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「もしもあの時」って思った事がないわけじゃない。
でも、それは『無駄』以前に『違う』って事を分かってるんだ。



「でさ、佐藤のやつ、後ろから来たふたばのおっかけとか、取材の人たちの集団に踏まれちまってよー」
「あー、聞いた聞いた。その後、救急車で運ばれたんだろ?さすがに病院送りは、ちょーーっと気の毒だなぁ」
「いや、その傷も結構ひどかったんだが、その後戻ってきたふたばに全力で抱きしめられてよ。
んで、骨がイったのと、窒息でとどめを刺された」
「窒息!?ちょっ!教授!!それはつまり、ふたば胸部に位置する凶悪なアレでですか!?」
「うんむ。まぁ、そういうわけだから、いつも通り同情は無用じゃよ」
「ま、そうだなぁ。国民的アイドル選手様のムネで昇天できたんだから、奴も本望だったろうし」
「わはは。まだ死んでねーって」

元3のメンバーは、高校がバラバラになっても何かと集まる機会が多い。
ま、そりゃそうだろう。あんなに密度の濃い…まるで何年もを圧縮したような一年だったんだ。
自然、縁も太くなるわな。
男子で集まった時によく話題になるのは、佐藤ネタだ。
あいつ、年を経る毎に不幸体質が強まってるんだよなー。
まぁ、それを差し引きプラスにするかのように、ラッキートラブルの度合いも上がってるんだが、だんだん身体が保たなくなって来てる気もする。
まぁ、所詮他人事ならぬイケメン事。
端で見てる俺らにとっては、定期的にネタを提供してくれるオモシロキャラである。
一応、最後のところではちゃんとフォローしてやってるしな、一応!

そして、他にもよく上る話題がある。

「しっかし、ふたばのムネで窒息かぁ…。苦しいんだろうけど、一度は体験してみたい漢の夢!ってやつだなー」
「俺はあのムネに挟んでもらえるんだったら、そのままイっても本望だぜ!」
「ぎゃはは!お前、ナニを挟んでもらうつもりなんだよ!!」

三つ子を対象とした猥談だ。

そりゃ、褒められた事じゃないんだろうが、俺達も健全な男子高校生だ。
さっきも言った通り、元3組のメンバーはちょくちょく小さな集まりを持つし、街で出会ったときも声を掛け合う気さくさがある。
しかもそれは男子・女子に関係無く、だ。
んで、自然、綺麗になった女子に対するアレやコレが溜まってきちまう、ってわけだ。
いや、不思議な事に、目の前に相手がいる時はガキの時みてーに何も気にせず振舞えるんだが、
後でその時の事を思い返すとこう、悶々としたモンがこみ上げて来るっつーか。
元3の女子は(認めるのはシャクだが)みんなレベルが高ぇ。でも、やっぱその中でも三つ子は頭一つ抜けてると思う。
だからこういう話題になるのは、大宇宙の真理に等しい、当然の流れってやつなんだよ…。わかってくれるか?同士諸君!

「お前ら、夢見すぎ。ふたばに変な事してみろ、おっかけの連中に何されるかわかったもんじゃねーぞ」
「わぁってるよ!アレに比べりゃ、緒方達もかわいく見えるくらいだしな。
でも、やっぱ夢はどこまでも追い続けるべきでしょーが!そうだろ?我等がエロ師匠!!」
「まぁなぁ。けど、今のふたばは結構ガード堅くなっちまってるしなぁ」
佐藤以外に対しては、な。
「そうそう。TV局の連中も余計な事してくれるぜ!その点、長女は今も妙なとこで無防備なんだよなぁ。
こないだアイツのバイト先で見かけたんだが、遅刻ギリギリで入ったのか、スカートをパンツの裾に挟んでてよー」
「マジでっ!?んで、柄は?」
「もち、犬さんパンツ!
あいつ、ケツでけーのに無理して子供パンツはいてるから、食い込みがすごい事になっててよ。いや、三日は使えました」
「うぉー!!」
相変わらず、アホな奴だ…。

「んで、こないだ駅前の本屋で三女を見かけたんだけどよー」

「いやー、いつ見てもすっげー美人だよなぁ。
いや、あいつらそれぞれ方向性は違うけどさ、それでもやっぱ三女が一番だよな」
「そりゃ、赤羽が三女派だからなだけだろ?ルックスはそうかもだけど、うっすいムネが惜しいよなー」
「ばっか!あのコンパクトさがいいんじゃねーか!しかもあんだけ身体が小さいっつー事はですよ?
アレもすっげーキツイってことじゃないですか!実用性重視なんだよ、俺は!」
「うおぉい!とんでもない変態がココいるぞ!!」

