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さぁ、今日も今日とて霊探しよ!やっぱり休日はコレに限るわね!
色んな霊さん、私のところに来ないかな!

「あら…?」
あれは確か…久保田君ね!私が死んだかと思って大騒ぎして、お、お友達に…なったのよね。
あんな風に騒いでたのに普通に接してくれて正直嬉しかったわ。
声でもかけておこうかしら。

「こんにちは」
「…!こ、こんにちは」

…?ちょっと間があったけれど、どうしたのかしら?はっ、まさか!

「ひょっとして(霊が)見えてるの!?」
「え、もちろん(松岡さんは)見えてるよ?」

すごいわ久保田君!これは間違いなく一緒に霊探しをしろってことなのね!なんていいお友達なのかしら!

「それじゃ一緒に行きましょう!」
「えええっ!?」

そんなに嫌なのかしら…。私じゃ足手まとい…?ううん、ハッキリ聞いてみないとダメよ!

「ダメ…かな?」
「わわわ、さっきのは驚いただけだから!もちろん一緒に行くよ!」

やったわ!これで霊探しも凄く効率が上がるわね!

「それじゃ色々回りましょう!」
「う、うん」

<デパート>
人の怨念は人がいるところにあるわ!ここはたくさんの人がいるからそれだけ怨念も濃いはず!
そうなるときっと霊だって集まってるハズだわ!

「さぁ、探しましょう!」
「えっと、な、何を?」

もちろん霊に決まってるのに何を言ってるのかしら、久保田君は。

「それはもちろん…」
「あ、さっちゃんだ~」
「あ、ゆきちゃん。こんなところで会うなんて奇遇ね」
「そうだね。私はお買い物だけど…。(コソッ)さっちゃんは…デート?」
「私は霊さg…で、デート!?」
「さっちゃん、こんなところで男の子と二人で歩いてるなんて…もう二人は大好き同士なんだね><」
「ちちち、違…」

私が男の子と二人で一緒に歩いてる。デパートで。しかもここはカフェなんかが並んでいるところ…。
周りは男の人と女の人が一緒に歩いてる…。
あ、あわわわわ!今の私、デート中!?わ、わわっ!
か、格好とか変じゃないかしら!?数珠は…デートの格好じゃないし…。
変、変よね…こんな格好でデートする女の子…。
でも、そ、そうよ!私たちまだ付き合ってもないんだから、平気よ!

「まだ付き合ってるわけじゃないの?それじゃ今は、デートでお互いを知り合ってる最中なんだね><」

そ、そんなことない!デートじゃないのよ、きっと!多分!そうじゃないと、私、恥ずかし…う、うぅ…!

ダッ

「あ!ま、松岡さん!」
「追いかけてあげて!」
「えっ?」
「お互いを知り合ってる最中に話しかけちゃってごめんね。きっとそれで凄く恥ずかしくなったと思うの。
こういう時にフォローしてくれる男の子って、頼りになってかっこよく見えるよ!」
「…う、うん!」

ダッ

「これで二人の愛は完璧だね!><」

<公園>
キィ…
はぁ、私なにやってるんだろ。霊を探してるはずなのにいつの間にかデートになってるなんて…。
それに、その途中でいきなり駆け出して。ゆきちゃんも本当にとんでもないことを…。

ふぅ。そうは言っても何も言わずに走って来ちゃったもんね…変な子って思われたかな。
せっかく優しくしてくれたのに。せっかく二人で歩いてたのに…。
って、あら…。べべべ、別にデートが楽しかったわけじゃ!?

「ハァ、ハァ。見つけた」
「久保田君…」

すごく息が上がってる。ひょっとして私を全力で探してくれたのかな…。

「もしかして私を探しに?」
「うん、もちろん」
「変な子だって…思わなかった?」
「えっ、うん。変な子だと思うけど…僕たち、友達だよね?」
「う、うん」
「じゃあそれでいいんじゃないかな?」

変な子でも…いいんだ。
ちょっと、ううん、すごく嬉しい。

「それで、急にどうして走っていったの?」
「う、うん…。あのね、さっきの子、ゆきちゃんって言うんだけど、いきなり、その…変なこと言われて…」
「変なこと?」
「その…で、デート中だねって」
「え、えぇっ!?」
「私が女の子で、久保田君が男の子で、二人で一緒にいるからって」
「あ、う、うん、そうだね」
「そんなこと急に言われて、とても恥ずかしくって。それで逃げちゃったの。ごめんね?」
「そういうことなら…あ、あはは」

あれ、あんまり嫌じゃないのかな?

「恥ずかしかったり、その…い、嫌だったり、しない?」
「そんなことないよ!そ、そりゃ恥ずかしいけど…」

そっか、嫌だったりはしないのね。…考えてみれば、私って男の子とこんなに仲良くなったの初めてだわ。
何故か分からないけれど、いつもみんな遠巻きな感じだったものね…。そっか、デートか…よく分からないケド…。
せっかく仲良くなれたんだし、頑張って言ってみようかしら。

「ね、ねぇ、それじゃこれからもこうやって出かけてくれる?」
「そっ、それは、うん、もちろん!」

わわっ、思ったよりもドキドキするのね。これって何なのかしら。
で、でもそうね、こうして男の子と仲良くするのも悪くないわよね。霊も見えるんだし!
はっ、そうだわ!

「ね、それとは別に一緒に探してね?」
「え、何を?」

「もちろん、久保田君だけが見つけられる、私の大好きなものっ!」


おしまい。