京介「妹たちに安価で悪戯する」 その4:556

556 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/20(水) 21:35:42.40 ID:ZLLve1C8o
夏休み二十八日目

名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
昨日の夕方だけで一気に老化がすすんだ気がする
全然疲れがとれねえ

幸いにも、飲んだ奴らはみんな前後不覚に陥っていたらしく、記憶が見事に吹っ飛んでいた
幼女組には箝口令をしいておいたので問題はないと思う。……多分
ひょんなことから記憶が復活する恐れもあるので変につつかないようにしないと

さて、本日も引き続きキャンプ場で安価だ
朝のフリー悪戯タイムといこう
≫564



564 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 21:40:23.92 ID:L9b1ibsuo
沙織を呼び出して散歩。二人っきりの良い雰囲気になる

その後不意打ちで、思いっきり沙織の頬に往復ビンタ10発、罵倒して先に戻る。沙織が戻って来たら、無言で睨みつけて、もう一発だけ力の限りビンタする

570 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 21:41:06.77 ID:hHXgkekso
うわぁ…

573 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 21:41:55.20 ID:q0vcTkVm0
これはコレは

575 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 21:42:01.86 ID:2Bd8nGe90
≫564
沙織に何の恨みがwwwwww



630 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 13:12:48.53 ID:0/SBlyiHo
「来たな。久しぶりの鬼畜安価」

忘れた頃にやってくるな。まさに天災といえよう。
俺の危機回避能力も錆びついていないことを祈るばかりだ。

「さて、この場合の“沙織”についてだが」

沙織には“バジーナ形態”と“槇島形態”の二つがある。
眼鏡の有無によって形態が変化するわけであるが、今回の安価では眼鏡については言及されていない。
どちらの形態の沙織と散歩するかは、俺の裁量で決めてよいと言うことだ。

「……悩むまでもねえ。“バジーナ”さん一択だろ」

だが、いくら冗談が通じる相手とはいえ、いきなりビンタはない。
どう考えても鬼畜の所業だ。
全ては俺の危機回避能力、およびリカバリー力にかかっている。

「安価の性能の違いが好感度変動の決定的差でないことを教えてやる!」



早朝から沙織を散歩に誘った俺は、沙織とともに近くの林を歩いていた。

「……判断をミスった」
「どうかされましたか?」
「なんでもねえ」

俺は大事なことを見落としていた。
安価達成の下準備として、“いい雰囲気”とやらにする必要があるのだが――

槇島沙織ならまだしも、沙織・バジーナと“いい雰囲気”になるって難しくね?

向こうはどうだか知らないが、こちらとしては、相手があのござる口調ではムードもへったくれもない。
何を言っても笑い飛ばされてしまいそうだ。
仕方ない。“いい雰囲気”の意味を広義的に解釈しよう。
いわゆる恋仲的な意味でなく、打ち解けた雰囲気も“いい雰囲気”に含めることにする。
ちょっと妥協入ってるが、本命を達成するためだ。これくらいは許して欲しい。

そう決めてしまえば後は気楽なもので、俺は普通にしているだけで沙織が話を広げてくれる。
要は、いつも通りの、俺たちの雰囲気になっていた。
後は安価を実行するだけだ。

「すまん沙織!」

唐突に謝りながら手をあげる俺。
フェミニストを気取る気はないが、女性に手を上げるあたり、倫理観とか色々ぶっ飛んでいる。
そして、それは間違いなく、前半の鬼畜安価の嵐のせいだと思う。

ばちん!

やたらと渇いた音が林に響いた。
手がとんでもなく痛いが、沙織はきっとこれ以上に痛いのだ。
最早沙織の方を見ることもできず、そのまま、ビンタを繰り返す。

俺が沙織を見ることができたのは、最後の10発目が終わると同時だった。
そこには、何が起きたか理解できず、目に涙を浮かべながらこちらを見る沙織の顔がある――と思ったのだが、

「ヘルメットがなかったら即死だった」
「なんでそんなもん用意してんだよ!」

なんと、いつのまにか沙織は、どこぞの大佐よろしくヘルメットを装備していた。
その赤いヘルメットには妙な角らしきものも確認できる。
カバンがやたらと膨れてたのはそれのせいか。