そして、話題はもう一つ。
「でも、あの三女があんな美人で一途なキャラになるとはなぁ…」
「あぁー!なんで先にお友達になっておかなかったんだろう!」
「そうそ。特に5年のとき、谷川先生から明らかにハブられてたじゃん。あの時優しくしとけば、絶対いけたって!」
「あ!それ、俺も考えてた!」
そう。『いつのタイミングで接しとけば、三女さんを落とせたか?』だ。

………。分かってる。この話題になると俺は不機嫌になる。だって、三女さんを一番馬鹿にしてる話題だ。
でも、元3メンバーに限っては、この話題を許してる。
だってよ…。

「「「まぁ、俺らじゃ『いつ』優しくしてても無理だったんだろうけどよ~」」」
みんな、本音のところじゃ分かってる。どんな選択肢を選んでも、今の結果以外ありえなかった事を。
みんな、その程度には自分と、あの娘と、あの一年間の事を分かってる。

ちょっとした夢を見るくらい、誰にだって権利はあるだろ?

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「んじゃーな、千葉!」
「おう!またなー!」
日も沈んで暗くなった頃、本日の会談は終了と相成った。
さぁーって、帰ってメシ食って寝るかぁ。でも、明後日追試なんだよなぁ…。
くそ、これも分かってた事とは言え、やっぱ俺の頭じゃレベルに追いつけねぇ~。

ポツ ポツ

「うん?」

ザー

「うぉあ!」
ほほに水滴があたった、と思ったらすぐに土砂降りの雨が襲ってきた。
くそ!今日、雨の予報なんて出てたかぁ!?
「だー!!くそ、この辺はコンビニもねぇんだよな!」
しかたねぇ、この降り方なら通り雨だろうし、そこの軒先でちょっと雨宿りしていくか。

バシャバシャ

「…ふぅ」
結構濡れちまったが、身体が冷えるほどじゃねぇ。ま、しばらく様子見といきますか。

「ちょっとそこの!邪魔よ邪魔!!あたしのスペースを空けなさいっ!このあたしが風邪なんて引いたら、国家の損失よ!?」
ジャバジャバジャバジャバ
トラックみてーな盛大な効果音と共に聞こえてきたこの声は…

「あぁ!?長女かぁ!?」
「あら、千葉ぁ!?ちょうどいいわ。あんたは濡れてもいいんだから、もっとそっちに寄りなさい!」
「何でだよ!!後から来たてめーが遠慮して端に寄るべきだろーが!!」
「うっさいわね!あんたの体温の1℃と私の1℃じゃ重みが違うのよ!!ほら、私の荷物が濡れちゃうでしょ!?シッシッ!」
…相変わらず訳のわからん理屈を…。
前に、『三つ子はみんな変わって来てる』と言ったが、こいつだけは例外だ!相変わらずうるさくて!わがままで!!

ったく…。

「何だよ、そのでかい袋?」
「見てわかんないの?相変わらずアホねぇ。スーパーで買った食材よ。バイトの終わりと特売時間が重なるから、
いつもひとはに頼まれてんのよ!」
…。
「あー、そっか。そりゃ、濡らしちゃまずいな」
「そうよ!ウチの家計じゃ、クッキーの一箱も無駄にする訳にいかないんだから!」
……。
「ふたばのおかげで、余裕も出来たんだろ?写真集、結構売れてるって聞いたし」
「ま、ね。でも、それと無駄遣いしていいかって事は別よ。
それに、ひとはの今後を考えれば、お金はできるだけ貯めておいてあげたほうがいいし。
ま、お気楽に生きてるアホのあんたにはわかんない、大人の深い思慮ってヤツよ」
「さっきから聞いてりゃ、誰がアホだ!誰が!!つーか、高校のレベル差くらい、お前にも分かってるだろーが!」
「っぐ!う、うっさいわね!私だって、あの頃もうちょっと本気を出してれば、楽勝で行けたわよ!
大体、ひとはから聞いたわよ!あんた、赤点と補修の常連なんだって?うっわー、だっさー。無理して背伸びするからぁ!」
「んぐっ!うっせーよ!それでも俺の方が、レベルが高ぇ事実は変わんねーんだよ!
そう言うのをな、『負け犬の遠吠え』っつーんだよ!良かったな、勉強になって!!」
「な、なんですって~!!」

