アニッシュ・カプーアはインド生まれのイギリスの彫刻家である。ボンベイ(ムンバイ)生まれ。
カプーアは1970年代初頭からロンドンに住み始めアートの勉強を始めた。
最初はHornsey College of Art で勉強し、のちにChelsea School of Art and Designに学んでいる。
彼は最初、ニューブリティッシュスカルプチャーの一人として展示に参加していた。彼はロンドンのテートギャラリー、ハワードギャラリー、ミュンヘン、ベルリン・グッゲンハイム、マドリッド・レイナソフィア、ウィーン・MAK、ボストン・ICAのような国際的な会場で展示をするようになった。彼は1990年の第44回ベニス・ビエンナーレにおいて英国の代表となり、Premio Duemila賞を受賞した。1991年、ターナー賞を受賞している。特筆すべき作品が Cloud Gate, Millennium Park, Chicago, and Sky Mirror at the Rockefeller Center, New York などにある。
カプーアは彼の前半生をインドで送った。最初はボンベイ(ムンバイ)、そしてデラドゥーンのドゥーン学校で。1971-1973年にかけて彼はイスラエルで電気技師として勉強を始めた。そして彼はイギリスに行きHornsey College of Art and Chelsea School of Art and Designへ通うようになった。
カプーアは大きな作品を何点か作っている。「Taratantara (1999)」は35メートルの高さを持つ作品でゲーツヘッド(イギリス)のBALTIC Centre for Contemporary Artに置かれている。「Marsyas (2002)」はスチールと鮮やかな色のポリ塩化ビニルで出来た巨大な作品で315.87平方メートル(3400平方フィート)に達し、テートモダン美術館のTurbine Hallに置かれた。ノルウェイの北部のLodingenの湖の湖畔にはカプーアによる石のアーチが永久的に置かれている。2000年、カプーアの作品で高速で回転する色付けした水で構成された「Parabolic Waters」はロンドンのMillennium Domeに設置されていた。2001年、「Sky Mirror」巨大な鏡が空と周囲を写す作品はNottingham Playhouseの外側で委託管理されている。「Cloud Gate」110トンのステンレス鋼で造形され鏡面加工された作品はシカゴのMillennium Parkに2006年から永久的に設置されている。鑑賞者は作品の下を通り、へそを見上げる。2006年秋、二つ目の「Sky Mirror」がニューヨークのロックフェラーセンターに置かれた。もうすぐ完成するのがイギリスの目撃者によるニューヨーク911テロの記念碑である。それからネイプルズにある二つの駅のデザインと建設も彼の手による。またカプーアは Tees Valley Regeneration (TVR ※イギリスの自動車メーカー) の五つの公共芸術、通称「Tees Valley Giants」にも関わっている。
2007年、彼は「Svayambh(乱暴な翻訳として'自家発電')」を発表した。これは1.5メートルの蝋で出来たカーブのあるブロックでレールの上を動く作品であり、エスチュールビエンナーレ(フランス、2007年)の一部としてナント美術館で公開された。この作品は有名なところでは2009年、ミュンヘンのHaus Der Kunstと同2009年ロンドンのロイヤルアカデミーで再演された。カプーアの最新作は建築とアートの境界をますますもって曖昧にしている。