無題:4スレ目681


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681 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 05:47:13.24 ID:AkL324Q0 [1/4]
あやせと麻奈実の立ち位置を入れ替えてみたよ その2

田村麻奈実。
彼女の事を初めて知ったのは、妹の桐乃がとある休日、家に学校の友達を連れて来た時の事だった。
目が合った瞬間に、ふにゃっとした柔らかいまなざしで笑いかけてきた、
桐乃の友達にしては地味目な印象ながら優しげで礼儀正しい女の子。
帰りがけにケータイのアドレス交換をしたのをきっかけに、彼女とは頻繁に電話やメールのやり取りをするようになった。
最初は桐乃や学校の話題が多かったが、しばらくすると彼女の趣味や家業の和菓子屋の話、俺についての話に話題も変わっていった。
ゆっくりであるけれど、着実に二人の関係も進展していくかと思われた矢先、その事件は起こった。

682 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 05:48:08.34 ID:AkL324Q0 [2/4]
8月某日
桐乃を連れた俺は、黒猫や沙織と一緒に夏コミに来ていた。
最初のうちは暑いだの臭いだの文句ばかり垂れていた桐乃も、会場の熱気にあてられたのか大はしゃぎで会場を廻っていた。
廻る先々で気に入った同人誌を躊躇なく買い込み、帰る頃には両手に持った紙袋にぎっしりと同人誌が詰め込まれていた。
その詰め込まれた同人誌のほとんどが妹モノのエロ同人誌だっていうのがいかにも桐乃らしい所なんだが。

会場を出てもまだハイテンションのままで歩く桐乃だったが、突然彼女を呼び止めた声に、一瞬にして表情を凍り付かせた。
そこに居るはずがないと思っていた、いやそう思い込んでいた人物  ーー田村麻奈実。
桐乃は麻奈実をはじめとする学校の友人には、自身のオタク趣味の全てを秘密にしている。
それが発覚する事で、自身の学校での立場や人間関係が壊れてしまうのを何より恐れていたからだ。
どうやってこの場に居る事をごまかそうか?
端から見ていてもすぐにそうわかる位に桐乃が動揺しきっているのがわかる。

683 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 05:48:57.70 ID:AkL324Q0 [3/4]
ーーやばいな、こいつは。
重くなった空気を変えるべく、出来るだけ明るく彼女に声をかける。

「やあ、麻奈実ちゃんこんにちは。すごい偶然だね、こんな所であえるなんて」
「あ、お兄さんも一緒なんですねっ!? うふふ、もしかして二人でデートですか?」

裏表のない笑顔でにっこり笑いかけてくる麻奈実。
う~ん、やっぱりかわいいなこの子。
でもここはとにかく桐乃の奴の、オタバレを未然に防ぐのを優先しないとな。
というわけで、無難な会話でとにかくこの場をやり過ごす事に決めた。

「うん、まあ・・そんな所だよ。ところでさ、悪いけど俺たちちょっと急いでるんだ。また今度ゆっくり話でも・・・」
「え、そおなんですか?  残念ですけど・・・ え、き、桐乃ちゃん!?」

残念そうに話す麻奈実だったが、言い終わらないうちに妹のただならない様子に気づいて桐乃の顔を覗き込む。
動揺しまくりのその表情をみて、体調を崩したんじゃないかって本気で心配そうに気遣う麻奈実。

「大丈夫? 桐乃ちゃん?? どこか、具合、わるいの?」

おでこに当てられた麻奈実の手を払って、ふらふらと歩き出す桐乃。
絞り出すように発した一声で、麻奈実の気遣いを拒絶する。

「ごめん、ホント、大丈夫だから。ね?」

あ~あ、この場から逃げる事だけしか考えらんないくらいテンパってるってか?
まあ、気持ちはわからんでもねえけどさ。
その刹那、麻奈実が桐乃の腕を掴んで引き寄せた。いつもからは想像出来ないくらいのスピードで。

684 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 05:49:44.41 ID:AkL324Q0 [4/4]
「大丈夫じゃないでしょ? そんなふらふらな桐乃ちゃん見てたら、ほっとけるわけないよ。今から病院いこ? 
 あの、お兄さんも、一緒に病院行ってくれますよね?」

いやいやいやいや!!このまま病院なんぞ行ったら、コイツが買い込んだエロ同人誌の存在がバレちまうって!!
まずい、まずいな、なんか上手い言い訳ないかっ!?   それともいっそ二人で逃げるか!?
桐乃も同じ考えに至ったらしく、病院の2文字を聞いた瞬間、再び麻奈実の手を振りほどいて逃げ出そうとする。
そして、最悪の事態が起きた。
運悪く引っ張られた紙袋が破け、ぎっしり詰まったエロ同人誌が道路に散らばったのだ。
ああああっ!!終わった、あたしの平穏な学校生活・・・みたいな感じでショックで立ち尽くす桐乃。
麻奈実がおもむろにそのうちの1冊を手に取って読み始める。

「ーーーーな、なに、これ!?妹が、お兄ちゃんと・・・???   はわわわわ・・・・・・」
まあ、オタク仲間の黒猫や沙織、俺はともかく、学校じゃ優等生で通っている桐乃が妹モノのエロゲが大好きだなんてコイツは知らなかっただろうからな。
ショックは計り知れんモンだろうけどさ。
当然ながらその内容にドン引きしたのか、明らかに動揺しきった眼で、桐乃と、同人誌を交互に見つめながら・・・・
それでも顔を真っ赤にしながら麻奈実が桐乃に優しく、話しかける。
「桐乃ちゃん?」
「その、えと・・・・・・・・・・」
しばらくの逡巡のあと、恥じらいながら発せられたその言の葉は・・・

「これからは、その・・・わたしのこと、おにいちゃんって呼んでも、いいよ?」

そっちかい!!!!!!!!!!!!!

その場に居た全員が、ずっこけた。


終わり
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