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光を背負い ◆LuuKRM2PEg




天には、太陽の輝きが満ちていた。
降り注ぐ光によって地上は照らされ、白い雲が風で流れていく。
何処にでも見られるような、青空だった。
しかしこの世界では、それを見る余裕を持つ者はいない。
何故ならば、己の命を握られているからだ。
大ショッカーと名乗った、巨大な組織によって。
突然命じられた、殺し合い。
それで勝ち残らなければ滅んでしまう、自分の世界。
つまり、これは世界の命運を賭けた戦いだった。
だが、道を歩く青年はそんな物に乗るつもりは毛頭無い。
『カブトの世界』を代表する、太陽の神に選ばれた仮面ライダーである彼は。
髪型はとても癖が強く、長い背丈を黒いメンズジャケットとジーンズで包んでいる。
その首には、銀色に輝く冷たい首輪が巻かれていた。
周囲を警戒しながら、天道総司は足を進めている。
彼は気がつくと、見知らぬ町に立っていた。
舗装されたコンクリートの道路、所々に立った多くの街灯、集合住宅や一軒家といった多種多様の建物。
ここでは、何が起こるか分からない。
戦いに乗った参加者に遭遇する可能性は、充分にある。

(影山…………)

先程、大ショッカーの犠牲にさせた男、影山瞬のことを思い出した。
彼は仮面ライダーザビーとして部隊を率いて、ワームと戦ったZECTの一員。
その後は矢車想と結託し、仮面ライダーパンチホッパーとなる。
あの男は、ライダーでありながらゴンを誘拐するなど、気に入らない行動を何度も取っていた。
しかし、ワームと戦って人々を守ってきたのは、紛れもない事実。
その思いを、信念を踏みにじった大ショッカーを、天道は許すことが出来なかった。
そしてあの横暴を許したことで、自分自身に憤りを感じた。
今まで己を鍛え上げたのに、このザマだ。
ワームやネイティブから人類を守ったのに、このザマだ。
だが、ここで折れることは許されない。
そんなことになってしまっては、大ショッカーの野望を許すことになってしまう。
天の道を往く自分の使命は、奴らの野望を潰すことだ。
彼は周囲を警戒しながら、状況を把握するためにデイバッグを開く。
その中の荷物を確認し、名簿を取り出した。

「加賀美に矢車…………間宮麗奈に乃木怜司だと?」

そこには、信じられない名前が書かれている。
かつて、仮面ライダードレイクの資格者である風間大介と愛し合ったワーム、間宮麗奈。
ワームの首領として人類に牙を向けた、乃木怜司。
この二つの名前が書かれていた。
加賀美新はあの会場で姿を見つけたから分かる。
信じることは出来ないが、矢車想もこうして書かれているからには、何処かにいるかもしれない。
だが、麗奈と乃木の名前が存在するのは、有り得ない事だ。
あの二人は、戦いで既に倒した筈。

(まさか、大ショッカーとやらは本当に死者を蘇生させる技術を持っている……?)

死神博士と名乗った、老紳士の言葉を思い出す。
奴は開幕の際、優勝すればどんな願いを叶えると言った。
巨万の富、無限の命、敵対勢力の根絶、過去の改変、死者の蘇生。
この言葉から推測するに、大ショッカーはネイティブに匹敵、あるいはそれを上回る技術を持っている。
過去の改変というワードからすると、ハイパーゼクターのような時間を超える何らかの手段が、備わっている可能性が高い。
そして、その餌に釣られて殺し合いに乗る輩も、充分に出るだろう。
その結果、罪のない人間が犠牲者にされる。
それだけは絶対に、避けるべきだ。
何にせよ、これ以上考えてもラチがあかない。
今は加賀美や矢車との合流を目指し、大ショッカーに対抗する策を練る。
それが、第一行動方針だ。
ハイパーゼクターやパーフェクトゼクターが無くとも、果たしてみせる。
天道は己に、そう言い聞かせた。
それが天の道を往き、全てを司る自分の使命だから。
太陽の光を背に、彼は歩き続ける。


【1日目 日中】
【F-6 住宅街】


【天道総司@仮面ライダーカブト】
【時間軸】最終回後
【状態】健康
【装備】ライダーベルト(カブト)@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、不明支給品(確認済み)
【思考・状況】
1:仲間達と合流して、この殺し合いを打破する。
2:間宮麗奈、乃木怜司を警戒。
3:情報を集める。
【備考】
※ライダーベルト以外に、戦闘の役に立つ道具は支給されていません。


002:My name is 投下順 004:Wアクション/二人の不幸重なるとき
002:My name is 時系列順 004:Wアクション/二人の不幸重なるとき
000:オープニング 天道総司 038: