俺を動かす力 ◆YlAksA5vE6




剣崎一真が転送されたのは静かな病室。
彼はそこで先程の惨劇を思い出し、怒りに身を震わせていた。
突如宣告された殺し合い。そして、首を飛ばされた一人の男。
剣崎は犠牲になった男のことを全く知らない。
だが、死を目のあたりにして心が痛んだ。 幼い頃に両親を救えなかったトラウマが蘇る。
そのトラウマから剣崎の人を助けたいという想いは人一倍強い。 人間への愛情は彼の戦う原動力の一つだ。
己の世界の命運を賭けた殺し合い。 彼はそんな物に乗る気はなかった。

「俺は殺し合いには乗らない。 人々を守り、こんなことを仕組んだ大ショッカーを倒してみせる!」

仮面ライダーブレイド、剣崎一真は巨悪に屈することなく宣言した。
決意を胸に秘め、支給品の確認を開始する。
地図によると自分の現在地はE-4の病院のようだ。
デイバックの中にはブレイバックルとスペードのラウズカードが数枚。
そして、赤いメモリとタッチパネル式の携帯電話ツール。
同封されていた説明書にも目を通す。メモリは仮面ライダーW、携帯電話ツールは仮面ライダーディケイドのアイテムらしい。


「Wにディケイド。異世界のライダーか」

ホールで見た映像が脳裏に浮かぶ。
彼がいた世界にはWもディケイドも存在しない。二人は別世界のライダーだと確信を抱く。
本来の所持者が殺し合いに否定的ならアイテムを渡したい。剣崎はそう思った。
一通り支給品の確認を終えたところで名簿を手に取る。
そこには知人の名前が記載されていた。
橘朔也、相川始、桐生豪。三番目の名前に剣崎は驚愕の表情を示す。
桐生豪は心の闇をクラブのカテゴリーAに魅入られ、一時的にレンゲルの適合者になった男だ。
彼がここにいるはずがない。
橘が変身したギャレンとの戦いに敗れた後、複数のアンデッドに致命傷を負わされて死んだのから。
死亡した桐生が参加していることに疑問を持つが、考えても仕方がないので思考を中止する。
ひとまず、橘と始との合流が先だ。

【1日目 日中】
【E-4 病院】


【剣崎一真@仮面ライダー剣】
【時間軸】第40話終了後
【状態】健康
【装備】ブレイバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(スペードA~6.9)@仮面ライダー剣
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(ヒート)@仮面ライダーW、ケータッチ@仮面ライダーディケイド
【思考・状況】
基本行動方針:人々を守り、大ショッカーを倒す。
1:橘朔也、相川始と合流したい。
2:何故、桐生さんが?……
3:Wとディケイドが殺し合いに否定的ならアイテムを渡したい。


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GAME START 剣崎一真 019:near miss


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最終更新:2011年01月03日 19:28