「やたら痛いと思ったらそのヘルメットのせいかよ!」

そら痛いよ! ひたすらヘルメット殴ってたんだもの!
沙織の方を見なかったのが完全に裏目に出た。

「京介氏も変わってますな。こんな所で“叩いてかぶってじゃんけんポン”とは」

なんと反応に困るボケか。
普段なら「そんなつもりでやったんじゃねえよ!」突っ込みを入れるところだが、今回ばかりは無理だ。
「では、どういうおつもりだったのですか?」と返されるが怖すぎる。

「沙織の馬鹿! もう知らない!」

631 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 13:13:15.15 ID:0/SBlyiHo
仕方なく、罵倒――と呼べるかどうかは微妙な負け台詞を吐き、敗走した。

「あ……しまった。『じゃんけんしてねえだろうが』って突っ込むの忘れた」



先に戻った俺は、沙織が戻ってくるのをそわそわしながら待っていた。

「やべえ……」

合わせる顔がない、とはこういう心境のことを言うのだろう。
もう沙織の方を見れない気がする。
だが、俺にはこの後にもう一仕事残っているのだ。

「ああ、いたいた。置いていくなんてひどいでござるよ、京介氏」

何食わぬ顔をして戻ってくる沙織。
パッと見は、さっきのことなど微塵も気にしていないように見える。

意を決して、沙織の方を見る。もちろん、眉間に力を入れて睨み付けるのも忘れない。

「……ひょっとして、拙者、昨日何かしましたか? 実は夜の記憶がさっぱりないもので……」

それは俺が酒を飲ませたからです。

「だとしたら非常に申し訳ない」

非常に心が痛むが、それと同時に、俺は今、いけないことを思いついてしまった。
あれ? この流れに乗ってしまえばいいんじゃね?
勿論、沙織を悪者にしてしまえという意味ではない。もっと簡単なものだ。
沙織のせいにするという意味では同じだが。
うーん……自分でもわかってはいるのだが…………なんというか、端的に言うとゲスい。
気が進まないが、こうするよりほかに道はないのだ。上手い言い訳を考え付かなった自分が恨めしい。

俺は、無言のまま、沙織に最後のビンタをかます。
今度は、沙織もヘルメットをかぶることなく、そのまま俺にビンタされた。
幸い、俺たちが帰ってきたことに気付いていた者はおらず、この光景は誰にも目撃されずにすんだ。

だが………………なぜそこで頬を赤らめる?
今しがた俺がビンタしたばかりだから赤いんだろうが。という突っ込みは意味をなさないぞ。
沙織が赤らめているのは、俺がビンタした方と反対側の頬だからな。

まあいい。今はそれは横に置いておこう。
今は、こうするのが先決だ。

「すまなかった沙織いいいい!」

久しぶりの全力土下座。最近はする機会がなかったが、体はしっかりやり方を覚えていたようだ。

「実は、昨日の夜こうしてくれとおまえに頼まれたんだよ!」

それから俺は、

『朝起きたら、とりあえずビンタしてくれ』

と頼まれたことを沙織に話した。
沙織の昨夜の記憶がないことにつけ込んだなんともアレな作戦だ。

「きょ、京介氏……」

沙織は愕然とした表情で俺を見つめている。目元は眼鏡で隠れて見えないけどな。
もともと表情が豊かな奴なので、目元が見えなくとも大体の表情はわかるのだ。

こんなアホな言い訳が通るのだろうかと不安になりながらも土下座の姿勢を継続する。
本来なら、このまま頭を踏まれても文句は言えないのだが――

「京介さん、わた……いえ。拙者、どこまで話ました?」
「えっ?」
「どこまで話したのかと聞いているんです!」

珍しく語気を荒げ詰め寄ってくる沙織。

632 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 13:13:41.55 ID:0/SBlyiHo
「そ、その顔……ま、まさか……まさか! 拙者が叩かれて喜ぶドMだと知っている顔でござるな!?」
「何を勝手に一人で突っ走ってるんだおまえは」

人が慌てる様を見ると、それを見ている方は逆に落ち着くと言うが、あれは本当だな。
今、俺の頭は妙に冴えている。

「どうなのですか!?」

そして、俺のその冴えた頭が導き出した最良の言葉は、

「すまん、沙織。昨日ばっちり聞いちゃったんだ。他でもない、おまえ自身から。『少し痛いくらいが丁度いい』とか、『一度、思い切り叩かれてみたい』とか」

最後の台詞は適当にねつ造したものだったのだが――

「やはりそうでしたか…………ぬおおおお、なんたる失態!」

沙織は妙な雄叫びをあげながら、自分の頭をわしゃわしゃと掻いている。
どうやら、これで正解だったようだ。

『存分に罵って頂いて構いませんぞ』

どうやら、あの台詞は、桐乃や黒猫に気を遣ったものではなく、沙織の本心の現れだったらしい。

「どうせ拙者はM属性でござる! ならば、叩かれて喜んで何が悪いのか!」
「お、おい! 声がでけえよ!」

あいつらに聞こえたら困ったことになっちゃうだろ! 主に俺が!

「さあ、京介氏! 存分に嬲って下され!」
「卑猥な表現をするんじゃない!」

幼女もいるんだから自重しろ!


夏休み、二十八日目。朝パート 安価成功?

※沙織がM属性であることを白状しました。



名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
この夏休みに入ってからというもの、開いてはいけない扉をがんがん開いていっている気がする
もう悪戯したいとか、振り回したいとか贅沢は言わない
せめて、これ以上禁忌の扉を開かないようにしたい

……開けるなよ? 次だ
≫640



640 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 13:22:37.88 ID:UTV8lKA0P
妹のパンツを頭にかぶって数人に見せつける



669 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 18:45:49.48 ID:0/SBlyiHo
“肉親に触れてはいけない”という安価に抵触しそうではあるが、桐乃と接触するわけではないのでいいだろう。
これは桐乃が対象なのではなく、桐乃のパンツが安価の対象なのだ。

そして、またもや現れる“数人”という表現。俺は、けっこうこの表現を気に入っている。
全員と書かない辺り、≫640の優しさが垣間見えるようでな。
『ほんとに優しいやつはこんな安価を出さねえよ』という突っ込みもあるだろうが、俺は――

「待て待て」

危うく騙されるところだった。
そうじゃん、別に優しくもなんともねえよ。結構な鬼畜安価だろ、これ。
朝の安価があまりにもあれだったから感覚が麻痺してたわ。
妹のパンツかぶって徘徊とかどんな変態だよ。しかもそれを何人かに見せつけねばならないわけだろ?

「鬼や……鬼の所業や…………」



名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
では、安価で見せつける対象を決めたいと思う
数人だぞ? 2~5人だぞ?

信じてるからな! ≫675



675 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 18:51:01.83 ID:+x5fBHtt0
あやせと黒猫

677 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 18:54:48.75 ID:P3gLAxvro
修羅場だなwww

678 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 18:57:35.16 ID:7FAUDaUSO
S気味に覚醒してる2人じゃないか
京介、明日の朝日を五体満足で拝めるのだろうか

679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 19:53:17.27 ID:rOHBBZNDO
二大女王様の饗宴がはじまる…



680 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 19:55:40.21 ID:0/SBlyiHo
「おわた」

黒猫はともかくとして……あやせだと?
いや黒猫も十分怖いが、あやせのように治療費が発生するようなことがない分だけまだましに思える。

「く……危機回避能力云々とかじゃないだろ、これ」

パンツかぶってる時点で現行犯だもの。問答無用でひっぱたかれても文句は言えない。
そして、最も恐ろしい点は言い訳が全く思いつかない点だ。
やべえ。今回ばかりは何かしら言い訳を用意して臨まないと、無事にキャンプを終えられるかどうかすら怪しい。
そして、安心できる言い訳がないと足もすくんでしまう。

「いったいどうすれば……」

頭を抱え、考え込む俺。
本当に何の気なしに、ふと視線を横に向けると――

「……そうか! これだ!」

そこには、逆転の一手が用意されていた。
リスクを伴うことが容易に想像できるが、今はそれどころではない。
多少のリスクなど、天秤にかける必要すらない。俺は今、生きるか死ぬかの瀬戸際なのだから。



「おーい! 黒猫、あやせ! ちょっと来てくれ!」

みんなとは少し離れた場所から黒猫とあやせを呼ぶ。
黒猫とあやせ以外に見られても問題ないことは問題ないが、できるだけ見られる人物は少ない方がよい。
黒猫が先に俺の声に気付いたようで、俺があやせも呼んでいると把握するとあやせを連れだってゆっくりとこちらへ歩いてくる。

