( ^ω^)ブーンが戦闘機に乗るようです 第一話


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1940年春 フランス

戦場の空を二機のBf109e戦闘機が飛んでいた

  _
( ゚∀゚)「フランス軍弱すぎワロタ」

( ・∀・)「いや我々ドイツ軍が強すぎるんだよ」

彼らは無線で会話していた
  _
( ゚∀゚)「あっ三時方向低空、あれフランスの戦闘機じゃね?」

( ・∀・)「相変わらずジョルジュは目がいいね。んー・・・確かにモラン・ソルニエ406だ。六機いる。
どうする?僕らの三倍の数だけど」
  _
( ゚∀゚)「は?三倍がどうしたって?」

先頭のBf109eは大きく右にバンクするとまっすぐにフランス戦闘機に向かっていった

( ・∀・)「ふー、まったく・・・」

僚機も同じ角度でバンクして先頭機のあとを追った

ジョルジュ機が2000mまで近づいたあたりでようやくフランス機は気づいた
六機が、三機ずつのグループに分かれて左右にバンクした
  _
( ゚∀゚)「バーカ、もう三機戦術は時代遅れだっての」

ジョルジュは迷わず左の三機のあとを追った
フランス機は必死で逃げるが、ドイツ機がぐんぐん追い上げる
  _
( ゚∀゚)「ひゃひゃひゃモラン・ソルニエみたいな糞機がBf109e様にスピードで勝てると思ってんのかよ」

( ・∀・)「ねえジョルジュ、どれを狙うの?」
  _
( ゚∀゚)「最後尾のモラン・ソルニエは動きが悪い、こいつは新米だ!」

しっかりと照準機の中に新米を捕らえて、
800mで機銃の引き金を引き、発砲を開始した

Bf109eに備えられた2丁の7.7mm機銃と2丁の20mm機関砲が一斉に火を噴いた

真昼間なので弾道は見えない かすかに曳航弾の航跡が見えるだけ
だが三秒ほど射撃を続けていると、最後尾のフランス機から何個かパーツっぽいのが飛び散って、
それから白い霧のように翼から燃料を噴き出し始めた

すぐにそれに火がついて、モラン・ソルニエは右翼から炎を吹き出しつつ落ちていった
  _
( ゚∀゚)「ざまあwwwwwwwww」

残された二機のうちの先頭機が急に右旋回した
ジョルジュ機の後ろにもぐりこもうとする

( ・∀・)「あ、あのチームリーダー、やる気だよ」
  _
( ゚∀゚)「上等だし」

ジョルジュも同様に右旋回するが、エンジンパワーの優位を使ってやや上方に向けて旋回した
何周かの旋回戦のすえ、ジョルジュ機の照準器がフランス機を捉えた
  _
( ゚∀゚)「はいどーんwwwwwwwww」

四丁の機銃が弾を吐く
20mm機関砲弾が命中したのだろう、フランス機の胴体で小爆発がおこったかと思うと
そこから機体が真っ二つに折れて、煙を吹きながら二つとも落ちていった

( ・∀・)「いけない、右の三機が戻ってきたよ。尻につかれた」

最初に左右に分かれたうちの、残り半分がいつのまにかジョルジュ、モララーの背後に迫っていた
  _
( ゚∀゚)「やっべ、逃げんべ」

二人はスロットルを最大にする
Bf109eの強力なエンジンが唸りを上げた

たちまちにしてフランス機は置いていかれた
  _
( ゚∀゚)「よっしゃー、これくらい離れりゃ、尻につかれたハンデも帳消しだ。
反転して空戦挑もうぜモララー!」

( ・∀・)「それはいいけど、燃料計見てる?」
  _
( ゚∀゚)「アッー」

Bf109eの泣き所は、航続距離が短いことだ
すでに燃料は心もとない残量になっている
  _
( ゚∀゚)「ちぇっ、今日んとこはこれくらいにしといてやるか・・・」

