京介「妹たちに安価で悪戯する」 その2:399

399 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/23(木) 18:20:59.95 ID:uWu8Dp8/o
夏休み、十八日目

名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/08(月) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
昨日は、背中流し始めた当初こそ解脱できるレベルで悟り開いてたんだけどさ
次第に現実を直視しはじめたら、いつのまにかムスコがリヴァイアサンへと進化していた
とりあえず、のぼせたと言い訳しておいた

朝だし、後に引きずらなさそうなのを頼む
≫409



409 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 18:28:53.61 ID:Z8SuDrPDO
麻奈実と一緒に騙し餃子(高野豆腐入り)と騙し豆腐(全部クリームチーズ)を作り、料理中に公園での後日談を聞く
それを夏バテ予防と日頃の感謝を込めて作ったから、食べて欲しいと言って桐乃に食べてもらう
その後麻奈実と一緒に作った事を伝える

426 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 22:17:45.90 ID:a9GxOhmDo
騙し料理でも麻奈実なら美味しく作りそう

427 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 22:38:08.43 ID:ESS1miYA0
人って匂いと見た目が普通なら偽物と気付かないらしい



459 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 15:04:24.17 ID:1uHZnrypo
「おお! 実に悪戯っぽい!」

悪戯っぽいのはいいが、その悪戯に全く関係ない文言が並んでいるのはどういうことだろう……。
だが、確かに俺としても後日談は気になるところだ。
果たして、桐乃と麻奈実の仲の悪さは改善されたのか……確かめて来るぜ!



「だ……だま?」
「騙し餃子と騙し豆腐」

田村家に赴いた俺は、早速、騙し餃子と騙し豆腐について説明した。
流石の料理好きの麻奈実もこのメニューは知らなかったようで、きょとんとしていた。
まあ、人を騙すこととは一番縁遠い人物だろうからな。知らないのも無理はない。
麻奈実が知らないことも当然想定してあったので、事前に用意したレシピを渡す。
レシピと言っても、俺お手製の……というわけではなく、ネット上の該当ページを印刷しただけの物だけどな。

「へえ~、最近の料理はすごいんだねえ」

いつも通り、なんともおばあちゃんみたいな発言だ。
たしかに、こいつが作る料理は芋の煮っ転がしとか、南瓜の“炊いたん”とか、そんなのが多い。

「まあ、“最近”の料理はハイカラなのが多いからな」

おばあちゃんにも理解できるように、ちょっと古めかしい言葉を使ってみる。
すると、若いおばあちゃんはさぞ不満そうに、

「わ、私だって、びーふすとろがのふくらい作れるもん!」

と抗議してきたのだった。



「きょうちゃん、塩とって」
「あいよ」

一緒に作ると言っても、俺にできることはこのくらいだ。
別に俺が料理できないってわけじゃないぞ。麻奈実の要領がよすぎるだけだ。俺が手伝うような隙がねえんだよ。

「ところでさ」

いい頃合いなので切り出してしまおう。
麻奈実なら話しながらでも余裕で料理できるだろうし。

「なあに、きょうちゃん?」
「この前のドッキリの後さ、桐乃となんかあったのか?」

いきなり直球で尋ねる。
変に回りくどい事を言ってもこのおばあちゃんは理解してくれるかどうか怪しいからな。

「うん、あったよ」
「やっぱり?」

桐乃は麻奈実のことをまなちゃんとか呼び出すし、何かあったんだろうなとは思ってんだが……。

「で、何があったんだ?」
「えへへ~、秘密」
「何!? 麻奈実のくせに生意気な!」
「だって、桐乃ちゃんとの約束だもん。きょうちゃんでもだめ」
「約束?」
「うん。きょうちゃんには内緒にしようっていう約束」
「何そのピンポイントな約束!?」

ぐぬぬ……。まさか桐乃が口封じをしているとは思わなかった。
この場合の口封じは箝口令的の口封じだからな。血生臭い意味での口封じじゃないぞ。…………多分。

460 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 15:05:16.81 ID:1uHZnrypo
騙し餃子の製作を終えた俺は、自宅へと戻っていた。
実際に作ったのは麻奈実だが、そんな小さなことを気にしてはいけない。
騙し豆腐は実にお手軽に作れるようなので、帰ってから自宅で作ることにした。

「できた!」

といっても、クリームチーズに鰹節とネギ乗っけて醤油ぶっかけただけだけどな!

