしかしたら危険に陥ってるかもしれませんし」
「……確かに、その可能性もあるかもしれないね」
「ですので、良太郎さん達が戻ってからみんなで向かって、それから鳴海亜樹子さんを説得しようと思うんです」
柔らかな笑顔を向けながら、志村は語った。
危険かもしれないが、待っていても何かが変わるわけではない。至極当然の事だった。
「まあ、せっかく五人も集まった所だしね」
「良いアイディアですね、私も賛成します」
だから、二人も賛同する。
こればかりは、志村の言い分の方が正しかったため。
それを聞いた冴子は、内心で笑みを強めた。手駒を一気に、増やす事に成功する。
油断する事は出来ないが、これならば戦いに陥っても不安は減るはずだ。
そう思いながら冴子は立ち上がり、心配げな表情を浮かべるあきらに笑顔を向ける。
「足……痛くありませんか?」
「ええ、貴方のおかげで大分楽になったわ」
少しでも信頼を得るために、感謝の言葉を告げなければならなかった。あきらは簡単そうだが、他の三人はどうにも底が見えない。
一見友好的に見える良太郎や志村も、どうも一筋縄ではいかない雰囲気を放っている。村上など、その良い例だ。
だが急いては事をし損じるという諺があるように、無理をしてはいけない。
まずはあきらから信頼を得る事を優先し、そこから時間をかけて三人と対話する。それが駄目なら、いずれ切り捨てるチャンスを見つければ良いだけだ。
「それにしても、冴子ですか……」
そんな中、村上の声が聞こえてくる。
「どうかしたのですか?」
「いえ、貴方を見てると思い出すのですよ……『上の上』と呼べる部下の事を」
返ってきたのは、そんな言葉だった。
確か彼は、スマートブレインという企業の社長をしていたと聞く。そこに、自分と似た部下がいる?
やはり、村上も自分を警戒している可能性は高いかもしれない。もしもその部下が知恵を働く人物なら、連想させているのだろう。
「そうですか……それは嬉しいですね、そんな優秀な人の事を思い出していただけるなんて」
だが今は、それを素直に受け入れるべきだ。
ここで変に反論などしては、警戒されかねない。
この集団に取り入るため、少しでも警戒心を解かせるためには、どんな事でもやる。
それが、現状での最優先事項だった。
◆
ホテルから出た一同は、固まって歩いている。襲撃者が現れても、すぐに対応出来るように。
運転をしている志村は考えていた。先程良太郎が連れてきた女性、園咲冴子。
彼女の言っていたガイアメモリには、見覚えがあった。数時間前に殺した井坂深紅朗。
奴は怪人になる際に、ガイアメモリと思われる機械を使っていた。だとすると、あれも回収しておくべきだったかもしれない。
しかし今更言ったところでもう遅かった。戻る事など出来るわけがないし、何者かが回収している可能性もある。
(まあいい……ガイアメモリに関する情報が手に入っただけでも良しとしよう。あれはまだこれから、手に入る可能性もある)
ガイアメモリは村上も持っている事を考えれば、恐らく大半の参加者に配られているかもしれない。
ならば、そいつから奪う事も出来る。いざとなれば、園咲冴子を殺してでもメモリを奪えばいい。
それまでは、他の三人と一緒に利用させて貰おう。
(それよりも問題は、カテゴリーキングだな)
志村は抱いているもう一つの懸念。
それは名簿に書かれた、金居という名前。恐らく、かつてBOARDによって封印されたダイヤスートのキング、ギラファアンデッドの事かもしれない。
同名の人物である可能性もあるが、大ショッカーの科学力ならラウズカードを持ち出す事も容易だろう。あるいは、封印される前から連れてきたか。
どちらにせよ、警戒しなければならない。もしも遭遇する事になったら、どう対処すればいいか。
奴が自分の存在を知っているにせよ知らないにせよ、ジョーカーである事は一瞬で知られかねない。取引を持ちかけるのも、一つの手かもしれないが通る相手かどうか。
(この金居という男が別人なら良いが、そう都合良くはいかないだろうな……)
一方でU良太郎は、隣で歩くあきらを見守りながら、心の中で良太郎やキンタロスに意識を向けていた。
(ねえウラタロス、冴子さんは……牙王やあのゼロノスに襲われてただけじゃないかな?)