二機のBf109eは、追いすがるフランス軍戦闘機四機を無視して悠々とフランスの空を飛び去っていった。

  フランス      ドイツ
    .∧_∧       ∧_∧
 ;;;;;、(・ω(:;(⊂=⊂≡ (・ω・ )
    (っΣ⊂≡⊂= ⊂≡ ⊂)
    /   ) ババババ  (   \
    ( / ̄∪       ∪ ̄\ )

こんな感じでフランスはわずか一ヶ月ほどでナチスドイツに負けた

困ったのはイギリスだった

(^Д^)9m「フランス? 支援してやんよ」

イギリス首相チャーチルは、ナチスドイツに対抗して、フランスに援軍を出してた
陸軍をたっぷり出していたが、空軍はちょっとしか出さなかった

( ^ω^)「我が英国空軍はこの飛行場にいる20機ほどしか居ないお・・・」

それには深いわけがあった

( ФωФ)「ぶっちゃけ、うちには飛行機が無いのである」

空軍大将ダウニングは頭を抱えていた
イギリス政府は世界大恐慌のせいで金がまったくなかった
よって戦闘機もクソみたいな旧式機ばっかりだった

( ФωФ)「布張り複葉機でどうしろってんだよ・・勘弁してくれよ・・・・」

ドイツがフランスに攻め込み始めてから、ようやく近代的な飛行機の生産を開始するありさまだった

( ^ω^)「ブーンの隊は最新鋭のスピットファイアやハリケーンを装備してるお!」

(;^ω^)「でもハリケーンはちょっと弱いお。価格は安いらしいけど、胴体が金属じゃなくて布張りだし」

(;^ω^)「あとぶっちゃけ20機程度ではあんまり役に立たないお・・・」

(;ФωФ)「いかに最新鋭機といえど、こんなわずかな数では戦局全体には何の影響も与えないのである」

空軍大将ダウニングは何度もチャーチルに手紙を出した
大陸派遣軍を止めるよう上申したのである

しかしチャーチルは戦闘機をフランスに派遣しつづけた

(^Д^)9m「おまえらもっと頑張ってドイツ機落とせよプギャー」

フランス戦も終盤に近づいたある日のこと

  _
( ゚∀゚)「あーヒマ」

( ・∀・)「フランス機はほとんど僕らルフトバッフェ(ドイツ空軍)が打ち落としちゃったからねー」
  _
( ゚∀゚)「ん? 12時方向、何か変わった飛行機が飛んでるぞ?」

( ・∀・)「どれどれ・・・ほう、珍しいな、あれはイギリス軍のスピットファイアだよ」
  _
( ゚∀゚)「スピットファイア? 最新鋭機じゃないか、面白い」



( ^ω^)「ドクオ、向こうに飛んでるの、あれBf109じゃね?」

('A`)「ああ確認した。Bf109、ドイツ野郎が二機だ」

( ^ω^)「うはwwwwドイツ機初遭遇ktkr」

( ・∀・)「で、どう行く?」
  _
( ゚∀゚)「そうだなー・・・とりあえず正面から行くか」

( ・∀・)「了解」


( ^ω^)「お? まっすぐ向かってくるお」

('A`)「まずは対航戦を挑み、その後旋回戦に引きずり込む。ドイツ戦闘機の定番パターンだ」

( ^ω^)「ふーん・・お手並み拝見といくお!」

Bf109とスピットファイアMk.1はそれぞれ正面からお互いに接近した
距離500mほどで双方の機銃が火を噴く
  _
( ゚∀゚)「フォイア!!」

( ^ω^)「ファイヤー!!」
  _
(;゚∀゚)「おわあっ!!!」

スピットファイアMk.1の特徴の一つは、その重武装だった
片方の翼に4丁ずつの7.62mm機銃、合計8丁もの機銃を搭載している

全銃同時発射したときの、その弾幕はすさまじかった
たまらずジョルジュは機体を横滑りさせ、ブーン機の弾幕をかわした

避け切れなかった数発の弾丸により、Bf109の胴体にはいくつかの穴が開いていた。

  _
(;゚∀゚)「あっぶねー」

ジョルジュは旋回戦を開始した
機体をバンクさせ、ブーン機の尻に取り付くべく回りこむ

( ^ω^)「そうはさせないお!」

ブーンも同じ方向に機体をバンクさせ旋回する。
旋回性能はほぼ同等のようだった。
  _
( ゚∀゚)「ほう、このBf109様の運動性能と互角の戦闘機がついに現れたか」

どちらが勝つともしれず、両機は旋回を続けた
  _
( ゚∀゚)「じゃあ、これはどうだ? こいつをどう思う?」

ジョルジュは過給機をたくみに操り、エンジンパワーを最大限に引き出した
実践経験豊富なナチスドイツ軍パイロットならではの操作だった

ドイツはこれまでにもスペイン、ポーランドやオランダ・ベルギー相手に戦争しまくっていたので
兵士の錬度が高かった。いっぽうイギリスは戦争してなかったので実戦経験が不足していた。

(;^ω^)(やばいお・・・ケツ取られるお・・・・)

(;^ω^)「ドクオ逃げるお! こいつは敵のエースパイロットに違いないお!」

('A`)「ラジャー」

ブーンは旋回戦を捨て、反転して逃げ始めた
  _
( ゚∀゚)「おっと、待ちなよ」

旋回を止めたブーン機の後ろにジョルジュは追いかけてきた
機銃の一連射くらいの時間はある
  _
( ゚∀゚)「くらえっ!!!!」

20mm機関砲の強烈な振動と、7.7mmのすばやい連射が始まった。
ブーン機のまわりをすさまじい光の束が飛んでいく

(;^ω^)「ちょwwww20mm機関砲怖すぎwwwwwww」

('A`;)「あんなでっかい弾が当たったら戦闘機なんてイッパツで粉々だな」

だがブーンは運よくこの日は逃げ切った
翼や胴体に何発か7.7mm弾をくらったものの、致命傷には至らなかった。

(;^ω^)「ドイツ戦闘機koeeeeeeeeeeeeeeee!」

基地に帰ったブーンたちに、本国から命令が届いていた

( ^ω^)「え? フランスが降伏した?」

(^Д^)9m「だからお前らフランス支援軍の存在意義無くなったし、さっさとイギリスに帰ってこい」

( ^ω^)「わかったお。輸送船出してくれるんだおね?」

(^Д^)9m「無理。陸軍の撤退で満員。
それにUボート怖いからおまえらは飛んで帰ってこいやプギャー」

(^ω^)


('A`)「基地の備品とかどうすんだよマジで・・・」

( ^ω^)「持っていけないものはぶっ壊して捨てていくしかないお・・・」

ブーンは着陸したばかりのスピットファイアを眺めていた
給油と整備が始まっていた

他の旧式機や書類、備品とかが一箇所に集められていた
その山にガソリンをかける作業が始まっている
飛行機に積んでいけない物は、ドイツ軍の手に渡らないようにぜんぶ燃やしてしまうのだ

( ^ω^)「とりあえず燃料補給して、終わったら即イギリスに向けて飛び立つお」

('A`)「だな」

その時遠くからエンジン音が聞こえた

ドクオとブーンはそっちのほうを見た

('A`)「・・・あれドイツ機じゃね?」

(;^ω^)「どうみても空襲です」

基地にサイレンが鳴り響いた
ガラクタの山に火をつけようとしていた兵隊たちが驚いて、あちこちに逃げ惑った

ドイツ機は小型機が9機ほどで、物凄い勢いで低空から迫ってくる

(;^ω^)「ええい、給油車どけお!!もう入ってる燃料だけで飛ぶお!」

ブーンは愛機に駆け寄って、コックピットに飛び乗った

('A`;)「おっおい俺の機体は給油が始まってすらねえよ、本土までは飛べねえ」

( ^ω^)「じゃあブーンのスピットファイアに一緒に乗っていけお!」

('A`)「バカいえ単座機の狭いコックピットに二人乗るなんて無理・・」

( ^ω^)「つべこべ言ってる時間はもうないお、ドイツ機がそこまできてるお!!!」

('A`)「ええいしょーがねー!!」

ドクオはブーンの前に無理矢理体を押し込んだ

(;^ω^)「ちょ、ブーンのちんこにケツをなすりつけるんじゃねーお」

('A`)「うっせ、そっちこそ俺のケツにちんこをなすりつけるんじゃねーよ!」

二人は言い争いながらブーンのスピットファイアMk.1は滑走路を走り、飛び立った

  _
( ゚∀゚)「おーおー美味しそうな獲物ちゃんがいっぱい」

ブーンのいた飛行場を襲ったのは補給を終えたジョルジュの隊だった
ジョルジュは地上で滑走を開始していた一機のハリケーンに狙いをつけた

動きののろい地上の戦闘機を照準に入れ、引き金を引く。
20mm砲弾がハリケーンの燃料タンクに命中した
機体は大爆発を起こし、ちぎれたプロペラが空高く舞い上がった

他のBf109も次々とイギリス軍飛行場を銃撃していた
放置された燃料車が機銃掃射を受けて、黒煙を吹き上げて燃えまくっていた

( ・∀・)「あらよっ・・・と」

モララーも地上を銃撃し、放置されたイギリス軍機を次々と破壊していった
ついでに滑走路わきにうずたかく積み上げられたゴミの山も銃撃したら、
それにはガソリンがかけられていたので盛大に燃え上がった

('A`)「くそーやりたいほうだいしやがって」

(#^ω^)「今にみてろおナチ共」

ブーンとドクオを乗せたスピットファイアは、一目散に英仏海峡に向けて逃げていっていた

こうして緒戦は散々だった
イギリス軍は、フランスの地でドイツ軍にものっそい打ちのめされた

( ФωФ)「だから言ったのである・・・」

(^Д^)9m「いやーメンゴメンゴ。ドイツ軍まじ強えーわ」

( ФωФ)「どうするであるか首相。このままではナチがイギリス本土に攻めてくるが」

(^Д^)9m「いやそこはお前ら空軍がなんとかしろよ。急ぎまくって飛行機600機も作ってやっただろ?
600機あればふつー楽勝だろwwwww」

( ФωФ)「ドイツ軍は2500機持ってるのであるが・・・」

(^Д^)9m「・・・・・」

この日、イギリス国営放送BBCは、こんな報道をした。
「ドイツ空軍はイギリス空軍の新鋭スピットファイアの前に大損害を受けた!
敵機は32機が撃墜された! 我が方の損害はほとんどなし! 女王陛下万歳!」

どこの国も、負けてると嘘をつき始めるのである。

イギリス空軍は弱体で、ドイツ空軍はものっそい強かった
この頃に攻められたらイギリスは多分負けていたといわれている

だがナチスはなぜかしばらく攻めてこなかった

(^Д^)9m「なぜ攻めてこない?」

( ФωФ)「それがヒトラーさん、パリに行くのが始めてで、パリ市内観光をしてるらしいのである」

(^Д^)9m「えっマジ」

このころヒトラーは本当にパリ観光をしていたらしい。
まあただの遊びというわけではなく、実態は、ドイツ軍は大陸用の軍隊しか持って無くて、
海を渡って攻める準備がなかったから、船を作ったりの準備の期間だったらしいが。