「桐乃! これ、作ってみたんだ! ちょっと食ってみてくれ!」

桐乃の部屋へと駆け上がった俺は、大声でそう桐乃に呼びかけた。

「……何をくえって?」

いかにも、めんどくさそうに、渋々と言った感じで桐乃が顔を出す。
桐乃がドアを開けると、桐乃の部屋の中から冷たい空気が流れ出てきた。
さてはこいつ、冷房つけてるな。ちくしょう、俺の部屋にはクーラーなんて気のきいたもんはないってのに。
どうして、兄貴の扱いがこれで、妹の扱いがあれなんだ。いい加減、田村家に家出しちまうぞ?

……話がずれたな。
桐乃は俺が手に持っているものに気付くと、

「餃子と冷奴? なにその取り合わせ。イミフなんだけど」
「夏バテ防止になればと思ってな! 日頃の感謝もこめて作ってみたんだ。食ってみてくれ」
「はあ? なんであたしが味見役やんなきゃいけないわけ? そんなの自分ですりゃいいじゃん」
「味見? いや、これは俺がおまえのために作ったもんだから。味見役とかじゃねえぞ? それに味の方は問題ない。絶対だ!」

なんせ麻奈実お手製だからな! 騙し豆腐の方は失敗する要素なんて皆無だし。

「なんなの、その自信。……でも、食べ物粗末にするのも悪いし、そこまで言うなら食べてあげる」
「おう、食え! たーんと食え!」
「なんなのそのテンション」



「ど、どうだ?」
「ふつーの餃子じゃん」

うん、まあ、そっちは味的には普通の餃子と大差ないからな。
普通の餃子よりちょっとヘルシーっつーだけで。

「ま、まあ……ふつーにおいしいよ」
「そ、そうか! そりゃよかった! 次はこっち食ってみてくれ」
「さっきも言ったけど、なんで餃子と冷奴が単品で出てくんのよ。わけわかんない」

俺もわからん。その台詞は安価とった奴に言ってくれ。
多分、夏バテ防止的な意味だと思うが。

「ぶふぁ!? この豆腐腐ってない!?」
「腐ってない腐ってない」
「で、でも……味が明らかにチーズレベルに達してるんだけど!?」
「そら、チーズだからな」

味がチーズレベルってどんな表現だ?

「はあ!? ……えっ? だってこれ冷奴でしょ?」
「いや、チーズだ。見た目は完全に冷奴だけど」

箸を入れた時点でちょっとくらい違和感を感じとけよ。
なんで食うその瞬間まで冷奴だと信じ切ってるんだよ。
というか、何で食った後でさえ冷奴説を推すんだよ。明らかにチーズだったはずだろ。

「それ、騙し豆腐って言うんだ。悪戯心に溢れたいいメニューだろ?」

461 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 15:07:17.05 ID:1uHZnrypo
妙な達成感に、思わず顔がにやけてしまう。
まさか、ここまで綺麗に騙されてくれるとは思わなかったぜ。

「じゃ、じゃあまさか最初に食べた餃子も……」
「おう、騙し餃子だ。もっとも、あれは肉の代わりに高野豆腐を使ってるだけだけどな」
「よ、よかった……虫とか入ってんのかと思った」
「んなもん入れるわけねえだろ!」

おまえは兄をなんだと思ってるの!? 虫混入料理を振る舞うとかどんな外道だよ!?

