無題74


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「伊織、やよい、千早、ランクアップおめでとう!今日は俺の奢りだ、好きなだけ食え!」
「あんたの安月給でおごりなんて、何が出るかと思ったけど意外と良い雰囲気の店じゃない」
「ええ、水瀬さんの言う通り、落ち着いた雰囲気のお店で素敵だわ」
「こんな高そうなお店でご馳走になるなんてなんだか悪いです……」
「心配には及ばんよ、酒を頼まないんだったらそこまで高い店じゃ無いしな」
「やよい、大丈夫って言ってるんだから素直に甘えれば良いのよ、
 プロデューサーだって見栄の為に生活費まで使い込む程バカじゃないでしょうしね」
「信頼して貰って何よりだ」
「ま、そろそろアンタとの付き合いも長いしね」
「ふふっ、水瀬さんもなんだかんだでプロデューサーの事を信頼してるのね……ところで、ここで何を頼むつもりですか?」
「ああ、ここは鍋が旨くてな、水炊きなんか最高だぞ?」
「それでは、皆で一つの鍋を囲って食べる形になりますね」
「ああ、そうなるが、皆で鍋をつつくのは嫌だったか?」
「いえ、ただ懐かしいと思っただけです、本当に小さな頃はよく家族でお鍋をしていたもので」
「私も懐かしいって程じゃないけどお鍋は久しぶりね、家でやろうとするとテーブルが大きすぎてお箸が届かないもの」
「やっぱり伊織ちゃんのお家は凄いですー!」
「そういうやよいはどうなの?結構お鍋とかつついてるのかしら?」
「ううん、私こういうの初めてだから、すっごく楽しみだよ!」
「えっ……?」
「初めて……?」
「鍋が……?」
(やよい、もしかしてお鍋すら出来ない家庭なの……?)
(お鍋って多人数で食べるなら寧ろ安くなるはずだけど……)
(高槻家の主食がもやしってもしかして本当なのか……?)
「ほら、私の家って家族が多いから一斉にお鍋をつつくと取れない子が出てきちゃうの、、
 それで、取り合いになると困るから、こういうお鍋をする時でも最初から小分けにして出しちゃうんですよねー」
「「「…………」」」
「だから、こうやってお鍋から直接取るのは初めてで……って、みんななんで黙るんですか?」
「い、いや……やよいが鍋をつついた事が無いってのが意外だったからなぁ、伊織?」
「そ、そうね……鍋を一度もした事が無いなんてそうそう無いわよね……」
「み、水瀬さん!」
「あっ……!」
「あの……みんなもマスコミの記者さんみたいに家がもやしを齧ってるって思ってます?」
「「「そ、そんな事は……」」」
「これだけは言っておきます。私の家、三食普通にごはんを食べるくらいはできますからね?」
「「「すいませんでしたぁ!!!」」」
注文をとりに来た店員が見た光景は、幼い少女に土下座する三人の男女と言う奇妙な光景であったと言う



やよいに失礼な想像をした奴は腹筋72回な、無理なら27回でも良し