そのおかげでイギリスは、貴重な時間を稼げたのである

(^Д^)9m「おいお前ら新兵器作ってやったぞ。よかったなぁ新兵器だぞ。
レーダーっつってな、遠くの敵機を電波で探る装置だぞ」

(;ФωФ)「便利だけど、故障が多いのである・・・」

(^Д^)9m「レーダーを信頼して神に祈っていれば我々は勝てるキリッ」

( ФωФ)「いや、ていうか、神を信頼してレーダーに祈ってる状態なのである・・・」

そんなこんなでなんとかイギリス軍もそれなりの防衛の準備を整えた

徴兵しまくって若い男はほとんど居なかったので、
レーダー係には志願兵の女性が多く当てられた

(*゚ー゚)「お国のために頑張らなくちゃね」

川 ゚ -゚)「方位1-8-0 距離32km 敵機10機程度 IFF(敵味方識別信号)無し」

発明されたばかりのレーダーは高い鉄塔をいくつも立てて電波を発信していた
イギリス本土の南岸に、何箇所かレーダーステーションが建設された

それで英仏海峡の敵機の様子は、ほぼすべてがリアルタイムで把握することができた

防衛システムはこんな具合に機能した。

川 ゚ -゚)「方位1-3-5 距離40km 敵機 IFF(敵味方識別信号)無し」

まず、本土南岸ぎりぎりに建設されたレーダーステーションの係員が、
レーダー上に敵機を確認する。

(*゚ー゚)「了解。本部に連絡します」

連絡係が、ロンドンの迎撃指揮センターに電話して敵機の情報を伝える

( ФωФ)「よし、第13飛行中隊を迎撃に向かわせろ」

迎撃指揮センターにいる偉いひとが、前線の空軍基地に命令を出す

('A`)「はいこちら13飛行隊パイロット待機所・・・はい了解」

('A`)「おまえら出撃だー!!!」

( ^ω^)「いっくおー!!!!」

で、前線基地で待機していたパイロットたちが、指示された目標に向けて一斉に飛び立つのだ

こんなふうにイギリス軍とドイツ軍は、海峡を挟んで小競り合いを繰り返していた
どちらも本格的な軍事行動はとっていなかった
表面上は、緊張がありつつも平和だったのだ

だがその裏では、ドイツ軍のイギリス侵攻計画が着実に進んでいた

( ゚∋゚)「諸君、頑張っているじゃないか」
  _
( ゚∀゚)「あっゲーリング空軍元帥」

( ・∀・)「すげえ 本人だ」

( ゚∋゚)「いよいよ明日、イギリス軍に対し一斉攻撃をかける」
  _
( ゚∀゚)「待ってました!」

( ・∀・)「でも、敵のレーダーは強力ですよ。一斉攻撃はレーダーですぐばれますよ」

( ゚∋゚)「だから明日は、イギリス軍のレーダー基地に攻撃を集中するのである」
  _
( ゚∀゚)「天才あらわる」

( ゚∋゚)「爆撃機隊を二手に分ける。レーダー基地を叩く組と、イギリス空軍基地を叩く組だ。
レーダー基地は8箇所、空軍基地は3箇所。これらを潰す」
  _
( ゚∀゚)「なんと大規模な・・・。ルフトバッフェの動ける機体はほぼ全部出撃するんじゃね?」

( ゚∋゚)「君たち戦闘機隊の諸君には、迎撃に来るであろう敵イギリス戦闘機を潰す役割を頼みたい」

( ・∀・)「ちょっと待ってください元帥。我々のBf109は航続距離が短いですよ。
イギリス本土まで飛んだら、イギリス上空では30分間しか空戦できる時間は無いですよ」