「それと、実はもう一個騙してる部分があってな」
「な、なに!? 今度こそ虫!?」
「おまえは一度虫から離れろ。……それ、麻奈実と作ったんだよ」
「ふ~ん。まあ、あんたじゃ餃子とか作れそうにないもんね」
「ほっとけ」

あれ? 思ったよりも反応薄いな。以前までなら嫌な顔の一つでもしそうなもんなのに。
こりゃあ、やっぱりあの公園で何かあったな。

「なあ、桐乃。おまえ、麻奈実と何かあったろ」
「あったけど、教えない」
「な、なんでだよ!? いいだろ、ちょっとだけ! ちょっとだけだから!」

何がちょっとだけなのかはわからないが、とにかく懇願する俺。
このままだと気になって夜も眠れそうにない。

「だめー。まなちゃんとの約束だから」

そう言って、桐乃はにひひと笑ったのだった。


夏休み、十八日目。朝パート 安価成功



名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/08(月) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
妹と幼馴染の間には、確かに何かあったようだ
ただ、両者とも口を割ろうとしない。引き続き監視は続行する

大佐、指示をくれ
≫471



471 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/06/25(土) 15:22:19.02 ID:9uDzYhWJo
黒猫の家をレイプする
具体的にはオカズを入手して黒猫家の廊下を使用しバレずにハウスファック(床オナ)を行い射精する
また、妊娠させないように行為中の脱衣は禁ずる。オカズは黒猫家のタンスから黒猫かその妹の下着を現地調達すること
最悪、行為を見られてもいいが、オナってるとバレなければ問題なしとする。これは危険な任務だ

474 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 15:23:20.90 ID:wyYNEJ3Eo
≫471
訳がわからねえよwwww

479 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 15:25:34.08 ID:w7K5G4Axo
もはや変態通り越して何がなにやら…

まあ面白いからいいけどww



486 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 16:18:40.82 ID:1uHZnrypo
「待て、オカズが黒猫たちの下着じゃ意味ねえだろ」

それじゃ家をレイプしたことにはならん。
ただ単に、黒猫たちの下着でオナニーにふけってるだけじゃねえか。
せめてそこは初志貫徹しとけよ。
おまえは一体何がしたいんだ。……違った。何をさせたいんだ。

「問題はどうやって黒猫の下着を手に入れるかだが……」

…………突っ込みどころがいっぱいあるのはわかってる。
一つ一つ処理していくから待ってくれ。

まず、なんで黒猫の下着に限定しているかと言うとだな、

「俺はシスコンではあるが、ロリコンではない」

日向ちゃんや珠希ちゃんに欲情することなどないのだよ。
なにより、ジェントルマンとして、あんな年端もいかぬ子たちを毒牙にかけるわけにはいかない。

次に、なんで黒猫宅で床オナを実行するということが問題として上がらないのかだが、

「さっとやってさっと出してさっと帰る。これで大丈夫だろ」

最後に、なんで俺がちょっと乗り気に見えるかと言うことだが、

「それは完全に気のせいだ」

もはや色々と諦めているだけで、別に乗り気なわけじゃない。
本当はいっそ泣いてしまいたいくらいなんだぜ?

「最大の焦点は、黒猫宅で一人になれるかってことだよな」

黒猫がいちゃ、下着捜索どころじゃないし。
その辺の知恵は……おまえら、頼んだぞ!



「今日は何の用かしら」
「日向ちゃんと珠希ちゃんいる?」
「二人なら遊びに行っていていないわ。……あの子たちに何をするつもり?」

そこまで警戒感を露わにすることもないと思うんだが……。
やっぱり今までの安価の結果なんだろうなあ。

「なんもしねえよ。今日、用があるのは日向ちゃんたちじゃない」
「そう。では、この私に用があるというわけね。いいわ、言って御覧なさい。女装王さん?」
「それはもう忘れるんだ」

ちくしょう! 黒猫のやつ、ちゃっかり根にもってやがる! 今さらになって掘り返さなくてもいいだろうに!

