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日曜・早朝
休日。つまり、今日は私の霊力アップのチャンスよ!
昨日矢部っちがこんなんじゃ全然集まらないって言ってたけど嘘ね。
だってあんなに…あんなに…。気持ちが…霊力が集まる感じがしたもの!
それにもう昨日の同化を思い出しただけでドキドキするわ。
これが同化をする者同士の繋がりなのね、三女さんがいつも矢部っちの側にいるハズだわ…。
三女さん、ずっと矢部っちと…いたのよね…。

とりあえず、今日も先生の部屋に来たわ!今日は先生が起きたころ考えて来たけれど。
さすがにいつもは開いていないって言っていたから仕方ないわね。

ピンポーン
「…はい」
「え、えぇ!?三女さん!」
なぜここに三女さんが…。はっ、昨日の除霊の霊力回復のためね!
学校が無くても除霊は無くならないもの、当然ね。
でも尊敬する三女さんを見て不安になるのはなんでかしら。

「また、来たの?」
また?昨日も来ていたのを知っているの?
「えぇ、そうなの!」
霊力を上げるためには当然!

「言っとくけど、霊力回復なんてしてないからね」
えっ
「…私ぐらいになると、自然と回復できるんだよ。
だから高みを目指すなら、人に頼っちゃ駄目だよ。特に先生は…絶対ダメ」
えっ…ということは、私はただ単に矢部っちと同化した…だけ?
えっ、えーっ!?
「え、で、でも昨日は気持ちが高ぶっていたし。そ、その、霊力回復もできるのよね?」
「…はぁ、とりあえず入って」


――――――――――――

勿論入れたくは無い。けれど、外で何かとんでもないことを口走られると困る。
それにどうせ先生のことだから、昨日は霊力云々に関しては答えず、とりあえず帰ってもらったんだろ

う。はっきり言わないと。

「とにかく、先生と霊力回復なんてできないよ」
松岡さんはなんだか慌てた様子で聞いてくる。
「あの、私昨日矢部っちと同化したんだけど―――」
その一言に昨日の光景を思い出す。少し霞んだとはいえ、本人から聞くとやっぱり私に突き刺さる。

「知ってる」
「意味は…」
「ないよ」
「そ、そんな…」
少し押し黙る。そりゃショックだよね。それでも少し顔を和らげながら聞いてくる。
「あの、だったら、そ、その、矢部っちは?」
「先生ならお風呂だよ」
昨日激しかったのに今朝も激しいなんて、童貞卒業したばかりの先生はほんとにどうかしている。
お風呂は私が先に出させてもらったんだけど。というか一緒に入って私をくまなく洗って…バカ。

「というより、霊力回復しないのなら、三女さんは何で矢部っちの家にいるの?」
「私はチクビに会いに来てるだけだよ」
嘘だ。私はあなたを警戒している。だから今朝はいつもより早めに来た。
そのせいで先生がケダモノだったけど。…人のこと言えないか。

「そうだったの…霊も何も関係なくて…じゃあ…」
松岡さんの顔が赤い。昨日のコトはただの男女の交わりだと気づいたのだろう。
好きな相手でもないのに、好きなコトのためとはいえよくやるね。
その辺はこの子は凄いのかもしれない。許せるわけではないけれど。

「早くでてこないかな…」
……まさか。

「先生がいてもいなくても、霊力のことは分かったからもういいんじゃ…」
「そ、そうね!でも、その…顔を見ておきたいっていうか…」
自分が青ざめているのが分かる。非常にまずい。絶対に会わせたくない。
でも多分、空気を読まない先生のことだから…。

ガチャ
「ひとはちゃーん、タオルとってー」
あぁもう、クリスマスのときみたいに殴りたい。とりあえず仕方ないから持って行く。
「ありがとう、ひとはちゃん」
ドスッ
「あでっ!」
…スッキリ。
「…なんだか、夫婦みたいね」
ブフッ
「な、な、な…」
「どうしたのひとはちゃん?何かあったの?」
お風呂場から顔を出そうとする先生。あぁこの人はホントにどうしてこうなんだろう。
「ダメです、とりあえず服も持ってきますから、絶対に裸で出てこないで下さい」
「……」


――――――――――――

何なのかしら、この黒い気持ちは。三女さんに失礼だけど、私は今すごく悔しいわ。
いつもの二人の当たり前の空気なのに。学校でもこうのはず。気にならないはずなのに。
いつもなら何も思わないこの二人の空気が、今日はなんだか許せない。
一番許せないのは
私と矢部っちの事実を知っていても尚、醸しだせる日常。
この光景を変えたいわ…。自分でもどうかと思うけれど…これなら少しでも変わるかしら。

「ねぇ、なんで、その、いつも通りなの?」
「何が?」
「三女さんと矢部っち」
「何でって…。普通にしているだけだからだよ」
「でも…私と矢部っち、同化したのよ?」
私は卑怯だわ。でも、それでも。
「私たちは―――――――――」
私は、歯牙にもかけられないのね…。


―――――――――――――
やっぱりそうなってしまったんだね。
松岡さんは普段の優しい先生を知っている。そして、男の人である先生を知ってしまった。
だから胸が高鳴って、どうしようもなくなったんだろう。
こうなるともう、私は引くわけにはいかない。