( ゚∋゚)「わかっている。だから、君たちは爆撃機隊とは別個に行動したまえ。
敵戦闘機を見かけたら襲い掛かる、狼のようなものだと思ってくれたまえ」

( ・∀・)「あっ、俺たち戦闘機隊は自由行動でいいんすね。好きなだけ敵戦闘機をおっかけまわしても」
  _
( ゚∀゚)「うっひょー元帥、話しがわかるぅ」

次の日。1940年8月12日―――

[レーダーステーション]
川;゚ -゚)「方位1-6-0 距離37km 敵機多数 IFF(敵味方識別信号)無し」

ζ(゚ー゚;ζ「方位1-3-7 距離41km 敵機多数 IFF(敵味方識別信号)無し」

(;*゚ー゚)「ほっ本部本部 かくかくしかじかで敵機です」


[ロンドン作戦本部]
(;ФωФ)「物凄い量の敵機なのである・・・。ドイツ軍め、いよいよ本気だぞ。直ちに迎撃せよ」


[前線基地]
('A`)「はい・・はい・・・。動ける機体は全機出撃だってよ!」

( ^ω^)「あがるおー!目標は上空にあがってから、無線で指示を受けるお!」

基地中のスピットファイアとハリケーンが、次々に滑走路から飛び立った。

[レーダーステーション]
川;゚ -゚)「方位1-6-0変わらず 距離10km 敵機多数」

(;*゚ー゚)「敵がまっすぐこっちに向かってくる・・・?」

レーダーステーションには、目視で敵機を観察する監視員もいた
高性能な望遠鏡で空を監視しているのだ

よく晴れた熱い夏の日だった
まわりは草原ばっかりの、海に面した高台だった

レーダー電波を出す10本の鉄塔のそばで、監視員は監視を続けていた

('_L')「ん・・レーダー係のクーが言う方向は方位1-6-0か・・・何か見えるぞ・・・」

これまた若い男は兵隊にいっていていないので、
監視員は近所でヒマしてる中年や老人男性が多かった

監視員のフィレンクト老人は大型双眼鏡を覗き込んだ
観光地とかによく置いてある、地面に棒で固定されたああいうタイプのものだ

望遠鏡に、飛行機が映りこんだ。小型機が20機ほど。

特徴的なガルウィングだ
ガルウィングとは翼が真ん中のところで角度がかわって、上に反り返っている形だ

(;'_L')「あれは・・・スツーカじゃ!!!」

ユンカースJu87スツーカ急降下爆撃機。
250kg爆弾一個を搭載した、連合軍側に悪魔のように恐れられた小型爆撃機。

スツーカが恐れられた理由は、
積んでいる爆弾は一個だけと貧弱だが、
その急降下爆撃は、精度がものすごく高かったのだ。

狙った獲物は確実に撃破する。
スツーカに狙われて、無事に生き延びる獲物はいくらもいない

そのスツーカが、このレーダー基地めがけて、悪魔の急降下を開始していた

スツーカは、その機体の足にサイレンを取り付けている
急降下のときはそれを鳴らしながら降りてくる
その音はまさに恐怖の象徴だ

('_L')「うわああああああああ」

フィレンクト老人は持ち場を放棄して逃げ出した
その後ろから不気味なヒューンという音を立てて爆弾が滑るように落ちてくる

爆音があがり、フィレンクトが監視していた塹壕が跡形も無く吹き飛んだ

スツーカは次々サイレンを鳴らしながら急降下しては、爆弾を落とした
そのたびに貴重なレーダー鉄塔が一本一本、確実にへし折られていった

川;゚ -゚)「第三レーダースクリーン、沈黙しました!」

ζ(゚ー゚;ζ「第五スクリーン反応消失!」

(;*゚ー゚)「まずいわ、ここも危険ね。みんな防空壕に入って!」

レーダーステーションの、急造の木造小屋に緊張が走る

クーは小屋から出て、近くに作られた防空壕の入り口にむかって駆けた
後ろから数人の女性兵士がついてきた

(;*゚ー゚)「みんな出た!?もう誰も残ってないわね?!」

隊長は無人のレーダー小屋の中に声をかけていた
その時であった
ヒュルヒュルヒュルヒュル・・・と、あの不気味な音がクーの耳にかすかに届いた

川;゚ -゚)「た、隊ちょ・・・!!」

叫ぶ間もなく小屋が膨らみ、窓とかドアとかから紅蓮の炎が吹き上がる
屋根が空高く飛び白煙を引いて遠ざかる

クーは爆風に吹き飛ばされて何かに頭をぶつけてそのまま意識がとんだ

[第13飛行中隊]

( ^ω^)「えーとセクター3-F・・・指示された迎撃ポイントはこのへんだお」

('A`)「情報によると敵機はたしか十時方向に・・・」

( ^ω^)「あっいたお。十時方向ちょっと下、20機ほどいるお。あれは・・スツーカかお?」

('A`)「どれどれ、確かにJu87だな。攻撃動作をしている。うちのレーダー基地がやられてるみたいだな」

( ^ω^)「あれが悪名高いスツーカかお・・・よーし、いっちょおしおきに行くお!
みんな、相手は爆撃機だから、散開して攻撃だお!」

('A`)「よっし。だが敵護衛機には気をつけろよ。どっかにいるかもしれんぜ」

          /⌒ヽ
   ⊂二二二( ^ω^)二⊃
        |    /       ブーン
         ( ヽノ
         ノ>ノ
     三  レレ
スピットファイア9機はそれぞれ散らばって、思い思いのJu87スツーカを選んでケツについた。
戦闘機と爆撃機では機動力がぜんぜん違うので、ケツを取るのは簡単だった。