「まあ、いい。……実は用があるのはおまえでもないんだよ」
「えっ? じゃあ、誰……に?」
「俺はなおまえの家に用があって来たんだ!」



「あ~、やっぱり日本家屋はいいよなあ。畳! 障子! そして、このなんとも言えない所帯じみた感。正直たまらんね」

ごろごろと寝返りを繰り返し、突然床オナを始めても気付かれないような土壌を作っていく。

「……か、変わった趣味をしていらっしゃるのね、先輩って」

思わず敬語になる黒猫。
完全に俺と距離をとっている。精神的な意味で。
もちろん物理的な意味でもその通りなのだが。

さて、そろそろ頃合いかな。


名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/08(月) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
ゴスロリ宅に侵入することには成功した
あとはゴスロリにこの場から一時的にいなくなってもらえば捜索タイムに入れる

ゴスロリを一時的に退去させるためのいいアイデアない?
≫496



496 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 16:27:46.83 ID:j/E9pfVXo
この安価の実行をあきらめる
沙織や桐乃も呼んでみんな黒猫宅で昼飯を食う
桐乃の飯にタバスコを混ぜる



511 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 17:20:21.35 ID:1uHZnrypo
「あ~、まったりしすぎたら腹が減ってきたな。なんか食う物ない?」
「いくらまったりしているからといって、少し厚かましすぎではないかしら。というか、人ん家でどれだけくつろいでるのよ……」

仰向けに寝そべったまま、うーん、と伸びを一つ。
関係ないけど、いぐさの匂いって妙に落ち着くよな。

「そうだ。このまま桐乃や沙織も呼ばないか? 最近、4人で集まることもなかったろ。せっかくの夏休みだってのにさ」
「露骨に話題を変えてきたわね」
「ついでにさ、4人で飯でも食おうぜ。材料費は俺が出すから、黒猫が作ってくれない?」
「と思ったけど、そんなに変わってなかったわね」


俺の厚かましい提案を受け入れてくれた黒猫。
その黒猫に買い物を任せ、俺は自宅へと走っていた。ちなみにメニューは黒猫に一任してある。
俺が家に戻ったのは、一つは桐乃を呼ぶためではあるが、目的はそれだけではない。
そう――タバスコの確保だ。黒猫が何を作るかは知らないが、これがないと始まらないからな。


「暑いし、人数分作るのもめんどくさいし、そうめんにしたわ」

黒猫は台所でそうめんを煮ながらそう言った。
どうやら、今日の昼ご飯はそうめんに決定したらしい。
確かにくそ暑いし、そうめんというのはいい判断だ。

黒猫家の台所には4つの小さな食器と、一つの大きな食器が出されていた。
小さな食器はめんつゆを入った器。大きな器はそうめんを盛る器だろう。

「俺が運ぶよ」

そう言って立ち上がり、めんつゆが入った食器に近づく。
桐乃や沙織、そして黒猫にもばれないようにこっそりタバスコを忍ばせる。

「くくく、後はこれを桐乃に渡せば……」

しかし、そうめんとはナイスチョイスだぞ黒猫。
めんつゆならば、液体であるタバスコを混ぜても食われる前に看破される心配がない上に、普段辛いと思って食わない食べ物だから、そのギャップの分リアクションも期待できる。

「ちょっと、ぼけっと突っ立ってないで早く持ってきてよ」
「うおおおおう!?」

心臓が止まるかと思った。タバスコを投入し終えた瞬間、桐乃が台所の方へとやてきたのだ。
幸い、タバスコの件はばれていないようだったが――

「な、何でそんなびびってんの?」
「い、いやなんでもない」
「まあ、いいや。あたしが運ぶから。あんたは座ってていいよ」
「ま、待て!」

俺の制止もむなしく、めんつゆをまとめてかっさらって行く桐乃。
ああ! これじゃあ、どれがどれだか――!