パラ パラ

「…あら?雨脚、弱まってきたわね。…ん。これなら行けそう。
アホといつまでも時間つぶしててもしょうが無いし、ダッシュで帰りますか!」
「…まだ、結構強いぜ。もうちょっとここで雨宿りしてったらどうだ?」
「走ってるうちに段々止んで来るわよ。それに、あんまり遅くなるとみんなも心配するし」
「…そっか」

ジャバジャバ

「あっ!そうだー!!」ちょっと言ったところで、長女が振り返って声を上げる。
「あんだよー!」こっちも叫び返す。
「ひとはの事、いろいろフォローしてくれてありがとー!あの子、人見知りだしさー!
一応、お礼言っとくわー!一応だからねー!」

…なんだよ、くそ。
こいつだけは、本当に変わってない。…相変わらず、誰よりも家族想いで。

「後、肩濡らしてくれた事!まぁ!これも一応、お礼言っておいて上げるー!
本当に一応だからねー!!勘違いしないでよねー!!!」
ジャバジャバジャバジャバ

……屋根から外れたとこまで寄ってたの、バレてたか…。あぁもう、くそっ!!何もかも上手くいかねぇな!!
「あー!へいへい!わーった、わーったよ!とっとと帰れー!!」

…。

まぁ、ちょっとは、素直になった、かな?

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三女さんの白雪のような肌。小さいけど形の整ったムネ。俺なんかが触ったら、解けてしまいそうで。
でも、欲望には勝てず、おそるおそる触れてしまう。
フカ
ちょうど手のひらに収まるサイズ。でも、それは手のひらで余すところ無く感触を味わえるって事で。
俺は、その柔らかさと、同じ人間とは思えないすべすべの肌触りに感動すら覚えた。
『…んぅっ。はぁっ…。ゴメンね、おっぱい、小さくて…』
‘ん、んな事ないっすよ!’
『…うそ。昔、やっぱD~Fだ、って言ってた…』ムー
‘あ!あれは、俺がガキだったからで!!そ、そうっ!エロスの奥深さを理解してないっつーか、その、えぇっと!’
『…プッ。あはは』
‘あ、あははははぁ…’
『ん。いいよ。じゃあ、態度で示して』
三女さんはそう言って、笑みを浮かべ、自分の手を俺の手に重ねてもっと押し付ける。
『はっあぁ…。いいよ…、千葉君の好きなように触って?』
許可をもらえたと分かると現金なもので、俺の手が三女さんのムネを思うままに蹂躙する。
この柔らかさの、この肌触りの秘密がどこにあるのか?それを探るかのように、手を動かし、形を変えさせる。
ああ…女の子のムネって、なんでこんなに幸せにさせてくれるんだろう?

「はっ、はっ、はっ、はっ…」

夢中になって触っていると、手のひらにコリッとした感触を覚える。
『んっ』
三女さんの声にびっくりして手を止め、今度はおそるおそる手を除けると、思ったとおり桜色の乳首が主張を始めていた。
『…吸ってみたい?んうぅう!?』
答える暇ももったいない、という勢いでそれを口に含む。
『あぁ、あ、あぁぁ』
舌で転がす毎に、三女さんが蕩ける様な音色を上げる。
俺は新しい遊びを見つけた子供みたいに、また夢中になって舌を動かす。
『ん、ん、んぅぅ…。っクススッ。千葉君、赤ちゃんみたい』
三女さんが、慈愛に満ちた表情で俺を見つめる。その瞳をまともに見てしまい、俺は恥ずかしさで死にそうになる。
でも、だめだ。それから口を離すことが出来ない。

「はっ、はっ、はっ、はっ…」

ほほは上気し、瞳が潤んでくる。
元3でも最上位に位置するルックスを持つ彼女にそんな顔をされると、見ているだけで鼻血が出そうだ。
でも、もっと先を見たくて、俺は手のひらを腹へ、腰へと順に下ろして行く。
あぁ、なんなんだこの手触り!俺の持ってる小さな世界じゃ、これを表現する言葉すら見つからない!!

