ヴァルカン・ノールは「聖威軍【イェロー・ストラティオーテス】」を結成し、メサイアの南北を迂回する者を全て灰塵へ帰した。
それは東西隔【わか】つ峰メサイアを、終の決戦の舞台とする、挑発だった。
ヴァンパイアの長、アラフトスはメサイアへと乗り出す。
西の彼方から、大地を裂き風を抉るような、邪悪な赤き光が貫く。「西の赤き眷族【ルビア・アークス】」その全勢力が、アラフトスの魔法のもとメサイアに集った。
「聖威軍」と「西の赤き眷族」の戦い、ヴァルカンとアラフトスの一騎打ちは、エヴリアの
アバター、亡霊群の参戦により混乱を極める。結果として「聖威軍」は力尽き、メサイアに散ることとなる。
仲間を数多く失ったアラフトスは「西の赤き眷族【ルビア・アークス】」の軍勢を残し、ひとり城へと帰還した。
そこを狙ったブロイアの巨大集団、「赦しを与える者達【イリアステリス】」が最後の攻撃を仕掛ける・・・。それはアラフトスの、最後の罠でもあった。