「……どれだ」
「京介氏、何をぶつぶつと呟いておられるのです?」

目の前には、4つのめんつゆ。当然、目印などつけていない。
一つ一つ匂いをかいでいけば判別もつくだろうが、こいつらの前でそんな露骨なことをするわけにはいかない。
く……これはもう腹をくくるしかないのか。

「……南無三!」

そう叫び、俺は一つのめんつゆに手を伸ばした。



※死のタバスコ・ロシアンルーレット

京介たちが手にとっためんつゆの番号をそれぞれ選んでください。
どれか一つが大当たりです。


京介 ④
桐乃 ③
黒猫 ②
沙織 ①

≫521



521 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 17:25:00.57 ID:cGfsrreno
例の通り



532 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 17:52:08.58 ID:1uHZnrypo
ざわ……ざわ……。
どこからともなく、そんなざわめきが聞こえてきそうだ。

「「「いただきまーす」」」
「い、いただきます」

ええい、確率は1/4だ! うおおおおおおお!



「ぼふぁあ!?」

吹きだしたのは沙織だった。

「沙織かよ!」
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
「げほ、げっほ…………く、黒猫氏!? 拙者にいったいなんの恨みがあって……」
「う、恨み!? いったいどういうこと!?」
「ど、どういうこともないでござる……。このめんつゆ、味がおかしいのでござるよ……具体的に言うととんでもなく辛いでござる」

そりゃあ、あれだけタバスコが入ってりゃあな。
沙織は若干涙目になってしまっている。あれだけ豪快にすすれば無理もない。
…………沙織には大変申し訳ないが、正直助かったぜ。

「わ、私は何もしてないわよ!? ほ、ほんとうよ!」
「ていうか、なんでそのめんつゆだけ味がおかしいワケ?」

どきり。

「全部おかしいならまだしも、一つだけ味がおかしいとかおかしくない?」

ぎくり。

「……そういえば、先輩がめんつゆの傍で何かしていたのは見たわ」

びくっ!

「……4人で集まるの久しぶりだし、なんかテンション上がっちゃってさ。なんかこう、ドッキリの一つでも画策して盛り上げてみようかなあ……なんて思った次第でありまして」

もはや誤魔化すことは不可能と判断し、つらつらと言い訳を始める俺。

「その精神は有難いですが、できればもっと楽しいサプライズにしてほしかったでござる。というわけで、京介氏」
「あんた真剣に馬鹿なんじゃないの? その馬鹿っぷりは矯正しないとね」
「っふ……なにはともあれ、食べ物を粗末にするのはよくないわね。ねえ、そう思うでしょう、先輩?」

じりじりとにじり寄ってくる3人。
沙織の手には、例のめんつゆが装備されている。

「ま、待て。俺はこれでもしっかり反省しているんだ。そ、それを――」
「ふふふ、もはや問答無用でござる。……お二人とも!」
「「まかせて!」」

がっしと両側から桐乃と黒猫に押さえつけられる。

「お、おまえら!? た、頼む! それを丸々はまずい! どんだけタバスコが入ってると思ってるんだ!?」
「ほほう、この味の正体はタバスコでござるか。それでは……京介氏、覚悟!」
「や、やめ――」




ぐああああああああああああああああああああ!!


夏休み、十八日目。昼パート 安価失敗


名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/08(月) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
すまん、妹にしかけることに失敗した

ところで、唇が異常に腫れてる場合って何科の医者にいけばいいのかな
≫542



542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:02:42.46 ID:j/E9pfVXo
高坂兄妹と赤城兄妹の4人で遊びに行く
隙をみて赤城にカンチョウをくらわせ、恨みを晴らす

543 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:02:42.63 ID:9uDzYhWJo
真っ白い全身タイツのみを着用し黒猫と会って話をする(会うまでの格好は好きにしていい)
「私の名は白猫よ。masukaki~破産したペテン師たちの剛直~と言えば
愚鈍なるあなたでも理解出きるかしら」と自己紹介して
黒猫の口調とキャラをパクり適当に10分以上黒猫と会話を続ければ安価達成
ただし、黒猫と別れるまでは黒猫口調と白タイツを続けること。尚、安価で他人の意見を聞くことは禁止

549 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:11:39.57 ID:9L0kJ/xeo
さて 問題は「どっちの赤城にやるか」だな

551 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:18:00.35 ID:ZzriGDvso
あぶなかったぜ・・・
あと1レスずれてたら致命傷だった(好感度的な意味で



555 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 18:42:19.56 ID:1uHZnrypo
「おまえらは忘れてるかもしれんが、瀬菜には一つ借りが残ってるんだよね」

たしか、何でも言うこと聞くみたな契約が残ってたはずなんだ。女装を手伝う見返りとして。
そんな状況でこんなことしてみろ。もう、何がどうなるか想像すらできんぞ。
それをふまえての安価なのかもしれないけどな! ちくしょう!