「なにかし――うっ!?」
「えっ……お、お兄さんそれ……き、桐乃の…………」

そこには妹のパンツを頭に被り、(多分)顔を赤くして、泥酔している俺がいた。
さぞかし異様な光景だったろう。

そう。逆転の一手とは、昨日の酒の残りだった。
事前にこれでもかと飲みまくり、少し気分がハイになってきたところで安価を実行に移そうと言う考えだ。
全てを酒のせいにしてしまおうというわけだな。
酒の余りは、桐乃たちからは見えないように俺がしまっておいたのだが、まさかそれがこんな形で役に立つとは。
酒の存在を知らしめることによって、黒猫やあやせが、昨日の泥酔事件を思い出す可能性もあるが今は考えないことにする。

「ちょ、ちょっと先輩! 何をしているの!?」
「何って……飲んでるんだよ」

黒猫の問いに対して、きちんと返事をする。
けっこう飲んだのだが、未だ前後不覚には陥っていない。
親父がかなり飲める人なので、遺伝だろうか。

「それは見ればわかるけれど……。くっ……突っ込みどころが多すぎて処理しきれないわ」

俺も同意見だ。
なぜ酒があるのか。なんで一人で飲んでいるのか。そして、なぜ頭にパンツを被っているのか。
突っ込みたいところばかりだろう。

「ふへへ。これ、桐乃のなんすよ」

被るパンツを指さすと同時に、自然と変な笑いが漏れてしまう。
これが最高にハイってやつか。ふへへ、すげえいい気分だ。

「……とりあえず、私のでなくてよかったわ」
「…………」

頬をひくつかせながら、そんなことを言う黒猫。
一方のあやせは、一言も発せず、眼を見開いている。
わかってはいたことだが、両者ともどん引きだ。
だが、それでも――

「はぁ……これ全部一人で飲んだの? ……ちょっと飲みすぎよ。羽目をはずすのもいいけれど、自制はきちんとなさい」

かいがいしく世話を焼いてくれる辺りはさすが黒猫といったところか。

「ほら、そこの小川で顔を洗いましょう。それで少しはましになるわ」

681 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 19:56:33.45 ID:0/SBlyiHo
黒猫に肩を貸してもらい、ようやく立ち上がる。
立ち上がってみて、分かったが、どうやら俺はかなり酔っているらしい。まともに歩けない。
男一人を黒猫一人で支えるのは無理があったようで、あっちへふらふら、こっちへふらふらとしながら歩いていく。
ふらつく俺と黒猫を見て、あやせが黒猫とは反対側から俺を支えてくれた。
あやせとしては、俺一人ならそのまま放置したんだろうけど、このままじゃ黒猫も危ないってことで手伝ってくれたんだろうな。
ちなみに、この時点でパンツはあやせに没収された。

「黒猫、あやせ……おまえらいい奴だよな」
「な、なによ。いきなり」
「お兄さんにそんなこと言われても嬉しくありませんよ?」

わかってる。俺がそう言いたかっただけなんだ。
俺の溢れる感謝の気持ちをどうにかして伝えたい。
だが、今の俺は呂律がまわらなくなってきている。ならば、どうすればよいか。
酒がまわりにまわった俺の頭がはじき出した答えは――

「んー」
「ひいっ!?」
「ちょ……や、やめなさい!」

ちゅーすることだった。
もっとも簡単で原始的な、愛情を示すコミュニケーション手段。

「はっはっは。そう嫌がるなよ。これでもおまえらのことが大好きなんだぜ。んーちゅっちゅっ」
「ひいいいい!?」
「や、やめ……こうなったら」

俺の肩越しに黒猫とあやせが視線を交差させる。
なにやらアイコンタクトをとっているようだ。
どうした? そう聞こうと思った瞬間だった。

「「せーの!」」

ざばーん!