( ^ω^)「ははは、悪名高いスツーカといえど、戦闘機相手ではどうしようもないだろ!
簡単にケツをとってやったお!」

ブーンに後ろにつかれたスツーカは必死に左右に旋回して逃げようとするが、
ブーンはスピットファイア戦闘機の高い機動力を生かして、ぴったりと付いていく

スツーカは複座機だ
後部座席に座っている通信士兼航法士が、ブーンに向けて防御機銃を撃ってきた
だが爆撃機につけられた防御用の旋回機銃は、なかなか当たらない

( ^ω^)「ドイツ野郎の弾なんか当たらないお! くらえっ!」

ブーンは光学照準器の光の円の中にJu87スツーカをしっかり捕らえ、発射ボタンを押した
ブオオオオ、と小気味良い7.62mm機銃八丁の連射音。
スツーカは機体じゅうに着弾の火花を輝かせ、ぱらぱらぱらと細かい金属片を落とし、
やがて右の翼がバキッと折れて、機体はきりもみしながら墜落していった

( ^ω^)「ざまあwwwww」

('A`)「ちょwwwwスツーカ弱すぎwwwww」

ドクオも最初の撃墜をしていた
ブーンはその頃二機目のスツーカ撃墜をしていた

( ^ω^)「七面鳥撃ちみたいに簡単だおwwwwwwwww」

「うっ、うわあああああああっ」

調子にのっていたブーンの無線レシーバーに突然仲間の悲鳴が入ってきた

( ゚ω゚)「ななななななな何だお」

ブーンはあわてて回りの空をきょろきょろ見回した
一機のスピットファイアが、自分より三倍くらい長い炎を引きながら海に落ちていく

その後ろにぴったりついて二機のBf109が飛んでいた

  _
( ゚∀゚)「調子乗りやがってイギリスのアホども。いまから落とされた仲間のぶんまで弔い合戦だ」

( ゚ω゚)「しっしまったお、雲の中に隠れていたドイツ戦闘機隊かお」

いつのまにか10機以上のBf109があらわれていた
スピットファイア戦闘機隊は、敵Ju87スツーカを追うどころではなくなっていた
戦闘機どうしの空中戦が始まった


[ロンドン作戦本部]
ここではパイロットたちが無線で話すのを聞くこともできる
ブーンたち第13飛行中隊は、ドイツ軍戦闘機隊の出現を無線で報告していた

( ФωФ)「敵戦闘機隊が出たのである。付近のスピットファイア、ならびにハリケーンは、
ただちにセクター3-Fに急行するのである」


[セクター3-F上空]
  _
( ゚∀゚)「・・・何だか知らねぇが、敵戦闘機がわらわらと集まってきやがったな」

( ・∀・)「ちょっと分が悪くなってきたね」

Bf109は10機程度しかいないが、イギリス戦闘機は、スピットファイアとハリケーン合わせて30機はいる。
  _
( ゚∀゚)「ちっ、しょうがねえ、燃料も少ないし今日は帰投するか」

こうして、今後一ヶ月にわたるドイツとイギリスの、空中における死闘の幕が切って落とされた

レーダー網は正確にドイツの編隊を捉えた
無線管制による迎撃指揮も機能した
しかし、そのレーダー基地を、この日のドイツ軍空襲は見事に破壊してしまったのだ

戦闘機軍団も一定の成果を上げることができた
ドイツの軽爆撃機、Ju87を15機撃墜することに成功した
しかしその後の大規模な戦闘機どうしの空戦で、イギリス側は戦闘機31機を失った。
損失のほとんどは、安物戦闘機であるホーカー・ハリケーンであった。


ナチス・ドイツ空軍ルフトバッフェと王立イギリス空軍との死闘は、始まったばかりであった。




( ^ω^)ブーンが戦闘機に乗るようです 第一話おわり


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