「いや、桐乃もいるし、案外大丈夫……か?」

そうだな。何事もポジティブにいかんと駄目だよな。
……ゲー研部員の前でも平気で腐りっぷりを発揮する瀬菜相手では、桐乃を抑止力として期待しても望み薄ではあるが。

あと、俺が実行するのは兄貴に対してだからな。
桐乃と赤城の前で瀬菜に対してやってみろ。それこそ東京湾に沈められてしまうわ。

「遊びに行く……か」

どうせなら、出来る限り隙が生じやすい場所がいい。
そうだな……たとえば、何かに夢中になってしまうような所とか、何かしらのゲームや作業をするところが理想かな。



名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/08(月) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
安価把握
ところで、どこに遊びに行ったらいいと思う?

≫565



559 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:48:54.88 ID:k9OrqxwEo
池袋の乙女ロード

565 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:51:21.97 ID:cqyqzVmWo
ゲーセン

566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:51:24.88 ID:Fu/vMhMIO
乙女ロード

568 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 18:51:43.71 ID:IGa6OSIK0
乙女ロード



574 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 19:58:07.22 ID:1uHZnrypo
「乙女ロード率高くね?」

おまえら、ちょっと落ち着け。冷静になるんだ。
瀬菜を連れての乙女ロードは地雷原となんら変わりがないぞ。
ともあれ、安価先はゲーセンとまともな安価だ。

「……素直に喜んでいいのか微妙だな」

すっげえ安価成功しちゃいそうなんだけど。



「お待たせしましたー!」
「おう、高坂。てめーひょっとして瀬菜ちゃん狙ってんじゃねえだろうな」
「なんでおまえはいきなり喧嘩腰なんだよ。狙ってるわけねえだろ。狙うならおまえは呼ばないし、妹だって連れてこないわ」
「それもそうか」

もうやだ、このシスコン。

「せなちー元気だった?」
「うん、桐乃ちゃんも元気だった?」

和気藹々といった雰囲気の妹勢。
いきなり喧嘩腰だった赤城にも見習ってほしいもんだ。

「で、遊びにいくのはいいけどよ。どこ行くんだ?」
「ゲーセンでも行こうと思ってる。桐乃も赤城……妹の方もそれでいいか?」

頭の中では瀬菜と呼ぶからいいものの、口に出して呼ぶときは実にめんどくさい。
いちいち、“妹の方”とか呼んでられねえよ。

「うん、私はそれでいいよ」

瀬菜の方がそう答える。
それを聞いた赤城(兄)が――

「桐乃ちゃんはゲーセンでいいの?」
「てめえ、なに勝手に人の妹を名前で呼んでるんだ! ぶっ殺すぞおらああああ! 狙ってんのか? 狙ってんのか!? あぁ!?」
「お、落ち着け高坂!? てめえこそ人のこと言えねえじゃねえか!?」

はっ!? お、俺は一体何を口走っているんだ。
……どうやら偽彼氏事件の一件以来、こういう話に対して、過剰に反応してしまうようになったみたいだ。
決して、俺が赤城並の妹狂いということではないというから勘違いしないように。
そりゃ、ある程度のシスコンであることは認めるがな。