夏休み、二十八日目。昼パート 安価成功



名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
おかしい。ここ数時間の記憶がない
気が付いたら川を流れていたし。……下流の人が気づいてくれなかったらほんとに危なかった

みんなの元に戻ったら、ゴスロリと女王様から、なぜか「このキス魔」だの、「ほんとに酔ってたんですか? いつもと変わらないじゃないですか」だのと、責められるし
なんのことかさっぱりだ

気を取り直してキャンプ最後の安価といこう
キャンプにちなんだものだと嬉しい
≫689



689 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 20:04:03.33 ID:RFNP2591o
くじ引きで組み合わせを決め、4人一組で肝試し
※組み合わせは完全ランダムで



701 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 20:46:14.67 ID:0/SBlyiHo
今いるのは、俺を含めて全部で13人。
4人一組にすると一人余るわけだが……。

「まあ、俺が入るところを後で決めれて、そこだけ5人組でいいか」

適当にあみだくじを作り、そこに班番号を割り振る
あとは、誰が左から何番目の位置にするか決めれば班が決定する。


名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
あみだくじを作った。対象の配置はおまえらがを決めてくれ
あみだに並べる順番を、左から順に書いていってくれればいいぞ
≫708



708 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 20:48:54.08 ID:aiwpYEHro
名前の五十音順で



718 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 21:02:17.03 ID:0/SBlyiHo
あみだくじの結果、班分けは以下のように決定した。


フェイト
加奈子
桐乃
日向


瀬菜
珠希
麻奈実
沙織


赤城
あやせ
黒猫
ブリジット

自分で言うのもなんだが、なかなかうまい具合にカオスな班分けになっている。

「さて、あとは俺が入る班を決めるだけだな」


名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/19(金) xx:xx:xx.xx ID: xxxxxxxxx
俺がひくあみだくじの番号を決めてくれ
この番号がそのまま班番号になるわけじゃないから注意な
選ぶ番号は①~③で頼む

これは重要だぞ?
≫725



725 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 21:03:48.31 ID:P3gLAxvro
2



739 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 22:15:02.14 ID:0/SBlyiHo
「②班だった件」

書いた番号がそのまま班番号になるわけじゃないと言った手前、これは恥ずかしい。
『なんのためのあみだくじだ』と思われそうだ。
で、でもしょうがないんだよ! ほんとにそうなっちゃったんだもの!



「さて、肝試しのルールだが」

この道をまっすぐ行くと寂れた廃屋があるので、まずはそこを目指してもらう。
そして、そこの中に置いてある“目印”を回収する。
無事回収したら、後はそのまま戻ってくるだけだ。

……なんでそんなこと知ってるかって?
桐乃が釣れてしまったせいでぽしゃってしまったのだが、俺はもともとここで肝試しをするつもりだったのだ。
下調べ&下準備は既に終えてある。
まあ、問題は桐乃がいないせいで脅かす人がいないってことかな。

「じゃあ行ってくるわね」

①班引率役のフェイトさんに連れられ、①班ご一向が出発する。
①班が戻ってきてから、俺たち②班が出発する予定だ。
往復30分もかからないくらいの道のりのはずなので、①班が出発してから何分後に出発という形をとるまでもないかなと思ったからだ。
それに、廃屋へ続く道は一本道なので、前の班が戻ってくる前に出発すると、途中ですれ違ってしまうことになる。
これは肝試しとしては興醒めなので――という理由もある。



「きょうちゃん、桐乃ちゃんたち遅くない?」

……確かに遅い。①班が出発してからもう1時間ほどが経っている。
日向ちゃんがいるので、多少歩く速度が遅くなるとしても、いくらなんでも遅すぎる。
何かあったのだろうか。だとしたら、この肝試しを企画した人間として、責任を果たさねばならない。
だが、もしも何もなかったとしたら。単にびびりながらの行軍なので遅くなっているだけだとしたら……。

「仕方ない。ちょっと予定とは違うが、②班も出発してしまおう」

結局、俺は②班全員で出発し、様子見がてら肝試しを実行することにした。



「きょ、きょうちゃん。ごーるはまだ先?」
「まだ先だよ」

しっかりと俺の腕を掴んで離さない麻奈実が尋ねてきた。
麻奈実、いくらなんでもびびりすぎだろ。まだ歩き始めて5分も経ってねえぞ。
瀬菜と沙織を見てみろ。ずんずん歩いていってるじゃねえか。

「だ、だって~。……それなら珠希ちゃんだって怖がってるじゃない」
「いや、珠希ちゃんは別だろ」

そこで珠希ちゃんを引き合いにだされても……。
歳を考えなさい、おばあちゃん。
その珠希ちゃんはというと、俺におぶられており、俺の首元にしっかりと抱き着いていた。
さすがに、30分も歩かせるのは悪いと思ったので、俺がおぶることにしたのだ。
昼間あれだけはしゃいでいたので、疲れているだろうしな。