(そうや亀の字、志村という兄ちゃんだけでなく、あの姉ちゃんも疑っとるんか?)
(僕だって、出来るならレディーを疑いたくないよ……でも、油断は禁物だからね)
ウラタロスとて、本心は二人と同じ。
しかし、あきらと同じように心を許すわけにはいかなかった。
村上や志村もそうだが、冴子は隙を見せてはいけない相手。
あきらは恐らく信用してるかもしれないが。
「良太郎さん、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
そのあきらは、自分を心配してくれている。
だから彼女を心配させずに、他の三人の内面を上手く読まなければならない。
(そういや亀の字、あのあきらっちゅう嬢ちゃんはさっき服をやたら持っとったが、どないしたんや?)
(……キンタロス)
(キンちゃん、そこは触れないのがマナーだよ)
良太郎とウラタロスは、半場呆れた様子で呟いた。
初めて会った時は、あきらは全裸だった。恐らくそれが関連していて、ホテルから服を持ち出したのかもしない。
彼らは知らないが『響鬼の世界』に存在する仮面ライダーは、変身を強制的に解除されると全裸になる。
あきらはそれで、服をある程度持ち出したのだ。
闇が増してきた道の中を歩きながら、村上は考えている。
園咲冴子から聞かされた、ガイアメモリについて。
何でもこれは、人類を進化させる道具の一種のようだ。あのドーパントという姿は、いわばオルフェノクに等しい存在。
一見すると、魅力的な戦力となるかもしれない。現に使用しているときは、異常なまでに精神が高揚した。
それは数時間経った今でも、ガイアメモリを使用したい衝動が麻薬のように残っている。
しかしその一方で、妙な引っかかりも芽生えていた。
(この精神の不安定……まるで、デルタを使った弱い人間のようだ)
今の彼は、時間の経過で少しばかり頭が冷えている。そのおかげか、この状態にデジャブを覚えていた。
スマートブレインが、オルフェノクの王を守るために生み出したライダーズギアの一つ、デルタギア。
それは使用者に強大なる力を約束するが、機械の中には闘争本能活性化装置・デモンズスレートが搭載されている。
それによって、オルフェノクでない者が使えば凶暴的な性格に変貌させる効果を持ち、そういった報告もいくつか寄せられた。
(……どうやら、ガイアメモリには警戒しなければならないようだ。彼女がどこまで真実を明かしているか、分からない限りは)
ガイアメモリについて、冴子がまだ伏せている部分がある可能性がある。
理由は簡単。自分に信頼を寄せていないため。
やはり彼女も、ラッキークローバーの一角である影山冴子とほぼ同類の人間か。だとすると、下手に気を許しては隙を付かれる可能性がある。
尤も、初めから情など抱いていないが。
異世界より集められた人物達は、ひたすら進む。
闇に包まれた、戦場の中を。
大ショッカーの放送が始まるまで、時間はそう遠くなかった。
【1日目 夕方】
【B-6 平原】
【この五人の行動方針】
※現在、葦原涼と合流してから、亜樹子を探して説得しようと考えています。
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。
【野上良太郎@仮面ライダー電王】
【時間軸】第38話終了後
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、ウラタロス憑依中、仮面ライダー電王に二時間変身不可
【装備】デンオウベルト&ライダーパス@仮面ライダー電王
【道具】支給品一式、サソードヤイバー@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:とりあえず、殺し合いには乗らない。
1:まずはみんなで涼を探して、亜樹子を説得する。
2:亜樹子が心配。一体どうしたんだろう…
3:モモタロス、リュウタロスを捜す。
4:殺し合いに乗っている人物に警戒
5:電王に変身できなかったのは何故…?