「私たちはお互い好きなんだよ」
照れる訳にはいかなかった。はっきり言い切らないとダメだろう。

「ぅくっ…」
泣かせてしまった…。ある程度分かっていたとはいえ、やっぱり気分のいいものではない。

「うわっ、松岡さん、どうしたの!?」
お風呂場から先生が出てきた。説明しておこう。
「その、私たちのことを告げるとこうなったというか…」
こっちの台詞のほうがよっぽど恥ずかしい気がする。

「えぇ!?そ、そういえば霊力がどうのって話は…」
「それはもう終わりました。今は松岡さんの気持ちの問題だと思います」
「そっか…。松岡さん、起きなかった僕が悪かったよ。ごめんね。
それでも、好きなことをやるのはいいけれど、もうちょっと自分を大切にしないと…」
そこじゃない。本当に鈍い。もう一回殴っておこう。

「あでっ!」
驚いた。松岡さんが先生を叩いてる。…あ、これはダメだ。
「違うの!私、きっと矢部っちのこと好きなの!」
「え、ええええぇぇっ!?」
こうなるよね。助けて、ガチレンジャー。


――――――――――――

「ぅくっ、あぁ、はんっあっあっ…」
「あぁん、矢部っち、もっと、もっとぉ」
先生はどうかしてると思う。具体的には元気すぎる。朝もしておいて。今は松岡さんの中だけれど。
私は、私と松岡さんとで先生の上で喘ぎながら、彼女の心の叫びを思い出す。


…………………………
「私、きっと矢部っちのこと好きなの!」
分かんないよ。きっと好きだってことしか。
だって矢部っちの顔を見てドキドキするなんて、一昨日までは思いもしなかったもの。
昨日、力強いなって思って、寝顔を見ながらして、またしたいと感じて。
そんな思いも事実も、三女さんと矢部っちの前では無力になるのね。
そう思うと、どうしようもなく涙がこみ上げてきて…私は…私は寂しいよ。

「ひっく…うぐっ…」
三女さんと矢部っちがお互いを見ている。
きっと泣き出した私をどうしていいのかわかんないんだよね。
けれど、そんなことでさえ今の私には耐えられない…。

「寂しい、寂しいよ矢部っち…」
そっと頭に触れる掌。矢部っちが、撫でてくれてる。

「な、泣かないで。こうしててあげるから」
その矢部っちの手は温かくて、だからもう我慢できなかった。

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
がむしゃらにしがみついて泣き叫ぶ。
「どわっ!」
矢部っち!矢部っち!こんなのやだよ。私もここにいたいよ。

「お、お願いだから泣き止んで…。なんでもしてあげるから」
「ひっく、うっぐ。な、なんでも?ほんとに?」
「え…?」
こんなに苦しいのならもういい、私だけじゃなくてもいいの。だから。
「私と、同化して…」
私と矢部っちの始まりの一言を告げた。

…………………………

問題は先生が生徒と、ってことだった。
これはどうしようもない事実で、多分松岡さんはその大切な事実を秘めることには耐えられなくなると

思う。
私も逆ならきっとそう。先生が好きになっても叶わないのならば。けれどそれは絶対に秘密で。
けれど、何より一番の問題は。私が彼女の痛みを理解してしまったことだった。
だから、私は本当に辛くて、苦しかったけれど。彼女の思いを受け入れることにした。

それでも私も一緒にってことだけは譲れなかったけれど―――。

って
「ひゃん!」
先生がどんどん私の気持ちのいいところを覚えていってる。
「はっ、はっ、あん、うんっ。おっき、ゃん」
そして松岡さんは先生の上でずっと腰を揺らしている。少し、腰のラインに見惚れてしまう。
なんだか悔しいから私も松岡さんを攻めてみる。というか目の前の二つのものが少し…欲しい。
ていっ
「あ、つ、掴まないで、あっ、擦るって、あ、こんな、あんっ」
こんなのこんなのこんなの。
「や、三女さん、つ、強いよ、あっん!やっやん!」
ちょっと吸ってみる。歯も立てておこう。
「い、いやっあっあっ、いたっあぁ、っっあ!」
そうして私が松岡さんを弄っていると。
「せ、あ、せんせ、そ、そこは、あっ、やん!」
せんせ、そこ、私の敏感な、あん!やっぱり、せんせ、色い、ろ、 覚え、てっ!
ほんとに、いつの、間に、こん、な舌をんっ!
「やっ、あん、あっあっ」
「はっ、やぁっ、矢部っち!矢部っち!」
「せんせ、やっ、ま、待って、あ、あ、あんぁぁ!や、や」
あ、飛んじゃう飛んじゃう、いや、あ、あぁぁ
「「あぁぁぁぁん―――――!!」」


――――――――――――――
矢部っちの肩がとっても落ち着くわ…。反対側には三女さんが居て。三人の呼吸がとっても荒れてる。
そして三女さんは、息を落ち着けながら話してくれたの。
私と矢部っちが同化しているのを見たことを。
それは三女さんもしたことがなくて、とても心が痛かったことを。
だから矢部っちと素直に向き合えたことを。私を、許せなかったことを。
私も、矢部っちと三女さんのことを許せなかったから、きっとそれでいいんだと思う。
その話を聞きながら、とても大切な思いを分かり合っていた。

私たちはこの人が好きで仕方ない。

三女さんが思いの丈を言い終わる。
「きっと、同じなんだよ」
「きっと、同じなんだね」
そして、私たちは伝えるべき人に二人の思いを。

「先生」
「矢部っち」
「「これからも同化、して?」」