その事件が起きたのは6月25日の事でした。関係者のE.M.さんは事件当時の事をこう語ります。
「あれは地獄?もしくは地獄の方が生やさしい?」
友人と共に現場に居たというY.S.さん、彼女も事件で大きな後遺症を抱えたといいます。
「あの事件から数日は中々寝られなかったですね。だって耳の中でずっと響いてるから」
事件が起こった会社の社長のM.I.さんも会社が壊れないか心配したそうです。
「事務所全体が震えていました。ガラスが割れるんじゃないかとか色々不安でしたね」
「まあ少なくとも、会社に居る人間は本当にダメージが大きかったと思います」
事件で最も大きな被害を受けたと言うR.Oさん、A.S.さんのお二人。
「絵理を守ろうと夢中だったわ、まあ絵理を守れたからそれでいいけど」
「って何嘘言ってるんデスかこのロン毛!センパイを守ったのは私デスヨ!」
「事実を捏造しちゃダメよ、鈴木さん。貴方は泡吹いて倒れてなかったかしら」
「その言葉はそっちにそっくりお返ししますヨ!」
以下略
事件当時、現場に居た有名アイドルのH.A.さんも事件の影響が大きく出ているようです。
「あの事件の後で変わった事? そういえば転ぶ回数が減った気がしますね、えへへ」
事件の元となったパーティーを主催したと言われるR.A.さんは後悔していると言う。
「もし、あの時僕がどんなのか見せてって言わなかったらあんな事にならなかったとは思います」
「でも気になったんです。でもまさかあんな事になるなんて思いもよりませんでした」
「ただ一つ良かったのはあの事件にも負けず主賓を気持ちよく帰せたことだと思います」
最後に事件の首謀者である、A.H.さんに話を聞いた。
「え、6月25日? 私の誕生会の事ですね!」
「事務所の皆が誕生会してあげるって言ってくれたので、凄く嬉しくて」
「前の日はちょっとだけドキドキして眠れなかったんです」
「あ、それに春香さんも忙しいのにわざわざ来てくれたんですよ!」
「みんなが集まった所で絵理さんが私の年の数だけろうそくが挿してあるケーキを用意してくれて」
「涼さんがろうそくに火をつけてくれたんです。その後皆がハッピー・バースデイを歌ってくれて」
「ろうそくの火を消した時、皆が拍手してくれて。私、凄く幸せだなって思いました。」
「みんなで仲良くケーキ食べました。ケーキはいちごのショートケーキのホールです」
「その後皆がプレゼントをくれたんです。誕生会に来れなかった人たちもわざわざ用意してくれてたみたいで」
「いっぱいプレゼントもらって、改めて思ったんです。私アイドルになれて良かった」
「諦めなくて良かった。皆と会えて本当に良かったって」
「え、プレゼントですか? 細長いの?」
「あー、ありましたね!涼さんにどんなのか見せてってお願いされたから開けました」
「最初何か分からなかったんですけど、楽器だっていうのを絵理さんに教えてもらって、じゃあ吹いてみよーと思って」
「ええ、めいっぱい吹きました。吹き終わった後ですか? 気持ちよかったです!」
「みんなですか? そういえばみんなちょっと疲れてる様に見えました」
「そういえば絵理さんと尾崎さんとサイネリアさんは三人仲良く寄り添って寝てましたね」
「その後ママから、もうそろそろ帰ってくる? って電話が来て」
「片づけをして帰ろうと思ったら、涼さんが後は自分達でやるから帰っていいよって言ってくれました」
「あー、あの楽器ですか。帰って家で吹いたらママに怒られて没収されました」
「酷いですよね! 絶対そのうち返してもらおうと思います!」
おまけと言っては何だが、当日行けなくてプレゼントだけ贈ったと言うM.O.さんに何をプレゼントしたか聞いてみた。
「愛ちゃんへのプレゼントですか? えへへ、今流行のブブゼラです♪」
876プロ ブブゼラ騒音事件 -終-
最終更新:2011年08月11日 23:50