「はっ、はっ、はっ、はっ…」

やがて手は、彼女のソコへ辿り着く。
クチュ...
‘濡れてる…’
『あ、あぁ、うそっ、やめっ』
‘ウソじゃないっスよ。ほら’
そう言って俺は、彼女の前に濡れた指を差し出す。
『~~つぅぅうっうぅ』
よほど恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして両手で目を覆う。
俺は、初めてイニシアチブを握れた事が嬉しくて、さらに口に出して彼女に伝える。
‘ほら、聞こえるでしょ?くちゅくちゅって。無口な三女さんと違って、こっちは気持ちいいって素直に教えてくれますよ’
『~~~~~~!』
彼女はさらに真っ赤になって、イヤイヤをする。そして俺の挑発に乗ってか、昔みたいな無口に戻る。
俺は、その我慢がどこまで続くのか試したくて、彼女の中に指を差し入れ、その柔らかな壁をゆっくりとなぞる。

「はっ、はっ、はっ、はっ…」

そろそろ、なのか?
彼女の息が絶え絶えになり、シーツもしっとり濡れた頃、俺はゆっくりと指を引き出し、初めて彼女のソコを目にする。
…小さい。
申し訳程度の茂みの下、彼女のソコはさっきまで俺の指を受け入れていたことすら信じられない程小さく、ぴったりと閉じていた。
…そして、それ以上に。
‘綺麗だ…’
『~~~~~っっっ!!』
思わず、声が出ていた。
今度は三女さんの反応を楽しむとか、余計な邪念は無くて。本当に、純粋に綺麗だと思った。
これまで見てきたエロ本やビデオ。
モザイクは掛かっていたけど、そこから透けて見える赤黒いそれに、いままで興奮できたことが不思議になるくらいだ。
俺のグロテスクなもので汚すのは、いや、そもそも触れることすら罪に思える。

…でも。

『……は……ら、……ょ』
‘…え?な、何スか?’
消え入りそうな声で彼女がうったえて来る。
『…ひとは、って、呼んでくれるのなら…いいよ?』
…!俺は馬鹿だ。
そうだよ。俺はいつも肝心な事が分かってない。最初に伝えるべき事を伝えてないって、いまさら分かった。

‘…愛してる。ひとは’

そして、俺は彼女の中に入っていく。

っつぐぅ。
ひとはソコは、思った以上に狭くて、痛みすら覚えるほど。でも、同時に俺に焼け付くような快感を与えてくれる。
俺は、ひとはを傷つけないよう、ゆっくりと動き始め――――

「はっ、はっ、はぁっ!」


「……あー、死にてぇ」

いや、マジで。


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俺は単純な男なんだと、つくづく思う。



月曜の朝。面倒な一週間の始まりは誰にとっても憂鬱なもんだが、
昨日の夜みたいな愚行を犯した後は、最悪の気分だ。
死にたい気分を背負って、刑務所みてぇな学校へずるずる歩く。

それでも。

「おはよう。千葉君」

「あ、あぁあぁっあ!お、おは、おはようございっスです!三女さん!」
「?どうしたの?」
「い、いやいやいやいや!なんでもないっスよ!いや、マジで!!」
「??」
あー、くそ!久しぶりに訪れた至福の時間だってーのに!!
昨日の罪悪感やら何やらで、顔をあわせるどころかまともに挨拶すら返せない!!矢部っちもびっくりの挙動不審だよ!!
「………。ねぇ、千葉君」
「な、なんっスか!?三女さん!」
「もし何か悩みがあったら、何でも相談してね?」

――へ?

「い、いや。特にそういう事はないっスけど…」
「そう?最近の千葉君、元気が無かったから…。杉ちゃんもそう言ってたし…」
杉崎のヤツも?
「あー、いや、本当に何もないっス。俺はいつも元気っスよ」
たかが、登場人物Aにそこまで気を使ってもらうのは、何だか申し訳ない…。…自分で言ってて余計に死にたくなった…。

「…うん。大丈夫なら良かった。でももし何かあったら、何でも相談してね。だって、私達

友達なんだから――

――――――!?

「あーっあ、あの、今、何て…?」
「友達なんだから、何か困った事があったら相談して欲しい。
覚えてる?中3の時。私、千葉君に悩みを聞いてもらえて、すごく気が楽になった。すごく助けられたし、今でも助けられてる。
ううん。私だけじゃない。千葉君にはみっちゃんも、ふたばも、しんちゃんもみんな、みんな助けられてる。
だから、何か困った事があったら、遠慮なく相談して欲しいな」

………。
『でも、お前がやけに親しそうに話してた』
『男子がサシで会うためには、下駄箱に手紙を入れておくしか無いらしい』
『あの子、人見知りだしさー!』

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「いや!!マジで俺は元気っスよ!!!三女さん!!!!」
「…そ、そう…?うん、何だか突然、本当に元気になったね…」
「いよーーっっし!!今日も一日頑張るかー!おおう!田渕、元気ねーぞどうしたー!!!!」
「ウザっ!何だよ千葉、宮下の霊でも乗り移ったかぁ?」

俺は単純な男なんだと、つくづく思う。

たった一人に友達と呼んでもらえただけで、こんなに晴れやかな気分になるんだから!!


<おわり>