「……キモ」
「先輩が妹狂いってマジだったんですね……」

…………誤解だと言っても無駄なんだろうな。



「あっ……お兄ちゃん、あれ欲しい!」

今のは勿論瀬菜の台詞だ。
桐乃がお兄ちゃんなんて呼ぶわけないので、おまえらもわかっているとは思うけれど念のためな。

「よーし、俺にまかせろ瀬菜ちゃん!」

ノリノリでクレーンゲームに挑戦する赤城。
もはや、妹のためなら本当になんでもしそうな勢いすら感じる。
それに比べてこっちの妹は……

「あ、あれいいなー。ちょっと取ってよ。っていうか、取らないと許さないから」

なんとも可愛げがない。

「へいへい。わかりましたよ」

やってることは一緒なんだけどな。
クレーンゲームの筐体に500円玉を投入し、クレーンを操作する。
こういうのは1回じゃ取れないのが定番なので、予め多めの金額を投入し、+1回のボーナスを得る方が賢いのだ。

そして、クレーンを操作すること6回。金額にして1000円。

「ほれ、とれたぞ」

575 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 19:58:47.58 ID:1uHZnrypo
なんとか入手したメルルの人形を桐乃に手渡す。
それにしても痛い出費だ。ただでさえ、この夏休みには所々手痛い出費があったしなあ。
だが、それでも――

「あ、ありがとね」
「あいよ」

高い買い物だとは思わなかったよ。



「あっちは……まだやってんのか」

俺の後ろでクレーンゲームに興じていた赤城は未だに苦戦していた。
瀬菜がねだったものってそんなに難しい物だったの?
筐体の中身を覗いて見るとそこには――イナ○マイレブンのやたらでかいクッションが置かれていた。

「あんた、何かアドバイスとかないの?」
「アドバイスってもなあ……俺だってこういうのに詳しいわけじゃないし」

黒猫や沙織なら的確なアドバイスもできたんだろうけどさ。

「……待てよ? これ、チャンスじゃないか?」

これ以上隙だらけな赤城もなかなかあるまい。

「ちょっとアドバイス思いついたから伝えて来るわ」
「うん」

俺は赤城の背後に静かに忍び寄り、忍者よろしく、両手で印を結ぶ。
そして、

「赤城! 覚悟!」

俺の両手から放たれた真魔絶滅掌は赤城の弱点を正確に貫いた。

「ぐああああああああ!」

大声をあげ、そのまま膝から崩れ落ちる赤城。

「こ、高坂! おまえ何をしや――」

<ガタン

「がる……ん? がたん?」

赤城が振り向くと、その目に入り込んできたのは、瀬菜お目当てのクッションだった。

「うわあ! ありがとうお兄ちゃん!」

回収したクッションを抱き寄せ、大はしゃぎする瀬菜。
こういう子供っぽさももっと表に出せばいいのに、と俺は思う。

「あ、ああ。よかったね瀬菜ちゃん。…………そ、そうか! 高坂、おまえは俺に力を抜けと伝えたかったんだな!?」
「はあ? 何言ってんだ、おまえ。今のはただの偶然で、どう考えてもあれは悪戯――」
「照れるな照れるな! ありがとな、高坂! はっはっは、さすが俺の親友だ! また遊びに行こうぜ!」

…………これ、いけないフラグが立ったわけじゃないよね?



夏休み、十八日目。夕方パート 安価成功

※安価対象に赤城浩平が追加されました!


夏休み十八日目終了

本日の好感度変動

桐乃  朝 +1
    夕 +1
  ―――――─
    計 +2

麻奈実 +1
沙織 -1
瀬菜 +1
赤城 +2



576 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 20:00:59.12 ID:cGfsrreno
≫※安価対象に赤城浩平が追加されました!
お断りします( ゚ω゚ )

578 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/25(土) 20:03:21.71 ID:6svXxWnzo
これはwww



579 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/06/25(土) 20:03:25.60 ID:1uHZnrypo
夏休み十八日目終了時の好感度

桐乃 +5  ※嫉妬心を自覚。今後のやりようによっては……?
麻奈実 +6
黒猫 +1  ※覚醒済み
沙織 +4
あやせ +2 
加奈子 +7
ブリジット +3
日向 +3  ※眼鏡をかけるようになっている
珠希 +2
瀬菜 +5
フェイト +2
佳乃 -1
赤城 +2

大介 ※殺意の波動の気配がする「仏の顔も3度まで」残り…1回

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最終更新:2011年07月01日 18:32
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