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 ――西に大きく傾いた太陽の夕日が室内を照らしている。

 今は茜色に染まっている外もあと一時間もすれば真っ暗になる代わりに、空にはまばゆい星の海が見えるだろう。

「ん……」
「ん……んん……」

 茜色に染まる家の自室が少しずつ暗くなりはじめようとする中、私は澪先輩とベッドに座った状態で唇を重ね合い、先輩とのキスにひたっている。
 先輩とのキスはとっても甘くて、長くしていたらとろけちゃいそうなぐらい。

 静かに唇が離れると当時にゆっくりと目を開くと、先輩は頬を赤く染めながらも柔らかな笑みで私を見つめる。
 私もきっと先輩と同じように、頬を赤く染めているって思う。

「……くすっ」
「ん、どうした?」

 はにかみながら笑みをこぼす私に、先輩が耳元で優しくたずねる。

「もう何回目でしょうね、こうして澪先輩とキスするの」
「んー、何回目だろ?」
「私、なんど先輩とキスしても恥ずかしくて、そのたびにすごくドキドキしてて……」

 今も先輩とキスしている間、少なからず私の鼓動は早くなり胸のドキドキが止まらなかった。
 頭には血が上って、少なからず昂ぶっている。

 けれど、

「でも、なんだか先輩とキスしていると体がフワッとするというか……すごく嬉しくて、幸せな気持ちになるんです」

 自分の頬が赤くなっているだけでなく、なんとなく緩んでいるのがわかる。
 先輩に話す声は、それこそ嬉しそうな声をしていたから。

「そうだな、私も梓とキスする時はなんだかんだで最初は恥ずかしくてたまらなかったけど……今は恥ずかしさより嬉しさや喜びの方がずっと上だよ。
 こうして梓をすぐ傍に感じることが出来るから、幸せさ」

 私を抱きしめたまま、先輩もまた優しい声で私にそう話してくれた。

「私もおんなじです、先輩。誰よりも傍に澪先輩を感じることが出来て嬉しいです」
「そっか……おんなじか」
「はい、おんなじですっ」




 少し体を離し、お互いに顔を見つめ合いくすくすと笑い合う。
 そうしてどちらからともなくゆっくりと瞳を閉じ、もう一度唇を重ねる。

「んっ……」
「ん、んんっ……」

 そのままゆっくりと先輩に押し倒され、先程よりも深く唇が重なる。

「んっ……ちゅ……くちゅ……」
「ふぁ……んむっ……あん……んちゅ……」

 覆いかぶさる先輩の両手が私の両手をそれぞれそっと握り、私はぎゅっと先輩の両手を握り返して。
 先程までとは違う、深いキスを互いに味わい、感じ合う。

 ――こうして、澪先輩と触れ合えることが何よりも幸せで嬉しい……。

 再び高揚していく気分の中で、私は改めてそのことを強く感じていた――。

(FIN)