代替エネルギー(ここではバイオエタノール)生産に関わる研究で注目を浴び始めたシロアリ
しかし突然そう言われても・・・どのように産業へ応用されるのか、見当もつきませんね
そこでここではその応用経路を簡単にご紹介したいと思います!!
現在のバイオエタノールの生成経路は、
トウモロコシ・サトウキビ‥→(※糖化・抽出)→グルコース→(発酵)→アルコール
といった感じです。
(※トウモロコシは糖化、サトウキビは抽出というステップを踏んでいます)
(※トウモロコシは糖化、サトウキビは抽出というステップを踏んでいます)
ここでの問題点は
材料=食料
であるということ。
エネルギーを生産するうえで、原料は食料と競合しないものを選ばなければならないわけです。
エネルギーはあるけど、食べ物ないよ~~:( っていうんじゃだめですよね・・・
そこで、原材料を木材とする場合もあるんです。
木材の主成分であるセルロースという物質を変換させていくわけですね。
セルロースは自然界にたくさん存在していますからね~
セルロース(木材)→(粉砕)→(高温・高圧処理)→(糖化)→グルコース→(発酵)→アルコール
下線部に着目してみてください!!
トウモロコシやサトウキビを原料とした時より、たくさんの手間がかかっていますね~
これに伴うコスト(お金)も多くなってしまうわけです・・・
これだけセルロースという物質は分解しにくいんですね。
どうりで私達も食べれないわけだ :P
そこで皆さん、なにか気付きませんか??
ぁ・・・シロアリは木材食べてるじゃん(@o@;)
ということなんですね~
彼ら食べてるんですよ・・・そしてそこからエネルギーを得てる。
ということは
彼らは効率的にセルロースを分解する仕組みを持っているんですね。
そういったところで研究がなされて
彼らの腸の中には多くの原生生物やバクテリアがいて、
それらとシロアリが助け合って生きている(これを共生といいます)ことが分かり、
その腸内原生生物たちがセルロースを分解していることが明らかになったわけです.
このセルロース分解の仕組みをバイオエタノールのセルロース分解ステップに応用できれば・・・
いゃ~
すごいですね。
ただ、どの原生生物がどんな風にセルロース分解に関わっているのかは、まだ研究途中です。