さらに、10分ほど歩いた頃。

「あれ? あれがゴールの廃屋ですか?」
「ああ、そうそう。あれだよ」
「はて? それにしては①班とすれ違わなかったでござるな」

740 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 22:15:31.27 ID:0/SBlyiHo
沙織に言われ、みんながハッとした。
そういえば、ここまで①班とすれ違っていない。廃屋の中にもいなければ本格的に迷子である。
もっとも、ここまでの道のりは本当に一本道で、迷うような道ではない。
けもの道すら見当たらなかったので、それこそ本当に“自ら山中に分け入る”くらいの行動を取らなければ道を外れることはない。

「とりあえず、廃屋の中を見てみるか」



「いない……だと?」

俺が用意した目印は減っていたので、ここまで来たことは確かなようだ。
だとしたら、なぜすれ違わなかったのか。

「きょ、きょうちゃぁん」
「京介氏……」
「せ、先輩……」
「どうしたの、お兄ぃちゃん?」

ひとりのんきそうな声をかけてくれる珠希ちゃん。

「……とりあえず戻ろう」

下手に動いて俺たちまで何かあってはまずい。ミイラ取りがミイラになってはいかんのだ。
いざとなったら携帯で連絡をとることだってできる。
そうだとも。まだまだ慌てるような時間じゃない。



帰り道。
麻奈実は行きよりもさらにびびっていた。
沙織や瀬菜も心配を隠せないようで、口数も少なくなっていた。
「何かあったのか?」そんな思考がぐるぐると渦を巻く。

がさがさ。

「!?」

消沈した気分で帰り道を進んでると、草が揺れる音がした。
②班全員が一斉にその方向を注視する。
もちろん行きでもその程度はあったのだが、今回のは音が大きい。
音の発生源が近いからか、それとも、それだけ音を発生させている物体自体が大きいのか。
いずれにせよ、警戒せねばならない。
それだけの音がしたのだ。

がさっ!

目の前の茂みが一際大きく揺れたと思った瞬間、そこから、“何か白い大きい物”が飛び出した。

「「「きゃあああああああああ!」」」
「きゃあああああああああ、でござるううう!」
「うわああああああ!」

悲鳴をあげる女性3人と侍1人。
そして、情けなくも悲鳴を上げる野郎が1人。

「えへ。びっくりした?」
「うわあああああ…………ああ?」

この声は……。

「桐乃!?」

741 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/23(土) 22:16:27.84 ID:0/SBlyiHo
ゆうに2m近くある“白い大きい物”から聞こえてきたのは、あいつの声だった。

「「どっきり大成功~」」

加奈子と日向ちゃんが、“白い大きい物”のかげから姿を現した。
そして、この“白大きい物”よくよく見れば、真っ白ではない。柄がある。
俺はその柄に見覚えがあった。

「俺の布団のシーツじゃねえか!」

当初の計画では、桐乃がこれを使ってみんなを脅かして回ると言う計画だったのだ。
……ということはあれか。俺は自らが立てた計画にはまったというわけか。なんとう墓穴。

「しまった。麻奈実たちは――」

はっと我に帰り、後ろを振り向くと、麻奈実、沙織、瀬菜の3人は腰を抜かしていた。

ちなみに、2m近くあるのは桐乃がフェイトさんに肩車をしてもらっているからだった。
わかってしまえばどうということはない。実にチープな出来だった。
だが、恐怖は視野を狭める。看破できないのも仕方のない事なのかもしれない

「いい教訓だったな。……ちくしょう」

計画は計画的に。


夏休み、二十八日目。夕方パート 安価成功


夏休み二十八日目終了

本日の好感度変動

麻奈実 +0.5
黒猫 +1
沙織 +1.5
あやせ +1
珠希 +1
瀬菜 +1


夏休み二十八日目終了時の好感度

桐乃 +12  ※嫉妬無双
麻奈実 +8.5
黒猫 +4  ※覚醒済み
沙織 +9  ※M属性
あやせ +5.5 ※女王様気質
加奈子 +6
ブリジット +8.5
日向 +5  ※眼鏡をかけるようになっている
珠希 +5
瀬菜 +7
フェイト +2 ※年下の良さを認識
佳乃 ±0
赤城 +2

大介 ※殺意の波動の気配がする「仏の顔も3度まで」残り…1回

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最終更新:2011年08月05日 16:41
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