6:剣崎一真、橘朔也との合流を目指したい。相川始を警戒。
7:あのゼロノスは一体…?
【備考】
※ハナが劇中で述べていた「イマジンによって破壊された世界」は「ライダーによって破壊された世界」ではないかと考えています。確証はしていません。
※キンタロス、ウラタロスが憑依しています。
※ウラタロスは志村と冴子に警戒を抱いています。
※ブレイドの世界の大まかな情報を得ました。
※ドッガハンマーは紅渡の元へと召喚されました。本人は気付いていません。
※現れたゼロノスに関しては、桜井侑斗ではない危険人物が使っていると推測しています。
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。
【天美 あきら@仮面ライダー響鬼】
【時間軸】 41話終了後
【状態】健康
【装備】鬼笛@仮面ライダー響鬼
【道具】支給品一式、ニビイロヘビ@仮面ライダー響鬼、着替えの服(三着)@現実、不明支給品(0~1 確認済)
【思考・状況】
基本行動方針:人を助けるため、自分に出来ることをやる。
1:まずはみんなで涼を探して、亜樹子を説得する。
2:知り合いと合流する。
3:村上が人を襲うことがあれば、止める。
【備考】
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。
【村上峡児@仮面ライダー555】
【時間軸】不明 少なくとも死亡前
【状態】健康 バードメモリに溺れ気味
【装備】オーガギア@劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
【道具】支給品一式、バードメモリ@仮面ライダーW 不明支給品×1(確認済み)
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いには乗らないが、不要なものは殺す。
1:まずはこの集団で、行動する。
2:あきら、良太郎らと行動するが、彼らに情は移していない。
3:亜樹子の逃走や、それを追った涼にはあまり感心が沸かない。
4:志村と冴子、ガイアメモリに若干の警戒。
【備考】
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。
【志村純一@仮面ライダー剣MISSING ACE】
【時間軸】不明
【状態】全身の各所に火傷と凍傷
【装備】グレイブバックル@仮面ライダー剣MISSING ACE、オルタナティブ・ゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式×3(ただし必要なもののみ入れてます)、ZECT-GUN(分離中)@仮面ライダーカブト、トライアクセラー@仮面ライダークウガ
【思考・状況】
基本行動方針:自分が支配する世界を守る為、剣の世界を勝利へ導く。
1:この集団で信頼を得る行動を取りながら、優勝を目指す。
2:人前では仮面ライダーグレイブとしての善良な自分を演じる。
3:誰も見て居なければアルビノジョーカーとなって少しずつ参加者を間引いていく。
4:村上、冴子、金居を警戒。
【備考】
※555の世界の大まかな情報を得ました。
※電王世界の大まかな情報を得ました。
※ただし、野上良太郎の仲間や電王の具体的な戦闘スタイルは、意図的に伏せられています。
※冴子から、ガイアメモリと『Wの世界』の人物に関する情報を得ました。
※ただし、ガイアメモリの毒性に関しては伏せられており、ミュージアムは『人類の繁栄のために動く組織』と嘘を流されています。
※名簿に書かれた金居の事を、ギラファアンデッドであると推測しています。
【園咲冴子@仮面ライダーW】
【時間軸】第16話終了後
【状態】左の太ももに刺し傷(応急処置済)、ダメージ(小)、疲労(中) キバに五十分変身不能
【装備】ガイアメモリ(タブー)+ガイアドライバー@仮面ライダーW、ファンガイアスレイヤー@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式×2、加賀美の支給品0~1
【思考・状況】
基本行動方針:最後まで生き残り、元の世界に帰還する
1:まずはこの集団の中に入り、信頼を得る。
2:良太郎、志村、村上に若干の警戒。
3:同じ世界の参加者に会った場合、価値がある者なら利用する。
【備考】
※照井と井坂を知らない時期からの参戦です。
※ガイアドライバーを使って変身しているため、メモリの副作用がありません。
最終更新:2013年01月06日 10:46